2007/04/21
■シランくんが「セカンドライフ」をネタにしていてビックリしたサンデー20号感想
メテオド
去年サンデーに掲載された「究極論ヒロイン」の作者・四位春果先生が早くも再登場。
「究極論ヒロイン」は、「引きこもり男子がアルティメットガールに変身して怪獣と戦う」という荒唐無稽かつオタクな設定と、怪獣という名の理不尽な暴力によって破滅した世界の再生と引きこもりによって荒廃した主人公の心の再生をリンクさせるというテーマの美しさが印象的な作品でしたが、今度の「メテオド」は、隕石によって怪獣が跋扈するようになってしまった世界と、その環境の中で逞しく生きる人々を描くという趣向のマンガになりそうな感じ。
つまり四位先生って、基本的には怪獣が暴れるマンガを描きたいと思ってるタイプのマンガ家なのでしょうか。いいことです。
その辺はともかくとして、こういう「メテオド」のようなタイプの話は個人的に好きなので、今度の展開に期待したいところ。あとは、犬耳が生えた純朴な少年を育てる妙齢の女性、というシチュエーションも個人的にはたいへんにツボです。大人の女性×天然少年カップリング萌え。超萌え(素直)。掲載誌が茜新社の雑誌ではなくサンデーであることが悔やまれる程です。
撫子さんはなんか今回で退場みたいですが、今後物語の要所で戻ってくることを期待しておきます。
お茶にごす。
社会常識的な意味での頭は悪くても暴力の世界から抜け出そうとする意欲だけはホンモノな船橋、都市伝説的に増幅した彼の噂を話す智花とそれを信じて彼を排除しようとする夏帆、その噂から来る恐怖を我慢して頑張って己の信じる「茶道」を説こうとする茶道部部長、そして何だかんだで船橋を助けようとする山田。これまでの話で、主なキャラクターの立ち位置や人間関係が見えてきました。
そして今週の話は、「見てくれや評判はどうあれ、実際の行動によって人は評価される」という、このマンガにおける王道パターンを提示したエピソードだったのではないかと思います。船橋君を見た目ではなく取った行動で判断して彼を庇おうとしたアニメ部の人達に見られるように、彼の社会的な評判を覆すには自ら行動で示していくしかない、ということなのでしょう。最後のページの夏帆や山田の台詞を見る限りでは、まだそこへ至る道は遠そうですが。
にしても、今回はアニメ部部長が格好良すぎでした。アニメが好きな人に悪い人はいないよね! 社会的にダメな人はいても!
金色のガッシュ!
クリア・ノートは魔物の進化の果てに生み出された、魔物を消滅させるためだけの存在であることが発覚。つまり彼は歩く最終審判とでも言うべき存在なのであり、いよいよ話のスケールが神話のレベルにまで達して来た感があります。
クリア・ノートがバオウ・ザケルガに対抗するために繰り出した「シン・クリア・セウノウス」という技の見てくれが神様っぽいところも、このマンガのレベルが既に神話の領域にまで達していることを象徴しています。「覚悟のススメ」に例えて言えば、移動菩薩ジャイアントガランみたいな存在ですねコレ。そのうちクリアが「最終審判! この手が救済つかまつる!
」とか言い出してくれることを期待してます(しなくていいです)。
ハヤテのごとく
アニメ面白いですね! 特にステーショナリーグッズのCMが!(お約束)
本編の方が本格的に面白くなって来るのは、サンデー2004年52号においてハヤテがネコミミつけて女装した時からですので、早くアニメの方でもハヤテの女装が見たいです。見たいです。
GOLDEN AGE
唯×近江の回(その表現はどうか)。唯は「ユースのトップチームにもない魅力がかもめ中にはある
」とか「ボク、かもめ中の雰囲気が好きなんだ
」とかいう遠回しな表現で近江に対する好きっぷりをアピールする一方、近江は「なんか信用できねえんだよな…お前は。腹の内が読めねえ
」と相変わらずのツンっぷりを発揮しつつも、唯から教えてもらったアウトサイドキックでシュートを決めることでデレを表現するという、相変わらずと言えば相変わらずな様子が面白かったです。
唯と近江は人間としても選手としてもタイプは全く異なるのですが、お互いがお互いの才能を認め合うことで二人の関係が成り立っているのは確かでしょう。そういう意味において、最後のページのハシラのアオリにある「唯をも虜にする近江の才能!
」ってのはまさにこの二人の関係を象徴している言葉だと思います。それに、「虜にする」って表現で臭わせてるのも上手い! 唯は近江の虜!
最強! あおい坂高校野球部
田中先生の絵のエッチな本なら欲しいです!(バカ)
というか、まさかこのマンガで乳首券が発行される時が来るとは思いませんでした。油断できません。
あと本編の方ですが、このままではあお高が勝っちゃいそうな雰囲気に。「ヤツをぶっとばさないと、おまえは解放されないぞ
」という古谷の言葉が、今の光爾の行き詰まりを象徴してますね。
これまでは北大路を中心としたあお高チームの成長がメインでしたが、「今のままでは北大路に勝てない!」と悟った光爾がかつての友情を思い出したりハイパー化したりするような展開になるのでしょうか。
2007/04/08
■今週の萌え対象は素肌にワイシャツ姿の皆本でした(サンデー17+18号絶チル感想)
絶対可憐チルドレン
「若い連中はね、伝統やしきたりなんか、その気になればいつでも破壊できるのよ。
」
その力、未来を創ることに向けさせてあげなさいよ
今時の若者に対して肯定的なことを言ってくれる大人が存在しているのは、なんかもう二次元世界だけじゃないかという気がする今日この頃です(挨拶)。
そんなアレですが絶チルの二週分の感想。
サンデー17号
「チルドレンをドレスアップして遊ぼう」こと「国王陛下のチルドレン」編エピソードのまとめ。コンセプトが「チルドレンをドレスアップして遊ぼう」なので全体的なノリは割と軽めな印象でしたが、最期に10年後の薫と皆本の例の予知シーンを出すことで、このエピソードの結末もまたエスパーとノーマルの最終戦争が起こるか否かという未来に繋がっているのだ! ということを意識させる作りになっているなと感じました。
更に、その予知を見ているのが兵部であり、かつ兵部が予知を見るために使っているのが「伊八号
」と書かれた変な機械? っていうか、伊号シリーズということはあれの中身はイルカの脳みそか何か? というのも、ちょっと興味をそそられます。兵部が「未来」を知っているのは、伊号のじいちゃん(九号)から聞き出した訳でも彼自身が彼自身の能力で予知した訳でもなく、独自の伊号を確保していたということだったのね。
その予知シーンですが、1巻と比較すると皆本が銃を撃つまでの間に躊躇う時間がちょっとだけ長くなっているところが違ってますね。この躊躇ってるわずかな時間で、皆本か薫が相手を口説き落とす台詞を言って相手を思いとどまらせないとダメ、という状態っぽいです。このLIPSはちょっと難易度高いですよ(まちがい)。
不二子ちゃんがしきりに皆本に対して「チルドレンとデキちゃえ」とけしかけているのは、デキちゃえばそもそもこのシーンが発生しない未来になるからなんですけど、やっぱりまだ今のチルドレンにはそういうのはまだ早過ぎるというのが今回のオチ。後ろから刀で仲間をバッサリやる気まんまんな陰険極まりない紫穂が、この回の萌え対象です。
サンデー18号
この完成原稿速報のイラストを見た時、ナオミちゃんしばらく観ないうちにすっかりおキヌちゃんみたいになったなあと思った人?(挨拶)
ナオミちゃんは、その名前の由来からして谷崎主任と絡むネタが多用されるのは致し方ないところなのですが、このままこの調子で彼と付き合っていると、いつかナオミちゃんが何だかんだで谷崎に心を許してしまうようになるんじゃないかと心配です。本気で。
もしかしてバベルには、ナオミちゃんと釣り合いが取れるレベルのマトモな成人男性が、皆本以外には誰もいないのでしょうか。いないんだろうなあ。いい男はきっとみんなパンドラの方に行っちゃってるんだろうなあ。実は人材難なのかバベル。
基本的なストーリーはナオミが万引きやらかした疑惑の調査、ということになってはいますが、前回の「国王陛下のチルドレン」編の主眼が「チルドレンをドレスアップして遊ぼう」であったのと同様、今回の話はあくまで「ナオミちゃんの秘密を暴いて遊ぼう」というところにあるっぽいので、また今回も気楽に読める話になりそうです。
あと、疑惑の解析写真ですが、万引きする時にわざわざ自分の所属する組織の名前が書かれたバッグを持っているのはおかしくね? と誰か突っ込まないのかなと思いました。
そして、シャワーシーンでは見事にトリックにひっかかりました。
満員電車の中で震えて笑いを堪えてましたよ(不信人物)。
2007/04/07
■新CMにどうしてもなじめないサンデー18号感想
お茶にごす。
「クソがー!
」の台詞を読んだ時、今自分は西森先生のマンガを読んでいるんだ! という実感が湧いてくるような気がしました。
こんにちは(挨拶)。
「敵とは自らが作り出しているものなのだ
」と言ったのは「武心」の流星パパですが、なんか「お茶にごす。」の主人公・船橋君はそれを自ら体現してしまっているような生き様のキャラな様子。そんな彼が「俺は別に誰かを殴りたいわけじゃないんだ。皆と仲良く楽しく暮らしていきたいんだ
」と言ってもあまり説得力がない気がしますが、そういう奴が主人公になるのが西森マンガなので、きっとそれは彼の本心なのでしょう。
そんな彼が、おそらく今の彼には最も不釣り合いな場所である(しかし、彼がなりたいと思っている自分に必要な素養を得ることができる)茶道部に入っちゃったことによって、どんなドタバタが引き起こされるのか? というのがこのマンガのメインストーリーになりそう。果たして船橋君は、「武心」の流星パパの語る領域にまで達することができるのか。先は遠そうですが。
「天使な小生意気」「道士郎でござる」とここのところ個人的にグッと来るマンガを描いて下さっているので、今度の「お茶にごす。」も期待してます。
ハヤテのごとく
ナギの尻をエロっぽく触っても表情をまったく変えないハヤテは、ジゴロというよりはむしろ人でなしなのではないかと思いました(まちがった感想)。
『とりあえず来週はひぐらし的に言えば解答編みたいな感じです。』
あと、物事をギャルゲーのタイトルに例える畑先生は、さすがオタク界の大物だなあと思った。
結界師
非道で非情な無道さん大活躍で個人的に大喜びしている今シリーズですけど、今回ばかりは「いつもは強がってる兄の弱気な姿を見てしまい、動揺する良守」にグッと来てしまいました。これは、演出方法としては「勝ち気な女の子は泣くとかわいいの法則」の応用系であり、普段の姿とのギャップによって萌えさせるという典型的な手法なのですが、それゆえに威力は強力。見られた正守も見ちゃった良守も、もうお互いに対するときめきが止まりません。
無道さんのアレっぷりばかりがつい目に付いてしまいますが、今回のエピソードの本当の目的は、兄弟間の関係性に変化をもたらして読者に妄想してもらうところにあったのですね。さすがです田辺先生(まちがった感想)。
ギャンブルっ!
「オレとマサルじゃ次元が違う…
」
これが今のオレとマサルの差…!
別に損してる訳じゃないんだし、そもそもジャン君はリスクを犯さないことで損失を最小限に抑える戦略で投資をしているんだから、そんなに落ち込まなくてもいいんじゃね? とか思ってしまう自分は、ギャンブルには向いていない性格なんだなと思いました。
メルオメガ
カイに対して好き好きオーラを出しているにも関わらず、カイが事ある毎にゲルダゲルダ言うようになっちゃったおかげですっかりフラレナオン状態になってしまったエリサですが、今回でようやくフォローが入りましたね。相変わらずカイに気持ちが通じていないので実はあんまり報われていないんですけど、まあなんか彼女も彼女なりに決意を固めたみたいなので良かったです。
「ハヤテ」の西沢さんがすっかり報われない女じゃなくなっちゃった今、サンデーにおける報われない女性キャラランキングの頂点に立つのはこのアタシだ! という気概を持って、報われない女街道を邁進して下さい(ひどい)。
あとは、エリサ同様にカイに対して好き好きオーラを出してるインガのツンデレな態度も良かったです。
RANGEMAN
「だって、なんかアイツ犬みたいだもんね♥
」
ついに錬児に対して自分がSであることを自覚した風香。相手を叩いたりつねったり髪を引っ張ったりしながら自分が彼を好きになったことを自覚するヒロインというのは、少年誌ではちょっと新鮮です。このマンガもついにここまで来たか! という感じ。
あとは、錬児が自分をMであることを自覚し、文字通り風香の犬になることができればハッピーエンドですね! がんばれ! やっぱ「RANGEMAN」はヘンなマンガだなあ!(褒めてます)
ブリザードアクセル
文字通り「自壊」しながら演技を続けるガブリエルの姿が印象的でした。
これは正に、前に自分が書いた、「吹雪のクリーンかつ熱血なファイティングスタイルに心を動かされたガブリエルが、ついに自分のベアークローを壊した」みたいな展開ですよ! 燃える!(褒めてます)
■新「ゲゲゲの鬼太郎」はまるでコナン君みたいだと思ったサンデー17号感想
※一週間遅れましたが、書きかけていたのでせっかくだから上げておきます
ハヤテのごとく!
アニメ第一話観ました。スポンサーにコナミの名前があったのを確認した時、奇跡ってこの世に本当にあるんだと思いました。
「ときメモファンド」でコナミからケチをつけられたあの頃から幾星霜、今ではそのコナミにまでスポンサードする価値がある作品と認められるまでに商業的な成功を収めた「ハヤテのごとく」。かつて「美鳥の日々」や「かってに改蔵」を失って窮地に立っていたサンデーを救い、今ではサンデーを代表するマンガとなった「ハヤテのごとく」。この作品の快進撃を押しとどめるものは、もう何もありません。今の畑先生も明らかにテンション高いというかいい意味で調子に乗っているのは、バックステージを読めばよく判ります。畑先生には、この調子でこれからも頑張って欲しいですね。
あとアニメの第一話ですが、この頃はマリアさんがいい意味で輝いていたんだなあと思いました。マンガの方では17号のカラーページを観れば判るようにすっかりヨゴレ役が板に付いた感がある彼女ですが、アニメの方でもこれからマリアさんがどんどんヨゴレ役に転落していく様子を楽しみにしていきたいと思います。
結界師
ナイスチョビ髭オヤジだった無道さんが若返って大暴れの巻。帽子を脱いで自己紹介する時の「じゃーん!
」がチャームポイントです。ヤングになっても独特のキモかわいさが失われないところは、さすが人外となった人はスゴイですね(まちがい)。無道さんの目的はこの調子でどんどん若返り、「赤ん坊よりさらに戻って全てを一からやり直したい」とのことですので、少年バージョンやショタっ子バージョンの更にキモかわいい無道さんも拝めるやも知れません。楽しみです。
人間生きていれば「人生やりなおし機」が欲しいと思うことはよくあることですけど、無道さんが過去に戻りたいと思う理由も案外個人的なことなのかも知れません。その辺の動機の描写が今後の焦点でしょうか。
金色のガッシュ
クリア・ノート対アシュロン戦開始。なんかこれまでの戦いとは文字通りレベルが違います。ゼオンを倒してもう後はブラゴとの決着だけだ! とか思っていたのもつかの間、これまでの彼らの努力を台無しにするくらいの強さです。「世界樹の迷宮」で言えば、第一階層のボスを倒して「俺達強いじゃん!」と思って第二階層に行ったら、いきなり毒を吐くモンスターに遭遇してヒドイ目に遭っちゃった! 強さのレベルが違うよ! くらい違うのではないかと思いました(判りません)。
あとは、とりあえずブラゴとシェリーが生き残っていたので安心しました。この二人には、何としてもこの屈辱を力に変えてクリア・ノートを倒すパワーを手に入れて欲しいんですけど、でもなんかここまで来るとさすがにブラゴでもどうにもできない気がします。あそこで消えていた方が幸せだったのにネ!(ひどい)
あいこら
「もはや犯罪スレスレのアイテムだな…
」
全国80万のサンデー読者が一斉に「それは犯罪だ」と突っ込んだに違いありません。変態の言動でみんなの心を繋げることができる、それが「あいこら」というマンガの魅力なのです。
あと、あのハチベエが「クリスマスに彼女とヤリたい」みたいな、人並みなことを言うとは思いませんでした。彼にも普通の男子みたいな性欲はあるんだ。てっきり彼のフェチは性欲をも超越しているものだとばっかり。よかったなあ(なにこの感想)。
メルオメガ
「恋は極力秘めるもの
」と申したのは「覚悟のススメ」の葉隠覚悟ですが、「メルオメガ」のカイはもうなんか秘めるどころか事ある毎に臆することなくゲルダゲルダ言いまくっており、「もう誰も死なせない!
」と叫びながら自ら敵の怪物の口に飛び込む熱血っぷりを発揮する有様です。姿形などどうなろうと関係なし! 俺の肉体は必勝の手段! なカイの覚悟そのものは大したものであり、常人なら8度死ぬ苦痛、よくぞこらえた! それでこそカイ! と褒め称えたいところなんですけど、でも結局今回はクーゲルの心変わりと、人類を超越した力を持つエッチな格好をした人魚の介入によって助けられた訳であり、まだ戦士としては色々な意味で未熟であるということを証明してしまった形になりました。敵を憎んではならぬ! 憎むべきは敵を恐れる自分の心! 滅殺せよ! 心を濁らせる愛憎怨怒! なのであります!
いやまあ、それができたら熱血少年マンガの主人公にはなれないんですけどね! たとえ零式防衛術でも、ゲルダは殺せない!(なにこの感想)。
読み切り:ネイキッドモンキー柚希
このマンガを読んだ三十代以上の旧パソコンオタクの男性達が、こぞって「ワシらが若かった頃には、『バトルスキンパニック』という脱げば脱ぐ程強くなる女の子が主人公のゲームがあってのう」と昔話をしているのが面白かったです(当然私含む)。裸身活殺拳は永遠に不滅。
このマンガの作者の為永ゆう氏は、以前超増刊で女の子が恥ずかしい格好でプロレスするマンガを描いていた記憶がありますが、この「ネイキッドモンキー柚希」でもやっぱりそういうマンガが描きたくて仕方がない人なんだな、というのが今回の感想です。ポンポン脱いでいる割にはエロさよりも爽やかさの方が妙に強いのは、この人の絵柄の強みなのではないかと思います。
もし続きを描くのであれば、『バトルスキンパニック』みたいに同じ裸拳の使い手のライバルが出てきて彼氏の前で脱ぎ合って(以下略)、みたいな展開を期待します。目指せ脱衣カードゲーム化。
2007/03/24
■象は重要! 大きい! 力持ち!(吹き飛ばされる象のコマを観ながら)サンデー16号絶チル感想
椎名先生のことだから、ドラ映画に「エスパー魔美」が出てることは当然察知しており、初日にダッシュで鑑賞し、魔美が出てくるとこだけ観て出て来るくらいの勢いだったんじゃないかとばかり思っていたので、このコメントは意外でした。
先生も忙しかったり体調崩したりで大変そうですが、ぜひドラ映画を鑑賞しに行き、せめて魔美だけでも観て帰ってきて下さい。魔美ちゃんを「TPぼん」のリーム姐さんと同じくらい崇拝している40代藤子不二雄ファンの代表格である椎名先生なら、それだけでもきっと元を取れます(ひどい)。
その辺はともかく「国王陛下のチルドレン」編こと「チルドレンをドレスアップして遊ぼう」エピソードの第5話にして最終話の感想ですが、オチにわざわざレズビアンショーを再び持ってくるところが椎名先生らしいなと思いました。現代百合ブームに迎合しているようでいて、その実明らかに外しに来ているこのセンスは流石です。
なので、以下は余談。
- 「
野上葵。超度7のテレポーター。大人バージョンでも微乳。
」
確かに葵の乳の未来のなさは彼女の重要なアイデンティティなのですが、こうもハッキリ書かれるとせつないです。「超巨乳」と書かれた紫穂と比べるとその差は歴然。おっぱいの性能の違いは戦力の決定的差ではない、とシャアも言ってるじゃないですか! 担当さんヒドいなあ!(自分がこれまで書いたことを棚に上げながら) - 「
愛する者のためなら時には手段を選ばず戦う必要がある、違いマスかー!?
」
目的のためなら手段を選ばない男・バトゥラの本領発揮。言っていることは筋が通っていて格好いいんですけど、どこかうさんくさい雰囲気があるのは何故だろう。いちいち歯が光ったりするからでしょうか。 - 歴代の巫女をいつの間にか説得していたセラは、ああ見えて結構侮りがたい女性だなあと思いました。クラスの女子に根回しして味方に付ける政治力! なんて恐ろしい子!(まちがい)
案外、あのバトゥラ王子とお似合いなのかも知れませんね。お幸せに。 - 石像に押し倒される紫穂と、後ろから襲いかかられてる葵は、萌え対象というよりもはやエロいです。最後のページの薫×マサラよりも使えると思います(使うの?)。
- 「
強引に迫りすぎるとオトコは引くわよー!
」
この時、全国百万のサンデー読者が一斉に「アンタが言うな」と突っ込んだに違いありません。
あと、今回出てきた話の中で今後に影響が出そうなのが、「レベル7は単にレベル6を超えていて計測不能だから『レベル7』なのであり、レベル7同士だからと言っても力が同じとは限らない」という概念が出てきたことでしょうか。薫の力は時々度を超えてスゴイことを引き起こしたりしてますが(コミックス2巻でECMを破壊したり)、それに「イヤボーンの法則」以上の説得力を与えることができそうな概念だと思いました。
今回は以上。ドラ映画観たいなあ。
2007/03/21
■ブラゴとシェリーのご冥福をお祈りします(サンデー16号感想)
ダレン・シャン
せっかくの巻頭カラーなのにも関わらず、主人公のダレン以外は出てくるキャラがオヤジとジジイだらけだったのが妙に印象的でした。あまりにオヤジ密度が高かったせいか、リトルピープルのハーキャットがやたら可愛く見えてくる始末です。「ダレン・シャン
」の硬派っぷりはかなり極まってるモノがあるよなあと思いました。
ところで「ダレン・シャン」のメインターゲットであるローティーン男子って、やっぱりこのバンパイア総会みたいな「偉い大人が集まって話し合う秘密会議」みたいなのに憧れるものなのでしょうか。今回、ダレンの名前が参加者として名簿碑に彫られるシーンをマンガの方でピックアップしたのは、『なんかスゴイ会議に参加してオトナの仲間入りをしたい』という子供の願望を充足させる意味もあったのかなという感じがしたので、ちょっとそんなことを考えてしまいました。
自分の場合は、子供の頃から何かああいうのは面倒くさそうでイヤだと思ってたタイプだったので、全然憧れとかなかったです。大人になった今でも、町内会の寄り合いとかに出るのは苦手です(ダメ)。
MAJOR
かつてギブソンJr.にとって吾郎の存在は、いくら彼が吾郎を追い求めて泣いてすがろうとも、決してこちらを振り返ることなく自分の父のギブソンばかりを追い求め続ける愛するが故に憎い男だったのですが、ついに今週、その憎い吾郎の決め球を打ち崩すことに成功しました。ついにギブソンJr.は、吾郎に対して自分の存在を認めさせることができたのです。何故なら、今後吾郎は、ギブソンJr.と対戦する時はより彼を意識せざるを得なくなることは確実だからです。
吾郎に惚れたばかりに涙で枕を濡らせた男はそれこそ数知れませんが、ギブソンJr.はそこで諦めることなく執念深く彼を追い続けたからこそ、ついに彼に比類する程の実力を手に入れることができました。今回の試合の結果はまだどうなるか判りませんが、今後ギブソンJr.は吾郎の良きライバルとして、共に野球界で活躍し続けることでしょう。共に活躍! ずっと吾郎と一緒だよ! 夢が叶ったよ! よかったねJr.!(そういうマンガだったっけか)
ハヤテのごとく!
西沢×ヒナギク確定な展開に、全世界の中二男子が興奮まちがいなし! みたいな話だった今週の「ハヤテ」。優しく親しげに接してくれる西沢さんに不覚にもときめいてしまって真っ赤になるヒナギクさんとか、裸を見られて「もうオヨメにいけない…
」としょぼくれるヒナギクに対して「じゃあ私がもらっちゃおうかな?
」とすごいことをナチュラルに言ってしまう西沢さんとか、もう辛抱たまりません。自分が煩悩丸出しな中学二年生でないことが、本気で悔やまれます。
にしても今回の下田温泉編は、西沢さんの成長が著しいと感じます。天敵だったナギとは名実共に「親友」となることができ、ハヤテとは一緒に楽しい思い出を作ることができ、そして今週はヒナギクさんを身も心もゲットすることに成功。登場当時は不遇の塊だった西沢さんがここまで成長するとは、なんか感慨深いです。もうむくわれないキャラだなんて言わせない! みたいな気概を感じます。
あとは、せっかく宇宙人が登場して居るんだから、ハヤテが宇宙人のオーバーテクノロジーで女の子にうっかり性転換されてしまうという「かしまし」みたいな展開になれば、ハヤテと西沢さんとヒナギクが女の子同士でいくらでもイチャイチャできるようになったり、マリアさんの野望であるハヤテの女装化が合法的にいくらでもできるようになるなどのメリットが発生するので、ぜひマヤは宇宙に帰る前にハヤテのちんこを取って頂きたいと思いました。その方がみんなきっと喜びます。
最強!あおい坂高校野球部
東王の古谷君が、ことあるごとに光爾のことを引き合いに出しているのが気になりました。
そんなに光爾のことが好きなのか。好きなんだろうなあ。
犬夜叉
「犬夜叉」界における連れて歩き回りたいキャラクターランキング第一位の座に輝く琥珀の周りでは、常に彼を連れて歩き回りたい者達による争奪戦が絶えない訳なのですが、その争奪戦に実姉の珊瑚がついに参加を表明。運命のいたずらで今は離ればなれになっている姉弟だけど、いつかは琥珀を取り戻して愛しい弟を連れ歩きたい! という珊瑚の気持ちが飛来骨に通じたのか、ついに奈落をも倒せる程にまでパワーアップを遂げました。実の姉までもを虜にするとは、琥珀の年上キラーっぷりはホントにすごいね!
それはそうと、琥珀(の持つ四魂のかけら)に対してみんな「汚された
」「汚された
」言ってるので、なんか読んでると妙な気持ちになってムズムズして来ませんか?(バカ)
ブリザードアクセル
吹雪とガブリエルの戦いは、即ち光と闇、陽と陰との戦いであり、週刊少年ジャンプ的な比喩を使うなら「キン肉マン」におけるキン肉マン対ウォーズマン戦みたいな話になるのではないか? と予想していました。吹雪のクリーンかつ熱血なファイティングスタイルに心を動かされたガブリエルが自分のベアークローを壊すとか、そんな展開です。
しかしなんか今回の話を読んでいると、吹雪はガブリエルよりも先に周囲の選手の心を動かしてしまった模様。その威力はすさまじく、アメリカの変なカエル男とかヤンキー男といった悪魔超人を改心させて、正義超人に変えてしまう程です。フェイスフラッシュ並の威力だ! 吹雪おそるべし!
みたいなことを、「あいこら」に出てきたパロスペシャルを見ながら思いました。あれ相撲技?
妖逆門
アニメの終了に合わせる形で、今回で最終回。個々のキャラクターは魅力的だけど、キャラの内面を掘り下げるエピソードが少なかったためか、今ひとつ話にのめり込めなかったのが残念でした。眼鏡っ娘がカレーに漢方薬を入れる話とかは好きだったんですけどね!(←そんなことばっかり覚えてる奴)
巫女っ娘の隠岐清ときみどりが仲良くイチャイチャしてるところに、ちょっとグッと来ました。清は妖怪にモテる娘だなあ。新属性?
2007/03/17
■CoCo壱のカレーは高カロリー物質なので気を付けて摂取して下さい先生(サンデー15号絶チル感想)
絶対可憐チルドレン
椎名先生がキャラデザに参加したことでこのサイト的に重要なアニメ「大江戸ロケット」が、テレビ神奈川では4月から放送されないことを知ってショックを受けてます。
これはつまり、神奈川から埼玉に移住しろということなのか!(そんなにか)
その辺はともかく、「国王陛下のチルドレン」編こと「チルドレンをドレスアップして遊ぼう」エピソードの第4話。
今回は最初から最後までチルドレンがアダルトチェンジしっぱなしであった関係で、もはや「絶対可憐チルドレン」というタイトルと内容にズレが生じている気もしますが、今回の趣旨は「チルドレンをドレスアップして遊ぼう」なのでその辺はあまり気にしない方がいいのではないかと思われます。
なので、以下は余談。
- ここの感想掲示板を始め随所で言われていますが、大人になった葵はホントに胸がないですね。コミックス1巻の頃と比べても、明らかに退行してます。実際に大人になった訳でもなく、サイコパワーで擬似的に大きくなっているように見えているだけという設定下にもかかわらず、相変わらず胸がないのは流石です。胸がないのは葵のアイデンティティなのです。
- それに対して、紫穂は優遇されてますね(胸が)。あと、武器を持てばその武器の最適化された使い方を知ることができる、というこのマンガ特有の拡張サイコメトリー能力は今回も健在。紫穂の能力の融通性の高さを改めて思い知った感じ。
- また、葵も「
初めて持った弓を自在に使いこなせる
」という形で自分の能力を有効に活かせることを表現しているので、そういう意味では葵も紫穂同様に成長していると言えるでしょう。 - 一方、薫は葵や紫穂と違ってあっけなく武器を破壊されてましたが、今回は「武器=自分の超能力のメタファー」として表現されているので、まだ薫は他の二人ほどには成長していないということに?
- ヒロインがトゲ付き鉄球を武器にする少年マンガは初めて見ました。