2004/08/25

■更新情報040825

 「絶対可憐チルドレン」の壁紙が、早くもWebサンデー公開されています。
 なんか気合いの入り方がだよ! 妙に優遇されてる気がするよ! どうなってるの!(←たまに優しくされると不安になるタイプ)

(情報源:NETA SUNDAYさんの 8/25 のエントリより)

更新情報
  • 右側のサイドバーの一番上に、BLOG検索サイト Feedback から「絶対可憐チルドレン」というキーワードで検索した結果を、ほぼリアルタイムで表示できるボタンを追加しました。
    結果の表示には、「大黒屋本舗」さんで公開されている jsRSS++ v1.0 を使用しています。
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2004/08/24

■今更手遅れですがようやく書けました サンデー38号感想

  1. 第一拳豪登場(史上最強の弟子ケンイチ)
  2. 眼鏡っ娘スパッツ蹴り(クロザクロ)
  3. ラミアスパッツ蹴り(ダンドーネクストジェネレーション)
  4. 泣く道士郎母(道士郎でござる)
  5. 「チャンピ●ンに移籍するぞ!」(俺様は?)

1. 第一拳豪登場(史上最強の弟子ケンイチ)

 「かってに改蔵」の地丹、「美鳥の日々」の高見沢、「暗号名はBF」の新解と、ここのところサンデーでは眼鏡キャラを擁していたマンガがことごとく終了しており、眼鏡マニアな貴女や貴兄達は寂しい思いをしているのではないのでしょうか。個人的に現在のサンデー連載陣で「眼鏡」と言って思い浮かぶのは、「名探偵コナン」のコナン君を除けば、「D-LIVE!!」のミハイルや「結界師」の良守パパくらいです(「クロザクロ」に関しては後述)。
 次号から始まる「絶対可憐チルドレン」には主役級に眼鏡が二人いるとは言うものの、4週限定の短期集中連載なので眼鏡で盛り上がれる期間は限られています。今、密かにサンデーでは眼鏡クライシスが進行しているのです。

 そんな状態のサンデーで、今ついに満を持して「ケンイチ」屈指の実力派眼鏡キャラ・第一拳豪が表舞台に姿を現しました!
 最終1ページに登場しただけなのにも関わらず、それまで繰り広げられていた「ケンイチと美羽のほのぼのした思い出話」のフレーバーをぶち壊して余りある、強烈なインパクト! 表情はにこやかですが、眼鏡の奥で輝く瞳はまったく笑みがありません! 絶対何か眼鏡の奥で企んでます! あと、ケンイチのことを「兼ちゃん」とか馴れ馴れしく呼んでるところも妙です! もしかして、ケンイチと美羽がいちゃついているのに嫉妬しての犯行なのか!(犯行?)

 果たして彼は、サンデーにおける眼鏡クライシスを救うことができるのか。
 乞うご期待(期待の仕方が間違ってます)。

2. 眼鏡っ娘スパッツ蹴り(クロザクロ)

 「ケンイチ」でメガネ君が出てきたなら、メガネっ娘要素はこっちにまかせろ! みたいな勢いで、「クロザクロ」では新キャラクターの姫葉さんが大暴れ。惜しげもなくスパッツを見せながら蹴りを不良達に容赦なく叩き込んでいくその様は圧巻です。「オレも蹴られてえ! 蹴られて狩られてえ!」とか思った人が続出したに決まってます。
 夏目義徳先生は、現代マンガにおける読者サービスというものをよく判っていらっしゃるなあと思いました。

3, ラミアスパッツ蹴り(ダンドーネクストジェネレーション)

 新連載でスパッツキャラが大暴れしているなら、こっちも負けてはいられねえ! みたいな勢いで、老舗の「ダンドー」ではラミアが大暴れ。今回は上下二段で別々の物語が進行する、という変則的なマンガを描いてましたが、その二つのストーリーが唯一交差するところがラミアのスパッツ蹴りのシーンだったので、今回のお話はラミアの蹴りを見せるために作られた話だった、と判断しましたがどうか。

 まあ、「ネクストジェネレーション」というサブタイトルが付いている以上、今回の物語における本当の主人公は、「新庄先生の最後の弟子」を名乗り、ダンドーに新庄先生の遺言を伝える役目を持った新キャラクターの竜ノ介君であるはずなのですが、なんか一向に目立って来ないのが気掛かりです。せっかく万乗先生デザインのカワイイ美少年キャラなのに残念。
 果たして、竜ノ介×ダンドーな関係が成立する時は来るか?(←期待してるの?)

4, 泣く道士郎母(道士郎でござる)

 今週のサンデーで一番可愛らしいと思ったのがこの人でした。見た目も可愛いけど、仕草も素直なところも全部可愛い。
 さすがは道士郎の母上! ちょっとちがうね!(頭が)

 あと、健助殿の父上の「大物になれよ、健助。何しろ、父さんがした事ない事したんだからな」っていう台詞が、やたら格好良かったです。オレも息子にこんなこと言える男になりたい。

5. 「チャンピ●ンに移籍してやる!」(俺様は?)

 高らかにリーグ移籍をブチ上げる巨人っぷりは見事ですが、現在のチャンピオンはコメディマンガが充実しているので、移籍してもレギュラーどころかベンチに入れるかどうかも難しいと思います。
 俺様君や国鉄君じゃ、鬼丸美輝には絶対勝てねえ! 鈴木ロボ子にもサナギさんにも勝てるかどうかわからねえ! 「柔道放物線」もハイブロウ過ぎて荷が重そう! チャンピオン強すぎ!

 次回は、渡辺オーナー辞任ネタやライブドアネタを期待してます(フォロー)。

2004/08/23

■更新情報 040822

  • 煩悩の部屋」の創作文集のページに、ヴァージニアさんの「とら!」シリーズ最終節『未来へのすごいプロローグ』を掲載しました。

     掲載が遅れてご迷惑をおかけしたことをお詫びします>ヴァージニアさん

  • 週刊連載版「絶対可憐チルドレン」専用の感想掲示板を作りました。感想などはこちらの方にお願いします。
     「絶チル」情報収集専用のブログを作るぜ! とか考えていたのですが、考えていただけで終わりました。
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2004/08/20

■近況報告040814-040820

 おひさしぶりです(;´Д`)
 ここのところ、朝6時半に出勤→深夜12時過ぎに帰宅、という修行僧並みのハードな毎日を送っている深沢です。修行内容はデスマーチ
 最近あまりに仕事の負荷が高まっているためか、一緒に仕事している同僚からも可哀想がられている気がします(挨拶)。

 そんな毎日なので、ここは一応椎名先生のファンサイトであるにも関わらず、「絶対可憐チルドレン」の原稿速報に対して突っ込む暇すらありません。それどころか、この前ついに完結した「エイケン」に対するコメントを書くタイミングまで逸してしまいました。たいへんに残念です(←書きたかったの?)。

 でも、とりあえずお盆は休みが取れたので、コミケの2日目と3日目には何とか行くことができました。

 コミケでは「マリア様がみてる」の同人誌ばっかり探し回って買い漁ったり、企業ブースで「くじびきアンバランス」のヘルメット女子のコスプレをしているコンパニオンの女性を見かけてその等身のアニメっぷりにビビったり、「文珠」のアイベックスさんがライフワークにする勢いで制作している同人誌「極楽大作戦!! 大全」の1巻目を頂いてその厚さに心底ビビったり、帰りのゆりかもめ車内で「エスパーまみれ」というソレっぽいタイトルの同人誌を読んでいる男性を見つけ、お台場で乗り込んで来た親子連れがその彼の周囲の席に座ったにも関わらず、黙々と彼が同人誌を読み続けている姿が妙にツボに入ってしまって笑いをかみ殺すのに必死になったりと、それなりに楽しい時を過ごすことができました。

 当日逢った皆さん、色々と親切にして頂いてどうもありがとうございました。
 コミケでの思い出を心の糧に、冬まで続く仕事ばかりの辛い日々を耐えて行きたいと思います(せつない)。

 で、エスパーまみれと言えば、来週からはいよいよサンデーでエスパー美少女わんさか育成コメディ「絶対可憐チルドレン」の短期集中連載が始まります。

 この作品のマンガとしての面白さについては、既に以前超増刊で掲載されたパイロット版を読んだ人であればもはや説明は不要でしょうし、またその「面白さ」の根幹となっている作品の基本的な路線も『超増刊の時と変わらない』と椎名氏が公言している以上、内容についての心配はまったくする必要がないと思ってます。
 色々な意味において、久しぶりに椎名高志氏のセンス全開のマンガが読めるんじゃないかと期待してます。

 残る心配は、このマンガが本連載になった時にどんな運命を辿るのか、ということでしょうか(椎名氏のコメントから推測するに、おそらく正式連載化はほぼ確定していると思う)
 掲載誌については(先生はああ書いているものの)現実的に考えるとおそらく週刊の方のサンデーでほぼ決まりなんじゃないか? と思うのですが、「かってに改蔵」「暗号名はBF」の連載終了に象徴されるように、我々のような読者にとって現在のサンデーは徐々に肩身が狭くなりつつあるのが気がかりです。

 なお、ここで言う「我々のような読者」とは、早い話が「エスパーまみれ」というようなタイトルの同人誌をうっかり熱中して読んでしまう系統に属する、サンデーが想定しているコアなターゲット層と比較するとよりニッチかつハイエンドな位置にいる読者を意味します。
 まあ、中高生には「エスパーまみれ」というタイトルからだけでハァハァするのは難しいッスからね! 俺たちはハイエンドだなあ!(←バカ)

 「絶対可憐チルドレン」は、そんなダメな読者にはほぼ確実に当たると思いますし、またこのタイミングで連載が始まるのは正にそういうニッチな読者を(「クロザクロ」と共に)繋ぎ止めることを期待されているからだとは思うのですが、今後もこのマンガが連載作品として末永く生き残るためには、我々のようなニッチな読者以外の層にどこまで訴求できるかが鍵になるでしょう。

 このマンガ、椎名先生自身が語っているように「ちびっこは美少女育成にあまり興味がない」というのはまあその通りだと思うんですけど、でも自分が子供だった頃を思い出してみれば、それこそ(ある意味エスパー美少女育成マンガとも言える)エスパー魔美」のコミックスをそりゃもう大喜びで読んだり、魔美に対して的確なアドバイスを送る高畑さんと自分を重ね合わせて「オレも高畑さんみたいな立場になりてえなあ! どっかに魔美みたいな娘がいねえかなあ!」とか思っていた訳ですよ。
 確かに全ての子供が「絶チル」みたいなマンガに興味を持つとは思えませんが、逆に言えばこういうマンガに対して興味を持ち、こんなマンガに惹かれる(=こんなマンガを必要としている、と言っても良い)昔のオレみたいな子供は、必ず存在します。そして、そういう子供は元々(昔のオレのように)マンガを好きになる素養がある子であるはずであり、そういう子にもきちんと「読める」マンガを雑誌が提供してあげれば、将来に渡ってマンガを読み続けてくれる人材に成長する可能性はかなり高いはずです。

 例え「ガッシュ」のカードのように直接的に雑誌の販促には結びつかなくても、マンガ好きな子供を作り、その子が将来「マンガ」というメディアに親しみを覚えて読み続けてくれるきっかけを与えてくれる作品。そういうマンガこそが、本当の意味での「少年マンガ」と呼べるのではないのでしょうか。
 かつて、私にとって「エスパー魔美」や(勿論)「GS美神・極楽大作戦!!」がそうであったように、「絶対可憐チルドレン」をかけがえのないマンガだと思ってくれる子が出てくると良いですね。

 そして、「絶チル」でそういう系統のマンガに目覚めた子が、今から20年後くらいに「絶チル」のキャラを元ネタにした「エスパーまみれ」というタイトルの同人誌を作ったり買ったりするようになれば、おそらくこの作品は末永く愛されるマンガとして大成功をおさめた、と言えるのではないのでしょうか。

 そんな素晴らしい未来が来ることを期待しつつ、来週を待ちたいと思いました。

※こんな調子であまりに時間がないので、メールや投稿の処理が遅れています。
 もはや今月はずっとこんな調子なので、もうしばらくご猶予を。

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2004/08/14

■コミックマーケット66 椎名高志作品関連サークル情報

(漏れていたらゴメンナサイ)

■8/14 土曜日
  • 西さ19a 天使のしっぽ(おそらく美神本あり、女性向け)
  • 西さ19b カカロッ闘(GS美神・横島中心、女性向け)
  • 西さ20a 風色通り(GS美神・雪之丞×ピート、女性向け)
  • 西さ20b 文珠(GS美神極楽大作戦!!評論)
  • 西さ21a 野良犬ロック(MISTERジパング・信長受け、女性向け)
  • 西さ21b カタクリ(MISTERジパング・信長受け、女性向け)
  • 西さ22a Hyper Melon(MISTERジパング・一益×信長 権六×信行、女性向け)
  • 西さ22b 店(MISTERジパング・日吉中心?、女性向け)
  • 西さ23a 櫻花壇(MISTERジパング・信長×光秀、女性向け)
  • 西さ23b 王手!(一番湯のカナタ?)
■8/15 日曜日
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2004/08/13

■サンデーは誰に「答えて」いるのか? サンデー37号感想

  1. 「キェエエエエエ!」(金色のガッシュ!!)
  2. 神の領域の描写(結界師)
  3. 下痢臭い部屋の描写(大久保嘉人物語)
  4. 「どいつもこいつも肉だ! 肉! 肉! 肉!」(クロザクロ)
  5. 亜取アキラ(D-LIVE!)
  6. 番外:「暗号名はBF」最終回

1. 「キェエエエエエ!」(金色のガッシュ!!)

 今回の「金色のガッシュ!!」のエピソードはやたらかっこいいテッドにばかり注目してしまい、対戦相手の魔物・アースとそのパートナー・エリーはその引き立て役かなあ? っていうか噛ませ犬? 程度にしか考えておらず、正直言って軽視していたんですけど、でもこのエリーの奇声で目が覚めました。

 いきなり「キェエエエエエ!」ですよ「キェエエエエエ!」。割とかわいらしい雷句美少女っぽい見た目をしているのにも関わらず、自分に対して気合いを入れるために突然「キェエエエエエエ!」と叫ぶのは凄いです。あと、一人称が「オレ」なのも密かに凄いです。
 更に彼女がアップになったカットでは、彼女の心理状態を表すかのような気合いの入った「影」がそのカワイイ顔に刻まれており、迫力十分。夏目先生のマンガに出張しても、十分に渡り合えるだけの影を背負っていると思います。雷句先生ヤリスギです。
 ここまでやってくれた以上、根性がひねくれた女性キャラに対してたまらなくグッと来る私としては、このエリーという娘に注目しない訳にはいきません。これは、ひねくれ美少女マニアへの挑戦と見たね!

 それはそれとして、どうやらアース&エリーの側も何か色々と事情を抱えており、そう簡単には負けられない覚悟を抱いている様子。「金色のガッシュ!!」における面白さの基本は、強い信念を持った魔物や人間同士のマッチアップの妙にあることを、すっかり忘れていましたよ。

 にしても、接近戦からのパンチしか能がないテッドと、長いリーチからカウンターを繰り出すアースとでは、かなりアースが有利なのではないかと思いますがどうか。今のテッドは、「スト2」でガイル相手に乱入したバイソン使いみたいな感じなのか(例えが古い)。

2. 神の領域の描写(結界師)

 「ガッシュ」TCGの限定カードを付けたり、個々の作品に細かい説明を付けたりと、新規読者の獲得に躍起になってる感があるここ最近のサンデー。そんな中で「結界師」はここ最近掲載位置が上位をキープ、先月書店で無料配布されたサンデーの小冊子「おためしサンデー」にも掲載されるなど、雑誌を代表する作品の一つとして売り込んでやろうという意志を感じさせます。

 でも、当の「結界師」そのものは、至ってマイペースな印象。基本的にこのマンガはゴーストハントなアクション伝奇マンガに分類される、如何にも少年マンガに相応しい系統の作品であるはずなのですが、現在の展開は人間を超越した存在である「ウロ様」なんて神様が出てきたり、「神の領域」だなんて形而学的な表現が出てきたり、普段は滅多に使わない修復術なんて地味な技が出てきたり、そんな中で良守が烏森の謎に迫ろうとしたりと、まあ何というか普通の「結界師」とはちょっと違う地味なエピソードの真っ最中です。

 つまりこれは、「結界師」は今後もこんな調子でじっくりお話が進んでいくマンガなので、サンデーを読むなら末永く付き合う覚悟が必要だ、ということなのだと解釈しました(勝手に)。
 『読み始めると面白いんだけど、読む始めるまでのとっつきが悪い』という意味において、「結界師」はとてもサンデーらしいマンガであると言えるのではないのでしょうか。

3. 下痢臭い部屋の描写(大久保嘉人物語)

 「大久保嘉人物語」を描いた草場道輝先生と言えば、勿論「ファンタジスタ」の作者として有名な方で、今回のマンガでも存分にその手腕を振るってましたけど、個人的に何故か一番グッと来たのがこのシーン。下痢でたいへんな状態になってる(臭いとかが)宿舎の状態を、臭そうなトーンとその中をかけずり回る医師達の姿で的確に表現していると思いました。
 そして、その惨劇の中で真に目覚める大久保選手の姿が格好良すぎます。さすが、実績のある草場道輝先生は違う!(相変わらず褒めてるように聞こえません)

4. 「どいつもこいつも肉だ! 肉! 肉! 肉!」(クロザクロ)

 だんだん「人間」じゃなくなっていく主人公の思考が象徴されている一コマ。その次のシーンで、明らかに肉っぽいクラスメートに「なんだよ、肉!」と怒鳴るところがお茶目で良い感じ。ボクは普通なんだ! と思い込もうとするのも、人間じゃない人の典型的な思考っぽくて微笑ましいです。

 そして、転校生として登場した眼鏡女子は、明らかに幹人を狩る側の人間っぽいですね。
 こんな性根がしっかりしてそうなメガネっ娘に付け狙われて狩られるだなんて、ちょっと羨ましいなあ(バカ)。

5. 亜取アキラ(D-LIVE!)

 「うわっ!! この女… 基地から脱出して来たのか!?

 大爆笑(感想)。
 お猿のベン君もヤリスギ描写が凄かったですが、今度の亜取アキラさんの迫力は、ヤリスギ感において明らかにベン君を超えました。422ページの腰の入ったパンチ連打のカットの壮絶さは特筆に値します。
 今回の本当の見所は「消防飛行艇1機で武装ヘリを撃破する」爽快なシーンなはずなんですけど、亜取アキラさんの大暴れっぷりの方がより印象的に感じてしまいました。すまん斑鳩君。組んだ相手が悪かった。というか、君はいつも相手が悪いと思った。

番外:「暗号名はBF」最終回

 本当に終わっちゃったー!(感想)

 続きは超増刊でネ! ということっぽいですが、超増刊で連載が続くのか、それとも「ロボットボーイズ」みたいに最終回として特別編が掲載されるのか、今のところちょっと状況が見えませんね。せっかく面白くなってきたとこだっただけに残念。前作「プレイヤー」もいきなり終わってしまいましたし、どうも作者の田中保左奈先生には連載運に恵まれていない感じがします。何としても再起を期待したいところ。

 最終回については、素直に「ああ面白かった」と思える内容で満足しました。最後のアムネジアの台詞「じゃ、まだ私と一緒に来るのは早いようだ。今のあんたはまだ甘い。ただの坊や(ベビーフェイス)さね」という言葉に、団に対する彼女の感情が象徴されているように思えます。
 団君がアムネジアのいる「大人の世界」に踏み込むにはまだまだ早い、ということでしょうか。

 あと、最後のページで目を光らせてる新解君が無駄に熱いです。
 「海の向こう、約束の場所」に燃えているのか彼。

2004/08/10

■本気で暇がないよ! たすけて天才戦隊キオクレンジャー! サンデー36号感想

  1. 妹に手を出そうとしてドギマギする幹人(クロザクロ)
  2. 小学生にナンパされる朔美(いでじゅう!)
  3. あおやぎ孝夫 Meets 福原愛(福原愛物語)
  4. 「道士郎でござる」今週のオチ
  5. 「暗号名はBF」、ついに巻末へ

1. 妹に手を出そうとしてドギマギする幹人(クロザクロ)

 「梢枝の首筋…
  明かりの消えた部屋の中で青白く光ってる。
  とても細い…首

 ここだけ抜き出してみると、まるで妹に欲情してハアハアしてるいけないお兄ちゃんみたいだと思いました。萌える展開です。まさか、夏目義徳氏のマンガで妹萌えが読める日が来ようとは思いませんでした。今度の夏目先生は何かが違います。

 そんな感じで兄が妹のうなじに一方的にときめいてる一方で、幹人同様に変な珠を飲み込んだ人が出てきたり、それを狩るハンター風情な人が出てきたりと、第二話にして早くも物語は急展開に。
 狼男に変身した変な男もヤバかったですけど、その男を狩ったハンターは更に雰囲気がヤバそう。夏目先生の作品の特徴としてキャラクターの内面を「影」で表現する手法を使うことが上げられますが、彼の影の付きっぷりはやや異常。幹人と比較すると、彼の影っぷりがよく判ると思います。なんか性格暗そうですよねこの人(偏見)。

 果たして幹人君は、根暗そうなハンターの手を逃れ、生意気な妹に対してクロザクロの力を存分に振るってうなじにハアハアする平和な日々を手にすることはできるのか?(平和?)

2. 小学生にナンパされる朔美(いでじゅう!)

 個人的にはこのコマに一番グッと来ました。この子カワイイなあ。
 朔美という娘がどんな子なのかを、雄弁に語っている一コマだと思います。

 でも、この回の本当の主役は皮村君で決まりでしょう。特に林田に対して言った「オメーが悪いわけじゃねーけど、少しはバチが当たっておいた方がいーぞ」という台詞は、読者の激しい共感を巻き起こしたに違いありません。
 もっとも、肝心の林田がまだあんな感じであり、森さんとの関係も永遠に進展しなさそうな雰囲気である以上、彼の気苦労はこのマンガの連載が続く限り永遠に続くことになりそう。彼の余計な苦労はいつか報われる日が来るのか。こなそう。かわいそう。

3. あおやぎ孝夫 Meets 福原愛(福原愛物語)

 『国民的美少女・福原愛を、「ふぁいとの暁」のあおやぎ孝夫氏に描かせる』というコンセプトを考えついた時点で、この企画は大成功です(断言)。カワイイ少年を描かせたらサンデー作家陣随一の実力を誇るあおやぎ先生が、その才能を『福原愛を美少女キャラに描く』ことに心血を注ぐとこうなるんだぜ! グズグズ泣く愛ちゃんはカワイイだろう! という、一人の作家のデモンストレーションとしても楽しめるマンガになっていたんじゃないかと思います。

 ストーリーの方は、才能に目覚めて頭角を現す→才能の限界を感じて壁にぶつかる→厳しい修行の果てに必殺技を修得!→勝利!、という少年マンガのセオリーに沿った展開になっててビックリ。愛ちゃんの人生はマンガみたいにドラマチックだなあ!(言い過ぎ)
 あとは、「サンデーで漫画化されたスポーツ選手は活躍できない」という嫌なジンクスを彼女が生み出してしまわないよう、アテネで活躍してくれることを祈るのみであります。サッカー代表の大久保も頑張れ。

4. 「道士郎でござる」今週のオチ

 高校を退学させられる主人公達をものすごい爽やかに描く西森博之先生は、やっぱり凄いと思いました。そこに道士郎がいると、「学校を退学になる」なんてネガティブイベントもたちまち爽やかに!(いいの?)

 しかしこのマンガ、いきなり先が読めなくなって来ました。道士郎が来たことで荒んだ学園が変わっていく! みたいなコンセプトでしばらく行くのかなと思っていた(しかもそれが相当オモロかった)だけに、ここで彼らが道理を通したことで結果的に集団退学してしまう行動に出たのはちょっと意外。先行きが気になります。

5. 「暗号名はBF」、ついに巻末へ

 しかも最終ページのハシラには「次号、超絶(クライマックス)ボリューム22P!」と嫌なことが書かれていますよ!
 まさか次回が最終回なのか! マンガの中では世界の危機が再び進行中ですが、むしろこのマンガそのものが危機だ!

 そんな中でも、腕を頭の後ろで組んでバストを強調したポーズをアム姉に取らせる作者のセンスは、只者ではないと思いました。よくわかってらっしゃいます。

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