2004/11/23
■今後の予定について
冬のコミケに行けなくなりました!(挨拶)
ギーギー。深沢です。
年末年始は本業の方がピークでとても休める状態ではなくなってしまったため、今回のコミケ行きは断念することとなってしまいました。「絶対可憐チルドレン」ネタの同人誌を探したり、「特別でないただの一日」の人間関係の変化を反映したマリみて同人誌を探したり、帰りに知り合い同士で集まって飲んで騒いだりとかしたかったのですが、たいへんに残念であります。
中学生時代の可南子×夕子本が読みたかったよ…(←あるの?)
そんな感じなので、今年の12月~来年1月はかなり更新頻度が落ちると思います。ご了承下さい。
仮にもファンサイトを運営している立場としては、この時期に雑誌掲載される椎名高志先生のマンガが、月に一度の「ネクサス」だけなのが唯一の救いです。決して皮肉じゃないです。ドクロ。
以下、今後のこのサイトと私の活動予定について。
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2004 Convetional Wisdom
いわゆるキャラクター人気投票みたいなものです。今年雑誌に掲載された椎名先生のマンガのキャラクターの「活躍度」を五段階評価し、どのキャラが一番ファンから評価が高かったのかを投票で決めるとか、そんな感じの企画。このサイト創設以来の伝統イベントなので、今年も開催するつもりです。
実施時期は12/4-1/30頃を予定しています。ただ、この期間は仕事で手一杯な状態になってしまうので、中間発表はお正月に1度行うだけになると思います。
今年雑誌に載った椎名オリジナル作品は「絶対可憐チルドレン」と「蜘蛛巣姫」なので、これらの作品に登場したキャラが投票の対象になります。「ネクサス」はちょっとこういう投票には適さないマンガなので除外。「RED」のパロディは椎名作品のキャラじゃないので除外(笑)。
あと、アッパーズに載ったカッパ少女のイラストとブルマ少女のイラストは、投票の対象に含めるか否か悩むところ。特にブルマイラストに関しては、ネコとタチそれぞれでキャラを分けて投票対象とするべきでしょうか?(と言われても)
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「絶対可憐チルドレン」支援
来年春から連載開始! ビバ!
本当ならファンサイトらしく、「絶チル」専用ページを作ってあらすじとかキャラ設定とかをまとめて行きたいのは山々なのですが、どんな形でやるのがベストなのかを思案中。
いっそのこと、専用のWikiを立ち上げてライターを募って共同でデータベースを作っていったら楽だし面白いかなあ、とか妄想してます。誰かやって下さい(他力本願)。
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「ザ・グレート展開予想ショー」について
事実上の創作作品投稿掲示板と化している「ザ・グレート展開予想ショー」ですが、余所の二次創作サイトからの盗作が掲載されたり、コメント欄を荒らす書き込みが見られたりと、現在も時折トラブルが発生しています。
何度も申し上げていますが、このサイトの掲示板は全て参加者のモラルを信頼した上で運営していますので、皆様のご協力をよろしくお願いします。仮に何か問題だと思われる書き込みがあった場合は、迅速に私までメールで連絡をお願いします。
正直、この先のことを考えると、さすがに「グレ展」を私が個人で維持し続けるのは無理だろうなー、と考えています。
今後、このページを具体的にどうするか考えないといけない時期に来ています。
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日記サイト
「絶対可憐ブロギング」のために取ったロリポップのアカウントに、(これまでリムネットに置いていた)私個人の日記サイトを移転させました。
blosxom 関連などの技術的な話題などに関しては、今後はこちらで取り扱う予定です。こちらの更新日記は、それ以外のマンガとアニメとゲームと小説の話題に専念して行きたい所存。いやその、「それ以外の話題で会話してみやがれ!」とか言われると困りますが(ダメ)。
なお、リムネットのアカウントは年内に解約する予定です(経費節減のため)。
まだ旧サイトにリンクを張ったりブックマークをなさっている方がおられましたら、リンク先の変更をお願いします。
2004/11/16
■更新情報041116
- 「GS美神・極楽大作戦!!」関連リンク集のページに、以前「煩悩の部屋」で『GS美神 NEW事件ファイルシリーズ』シリーズを投稿して下さっていた、人狼さん改めSHI-NAさんのサイト『NICE-RUN!』を追加しました。
■ネクサスと絶チルのこと
たのみこむより:
てれびくん連載版『ウルトラマンネクサス』の単行本発売を嘆願する、「たのみこむ」の投稿
この投稿を見つけて思い出したんですけど、「てれびくん」で連載されたマンガって基本的にコミックス化されないんですよね。
復刊ドットコムにも「てれびくん」に連載されたアニメや特撮のコミカライズの復刊希望が沢山ありますが、このうち実際にコミックスとして発売されたのは、平成2年に掲載された「仮面ライダー11戦記」だけの模様。「ネクサス」も望みは薄いっぽいです。
とりあえず、現段階では如何なる手段を用いても椎名ネクサスは「てれびくん」を入手して読むしかないと思われます。
椎名高志の漫画が読めるのは「てれびくん」だけ、という現実を受け入れてこそ!(←こそ何だ?)
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あと、先ほど椎名先生の完成原稿情報で告知がありましたが、「絶対可憐チルドレン」が来年の春から
11/15 21:45追記:
例の情報については「ネクサス」に登場するTLTのメモリーポリスが出動したことにより、なかったことになりました。
メモレイサーの出す光を見ると、すべて忘れてしまうのだ!(←「てれびくん」のネクサス情報より抜粋)
でもblogmapには、もう例の情報に言及したブログへのリンクが自動的にできちゃってるんですけどね(笑)。
2004/11/15
■ありえない
以下は余談。
「武装連金」5巻と一緒に入っていた集英社ジャンプコミックスの宣伝チラシ(ジャンパラ!)に載っていた、「いちご100%」のイラスト(のおっぱい)がありえなかったので、思わずスキャンしてしまいました。
おっぱいが浮き出る特殊な繊維で作られたとしか思えないセーター
「うる星やつら」全盛期の頃、「あんなに身体の線が出るセーラー服はあり得ない!
」という趣旨の意見をアニメ雑誌か何かで読んだ記憶がありますが、今回の「いちご100%」の北大路のイラストは、「服を着た時の身体の線の描写」における従来の概念をもはやブッチギリで凌駕していると思いました。
「いちご100%」が「うる星やつら」を超えた瞬間です!ヽ(;´Д`)ノ
2004/11/12
■「コナン」をマジメに読むと脳が疲れる私によるサンデー50/51号感想
- わがままギブスンJr.(MAJOR)
- やりすぎ正守(結界師)
- 何となく傾向が見えてきた「ハヤテのごとく」
- 道士郎でござる新展開
- やりすぎ静馬さん(こわしや我聞)
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1. わがままギブスンJr.(MAJOR)
寝ても覚めてもゴローちゃんのことが気になって仕方がないギブソンJr。愛しの彼にもう逢えないと知ってしょぼくれて調子を落としたり、彼に再会する方法を思いついた途端に超速球を楽々ホームランにしてしまったりと、周囲の迷惑を考えずに極端から極端に流れるわがままな性格は、まさに往年のゴローちゃんそのもの。
似ている者同士が自然と惹かれあって競い合うのが男の世界におけるロマンであるならば、ギブソンJr.と吾郎の関係はロマンチックそのものであると申せましょう。これから二人が繰り広げるであろうロマンスに期待です(勝手に)。
2. やりすぎ正守(結界師)
「他のことに気を取られながらでも敵を簡単に倒してしまう」キャラ描写は、そのキャラクターの相対的な強さ(と性格の傲慢さ)を表現する手法として格闘マンガなんかではよく使われますが、今回の正守の戦いはまさにソレです。携帯電話でフランクに話をしながら、強靱そうな化け物をいとも簡単に倒してしまう彼のヤリスギ感溢れる強さがよく出ているエピソードだと思いました。
あと、その電話の中身も、志々尾に対して「あいつ(良守)と合うと思ってさ
」なんて意図的に読者にカップリング妄想をし向ける、意味深な内容で萌えです。志々尾が自分に憧れているのを知っていて、なおかつそういうことを平気で言ってしまう正守は、策略家なのか横柄なのかそれともただの天然さんなのか。
ここのところ様々な謎が噴出して来ているこのマンガですが、一番謎なのはやっぱりこの人の正体なんじゃないのでしょうか。
3. 何となく傾向が見えてきた「ハヤテのごとく」
前振り段階をようやくクリアし、先週から美少女キャラに囲まれた主人公の日常を描いた美少女わんさかコメディー路線を合法的に繰り広げられる体勢を整えたかに思えた「ハヤテのごとく」でしたが、これまでに出てきたのは皆が期待している美少女キャラではなく、性格が悪い執事長と性格が悪いロボと性格が悪い虎という、どうにも性格が悪い野郎共ばっかりです。作者の畑先生は、美少女わんさかコメディーの衣を借りたスラップスティックコメディーをやりたいと思っている、と考えるのが妥当でしょうか?
普通に美少女わんさか路線を進めばもっと楽に人気を得られそうな気がするのですが、でも畑先生はあえて茨の道を選んでいます。「久米田康治先生の元アシスタント」という肩書きは伊達じゃありません。
ただ、ちょっと気になっているのが、いわゆる「オタク系のネタ」の使われ方。随所に散りばめられたオタクネタを「ハヤテ」のセールスポイントの一つとしたい戦略は判るのですが、でも個人的にはそれがこのマンガの面白さにイマイチ結びついていないように思えてしまいます。何故なら、これまでのエピソードは、基本的には別に無理してオタクネタを入れなくても「普通のマンガ」として成立してしまいそうな話だからです。
例えば、今回の冒頭部分にフィクションの世界における「執事」の典型的な役割を解説しているシーンがありますが、仮にこの部分をカットしても、今回の話には何の影響もないでしょう。「プレステ部屋にドリキャス部屋」という言葉も、「SONYが作った新型アイボ」というハヤテの連想も同様です。オタク系のネタは単に表層的な飾りとして使っている程度で、マンガのシナリオそのものには深く関わって来ていないところに、このマンガの弱さがあるように思えてなりません。
例えば久米田先生の「かってに改蔵」には、「鋼の錬金術師」をモチーフにした「小金の錬金術師」というエピソードがありますが(コミックス25巻参照)、これなんかは「鋼の錬金術師」という作品のモチーフやエッセンス、およびこの作品がどういう層にウケているのか、などの情報を十分に処理した上でエピソードの中核を組み立て、1話そのものを「鋼錬」の改蔵風パロディとして成立させることに成功したエピソードでした。
っていうか、どうせオタクネタで勝負するんだったら、「ハヤテ」もそれくらい徹底してやってくれよ! そんなに「デスノート」が好きなら、「ハヤテ」の登場人物を使って1話まるごと「デスノート」のパロディをやるくらいの心意気を見せてくれよ! とか思ってしまうのですがどうか。
「お嬢様とメイドと少年執事」という素材そのものはとても良いと思うんですけど、まだその設定を生かし切れていない感じがします。個人的に。
「改蔵」も「美鳥」もない今のサンデーにおいて、「ハヤテ」はそういったモノが大好きな層にアピールすることが可能な数少ない存在であるという認識を持ったうえで、よりハイレベルなオタクネタを展開してネットで常に話題になるマンガになれるように努力して欲しいと思いました。がんばれ畑先生(フォロー)。
4. 道士郎でござる新展開
「道士郎でござる」が、何だか突然「魁!!クロマティ高校」みたいな雰囲気に!
「クロ高」との違いは、道士郎達が「クロ高」におけるゴリラやフレディみたいな周囲から突っ込まれる立場にいることでしょうか。何か予想も付かない方向に話が転がってきたなあ道士郎。
まあ、どんなシチュエーションになったとしても、道士郎さえ動いてしまえば自然とストーリーが成立してしまうライブ感覚こそがこのマンガの醍醐味なのだ! とか思いながら、新しい環境での道士郎達のハジケっぷりを楽しんで行きたい。そんな心境です。
5. やりすぎ静馬さん(こわしや我聞)
斬水糸!(挨拶)
すみませんすみません私が間違ってました! 「水の上を歩ける人間は忍者と烈海王だけ
」とか「正体は『伝染るんです。』のかわうそ君なのでは
」とか言ってた先週の自分の認識が間違ってました! ここまで物理的におかしい人だとは思いませんでしたよ静馬さん! いくら仙術とは言え、指に結んだ糸4本だけで小型潜水艇を水面に引きずり出してバラバラに分解してしまうだなんて、ちょっと凄すぎます! やりすぎです静馬さん! こんな物理法則を無視しまくったことが可能だったら、そりゃーもう水面を歩くくらいの芸当はできて当たり前ですよね! 繰り返します! 私の認識が間違ってました!
静馬かなえさんは、烈海王どころかかわうそ君をも超える理不尽な存在です!
あと、寝起き姿の果歩は絶対狙ってると思いました。
2004/11/09
■武装錬金5巻
ただの変態サンじゃないんだよ!(挨拶)
と、「武装錬金」のライナーノートでわさわさ作者の和月氏がパピヨンにフォローを入れているのを見て、改めてパピヨンはみんなから変態キャラとして愛されるんだなあ、と改めて思いました。深沢です。お久しぶりです。
ちなみに、私が好きな「武装錬金」の変態はムーンフェイスです(聞いてない)。
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そんな感じで、変態キャラが大活躍のみんな大好き「武装錬金」のコミックス5巻を、ようやく読むことができました。
「武装錬金」はどの巻を読んでも必ずグッと来るシーンがあって感心させられるんですけど、5巻における個人的な見所は、やはりコミックスのサブタイトルにもなっている『a friend of everybody』と、それに続く『沸き立つ力』の両エピソード。孤立無援の状況下で戦うカズキと斗貴子を「仲間」として学校のみんなに認めさせるために行動を起こすカズキの友達三人組と、戦っているのが兄のカズキだと確信し、「兄がみんなを守ってくれる」と信じて自分も友人を守るために身体を張るまひろの姿が、ンもう最高に格好良すぎます。
武装錬金というマンガは「大切な人を守るために諦めないで戦う」カズキの姿を真正面から描くことを大きなテーマとしていますが、カズキの友達三人組や妹のまひろもまたカズキと同じ想いを持っており、それ故に彼らはそれぞれ自分達ができる限りの力を尽くして戦うことができる――『a friend of everybody』というエピソードは、そんな彼らの姿を描いているように思えます。
彼らは武装錬金を持っていないため、この作品における「戦士」の定義からは外れるんですけど、でも彼らの中に宿っている心意気はカズキと同様の(ポジティブな意味での)戦士のソレに近いものを感じます。「覚悟のススメ」的な表現をするなら、「でも大丈夫! 戦士はもう一人いる!
」みたいなものだと思うのです。判って頂けるでしょうかこの気持ち。
作者の和月氏は、ライナーノートの中でこのエピソードを「『武装錬金』第一部のクライマックス
」であると語っていましたが、三人組達の活躍によって全校生徒がカズキを「仲間」と認めて声援を送るようになり、それを受けたカズキが巨大化した敵を一撃で粉砕してしまうシーンは、ある意味このマンガのテーマを集約しているように思えます。このシーンの異様な盛り上がりっぷりの前では、もう我々は素直に感動するしかありません。
更に、この「仲間達から力を分けてもらっているかのような強さ」が、5巻最後のエピソードであり、ストーリー上における大きなターニングポイントでもある「カズキ・ヴィクター化」への遠大な伏線になっている構成力の高さにも感心させられます。どこまで面白くなるつもりなのでしょうかこのマンガ。
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「武装錬金」というマンガは、いわゆる『少年マンガ』に求められているあらゆる要素をあますことなく詰め込んだ優れたエンターテイメント作品であることを、改めて実感させられました。いやもう、このマンガに足りないものは、掲載誌である週刊少年ジャンプのアンケート人気だけだと思います(ドクロ)。
つうか、どうしてこのマンガはドッキリポジション(専門用語)周辺を相変わらずウロウロしているんですか! 服だけ残して消えちゃった斗貴子さんの行方も心配だけど、そっちの方がもっと心配で物語に集中できないYO!(バカ)
2004/11/04
■ついにダンドーが「拳児」ポジションに! サンデー49号感想
- 「何しろ、ボクの息子だからね!」(結界師)
- 「ちゃんと帰ってくんのよ! 絶対に!」(クロザクロ)
- 先週と今週の「KATSU!」
- 海の上に立つ変な人登場(こわしや我聞)
- 「でも、このクピディアーの方がもっと美しい」(からくりサーカス)
- 定点観測:今週のモンキーターン
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1. 「何しろ、ボクの息子だからね!」(結界師)
「月明かりの中、正守を遠くから見つめる志々尾
」という美しいトビラ絵もなかなか良かったですが、今週の「結界師」のMVPはどう考えても良守パパこと隅村修史さん(眼鏡)で決定。
以前から「優しいめがね兄さん」系キャラとして眼鏡ファンから密かに注目されていた修史さんですけど、今回は持ち前の親バカっぷりを存分に発揮することで、その秘めたる魅力を存分に発揮することに成功しています。多分今週の話だけで、修史さんファンが全国で二割くらいは増えたと見たね!(決めつけ)
その上、先週から登場した変態博士こと松戸平介と過去に関係があったことを仄めかすことで、修史さんにも何か暗い過去があったという伏線まで張られてしまいました。
これは即ち、彼もまた過去に遭遇した辛い出来事を乗り越えて精神的に成長し、今の「優しいめがね兄さん」的なキャラを獲得した! ということを意味する訳であり、ますます萌えです。暗い過去乗り越え萌え。ちょっと難しい萌えポイントですが、これをマスターすればマンガ読み人生がより楽しくなること請け合いですよ! みんなも今週のサンデーをテキストに、修史さんに萌えてみよう!(と言われても)
2. 「ちゃんと帰ってくんのよ! 絶対に!」(クロザクロ)
妹を守るため、ついに傀牙になってしまった幹人。その醜い姿を間近で目撃した妹の梢枝は、兄を拒絶するのか、それとも受け入れるか? が今週のお話の見所でしたが、幸いなことに彼女は、仮に兄が人間ではなくなっても兄を愛し続けることができるだけの優しい心を持ち合わせていたようです。
普段は頼りない兄を小馬鹿にしていても、いざという時はちゃんと兄を信頼して愛してくれる。萌える妹キャラの基本ですね! みんなも今週のサンデーをテキストに、梢枝ちゃんに萌えてみよう!(と言われても)
まあ、彼女が幹人を受け入れたのは、幹人が完全に傀牙にならずに「人間」の姿に戻れたからだというのも、要素としては大きいと思います。幹人もまた、かわいい妹の存在があったからこぞ完全に傀牙にならずに「人間」として戦うことができた、という描写が入っているのが今週の物語上でのポイントです。
萌える妹キャラが身内いて本当に良かったですね幹人君。
3, 先週と今週の「KATSU!」
今週は、何だかんだでちゃんと活樹のことを"彼氏"として意識している香月がメインのお話でした。この展開は、先週の活樹が言った台詞「赤松隆介ができなかったことをやるよ。好きな女の子を自分の力で幸せにするんだ
」から繋がる、とてもキレイな流れだと思いました。こういう演出はさすがに上手いですね。
今後の焦点は、活樹がプロボクサーになる道を本当に選ばないのか? というところに移って行くと思われます。「自分はプロにはならない」と言った活樹の決意は固そうですが、その一方で赤松隆介と関係が深いボクシングジムに入ったところを見ると、まだまだ波乱が起きそうな感じ。
こういうじっくり読めるマンガもやっぱり雑誌には必要なんだなーとしみじみ思えるようになったのは、やっぱり自分が歳を取ったからでしょうか。
4. 海の上に立つ変な人登場(こわしや我聞)
変な人出たー!(「ボボボーボ・ボーボボ」のビュティっぽく)
私の知る限り、水の上を沈まずに歩く術をマスターしているのは日本の忍者と中国の烈海王だけですが、どうみても今週の「我聞」に出てきた変な服来た変な人は烈海王には見えないので、私の認識ではこの人は忍者ということになります。忍者。ただ、忍者が水の上を歩く術を使う時は、普通なら浮き輪が着いた特殊なかんじきみたいな道具(水蜘蛛)を足に着けるはずなのですが、この人はそういう道具を装備しているようには思えないので、やっぱり忍者でもなさそう。じゃあ烈海王なのか? というと、やっぱり烈海王でもない雰囲気。「フンハ」とか言わないし。というか、この変な人を烈海王であると仮定した場合、列海王が水の上を歩いた時の方法論である「右足が沈む前に左足を、 左足が沈む前に右足を出せば、 水の上でも歩けるはずです。理論的には可能なんですよ!
」と矛盾してしまいます。どう見てもこの人は烈海王のようなダバダバ走法をしていません。じゃあこの人は誰? というところに思考が戻ってしまうのです。
そこで思い浮かんだのが「伝染るんです。」の一コマ。このマンガの中には、かわうそ君が高速でその場で足踏みして床を凹ませる、というネタがありました。きっと「我聞」のこの変な人は、高速でその場足踏みを繰り返すことにより、「右足が沈む前に左足を出す」理論を実践して水の上に立っているに違いない! と結論付けることに成功したのです。
この人は多分、「バキ」の烈海王の水上歩行技術を身につけた「伝染るんです。」のかわうそ君か何かなのでは?(←何言ってますか自分)
あと今回のメインストーリーである我聞と國生さんのドタバタラブコメは、我聞の相変わらずのバカさ加減を堪能することができて、とても面白かったです(フォロー)。
5. 「でも、このクピディアーの方がもっと美しい」(からくりサーカス)
変な人出たー!(同上)
あからさまなまでのナルシストなクピディアーといい、最後の方に出てきたギャンブラー・ジョーンズといい、フェイスレスが制作したと思しき後期型オートマータは、どいつもこいつも明らかにおかしいと思います(頭が)。彼らの有様を簡潔に表現する言葉は、もはや「変態」しか残されていません。
最高の変態漫画家・井上和郎先生の師匠である藤田和日郎先生が創造するキャラ達は、やっぱり変態っぷりが違う! と実感させられるエピソードでした。
エレオオールを巡るギイと鳴海の確執の行方も楽しみです(フォロー)。
定点観測:今週のモンキーターン
今回のお話では、波多野も洞口も競艇選手としていつの間にか一回り大きくなってることをアピールする描写が入っていたのが印象的でした。
これはやはり、前に二人が戦った時、青島さん絡みの怨恨が絡んだおかげで何だかトホホな結果に終わっちゃったことが二人に反省を促すきっかけになった、ということなのでしょう。これはつまり、結果的に青島さんが二人を人間的に成長させたのだ、と前向きに解釈していきたい。
その一方で、どうやら澄も今回の件で自分の中で答えを出した模様。これから始まる賞金王決勝戦レースの結果に、全てが集約されつつある雰囲気を感じます。
次のレースが、波多野と洞口がマンガの中で対決する最後のレースになるのか?