2007/08/18
■コミケ2日目行ってきました日記
コミケ2日目行って来ました。
今回は「絶チル」メインで参加しているサークルの数が前回よりも更に増えた印象で、今回は1つの島(専門用語)の半分が全て絶チル本を置いてあるスペースでした。言うなれば絶チル通り。椎名マンガで参加しているサークルが全部で3つだけだった頃と比べると、なんかもう嬉しくて嬉しくて仕方ないです(回顧厨)。
それで今回買った「絶チル」本の中で個人的にいいなと思ったのが、「雲の王国」さんが出していた、絶チルとGS美神のコラボ本でした。
成長して10歳くらいになった「GS美神」の美神ひのめが、如何なる理由かは不明だけど「絶チル」の世界に飛ばされてしまい、そこで薫達と出会う――という筋書きの話なのですが、「美神」と「絶チル」のコラボをテーマにした話において、ひのめを「特殊な能力を持つが故に悩みを抱えている人間
」(=「絶チル」におけるエスパーと似たような境遇)として位置付け、主役に持ってくるセンスに感心させられました。面白かったので続きも期待してます(プレッシャー?)。
そして、せっかくなので企業スペースの小学館サンデーGXブースへ行き、「絶チル」のテレカを入手。今度は在庫も豊富のようでした。
また、今回は久しぶりにGX編集部謹製同人誌「うらじぇね」の最新版・「ほしじぇね」が出ていたので、これも入手しました。今回のテーマは島本和彦先生デビュー25周年+星紅編集長就任記念号とのことで、このやたらキャラが立ってる二人が様々な漫画家に好き勝手にいじられているという内容。個人的にはかなり楽しめました。もしかしたら、これまでの「うらじぇね」シリーズの中でこれが一番面白いかも知れない。
あと、畑先生は遠慮しないで「らき☆すた」の同人誌を作るべきだと思います。
2007/08/16
■コミックマーケット72 椎名高志作品関連サークル情報
■8/17 (1日目)
- 東-A31b 塩こんぶプロジェクト (絶対可憐チルドレン ギャグ)
- 東-C38a 暗殺計画 (MISTERジパング本あり?)
- 東-シ27a LAND ARK (絶対可憐チルドレン込みのイラスト本あり?)
- 東-メ03a みりん観光王国 (絶対可憐チルドレン 皆本もてもて)
- 東-C02a DAM★DAM (MISTERジパング 信長×日吉本あり)
- 東-ヒ50b ジュラルミンアタッカーズ (MISTERジパング 信長×日吉本あり)
- 東-エ08a よっぱ研R (GS美神 コスプレ写真集あり)
■8/18 (2日目)
- 東-シ64b 横濱レモネード (絶対可憐チルドレン本あり?)
- 東-ム52a DARKNESS (GS美神 美神×横島あり?)
- 西-む10a BLUE SIGNALS (絶対可憐チルドレン チルドレン+皆本中心)
- 西-む10b 風桜花 (絶対可憐チルドレン 皆本×薫の小説)
- 西-む11a おこちゃま倶楽部 (絶対可憐チルドレン)
- 西-む11b フレイクス (絶対可憐チルドレン)
- 西-む12a カンディートミルト (絶対可憐チルドレン 薫×皆本中心 コピー本)
- 西-む12b ふりーすたいる (絶対可憐チルドレン)
- 西-む13a DUEL SISTERS (絶対可憐チルドレン オールキャラ、女性向けあり?)
- 西-む13b 雲の王国 (絶対可憐チルドレン GS美神とのコラボ本あり)
- 西-む14a チョーばぁっとー (絶対可憐チルドレン)
- 西-む14b 白竜堂白亜店 (絶対可憐チルドレン チルドレン中心 ギャグ)
- 西-む15a 野望の箱庭 (絶対可憐チルドレン ギャグ)
- 西-む15b アップルクランブル (絶対可憐チルドレン ギャグ)
- 西-む16a Eulenspieagel (絶対可憐チルドレン 皆本受 女性向け)
- 西-む16b B.A.B.E.L./M.L.S. (絶対可憐チルドレン 女性向け)
- 西-む17a 紫マヨネーズ (絶対可憐チルドレン 兵部×皆本 ギャグ)
- 西-む17b 天使のしっぽ (絶対可憐チルドレン 皆本受 女性向け)
- 西-む18a 風色通り (GS美神 雪之丞×ピート、絶対可憐チルドレン オールキャラ)
■8/19 (3日目)
あとは私事になりますが、「ゴルゴ31」のゴルゴさんと「ヤマカム」の山田さんの合同サークル「ゴルカム」(8/19 東-ポ16b) の新刊・ゴルカム萌王に寄稿しました。1~2ページくらいの短い記事です。
「絶チル」の葵は、如何にして現在の萌えキャラとしての地位に上り詰めることができたのか? について考察するという趣旨の記事なのですが、要は「葵のパンチラは素晴らしい」という内容です。もしよろしければご覧になって下さい。
2007/08/12
■漫画ナツ100に参加します
本棚リストを元に、「酔拳の王 だんげの方」さんが開催している漫画ナツ100用の漫画推薦リストを作りました。
下記のリンク先が、漫画一覧を書いたテキストファイルになっています。5つ目のフィールドに入っている文字列は、対象の漫画のコミックス1巻のISBN(ISBNがないものはAmazonのASIN)です。
よろしくお願いします>だんげさん。
この中で微妙なのが掲載されている作品の大半が週刊少年ジャンプに掲載された「七つの海」、および週刊少年サンデーに掲載された「暁の歌」なのですが、これは全て読み切りの短編であり、定期的に「連載」されていた訳ではないので、一応ここに入れておきました。もし問題があるなら除外して下さい。
今回のレギュレーションだと、トップに来るのは「よつばと!」か「シグルイ」になりそうな予感。
■引っ越し後の本棚リストを公開したくなった(1980年代以前版)
本棚晒しエントリ最終回。1980年代以前の古い本です。
高橋留美子と藤子不二雄がホント好きだったんだなあ自分。
1980年代
- ラプラスの魔 (MEIMU, 1989年)
- 同名のゲームのコミカライズ版。ただしゲームとは趣が異なり、主人公のミーナ達が館を探検するうちに様々な物語の世界に入り込んでしまう、という形で物語が進んで行く。「ラプラスの魔」というネームバリューのある原作に対して大胆にアレンジを施したことが印象に残っているマンガ。この頃のMEIMU先生の個性的な絵柄も魅力。
- ロマンシア―浪漫境伝説 (寺田 憲史/円 英智, 1988年)
- これも同名のゲームのコミカライズ版。この頃はパソコンでゲームばっかりやってました(自分語り)。
ただ、ゲームの方はさらわれたお姫さまを助ける王子が主人公なのだが、マンガの方は主人公の女の子が王子を助けるために旅に出るという形になっている。内容も激しくアレンジされていて原作の跡形は微塵もないんだけど、これも原作の制約を外したことで逆に面白くなったタイプのマンガだと思う。あとマジシンがかわいい。褐色少年萌え。 - バオー来訪者 (荒木 飛呂彦, 1985年)
- 「
そいつに触れることは死を意味するッ!
」という特徴的なアオリが今も語り継がれる、荒木飛呂彦先生の初期の傑作。これが打ち切りを食らったマンガだとは思えない程の高い完成度を持つ。当時リアルタイムで読んで衝撃を受けた作品。 - るーみっくわーるど (高橋 留美子, 1984年)
- 高橋留美子先生の短編集。この時代までの高橋先生作品のエッセンスを結集したような本。中学生時代に愛読していた記念として保存してあります。
- めぞん一刻 (高橋 留美子, 1982年)
- 近代恋愛マンガの礎。これも中~高校生時代にリアルタイムで読んでいたので保存。
一つの連載を最初から最後まで追いかけ、リアルタイムで友達と盛り上がることの面白さを知ったマンガでした。 - つくろう!同人誌 (まんがカレッジ, 1983年)
- まんカレ謹製の同人誌作成マニュアル。同人誌と言っても二次創作同人とか面妖本とかそういうのではなく、純粋にオリジナルのマンガを書いて同人誌を作ろう! でもって小学館の同人誌グランプリに応募しよう! という趣向。そんなのあったんだ昔。
マンガ好きな男子が仲間を集めて同人誌を作る、という筋書きの本なのだが、その男子自身はマンガを描かないで編集に専念するというのが、この手の本としては珍しいような気がする。マンガや本を制作するにあたっての基本的な知識を教えてもらった本として個人的には思い出深い。 - ダストスパート! (高橋 留美子, 1980年)
- 「るーみっくわーるど」には掲載されていない「儲かり末世」が掲載されている貴重なコミックなので保存。残し方が微妙だ。
昔ブックオフで100円で買った記憶があります。ブックオフはたまにこういう本が流れているので油断できない。
1970年代
- オリンポスのポロン (吾妻 ひでお, 1979年)
- 子供の頃は、よく姉の部屋に忍び込んで姉が買ってた「月刊プリンセス」をこっそり読んでいたものですが、その中で一番好きだったのが「オリンポスのポロン」でした。小学生時代の思い出の作品として保存。姉ちゃんごめん。
- T・Pぼん (藤子 不二雄, 1979年)
- 潮出版社版を所有。藤子不二雄先生のSFマンガにハマっていた頃にこのマンガの存在を知り、「主人公がタイムパトロールになって歴史に埋もれて非業の死を遂げた人を救う」というロマン溢れる内容にすっかりメロメロに。あと、主人公の先輩格のリーム・ストリームにもメロメロに。
「のび太の恐竜リメイク版にリーム姉さんが出て来ないのは許せねえ!
」とか言ってる困った人は、みんな子供の頃にこれを読んでリーム姉さんに萌え萌えになってたオッサンです。人のこと言えませんが。 - エスパー魔美 (藤子 不二雄, 1978年)
- てんとう虫コミックス版を何巻か所有していたが、痛みが激しいため小学館コロコロ文庫版のみを保存。これなしではオレの厨時代は語れないぜ! みたいな位置付けにあるマンガ。
このマンガの最大の価値は、主人公の超能力者に適切な助言を与える「高畑さん」という概念を発明したことにあると思う。あと、そういうポジションにいるキャラをあえておっさん体型にしたのも凄いと思う。オレはあの頃、高畑さんになりたかったんだ…(厨っぽく) - 異色短編集 (藤子 不二雄, 1977年)
- 宇宙人 (藤子 不二雄, 1979年)
- 「異色短編集」は小学館から出ていた藤子不二雄先生のSF短編集。「ミノタウロスの皿」「劇画・オバQ」「ウルトラスーパーデラックスマン」「ノスタル爺」などが収録されている全6巻のコミックス。「宇宙人」は朝日ソノラマから出ていたSF短編集で、「宇宙人」「ぼくは神様」「みどりの守り神」などが収録。
この辺はもう自分の一部になっているので手放せません。大事に持っていたいと思います。
2007/08/10
■引っ越し後の本棚リストを公開したくなった(1990-1994年版)
お久しぶりです。前回の俺様本棚語りの続きです。
今回は1990年~1994年のコミックを羅列。そろそろこの辺から10代の方は置いてきぼり気味になります。
1994年
- Aquarium (須藤 真澄)
- 新声社版を所有。須藤真澄先生のマンガをちゃんと読んだのは多分これが初めてだったと思う。輪廻の概念と水族館を組み合わせたユニークな世界観と、ほのぼのな雰囲気ながらも「生命」について考えさせられる懐の深さも持った作品。
あと、これ読むと水族館に行きたくなること請け合い。当時はこのマンガに触発されて池袋のサンシャイン水族館へ行き、マンボウをずっと眺めていたモノでした。懐かしいなあ(自分語り開始)。 - 覚悟のススメ (山口貴由)
- もはや、自分にとってのバイブル的な存在のマンガの一つ。作者の熱意が絵や台詞から迸りまくっている、文句なしの傑作。当時は、山口貴由先生とはこのマンガを描くためにマンガ家になる運命を授けられた存在に違いない! と思い込んでいた程(迷惑)。
「シグルイ
」もそうですけど、山口先生のマンガは「山口貴由でなければこのマンガは絶対に作れない」と感じさせる強烈な個性を感じさせます。
1993年
- 海底人類アンチョビー (安永 航一郎)
- 基本的には(この時代における)いつもの安永航一郎先生のマンガなんだけど、最終巻ではいきなりハードSF的な展開を見せるところが侮れない。そんな中でも話のノリは相変わらずの安永節なところも凄い。何かこう安永先生のマンガ家としての地力を見たような気がする、という意味で印象的なマンガ。
- エンジェリックゲーム (柴堂 恭子)
- 柴堂恭子先生のマンガとしては珍しい、現代(1990年代)を舞台にしたサスペンスドラマ。物語後半では当時自衛隊が派遣されたことで話題になっていたカンボジアを舞台にするなどの意欲作ではあったものの、何かよく判らないけど諸般の事情で未完扱い。どうした小学館。
個人的にこのマンガが記憶に残っているのは、多分柴堂恭子作品としては(これも)珍しく男女の恋愛を真正面から扱っている話だったからと思う。 - ダンジョン・マスター (栗橋 伸祐)
- 同名のゲームのコミカライズ。原作のゲーム世界の設定を尊重した上で、パーティーのキャラクター達(全て原作のゲームに登場する)にこのマンガ特有の個性を付けることに成功している。ゲーム原作のマンガとして、とてもよくできている作品だと思う。
- コーリング (岡野 玲子)
- 潮出版社版を所有。ファンタジーの名作「妖女サイベルの呼び声」のコミック版。岡野玲子先生の卓越した表現力によって、作品世界を更に魅力的なものとして描いている。またストーリーの面でも、重要なシーンでは原作にない心理描写的な掘り下げがなされており、原作を事前に読んでいれば更に楽しめるようになっているのも素晴らしい。祖父江慎氏による「魔術書」っぽい装丁もステキ。本棚に常に飾っておきたい本。
- がらくた屋まん太 (能田 達規)
- 自分が初めて能田達規先生の存在を知ったマンガ。主人公が様々な発明品を作ってご町内を舞台に大暴れするという、後の「おまかせ!ピース電器店」の礎となる痛快ハチャメチャガジェットSF。終盤になるとシリアスな話が増えるものの、基本的にはウィットとSFマインドに富んだユーモア溢れるギャグマンガ。今読んでも面白いです。にしても中古価格が高いなあ。
1992年
- グリーンゲイトへようこそ (めるへんめーかー)
- 我々の世代にはファンタジー漫画の旗手としてなじみ深い、めるへんめーかー先生の作品集。イギリスの田園都市を舞台にした、全体的にほのぼのした雰囲気のコミック。青春時代の思い出として保存。こういうの好きなんですよ。
- マトゥルスの血族 (沢田 一)
- 最近になって完全版が出て個人的にビックリしている、沢田一先生の初期の作品。ドラゴンマガジンで連載。冒頭はこの時代のファンタジー作品に頻繁に見られる「乱暴な主人公男子と気の強い女子」の冒険行な話なのだが、「不死」を題材に徐々に物語のスケールがアップして行く展開の力強さが魅力。あと、最初に敵役として出てくるキーラ(属性・ツンデレブラコン女子)がモリモリ可愛くなっていく様が萌え。
- 七つの海 (岩泉 舞)
- 今も根強いファンを持つ、岩泉舞先生の現在唯一の作品集。気弱な少年の心の成長を描いた表題作の「七つの海」、世界から徐々に忘れられ消滅していく主人公の心情を描いた「ふろん」など、今もその内容を鮮明に思い出せるくらい強烈なイメージを自分に残しているマンガが掲載。これからも決してその存在を忘れないであろう本。
- GS美神極楽大作戦!! (椎名 高志)
- 結果的に、これと出会ったことで自分の運命が変わってしまったマンガ。当時は、本気で「美神令子みたいになりたい」と思ってました。いや別にワンレンボディコンの姉ちゃんになりたかった訳ではなく、自分の力だけで自信を持って好きなように人生を渡り歩いていけるくらい「強い」人間になりたい、という意味でです。ホントです。
一番好きな女性キャラは小鳩ちゃんです(聞いてない)。
1990-1991年
- 燃えよペン (島本 和彦)
- 竹書房版を所有。「燃える漫画家」島本和彦先生の、言わずと知れた名作。「
時間が人を左右するのではない! 人が時間を左右するのだ!
」等、魂を揺さぶられる至極の名言の宝庫でもある。漫画家志望に限らず、何らかの大望を志している人は読むべき。 - 巨乳ハンター (安永 航一郎)
- 安永航一郎先生の魅力が凝縮しているギャグマンガ。おっぱいとかが沢山出てくる不健全な内容にも関わらずどこまでも健康的な雰囲気、清々しいまでに徹底された馬鹿馬鹿しいストーリーの数々、B級的な意味でのパロディセンスの素晴らしさ。全てが上手く噛み合った作品だと思う。
- グラン・ローヴァ物語 (柴堂 恭子)
- 潮出版社版を所有。初期の柴堂恭子先生作品にして、柴堂作品の魅力が凝縮して込められているようなマンガ。読むと「世界」や世の生き物たちに対する考え方が変わるかも知れない――と言っても過言ではない、ファンタジーならではの壮大なスケール感を持った作品。
あとイリューシアかわいい。超かわいい。自分が人外萌えに目覚めた作品でもあります。 - 伝染(うつ)るんです。 (吉田 戦車)
- 言わずと知れた四コママンガの革命的存在。よって説明不要。これは持っとかないと。
- キャウ・キャット・キャン (道原 かつみ)
- SF的な世界観を持った作品が多い、道原かつみ先生のマンガ。猫を祖先に持ち「人類に奉仕する」ことを遺伝子に刷り込まれたヒューマノイド達が住む、人類から捨てられた辺境の惑星を舞台にした話。自由に生きたいが刷り込まれた宿命から逃れられないヒロインの葛藤が印象的。女性読者向けSFコミックの奥深さを知った作品。
2007/08/05
■「パンドラ」を悪の組織と紹介するハシラの文章にそろそろ違和感を感じて来た人の数→(サンデー35号絶チル感想)
絶対可憐チルドレン
お久しぶりです(絶チルカテゴリーでは)。
ここのところの話の感想を少し書きます。
・キャリー編
皆本が幼女を育成することは、やっぱり彼の宿命だったんだなあと思いました(端的な感想)。
また、このマンガにおいて「エスパーの背中に生えた羽」とは、純粋に誰かを護りたいと願う力の象徴であるということが提示されたエピソードでもあります。以前澪が薫の背中に「羽」の幻影を見たことがありましたが、あれもまたエスパーという「仲間」を護りたい薫の意思の表れだったのでしょう。
あと比較的どうでもいいこととしては、最終話で結局皆本はキャリーとどこまで行ったのか(性的な意味で)が気になります。皆本が童貞なのか否かは、この作品を深く読み取る(=あらぬ妄想をして楽しむ)上において非常に重要なポイントだと思うのでつい。この前のサイン会の時、椎名先生に「皆本って童貞なんですか?
」と聞いておけば良かったYO!(バカ)
・黒い幽霊編
バンダナ+ボサボサ頭だと、どうしても「GS美神
」の横島君を想像してしまいます。横島君格好良くなったなあ(まちがい)。
それで今回は、ついにエスパーを純粋に兵器として使用する意志を持った組織の存在を臭わせる展開に。
これまで、このマンガの中でのエスパーの敵役はエスパー排斥組織であるところの「普通の人々」が担ってきたのですが、今回の敵はエスパーをも自分の意のままに操ろうとしているという意味で、「普通の人々」とははるかにスケール感が違います。兵部率いる「パンドラ」はあくまでエスパーの解放を目的とした組織なので、今回出てきた連中はまさに兵部にとっての天敵であると言えましょう。
そして薫は、上述したように同じエスパーを護りたいという強い意志を持っているので、そういう意味において薫は兵部と同じ目的を共有しています。兵部はまだ薫にそんな「汚い」組織があるということを知らせたくないみたいですが(結局はエスパー同士の殺し合いになってしまうからだと思われ)が、でも多分今回の一件で薫は何かを知ってしまいそうな気がしてなりません。徐々にストーリーは悲劇的な方向に流れつつあるように思えます。
この辺はこのマンガにとって極めて大事な部分だと思うので、焦らずじっくりと話を進めて欲しいですね。
雑誌での掲載位置が下がり気味なのが相変わらず気になりますが(ドクロ)。がんばれ読者アンケート。
2007/08/04
■こういう時代を俺達は生きた!「LOVEオートメーション」
LOVEオートメーション
玉越博幸先生サンデー初登場。玉越先生というと我々の世代だとどうしてもかつてマガジンで連載されていた「BOYS BE…」な訳であり、まだベッタベタなラブコメマンガに対して耐性ができていなかった初心で純真だった当時の我々は、「べ、別にアタシはこんなマンガ好きな訳じゃないんだからね! たまたま毎週マガジンに載ってるから、仕方なく読んでるだけよ!
」と見え透いた言い訳をしてツンツンしつつ、内心では大喜びでデレデレしながら読んでいたものです。
そして「BOYS BE…」の人気に対抗する形で、サンデーでも猪熊しのぶ先生作の同系統のラブコメマンガ「サラダデイズ」が開始。90年代少年誌におけるラブコメマンガの黄金期が到来したのです。そういう意味においても、玉越先生は一つの時代を築いたマンガ家だと言えるのではないのでしょうか。
まあでも結局、その黄金時代の勝者となったのは、「BOYS BE…」の玉越先生でも「サラダデイズ」の猪熊先生でもなく、「ラブひな」の赤松健先生だったんですけどね(ドクロ)。
それで今回の「LOVEオートメーション」ですが、「ガチャガチャ」以降の玉越先生の作品らしい、安定感があって素直に楽しめる、とても上質のラブコメマンガになっていたと思います。「未来派ラブコメ!!
」というアオリが入っているコマが90年代的な典型的玉越マンガのパンチラシーンだったのはご愛敬ということで。
あと、もし本当にララみたいなアンドロイドが存在していたら、世の男性はみんな現実の女性を放ったらかしてララたんにハァハァしてしまうと思います。困ったものですね(褒めてるの?)。