2007/08/26

■真木シローがブレイクの予感!(腐女子的に) サンデー36/37+38号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 「鉛は超能力を通しにくい」という設定の元ネタは、鉛の管の中に紙を入れてそこに書いてあることを透視能力者に読ませようとした、古の実験に由来しているのでしょうか?(挨拶)
 その辺はともかく、ここ2週間の「絶チル」の大雑把な感想です。

サンデー36/37号

 真木シロー、チルドレンに破れるの巻。ピンチになっても兵部の言いつけを守って紫穂のスタンガン攻撃を素直に食らう真木が妙にカワイイです。あと、紫穂がスタンガンを持ってくすくす笑っている陰険極まりない表情と、トドメを刺す時の幸せそうな表情が印象的。紫穂の性格の歪みっぷりはもはや芸術の域です。将来世界を支配する運命にある女はやはり違う。

 ストーリー的には、チルドレン達が「黒い幽霊」の存在と兵部の目的を知り、その上で「黒い幽霊」を自らの手で捕まえようと決意を固めるエピソードでした。
 薫の「何かできるかもしれないじゃんか!」という純粋な気持ちを皆本が汲み、危険な任務に自らゴーサインを出すという展開は、薫の期待に皆本が応えることができなかったコミックス8巻「逃亡者」のエピソードの対比として読むことができますね。

サンデー38号

 薫が「黒い幽霊」と相対するの巻。兵部と互角にやり合う力を持つ「黒い幽霊」相手に1対1ではさすがの薫も分が悪いのですが、チルドレン三人組と皆本が束になってかかれば勝機はあるぜ! という、次回の解決編に希望を持たせる展開でした。
 個人的には、兵部に「あたしが何とかするから!」と語りかける薫がやたら可愛く描かれているのが、ちょっと気になりました。これは薫の内面の成長を意味しているのか、それとも薫にとって兵部はやはり「特別」な存在であることを暗示しているのか。

 あと今回は、葵がレンチを銃の中に直接テレポートさせて銃を封じるという能力の使い方をしていたのも印象に残りました。描写はさりげないのですが、「能力の対象にされると物理的に防ぎようがない」という意味において、これはかなり凶悪な攻撃方法です。「結界師」で時音姉さんが鋭利な結界で妖怪を串刺しにしていたのと同じくらいエグいです。
 でも、マンガの中でのこのシーンの扱われ方は極めて地味。「実は強いんだけど扱われ方は地味」というところが実に葵らしいなあと思いました。葵かわいいよ葵(フォロー)。

 次回は100回記念ということで、巻中カラーだそうです。巻頭カラーでないところがこのマンガの今の限界です(エラそう)。
 「薫がいない時に葵が宙に浮いているのは、小刻みにテレポートを繰り返しているから」という説明が本当かどうかはアニメ化されれば明らかになると思うので、アニメ化されるまで何とか連載を継続して頂けるよう、次回はアンケートを出してみたいと思います。

2007/08/05

■「パンドラ」を悪の組織と紹介するハシラの文章にそろそろ違和感を感じて来た人の数→(サンデー35号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 お久しぶりです(絶チルカテゴリーでは)。
 ここのところの話の感想を少し書きます。

・キャリー編

 皆本が幼女を育成することは、やっぱり彼の宿命だったんだなあと思いました(端的な感想)。
 また、このマンガにおいて「エスパーの背中に生えた羽」とは、純粋に誰かを護りたいと願う力の象徴であるということが提示されたエピソードでもあります。以前澪が薫の背中に「羽」の幻影を見たことがありましたが、あれもまたエスパーという「仲間」を護りたい薫の意思の表れだったのでしょう。

 あと比較的どうでもいいこととしては、最終話で結局皆本はキャリーとどこまで行ったのか(性的な意味で)が気になります。皆本が童貞なのか否かは、この作品を深く読み取る(=あらぬ妄想をして楽しむ)上において非常に重要なポイントだと思うのでつい。この前のサイン会の時、椎名先生に「皆本って童貞なんですか?」と聞いておけば良かったYO!(バカ)

・黒い幽霊編

 バンダナ+ボサボサ頭だと、どうしても「GS美神」の横島君を想像してしまいます。横島君格好良くなったなあ(まちがい)。

 それで今回は、ついにエスパーを純粋に兵器として使用する意志を持った組織の存在を臭わせる展開に。
 これまで、このマンガの中でのエスパーの敵役はエスパー排斥組織であるところの「普通の人々」が担ってきたのですが、今回の敵はエスパーをも自分の意のままに操ろうとしているという意味で、「普通の人々」とははるかにスケール感が違います。兵部率いる「パンドラ」はあくまでエスパーの解放を目的とした組織なので、今回出てきた連中はまさに兵部にとっての天敵であると言えましょう。

 そして薫は、上述したように同じエスパーを護りたいという強い意志を持っているので、そういう意味において薫は兵部と同じ目的を共有しています。兵部はまだ薫にそんな「汚い」組織があるということを知らせたくないみたいですが(結局はエスパー同士の殺し合いになってしまうからだと思われ)が、でも多分今回の一件で薫は何かを知ってしまいそうな気がしてなりません。徐々にストーリーは悲劇的な方向に流れつつあるように思えます。

 この辺はこのマンガにとって極めて大事な部分だと思うので、焦らずじっくりと話を進めて欲しいですね。
 雑誌での掲載位置が下がり気味なのが相変わらず気になりますが(ドクロ)。がんばれ読者アンケート。

2007/06/09

■皆本光一17歳のプリティフェイスに全米が萌えた!(サンデー27号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 「ちなみに葵がこの衣装を着てる理由はものすごくくだらないのであまり気にしないでください。」とのことでしたが、本当に心底くだらない理由だったのでビックリしました。
 あと葵はお経が書けるのか。さすが京都出身(関係ない)。

 そういうアレで今回の話ですが、展開的にはキャリーの顔見せ的な話でした。キャリーはコメリカの大学が行った超能力実験によってキャロラインの脳より覚醒した精神生命体なのである! みたいな感じっぽいですね。いいなあ超能力実験(いいのか)。
 映画の「キャリー」が作られた時代って、「ソ連の脅威に対抗するための超能力を開発するのだ!」みたいな理由でヤバい実験をやらかしてしまい、それが発端になってヤバい事件が起こってしまうという筋書きのSFホラー映画が沢山作られていた印象があるのですが、椎名先生はそういう映画が大好きに違いないので、今回のエピソードは多分そういう映画のイメージを下敷きにしているんじゃないかと勝手に思っています。
 いやその、自分はその手の映画は「炎の少女チャーリー」しか見たことないのでよく知らないけど(いいかげん)。

 あと皆本の説明によれば、彼女は実体を持たずにキャロラインの脳に住んでいるとのことなのですが、個人的にはここから「ブラックジャック」のピノコみたいな存在をイメージしました。本当はキャロラインと一緒に双子として産まれてくるはずだったキャリーが、何らかの原因でキャロラインの脳に寄生した状態になってしまったとか、そういう感じです。
 彼女が「生まれた」のが3年前の超能力実験の時だったとすると、彼女は現在も3歳児と同レベルにしか(頭が)成長していないということになるので、彼女が幼児っぽい言葉を話すのはその辺が原因なのかも知れません。

 ただ何にしろ、キャリーの存在を一言で要約すれば「空から降ってきた人間じゃない女の子」なのであり、皆本はそんな「空から降ってきた人間じゃない女の子」に一目惚れされてモテモテになっちゃった訳なのであります。何このラムだっちゃ。
 やっぱり椎名先生は、そういう話がホントに好きなんですね! というのが今回の結論です。空から降ってきた人間じゃない女の子最高。

 あと今回は、皆本を瓶で殴りつける時の賢木の表情がなにげに良かったです。
 よっぽど皆本を殴るのが嬉しかったんだなあ。

2007/06/02

■未来の日本がこのマンガみたいな宇宙技術大国になれるといいなと思ったサンデー26号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 「キャリー」は怖そうなのでまだ観たことありません(ヘタレ)。

 それで今週のサンデーの「絶チル」ですが、いよいよ皆本の過去話開始。
 コミックス9巻では末摘さんが皆本の元彼女に変身して皆本をビビらせてましたが、ついにそのホンモノが登場しました。"どっち"が元彼女なのかはまだ判りませんけど、漫画的に面白い方はキャロラインではなく明らかに「キャリー」なので、キャリーが元カノということで決定。
 確かに皆本は、相手がエスパーだろうがノーマルだろうが分け隔てなくボーダーレスに付き合うことができる男ですが、幽霊というかエクトプラズムというか、そんな実体のないスピリチュアルな女性とも恋愛ができるだなんてスゴイです。既に三次元とか二次元とかそんなレベルを超越してます。彼はきっと、この歳にして既に本当の愛は肉体的にではなく精神的に結ばれることであることを悟っているに違いありません。皆本が女の裸にあまり興味を示さないのも、おそらくそれが原因だと思います。モテる男は違いますね(バカ)。

 あと今回は、地味に朧さんがカワイイです。ダブルフェイスに盗聴させてプライバシーを暴こうとしてるところなんか、やってることが「スキャンダルの館」編の不二子ちゃんと大差ありません。朧さんは、将来的には今の不二子ちゃんみたいなお局様になれそうだなと思いました。

 そして、ブルマ姿でモップを破壊する葵は萌え対象です。
 倒れて皆本に抱き抱えられてるキャロラインも、地味に萌え対象です。

■皆本光一は戯れの出来ぬ男よ(サンデー25号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 これも今更ですが、先週のサンデーの感想を少し。

 皆本はどうやら兵部が薫達に話したことを全て聞いていたと思われますが、これを知った上で皆本は兵部に対して何と言うつもりなのでしょうか。
サンデー24号絶チル感想より

 サンデー24号を読んだ読者はみんなこんな展開が来るかと予想したはずだったんですけど、蓋を開けてみたら皆本が言った言葉は「メガネ知らない?」でした。この重大な局面で「メガネメガネ~(額にメガネを乗せながら)」なレベルのボケを持ち込んで来ましたよこの男。何この天才的な天然ボケキャラ。お目々が「з」の形になってたらより完璧だったのに!(まちがい)

 最初にこの話を読んだ時は「メガネがなくて見えないまでも、兵部とチルドレン達の会話は聞こえていたはずだから、皆本は状況を判った上であえてボケているのではないか?」とも思ったのですが、しかし皆本はそのような腹芸が一切使えない、シグルイ風に表現するところの「皆本光一は戯れの出来ぬ男よ!」な人間なので、それはなさそうです。
 まあ、ここで皆本が兵部と対決モードに入ってしまったら、即チルドレンやパンドラのロンゲ男を巻き込んだハルマゲドンが開始されてしまって連載が終わってしまうので、今回は皆本のボケのおかげで助かったと言うべきなのかも知れません。

 あとこの回の見所は、後半の薫と兵部の会話から垣間見える、皆本とチルドレン達の関係のあやうさでしょうか。現在は愛情にも似た強い信頼関係で結ばれている皆本とチルドレン達ですが、そのような関係は社会情勢(国家の敗戦やエスパーとノーマルの対立)といった外部的なきっかけで簡単に崩れてしまう可能性を持っていることを、兵部とその上官の関係の結末が示していると思われます。実際、現時点での「未来」では、それが崩れてしまった故に薫はバベルを出てしまったんでしょうし。
 この回の最期に出てきたオルゴールは、現時点での皆本とチルドレン達の信頼を象徴するアイテムとして、また「未来」では「あの頃は良かった」的な(あるいは、「私たちはあの頃と何も変わらない」的な?)メモリアルアイテムとして、今後も物語の重要な局面で登場することになりそうな感じがします。

 そして、皆本に予備のメガネをかけさせてあげている葵は萌え対象です。

■付け髪ブーストした薫がかわいい絶対可憐チルドレン9巻感想

 今更になりますが、せっかく「とらのあな」で特典付きを買ったので。

 ストーリー的な進展としては、「ギフトオブチルドレン」編で『タケシ君の才能は「神からの贈り物」なんです。何か意味があって彼に与えられたのではないでしょうか』という台詞の形で、このマンガにおける超能力は「個性的な才能」のメタファーであることをマンガの中で改めて提示し、さらに『能力を抑えることより、パワーをアップさせることに重点を置いてる』新アイテムを登場させることでチルドレン達の今後の教育方針を示したことが印象的でした。
 新アイテムに関してはEECMが搭載されていないという不具合もあったみたいですが、まあそれのおかげで「マジック・ガールズ」編で澪のバカっぷりに萌えることができたので、良しとして行きたい所存です。

 おまけマンガは、やっぱ「スキャンダルの館」ではせっかく女性陣の入浴シーンがあったのにあまりおっぱいとか出て来なかったから何とかして下さい! みたいなコメントが読者からたくさん届いていたんだろうなあと思いました。
 あと賢木はそろそろ、女の子といちゃいちゃするよりも皆本をからかっている方が楽しくなってる自分の本当の気持ちに気付くべきなのではないかと思った(何)。

絶対可憐チルドレン 9 (少年サンデーコミックス) 絶対可憐チルドレン 9 (少年サンデーコミックス)
椎名 高志
小学館 / ¥ 410 (2007-05-18)
 
発送可能時間:在庫あり。


2007/05/20

■兵部の残酷トークを聞きながら平気でご飯を食べる紫穂は萌え対象です(サンデー24号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 若い頃の兵部のやんちゃな姿よりも、最後に出てきた寝起きの皆本の姿の方にエロスなときめきを覚えた人?(挨拶)

 そんなアレで、今週は兵部の過去話。元々は世のため人のため仲間のために超能力で戦うやんちゃで純真な熱血少年だった兵部が、現在のようなひねくれ男になるに至った経緯が、ついに明らかになりました。
 つまり兵部は「将来超能力者のリーダーとなって世界を滅ぼす」と予言されたが為に信頼していた上司に「人類の敵」とみなされて撃たれてしまい、そして「人類の敵」とみなされて撃たれたことがきっかけとなってノーマルが支配する今の世界に絶望、超能力者のリーダーとなって世界を滅ぼそうとしているということになります。破滅の未来を予言してしまい、それを回避しようと行動したが為に、結果的に予言通りのことが起こってしまう――という悲劇に、兵部は巻き込まれてしまった訳ですね。

 皆本の(そして、このマンガの)究極の目的は、将来起こるであろうこの「悲劇」の発生を回避することにあるのですが、兵部からすればそんなことをしても全くの無駄であり、最終的に薫達は自分の仲間になることが決まっていると思うのも、ある意味当然のことと言えましょう。
 皆本はどうやら兵部が薫達に話したことを全て聞いていたと思われますが、これを知った上で皆本は兵部に対して何と言うつもりなのでしょうか。そして兵部は、その皆本に対して何と言い返すのでしょうか?

 椎名先生のブログでは、今回のエピソードを皮切りに本格的に話が動き出しそうなことが書かれているので、そういう意味でも次回の話はかなり重要な意味を持ちそうな感じ。次回が楽しみです。

 そして比較的どうでもいいこととしては、特務時代の不二子と兵部はいい感じのカップルだったみたいですね。あと子供の頃は、兵部は不二子に相当いぢめられたんじゃないかと思います。当時の写真の雰囲気からして。
 この話がコミックスに収録される時には、ぜひ子供時代の不二子×兵部のエピソードをオマケマンガとして載せて下さい椎名先生。不二子ちゃんが兵部を3ページに渡って延々といぢり続ける話をおねがいします(わがまま)。

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