2007/08/04

■「結界師」界最萌えキャラの閃にライバル出現!の巻(サンデー35号結界師感想)

結界師

 新キャラの巫女のサキちゃんの可愛さは異常。何というかこう、「田辺先生、この辺で一つこうパッと萌えるキャラみたいなのを一つお願いします!」みたいな要請がサンデー編集部からあったのではないか? と思ってしまうくらいの萌えっぷりです。
 結界術の中でちょこんと正座し、両手をあわせてビクビクしながら結界師達の様子を伺う様は、彼女が被虐系萌えキャラであることを提示してます。いぢめられればいぢめられる程可愛さが増す、やっかいなタイプです。しかも伝言用の妖蝶を無限増殖させちゃったところからして確実にドジッ子です。萌え対象としてなかなか侮れないスペックを持つキャラと言えましょう。サンデーに被虐系ドジッ子萌えキャラが出てくるのは「聖結晶アルバトロス」のアルバトロス以来?(どうでもいい)

 「絶対可憐チルドレン」では、予知能力者をイルカにすることで「予知はするけどそれに介入はできない」作品世界における予言者の位置付けを明確にしていますが、「結界師」の場合はそのポジションに自分の予知にオロオロした挙げ句にドジを踏んで捕まってしまう程度に役立たずなキャラを配するところが絶妙です。彼女には、いまいち華が足りなくて地味だ地味だと散々言われている「結界師」のイメージアップに貢献して欲しいなと思いました。

 時音姉さんの入浴シーンは、華ところか色気が全くないところが、逆に彼女らしくて素敵だなと思います。

■西沢母は甲斐君と結婚しても同じ愚痴を言っていると思ったサンデー35号ハヤテ感想

ハヤテのごとく!

 ここのところ比較的いい感じにグデグデな、要するに割とどうでもいい話が続いていた感がある「ハヤテ」ですが、何か今週からいきなり物語が動き出しそうな衝撃の展開がスタートしました。
 あのナギがハヤテの為に自ら喫茶店でウェイトレスとして働いて金を稼ぐつもりになるだなんて、正直ちょっとビックリです。突然勉強をする気になったのび太君を目の当たりにして驚くドラえもんになった気分です。

 更に、これからは同じ店で働くことになった西沢さんと常に相対することになるということで、更に今回のバイトがナギにとって大きな試練となることは必至の状況に。
 西沢さんと言えば、かつてはサンデーにおける報われない女性キャラナンバーワンの座にあったものの今では人間的に大きく成長、小説版ではナギからは侮れない存在として認識され、ヒナギクからは憧れの存在として尊敬されるいう、まるで人類最強の恋する乙女のような完璧超人として扱われる存在となっています。畑先生はおそらく小説版の人間関係も律儀にマンガの方に反映させて来るでしょうから、今回はナギが西沢さんを意識することで彼女の成長を促すような話になるのではないか? という気がします。同様に、ヒナギクと西沢さんとの絡みにも期待していきたいところ。

 しかし、マンガの中ですらハヤテの誕生日まで半年以上あるということは、実際に我々がハヤテの誕生日イベントを読むことになるのは、いったい何時のことになるのでしょうか。ナギとハヤテの行く末を見守るためにも、まだワシラは死ぬ訳には行かないようじゃのうフォフォフォ、みたいな悠長な心境で見守っていきたい所存です。

2007/06/09

■皆本光一17歳のプリティフェイスに全米が萌えた!(サンデー27号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 「ちなみに葵がこの衣装を着てる理由はものすごくくだらないのであまり気にしないでください。」とのことでしたが、本当に心底くだらない理由だったのでビックリしました。
 あと葵はお経が書けるのか。さすが京都出身(関係ない)。

 そういうアレで今回の話ですが、展開的にはキャリーの顔見せ的な話でした。キャリーはコメリカの大学が行った超能力実験によってキャロラインの脳より覚醒した精神生命体なのである! みたいな感じっぽいですね。いいなあ超能力実験(いいのか)。
 映画の「キャリー」が作られた時代って、「ソ連の脅威に対抗するための超能力を開発するのだ!」みたいな理由でヤバい実験をやらかしてしまい、それが発端になってヤバい事件が起こってしまうという筋書きのSFホラー映画が沢山作られていた印象があるのですが、椎名先生はそういう映画が大好きに違いないので、今回のエピソードは多分そういう映画のイメージを下敷きにしているんじゃないかと勝手に思っています。
 いやその、自分はその手の映画は「炎の少女チャーリー」しか見たことないのでよく知らないけど(いいかげん)。

 あと皆本の説明によれば、彼女は実体を持たずにキャロラインの脳に住んでいるとのことなのですが、個人的にはここから「ブラックジャック」のピノコみたいな存在をイメージしました。本当はキャロラインと一緒に双子として産まれてくるはずだったキャリーが、何らかの原因でキャロラインの脳に寄生した状態になってしまったとか、そういう感じです。
 彼女が「生まれた」のが3年前の超能力実験の時だったとすると、彼女は現在も3歳児と同レベルにしか(頭が)成長していないということになるので、彼女が幼児っぽい言葉を話すのはその辺が原因なのかも知れません。

 ただ何にしろ、キャリーの存在を一言で要約すれば「空から降ってきた人間じゃない女の子」なのであり、皆本はそんな「空から降ってきた人間じゃない女の子」に一目惚れされてモテモテになっちゃった訳なのであります。何このラムだっちゃ。
 やっぱり椎名先生は、そういう話がホントに好きなんですね! というのが今回の結論です。空から降ってきた人間じゃない女の子最高。

 あと今回は、皆本を瓶で殴りつける時の賢木の表情がなにげに良かったです。
 よっぽど皆本を殴るのが嬉しかったんだなあ。

■「あいこら」の迷走っぷりが心配です(サンデー27号感想)

魔王

 新連載。同名の小説を原作に、「ジュブナイルリミックス」と称して少年誌向けにアレンジを施したもののようです。小説原作の「ダレン・シャン」が好評なので、サンデー編集部が「小説原作はイケる!」と踏んで調子に乗っていると見ましたがどうだろう(ひどい見方)。

 ただ原作ありとは言え、元の方は「超能力を身に付けたサラリーマン対大衆を扇動する政治家」という話であるらしいので、「超能力を身に付けた高校生対自称『正義の使者』の謎美形男子」という形になりそうなこのマンガは、原作とはかなり違ったテイストを持った作品になりそう。とりあえず最初のページから「第一章 安藤」とかやってくるからには相当な大作を志向しているのは間違いないので、これからじっくり楽しませて頂こうかと思います。こういう雰囲気のマンガは、個人的には嫌いじゃないです。こんなタイプの作品がサンデーに載るのは「トガリ」以来?

 とりあえず、内気な美少女が「ふざけたこと言ってんじゃねエ! ぶっ殺すぞ!」と叫んでいるシーンに萌えた(結局)。

結界師

 閃ちゃん祭り絶賛開催中な最近の「結界師」。女子にモテモテだろうが一切構わず、良守に対して相変わらず一途な想いを持ち続けている彼。自分の心の中にある良守に対するモヤモヤの正体がいったい何であるのかを自覚できない閃の可愛らしさに、もう萌え萌えです。
 良守も良守で、閃に対してかつての志々尾の姿を重ね合わせてモヤモヤしてみちゃったり何かしたりして、ああもうこの二人ったら! みたいな心境に(バカ)。閃が良守を合法的に監視する環境を作り上げた田辺先生の手腕には、ほとほと感心するばかりです。どこまで面白くなれるんだこのマンガ。

 あと、ネットでの感想を拾ってみると、「閃が学生服を着ていたので絶望した! 閃が本当にオトコノコだったなんてあんまりだ!」みたいなのが結構あって、みんなホントにそういうのが好きなのな! と思いました。
 ちなみに自分は、「閃の性別は男だが、中に入っている妖は女であり、完全変化すると完璧なムチムチボディ体型の妖怪になる」という説を提唱中です。完璧な幼女体型でも可です。

お茶にごす。

 いわゆる「痛車」ネタをオチに持ってくるとは想像できませんでした。船橋はヤンキー君(北沼)に対して痛車を渡すことを純粋に「いいこと」と捉えているっぽいのですが、その好意が結果的にヤンキー君へ制裁を課したことになっているところがスゴイです。正にコレは、「シグルイ」風に表現するところの「伊達にして帰すべし」です。かかる者の姿は「悪魔まークン強し」を世に知らしめ、まークンの名声を高むるに至るなり! なのです。

 あと茶道部の面々ですが、なんかこのエピソードにおける彼女たちって「普通の人々」の気まぐれな世論みたいなものを象徴している存在なのではないか? と思いました。そんな中にあって、夏帆が自ら船橋の退部を阻止するために動いたことは、彼女自身の小さな成長の証なのかも知れません。

ハヤテのごとく

 今更ですが、先週(6/3)に放送されたアニメ版オリジナルストーリーの気の狂いっぷりに感動しました。このご時世に、ゴム鞠を半分に切って胸に貼り付けたようなおっぱいキャラがぼいんぼいんするだけの話を作れるだなんてスゴイです。
 こんなおかしな話は、何だかんだで良識的な畑先生には絶対に作れないと思います。やっぱりアニメ作ってる人ってすごいな!(誉めてるのかけなしているのか判らないコメント)

 でも、このご時世にあえてリーフファイトを持ち出す畑先生は、違う意味でスゴイなあと思いました。
 アニメにしろマンガにしろ、創作に関わる人はあまねくスゴイのだな(頭が)と再認識させられた所存です。

うえきの法則+

 サンデー25号においてハピネス四枚刃編がわずか7ページで完結した時から急テンポで話が進んでいるというか、明らかに連載終了に向かって突き進んでいるという印象を激しく受ける「うえきの法則+」。

 今回のラスボスであるプラスの最終目的は「全ての人間の記憶を書き換え、全ての人間にとっての『大切な人』をプラスのみにすることで、唯一絶対の存在となる」ことらしいのですが、でもそれってMixiに例えると「プラス以外の参加者はプラスしかマイミクがおらず、プラスは全ての参加者のマイミクとなる」ことに等しいわけであり、もしそんな状態だったらプラスは沢山いるマイミクの日記を読んで常に返事を書いていないと「プラスさんはマイミクなのに日記を読み逃げした! 許せない!」とか、「最近プラスさんの名前が足あとに残ってない! どうしてマイミクなのに訪問してくれないの! 許せない!」とか、そういう類のたいそう面倒くさいトラブルが発生してしまうことは必至。
 どう考えても、全人類の心を支配する欲望よりも、全人類とマイミク付き合いしないといけない面倒くささの方が勝ってしまうと思われるので、プラスさんは早めに自分の考えが間違っていることに気付いて悔い改めるべきだと思います。

 人間関係をMixiに例えることにさもしさを憶えたので次。

ブリザードアクセル

 ついに今回で連載終了。吹雪はフィギィアスケートに愛される現人神となった! みたいな終わり方でしたが、五反田を筆頭としてフィギィアスケートに関わる人々みんなが吹雪のおかげで幸せになる最終回は、読んでいてとても幸せな気持ちになることができました。
 このマンガが読み切りでサンデーに掲載された時は、まさかこんな壮大なスケールな作品になるとは思っていませんでしたよ。とりあえずお疲れさまでした。鈴木先生の次回作もやっぱりサンデーなのでしょうか?

2007/06/02

■未来の日本がこのマンガみたいな宇宙技術大国になれるといいなと思ったサンデー26号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 「キャリー」は怖そうなのでまだ観たことありません(ヘタレ)。

 それで今週のサンデーの「絶チル」ですが、いよいよ皆本の過去話開始。
 コミックス9巻では末摘さんが皆本の元彼女に変身して皆本をビビらせてましたが、ついにそのホンモノが登場しました。"どっち"が元彼女なのかはまだ判りませんけど、漫画的に面白い方はキャロラインではなく明らかに「キャリー」なので、キャリーが元カノということで決定。
 確かに皆本は、相手がエスパーだろうがノーマルだろうが分け隔てなくボーダーレスに付き合うことができる男ですが、幽霊というかエクトプラズムというか、そんな実体のないスピリチュアルな女性とも恋愛ができるだなんてスゴイです。既に三次元とか二次元とかそんなレベルを超越してます。彼はきっと、この歳にして既に本当の愛は肉体的にではなく精神的に結ばれることであることを悟っているに違いありません。皆本が女の裸にあまり興味を示さないのも、おそらくそれが原因だと思います。モテる男は違いますね(バカ)。

 あと今回は、地味に朧さんがカワイイです。ダブルフェイスに盗聴させてプライバシーを暴こうとしてるところなんか、やってることが「スキャンダルの館」編の不二子ちゃんと大差ありません。朧さんは、将来的には今の不二子ちゃんみたいなお局様になれそうだなと思いました。

 そして、ブルマ姿でモップを破壊する葵は萌え対象です。
 倒れて皆本に抱き抱えられてるキャロラインも、地味に萌え対象です。

■皆本光一は戯れの出来ぬ男よ(サンデー25号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 これも今更ですが、先週のサンデーの感想を少し。

 皆本はどうやら兵部が薫達に話したことを全て聞いていたと思われますが、これを知った上で皆本は兵部に対して何と言うつもりなのでしょうか。
サンデー24号絶チル感想より

 サンデー24号を読んだ読者はみんなこんな展開が来るかと予想したはずだったんですけど、蓋を開けてみたら皆本が言った言葉は「メガネ知らない?」でした。この重大な局面で「メガネメガネ~(額にメガネを乗せながら)」なレベルのボケを持ち込んで来ましたよこの男。何この天才的な天然ボケキャラ。お目々が「з」の形になってたらより完璧だったのに!(まちがい)

 最初にこの話を読んだ時は「メガネがなくて見えないまでも、兵部とチルドレン達の会話は聞こえていたはずだから、皆本は状況を判った上であえてボケているのではないか?」とも思ったのですが、しかし皆本はそのような腹芸が一切使えない、シグルイ風に表現するところの「皆本光一は戯れの出来ぬ男よ!」な人間なので、それはなさそうです。
 まあ、ここで皆本が兵部と対決モードに入ってしまったら、即チルドレンやパンドラのロンゲ男を巻き込んだハルマゲドンが開始されてしまって連載が終わってしまうので、今回は皆本のボケのおかげで助かったと言うべきなのかも知れません。

 あとこの回の見所は、後半の薫と兵部の会話から垣間見える、皆本とチルドレン達の関係のあやうさでしょうか。現在は愛情にも似た強い信頼関係で結ばれている皆本とチルドレン達ですが、そのような関係は社会情勢(国家の敗戦やエスパーとノーマルの対立)といった外部的なきっかけで簡単に崩れてしまう可能性を持っていることを、兵部とその上官の関係の結末が示していると思われます。実際、現時点での「未来」では、それが崩れてしまった故に薫はバベルを出てしまったんでしょうし。
 この回の最期に出てきたオルゴールは、現時点での皆本とチルドレン達の信頼を象徴するアイテムとして、また「未来」では「あの頃は良かった」的な(あるいは、「私たちはあの頃と何も変わらない」的な?)メモリアルアイテムとして、今後も物語の重要な局面で登場することになりそうな感じがします。

 そして、皆本に予備のメガネをかけさせてあげている葵は萌え対象です。

■付け髪ブーストした薫がかわいい絶対可憐チルドレン9巻感想

 今更になりますが、せっかく「とらのあな」で特典付きを買ったので。

 ストーリー的な進展としては、「ギフトオブチルドレン」編で『タケシ君の才能は「神からの贈り物」なんです。何か意味があって彼に与えられたのではないでしょうか』という台詞の形で、このマンガにおける超能力は「個性的な才能」のメタファーであることをマンガの中で改めて提示し、さらに『能力を抑えることより、パワーをアップさせることに重点を置いてる』新アイテムを登場させることでチルドレン達の今後の教育方針を示したことが印象的でした。
 新アイテムに関してはEECMが搭載されていないという不具合もあったみたいですが、まあそれのおかげで「マジック・ガールズ」編で澪のバカっぷりに萌えることができたので、良しとして行きたい所存です。

 おまけマンガは、やっぱ「スキャンダルの館」ではせっかく女性陣の入浴シーンがあったのにあまりおっぱいとか出て来なかったから何とかして下さい! みたいなコメントが読者からたくさん届いていたんだろうなあと思いました。
 あと賢木はそろそろ、女の子といちゃいちゃするよりも皆本をからかっている方が楽しくなってる自分の本当の気持ちに気付くべきなのではないかと思った(何)。

絶対可憐チルドレン 9 (少年サンデーコミックス) 絶対可憐チルドレン 9 (少年サンデーコミックス)
椎名 高志
小学館 / ¥ 410 (2007-05-18)
 
発送可能時間:在庫あり。


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