2006/06/04

■日曜キッズアニメタイム

 久しぶりに近況報告的なものを。アニメ話ですが(何故)。

 今日、ものすごい久しぶりに朝やってる「ふたりはプリキュア・スプラッシュスター」を観たんですけど、何かこう健全極まりないというか、全く邪気がないというか、「親が子供に見せたいアニメ」みたいな作りに徹しているなあという印象を受けました。いやその、「プリキュア」は最初からそういう健全なアニメだったんですけど。でも何かこう。
 2年くらい前は、私も「プリキュア」を観ながら『確かに白は黒よりも毛深そうだけど、でも毛深い人は性格が良いって言うじゃん!』とかそんなことを言ってたものでしたが、流石に今のプリキュア相手にはそういう話ができる自信がありません。毎週見続けると、今のプリキュアに対してもそういうモノが見えてくるようになるのでしょうか。見えなくていい気もしますが。

 あと、今日初めて「メルヘブン」を観たんですけど、「ドロシーが記憶を失って現代の東京をさ迷ってる時にどっかのお金持ちのお嬢様に拾われて今はそこの家で住み込みメイドをやっていて、かつそのお嬢様を『おねえさま』と呼んで相思相愛になってイチャイチャしてる」という話をやっていて、もう腹抱えて笑わせていただきました。これはすごい! おかしい!(褒め言葉)
 更に、次回予告ではネコミミ少女が大量に出てくるとか言っていた気がします。「メルヘブン」って、男の子向けの健全なバトルアニメという印象だったのですが、実は全然そうじゃなかったということなのか。キッズアニメの世界もなかなか侮れませんね。

 「おねがいマイメロディ」も第二期になってから初めて観ましたが、以前と全然ノリが変わっていなくて安心しました。
 変わらないことに価値がある。そんな感じ。

 以上、近況報告でした。

Posted at 22:43 in アニメ | WriteBacks (3) |

2006/05/06

■2006年春期アニメ感想

 美しければそれでいい!(挨拶)

 お久しぶりです。
 久しぶりに、今期始まったアニメの感想とかを書いてみます。

シムーン

 美少女同士がバンバンチューする変なアニメ。「百合」「メカ」「美少女」という今時の要素を全てブチ込んだ意欲作であり、また物語そのものも「強制的に変わりつつある世界と、その変化を拒む社会との間で葛藤する人々」というテーマを内包した、極めて奥深くて味わい深い要素を持っているにも関わらず、普通に観ると『美少女同士がバンバンチューする変なアニメ』以外の何者でもないため、大変に視聴者を選ぶという難易度が高いアニメになっている。
 その上、神奈川では放送時間が「今期最高傑作」と名高い『涼宮ハルヒの憂鬱』と放送時間が被っているので、尚更視聴者を選んでいる気がする。

 「ハルヒ」と「シムーン」のどちらを録画するかと聞かれて、美少女同士がバンバンチューする「シムーン」を躊躇なく選ぶ。それが私です。よろしく。

ストロベリーパニック

 お砂糖、スパイス、「マリア様がみてる」、「おにいさまへ…」、「クララ白書」、「ひみつの階段」、ステキなものをいっぱい! ぜんぶ混ぜるとムッチャカワイイ百合アニメができる! …はずだった。だけど博士は間違って余計なものを入れちゃった。それはケミカルX!

 みたいなアニメ。いわゆる少女小説的な流れを汲む作品のエッセンスを(男性ファンが好みそうな形で)ミックスした、百合エンターテイメントという印象。脚本家の中に「おにいさまへ…」を担当していた人(高屋敷英夫氏)がいると知り、制作サイドのその本気さにビビりました。ベタに徹した展開が清々しくて、観ていて気持ちが良いです。

アクビガール

 「あずまんが大王」のちよちゃんボイスのアクビちゃんが、ご主人様である少女・るるちゃんの役にまったく立っていない様を鑑賞できる、衝撃の五分間アニメ。アクビちゃんってこんなドジっ娘だったっけ?
 あと、るるちゃんの憧れの彼氏のいとしくんは、ちょっとるるちゃんに甘すぎる上に態度が大人過ぎると思う。あの年頃の男の子は、もっと頭が昆虫並みに悪いと思う(本気で語るな)。

BLACK LAGOON

 サンデーGXの看板マンガのアニメ化。原作の雰囲気をよく表現できており、期待以上に面白い。安心して楽しめます。個人的には、EDで暗闇の砂浜を歩き続けるレヴィの映像が素晴らしいと思いました。
 レヴィが生い立ちを語る時の描写に含みを持たせているということは、アニメの方でその辺に触れる用意がある、ということなのかも。原作ファンとしてはその辺期待したいです。バラライカの少女時代も出て来ないかなあ。なんか彼女の幼少時代は相当な萌え萌え美少女だった気がして仕方がないのですが。

 あと、そのうちロック総受けの同人誌が沢山出てくると思います。

女子高生

 これも期待通りに面白いアニメ。「女子高の厳しい現実!」とか言いながらも、ちゃんとマンガチックな青春ドラマに仕上げて来てます。
 原作は1巻しか読んでないので、続きが読みたいです(感想?)。

ガラスの艦隊

 やりすぎスペオペアニメ。宇宙艦隊モノSFとしての科学的な整合性よりも、フランス革命のディティールを面白い方向に間違った形で拡大することを優先しているので、SFとしては最初から破綻していて大変におかしい。あと、出てくるキャラもみんなどこかおかしければ、ヒーロー格の宇宙海賊のボスのキザ過ぎる台詞の数々もみんなおかしい。おかしいことを判っていながら大真面目なスタンスで作っているアニメという印象です。素晴らしい
 このノリで最後まで突っ走ってくれれば、違った意味で名作になれると思います。

ひぐらしのなく頃に

 ゲームの方はやったことないのですが、OPの「ナタを持って微笑んでいる美少女」を観て全て納得。「ひぐらし」ってそういう話か! そりゃみんなメロメロになる訳だよ! と思いました。
 話の方はあまりに怖そうなので続きを観てません(ヘタレ)。

THE FLOGMAN SHOW

 ある意味今期最大の問題作であるフラッシュアニメ。面白いんだけど、この面白さは録画して休日の昼間にリビングで観るタイプの面白さではなく、リアルタイム(水曜日深夜26:40)に酒とか飲みながらグデグデな状態で鑑賞して面白がるタイプの番組、という印象です。そういう意味で、とても深夜番組らしいアニメ。

吉永さんちのガーゴイル

 第2話だけ観たのですが、動かないガーゴイルが若本規夫ヴォイスで話しているのを観て、ちょっと「オー・マイキー!」みたいだなと感じました(多分大間違いな感想)。

 それで今期の新番組で一番面白いのは、フジテレビの深夜番組「チンパン・ニュース・チャンネル」で決定です(アニメじゃないけど気にしない)。フジテレビのバラエティ番組制作能力の底力は侮れないなと思いました。

Posted at 17:01 in アニメ | WriteBacks (2) |

2005/01/10

■GS美神 DVD-BOX情報

 2005年1月26日に発売される「GS美神 DVD-BOX」の情報をまとめるエントリです。

GS美神 DVD-BOX(スターチャイルド)

 DVDの販売元・スターチャイルドの宣伝ページ。
 掲載されている情報は以下の通り:

  • 05/ 1/26発売、全8枚組、価格は¥47,250
  • ボックスやジャケットのイラストは全て椎名高志先生書き下ろし
  • 別冊付録「ゴーストスィーパーGS美神」が付属
  • 鶴ひろみ(美神令子役)、堀川りょう(横島忠夫役)、國府田マリ子(おキヌ役)による「GS美神事務所 1日限りの復活座談会」が映像特典として付属
  • その他ノンクレジットのOP・EDなども収録

 また、DVDと同時発売される「GS美神 Gorgeous Songs」に収録されている、 国府田マリ子が歌う「おキヌの子守唄」の視聴ができる。

GS美神 DVD-BOX(Amazon)

 Amazonの商品情報ページ。
 現在の販売価格は¥37,800。

GS美神・特別編 TVアニメDVD-BOX特典(椎名百貨店 the Web 完成原稿速報)

 原作者・椎名高志氏による、DVD-BOX の付録コミック版「GS美神」の解説。

GS美神 Gorgeous Songs(スターチャイルド)

 スターチャイルドのサイトに掲載されている、1/26に再販されるヴォーカルアルバムのエントリ。
 参加アーティストや収録曲目の詳細情報が掲載されている。

GS美神 Gorgeous Songs(HMV)

 HMVでの商品情報ページ。収録曲のタイトルが掲載されている。
 当時は幻と言われていたおキヌの子守唄」が、ボーナストラックとして収録されていることが確認できる。

 あと関係ないけど、「GS女神ヴァーカルアルバムが完全盤になって復活。」というレビューの誤字っぷりがちょっと面白い。
 「GS女神極楽大作戦」と表記する間違いはまれに見かけるので気をつけよう。

GS美神 Gorgeous Songs(Amazon)

 95年に発売された、旧版のGorgeous Songs。
 現在は中古販売のみ。

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2004/11/29

■雲のむこう、約束の場所

 今日は、「新海」という単語から真っ先に「物語」を連想する人には縁がない話をします!(挨拶)

 そんな訳で、新海誠監督作品の新作アニメ映画「雲のむこう、約束の場所」を渋谷で見てきました。
 せっかくなので感想みたいなものを少し。

 新海アニメは「観る人は絶対観るけど、観ない人は絶対に観ない」タイプの作品だと思われるので、以下は「雲のむこう~」が判る人向けです。

 で、この映画の基本的なストーリーは、北海道と本州が違う国家に分断された世界を舞台に、北海道に建設された謎の「塔」に憧れていつか自分達が作った飛行機でそこへ行こうという夢を持った少年・ヒロキとタクヤ、そして彼らと一緒に「塔」へ飛ぶ約束をした少女・サユリを巡って展開される訳なのですが、でも少年達が「塔」へ憧れを抱く心境から私が連想してしまったのが、何故か「Webやぎの目」で有名な林雄司さんのガスタンクファンサイト「ガスタンク2001」の、以下のフレーズでした。

(1999.8.9のガスコラムより引用)
富士山の写真を撮りつづけている人、というのを新聞やテレビでよく見る。
たいていは富士山が見える場所に育った人だ。富士山が好きなんだろう。
僕がガスタンクを撮るのも同じ構造だと思う。ガスタンクの近くで育って、ガスタンクの写真を撮りつづける。
富士山だといい話で、ガスタンクだと「トラウマ」という語を連想するのはなぜだ。

 この映画の主人公達は、巨大で謎めいた「塔」が近くに立っている街で多感な時期を過ごしたためにその後の人生でも「塔」から大きな影響を受けることになるのですが、これは「ガスタンク2001」の上記のコラムと、感覚的には似たようなものなのではないのでしょうか。
 つまり「雲のむこう、約束の場所」とはこの文章の「ガスタンク」を「」に置き換えたような話であり、「塔」は彼らにとっての憧れであるのと同時に幼少期のトラウマの象徴になっているのではないか? いつか自分の飛行機で「塔」に行きたいという彼らの夢は、ガスタンクマニアがガスタンクの写真を撮るのと同じような感情から湧き上がったものなのではないのか?

 ――とかバカなことを一度思いついてしまったが最後、映画が終わるまで「塔」が出てくる度に「あれはガスタンクのメタファー」という考えが浮かんでしまい、せっかくの美しい話に没入することがなかなかできませんでした。
 林雄司さんの書く文章は本当に面白いですよね(まちがい)。

 「雲のむこう、約束の場所」という映画は、新海誠氏の作品に漂う独特の詩情的な空気を感じ、美しく描かれた作品世界へ憧憬を抱き、主人公の感情に共感することで感動を得るタイプの作品だと思われます。ぶっちゃけて言えば、「この感じよく判るよ! スゲエよく判る!」とか言いながら作品と共鳴して己の感性をブルブル震わせるために見るための作品です。
 この映画の場合は、主人公のヒロキのように、過去に夢中になっていたことがある(かつ、それが普通の人にはなかなか"判ってもらえない"ものである)経験を持っている方なら、存分に震えることができるんじゃないかと思います。そういう意味では、「耳をすませば」と系統が似ている作品と言えるかも。
 「耳すま」と「ほしのこえ」の両方を愛することができる感性の持ち主なら、「雲のむこう」も震えながら鑑賞できるのではないのでしょうか。

 なので、鑑賞する際には「ガスタンク」とかそういう余計な感性は震わせない方が、より素直に楽しめるのではないかと思います。
 オレにも、ヒロキ君と同じような真っ直ぐな感情を持っていた時期があったはずなのにな…(夕焼けを見ながら)

 あとこの映画のアニメ的な見所としては、アニメでしか表現できない絶妙な色合いの「空」の風景に代表される背景美術の美しさや、妙にかっこいい独特のフォルムを持つ飛行機(ヴェラシーラ)の飛翔シーンの格好良さなどが上げられると思うのですが、個人的に最高にグッと来たのは、何と言ってもヒロインのサユリが映画の中で随所に見せる女の子走りの素晴らしさでした。
 拳を軽く握りつつ肘を内側に寄せた状態で前後に小さく振る、この年代の女の子特有の仕草でブリブリ駆け回りながら息を弾ませるサユリのモーションは、彼女が「女の子」であることを完璧なまでに表現していると思います。

 アニメたるもの、キャラクターの性格はアニメーションで「演技」をさせる形で表現しなければならない! と思っている私にとって、「雲のむこう、約束の場所」におけるサユリの女の子走りは、彼女が如何に純真で可憐な少女であるのかを雄弁に語っていると感じました。
 憧れの女の子にこんな走り方された上で「あの塔に連れて行って」とか言われたら、そりゃもう少年の心はメロメロになるに決まってます

 更にサユリはその後、この映画の鍵を握る「塔」と深く関わる存在となり、最終的にはサユリの自意識が持つ価値が世界そのものの価値と等しくなるという、いわゆるセカイ系的な展開を見せることになります。
 こういう展開に説得力を持たせるためには、「この少女は世界を秤にかけるだけの価値がある、かけがえのない存在である」ことを視聴者に納得させる必要があるのですが、「雲のむこう、約束の場所」の場合はそれを(女の子走りに象徴される)彼女の愛らしさを全面に押し出すことで、彼女をかけがえのない存在であることを実感させることに成功していると思いました。
 彼女を見ている時に湧き上がる感情を一言で表現するなら「萌え」ということになのですが、でもこれはただの萌えではない! あれは彼女が作品世界の中心であることを証明するためのハイブロウな萌えなのだ! と力説していきたい(誰に?)。

 なので、この映画の主人公のようなイケてる理工系男子をゲットして、アタシもセカイ系のヒロインになりたいワ! と思っている世のあまねく女子中高生は、まずはサユリの女の子走りをマスターして頂きたいと思いました。彼氏と叶えられない約束をするのは、それからでも遅くはありません。

 感想は以上です。(←素直に「この映画面白い」と簡潔に言えない性格ですみません)

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2004/07/14

■Groove on Fight back again

 この前の日曜日は参議院議員選挙の投票日でしたが、選挙権をお持ちの皆さんにおかれましては、ちゃんと国民の権利を正当に行使なさったでしょうか?

 なお、ここで言う「国民の権利」とは、勿論「マリア様がみてる」「特捜戦隊デカレンジャー」で始まり「レジェンズ~甦る竜王伝説~」に至る日曜日午前中のアニメ・特撮番組を、TVの前で延々と連続鑑賞することを意味します。
 アニメの視聴は、日本国民として生まれた者が持つ正当な権利ですよ! 当然じゃないですか!(挨拶)

 この前の日曜は「マリみて」の生鑑賞に気を取られ、裏番組の「デカレンジャー」をテープに録画するのをすっかり忘れていてしょんぼり。深沢です。
 こんなこと書いてますが、もう一つの国民の権利であるところの選挙権も、ちゃんと行使して来ました。私が住んでる地域の選挙区は与野党の勢力が伯仲してゲームバランスが取れていたので、観戦しがいがありました(観戦?)。

 で、そんな日曜アニメの中でも、今かなりの盛り上がりを見せているのが「金色のガッシュベル!」。対石版魔物編も中盤に差し掛かり、若本規夫ヴォイスのビクトリーム様、宍戸留美ヴォイスのレイラと、どちらも実によく判っていらっしゃるキャスティングでファンの期待に応えてきたこの番組ですが、この前の放送ではついにウマゴンの本の持ち主であるサンビーム殿が登場しました。声は郷田ほづみさん。渋い人選です。相変わらずよく判っていらっしゃいます。

 勿論、サンビーム殿と言えば「グルービー!」に尽きる訳ですが、アニメでもちゃんとやってくれましたよ! 郷田ほづみの渋いヴォイスで「グルービー!」としっとり叫んでくれました!
 ただ、肝心のグルーヴなシーンが止め絵チックだったのは少々残念というか、せっかくアニメなんだから「グルービー!」と叫んだサンドーム殿独特のテクノな動きをアニメーションで表現して頂きたかったところなのですが、でも私は「グルービー!」というかけ声を聞けただけで大満足してしまったので、もう何も文句言えません!(弱い)
 あと、そんなグルービーなサンビームとウマゴンに対して、ちゃんとレイラが宍戸留美ヴォイスで「ヒュウ!」と口笛を吹いてくれたのも嬉しかったり(弱い)。

 更に次回のエピソードでは、サンドーム殿のもう一つのかけ声である「ロックンロール!」が聞けるはずなので、そちらにも期待したいところ。もしかしたら、そこで「グルービー!」だの「ロックンロール!」だのとシャウトしながらウマゴンと一緒に歌を歌う、視聴者のロック魂を激しく掻きむしるに違いないテーマソングが挿入されるかも知れませんしね。
 もしそうなったら、その曲が入ったCDをまた買わないといけなくなるので気になります。

 あと、二週間ほど前の話になりますが、椎名先生に「『絶対可憐チルドレン』の連載おめでとうございます」とメールを出したところ、丁寧にもお返事のメールを頂きました。
 返事の内容は「絶対可憐」に対する先生の自信が伺える心強いものでしたが、更にそのメールの追伸には、「アニメ版ガッシュのビクトリーム様、イマイチじゃなかったですか?(笑)」とも書かれていました。

 先生も、日曜の午前中はちゃんと国民の権利を行使しているんだなと思いました(まちがい)。

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2004/04/08

■アニメのダンドーで萌えてみる(がんばりました)

「テレビの前のみんなー! 『ダンドー』がはじまるたーい!
 『ダンドー』を見るときは、部屋を明るくしてTVから離れて見るばいねー!」
(「カレイドスター」っぽく)

 そんな感じで始まった(ウソ)アニメ版「DAN DOH!!」ですが、第一話でいきなりコミックス1巻分以上のエピソードを消化するという猛ダッシュを見せ、原作ファンの視聴者達をビビらせることに成功した模様。
 先月まで放送されていた「マリア様がみてる」も原作の消化スピードの速さで話題になってましたが、「DAN DOH!!」はそれどころじゃないです。ダンドーと比べれば、マリア様ですらプリーツを乱しつつカラーを翻らせて裸足で逃げ出すに違いないくらいの猛スピードでごきげんよう。さすがダンドーはやることが違う!(意味不明)

 というか、まさか第一話でいきなり新庄先生がダンドー達をトーナメントに放り込む展開になるとは思いませんでした。
 特に、ダンドー達三人の固い友情と情熱の強さを新庄(および読者)に対して強烈にアピールする効果をもたらした、コミックス1巻の「毎日素振り500回地獄」のエピソードがバッサリ削られているため、本来原作が持っていた良い意味での「泥臭さ」や「暑苦しさ」に欠ける展開になっちゃったのが残念。
 あと、特訓シーンのカットに伴い、せっかくの優香の入浴シーンまでカットされちゃったのも残念。わかってないね!(うるさいよ)

 作画の面でも第一話にしてはイマイチ微妙な感じで、個人的にはなんか不安になって来ました。
 個人的には、サンデーでわざわざ一度終わった作品を蘇らせるだけの苦労に報いるアニメになって欲しいと願っているのですが。

 あとちょっと気になったのが、主人公のダンドーの髪の毛の色です。なんか妙に水色っぽくないですか彼。
 彼の髪の色と髪の形は昔どっかで見たことあるよなー、とか考えているうちに、思い出しました。
 おキヌちゃんです。

おキヌちゃん ダンドー
色と形が似ている気がしませんか

 アニメの世界における『水色髪』は、「セーラームーン」の水野亜美や「GS美神」のおキヌちゃんを始祖として90年代前半に登場した、キャラ萌え属性の一つです。髪の毛が水色のキャラには「清楚可憐、天然ボケ、ドジ」「つかみどころがなく純粋」「精神的にも外見的に幼い」といった如何にもな特徴が割り当てられることが多く、それ故にそういうのが大好きなアニメファン達は、みんな水色髪にハァハァして来たものです。
 ダンドーもおキヌちゃんに匹敵する『水色髪』の持ち主である以上、そういうキャラ属性を持ち合わせていると考えることはできないでしょうか。実際、ここで上げた特徴はほとんどダンドーにも当てはまりますし。

 まさか、アニメ版のダンドーはそういう売り方を? 原作の持ち味であった泥臭さや暑苦しさをあえて薄めたのは、ダンドーを新たな萌えキャラとしてアピールしようという狙いがあるのでしょうか!?
 萌えるキャラ属性を付加される宿命を背負って生まれた、アニメ版ダンドーの運命や如何に!

 結論:アニメ版のダンドーに萌えることも可能です

参考:別冊宝島421 空想美少女大百科
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