2005/04/13
■てれびくん5月号ネクサス感想(か?)
「ウルトラマンネクサス」の作品世界って、要するに「実は既に宇宙人が地球にやって来ており、UFOの存在を世間から隠匿するため、FBIやCIAが暗躍しているのだ!
」っていう、いわゆる陰謀マニアでオカルトマニアな人達が大好きな世界観そのまんまであることに、最近になってようやく気付きました(挨拶)。
人々の記憶から怪獣(スペースビースト)のことを抹消して回っているメモリーポリスだとか、そのメモリーポリスの目をかいくぐって組織の陰謀を暴こうとする研究家達とか、「人を襲う謎の怪物」の存在を仄めかす都市伝説だとかがドラマの中に出てくる度に、何だか得も知れない懐かしさを感じていたんですけど、それらは全て「自分が小学生だった頃に学校の図書館で読んだ、子供向けのオカルト本の中に描かれていた世界に存在していた」ものだったんだ! と、勝手に自己完結して納得。
つまりこれは、現在30~40歳くらいのお父さん世代が慣れ親しんだ陰謀史観をドラマで再現することで、よい子のパパ達の心をグッと掴もうとする、巧妙な手口なのです。千樹憐編に入った途端にメモリーポリスのレギュラーに新しい女性キャラ(野々宮瑞生)が追加されたのも、きっとこの世代の視聴者のハートを掴む新たな手段に違いありません。
私は掴まれました。
勿論、こういった要素は子供向けである椎名コミック版「ネクサス」ではほとんど省かれている訳ですが(メモリーポリスの人が出てきたのは全部で3コマ程度)、新名先生は陰謀マニアでオカルトマニアな人に違いないので、また機会があったら、ぜひ「実は既に宇宙人は地球にやって来ているのです!
」みたいなX-FILEっぽい話をやって欲しいと思います。
「一番湯のカナタ」も、本当はそういうことをやりたかったんだろうなあ(妄想)。
□
そんな感じで今更ながら「てれびくん」5月号に掲載されたコミック版「ウルトラマンネクサス」の話題なんですけど、今回は姫矢編のクライマックスとも言える24話がメイン。姫矢がボロボロになりながらも変身して戦う悲壮な姿、結局やられちゃってウルトラ状態で磔にされちゃう姿、臨死状態の中で脳裏に浮かんだ美少女の妄想に励まされて復活する姿、メフィスト溝呂木と光線技を打ち合った挙げ句、コミック版ではあまり面識がないはずの孤門に対して「孤門! 光は絆だ!
」と爽やかに語りながら壮絶に爆死する姿と、もう姫矢さん大活躍。
これで、更にドラマの方に出てきた「TLTに人体実験をされて一度死んじゃう姿」と、「クロムチェスターから光線を食らってもう一度死んじゃう姿」のダブル死に様の描写があったらより完璧だったと思うのですが、さすがに子供向けマンガにそこまで望むのは贅沢というモノでしょうか(そういう問題ではない)。
そして最後のページでは、姫矢から「光の絆」を受け継いだ新たな適合者・千樹憐が登場しました。
如何にも今時の若者っぽいイケメンな彼が最期にどんな死に様を見せてくれるのか、今から期待したいと思います(間違い)。
そして「てれびくん」5月号のグラビアページの方にも「ネクサス」の記事が載ってましたが、そこで映画「ULTRAMAN THE MOVIE」にしか基本的には登場していない初代デュナミストな人(真木舜一)がいきなり紹介されていてビビりました。これはつまり、「ネクサス」を本当の意味で理解したかったら映画版を見ろよ! ということなのでしょうか。
「宇宙船」に載っていた小中和哉監督へのインタビューにも「映画とテレビはリンクしている」なんてことが書いてありましたし、映画を見ておいた方が謎解きをより楽しめる(というか、見てないとよく判らない?)構造になっているのは確かみたいです。
でも映画版ウルトラマンって、映画としての評価がかなり微妙な様子なので、もしDVD化されても個人的には二の足踏みそう。私はどうするべきなのか。
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あと、椎名センセのサイトの完成原稿速報が更新されてましたね。
セラ役の田中舞ちゃんのカワイイ仕草を細かく描写し、ツラ文字を使ってまで己の萌える心を吐露している椎名先生が微笑ましいです。舞ちゃんに萌えてる椎名先生は萌え対象だと思います。
「絶対可憐チルドレン」の進捗状況が気掛かりです(おわり)。
2005/04/12
■絶対可憐チルドレンが星雲賞コミック部門にノミネート
いきなり本題ですが、「絶対可憐チルドレン」が2005年星雲賞・コミック部門の『参考候補作品』に選ばれています。
ネットで感想を読んだりした範囲では、「絶チル」はSFファンの方から高い評価を得ているっぽい感触はあったんですけど、まさかSFファンによって選ばれる星雲賞にノミネートされるとまでは思っていませんでした。椎名作品は2000年にも「GS美神」が同様に参考候補作品に選ばれたことがありますけど、「絶チル」は「美神」と違ってあくまで短編作品ですからね。それだけ、SF者の心を震わせるモノが「絶チル」にはあったということなのでしょう。ファンとしても喜ばしい限りです。
やっぱり、みんな超能力少女が大好きなんだなあ(間違い)。
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で、SFという観点では「絶チル」は他のノミネート作品と比べても十分対抗できるだけのスペックを持っていると思いますけど、この中で実際にどの作品が受賞するか? と予想するとすれば、個人的にはあえて「愛人 -AI・REN-」(田中ユタカ)を推したいところです。
この作品、最初のうちは『余命幾ばくもない主人公の少年・イクルが、彼に安らぎを与えるためだけに遺伝子操作によって作られた「愛人」・アイちゃんと、典型的な田中ユタカマンガみたいなラブラブな毎日を送る』――というマンガのはずだったんですが、次第に物語がスケールアップし、最終的には『人類という「生物種」とはいったい何なのか? 人として生きるというのは、どういうことなのか?
』と読者に問いかける、壮大なスケールの物語に成長。田中ユタカ氏が恋愛マンガ家としてのキャリアと才能を全て注ぎ込んだ、畏怖するべきレベルに到達したと言っても決して過言ではない傑作です。死ぬ前までにはみんな読んでおくべき。
あと、道原かつみ氏の「ジョーカー・シリーズ」が完結していたことを、星雲賞のノミネートで初めて知りました。この人のマンガはちゃんとSFとして面白いので、昔はよく読んでた記憶があります。「キャウ・キャット・キャン」がもう大好きで大好きで。15年くらい昔の話ですが(古すぎ)。
「絶チル」は、これらの作品とは違って「SF的なテーマは提示されているけど、物語として完結していない」というディスアドバンテージがあるのが辛いところかなと(「連載化を狙ったパイロット版」という構造上、話がこうなっているのは仕方ないですけど)。勿論、マンガとしては十分にオモロいんですけどね。
まあでも、「絶対可憐チルドレン」が正式連載になり、短編版で提示された「やさぐれ超能力少女の健全な育成」「超能力を『持てる者』と『持たざる者』の間にある葛藤」「定められた未来への挑戦」といったSF的な題材を描ききることができれば、星雲賞に再びノミネートされた挙げ句にコミック部門を受賞するのは確実な勢いですので、その時はぜひ! ということで一つ。
なんかよく判らない記事になってしまいました。
※私信:本職の方がアレな感じなので、しばらくの間は軽めの分量の記事を不定期に飛ばすことになりそうです
2005/04/09
■サンデーコミックス逆ランキング
ちょっと前のことですが、Amazonのアソシエイトプログラムに参加しました(いきなり)。
Amazonにある(自作のbk1プラグインではフォローできない、単行本以外の)商品の画像を合法的に使うのが主な目的です。例えばこんなの。
それでAmazonのアソシエイトを取って一度やってみたかったのが、逆ランキングです。Amazonで商品の一覧を表示させる時には様々な条件で並べ替えができますが、「売れている順」で並べた後、一番最後のページから逆に検索結果を辿ることによって「Amazon売れてないランキング」を作成することが可能なのです(陰険)。
以前、「魔法使いマールの冒険」のマールさんが『amazonで売れていない順のコミックランキング』というネタ(1/17)を公開されていたのですが、その時のランキングトップがワイド版「GS美神」の11巻だったという、このサイト的にはちょっと面白い見過ごせない結果が出ており、いつか自分でもやって結果を検証してやろうと思ってました。
ので、今やります。
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方法:
Amazonの少年サンデーコミックスの一覧からAmazonランキングを頭から順に辿って逆ランキングを出力するプログラムを、(わざわざ)作成して実行。
Amazonに実際に在庫があるもの(発送期間が「通常~以内に発送」になっているもの)のみをランキング対象とする。
結果:
Amazonサンデーコミックス逆ランキング (05/04/09現在)
考察:
「MAJOR」「犬夜叉」といった、如何にも売れてそうなタイトルが出て来るのが面白いところです。実際、これらの商品の「Amazon.co.jp 売上ランキング」を調べてみると、やっぱりそれなりに売れているのが判ります。
Amazonの「売れている順」は、その商品の売り上げ総数ではなく、最近になって売れた商品の数量に基づいて決められているのではないか? と思われます。旬な商品が上に来る仕掛けですね。まあ当たり前と言えば当たり前ですが。
なんにしろ、ここに美神がいなくて良かったです。
ちなみに上位ランキングはこうなってました。
Amazonサンデーコミックス上位ランキング (05/04/09現在)
あの「ハヤテ」が、あだち・高橋・雷句といった並みいるメジャー作家の作品の更に上を行くAmazonはやっぱり凄いなあと思いました。
2005/04/07
■サンデー19号のまちがった感想
- 「うえきの法則プラス」新連載開始
- 桂鉱次郎(見上げてごらん)
- 「男とトラの入浴シーンで人気が取れると思うな!」(ハヤテのごとく)
- 「掘れ!」(最強! 都立あおい坂高校野球部)
- アクアダ(D-LIVE!!)
- 番外:こわしや我聞
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1. うえきの法則プラス新連載開始
「大切な人の記憶がなくなる
」という設定から、「カードキャプターさくら」を連想した人?(挨拶)
そんな感じで、アニメと連動する形で急遽黄泉の世界から甦った「うえきの法則」。「記憶がなくなる」という設定は「うえき」本編で築かれた人間関係が実質的にリセットされたことを意味しますし、また今回は能力の法則のルールも「~を~に変える
」から「~に~を加える
」に変更されたので、同じ能力でも使われ方がかなり異なったモノになるのではないのでしょうか。
つまり「うえきプラス」は、『出てくるキャラは一緒だけど、展開が全く異なるマンガ』になる可能性が高いと思われます。唯一これまでの人間関係を記憶している植木が、かつての仲間達とのバトルを通じて再び仲間との絆を取り戻すとか、そういう展開になることが期待されます。
っていうか、これって早い話が一からやり直しってことですか? 「プラス」というよりはむしろ「オルタナティブ」? みたいな?
そんなことはともかく、アニメ版のデザインに触発されたのか、森さんが猛烈にカワイクなっててビビりました。
アニメ化ってすごい!(まちがい)
2. 桂鉱次郎(見上げてごらん)
第一話に登場した時から「ファンタジスタの沖田に似てる!
」と評判だった沖田のそっくりさんの本名が、今回ようやく明らかになりました。テッペイのライバル(でも負ける)的なポジションだった前世とは打って変わり、今回は最初からやたらエラそうなポジションにいる尊大なキャラに生まれ変わったみたいです。出世したなあ沖田(まちがい)。
あと、「ちんこ?
」には激しく笑わせて頂きました(フォロー)。
3. 「男とトラの入浴シーンで人気が取れると思うな!」(ハヤテのごとく)
ハヤテの裸なら人気が取れます!
というか、ハヤテの裸の描き方は、明らかに女性キャラのソレですね。胸におっぱいがない以外は、体のラインにしろ表情にしろ入浴時のポージングにしろ、わざと女性キャラっぽく描いているに違いありません。畑先生狙いすぎです。この分だと、もはやハヤテにちんこがあるかどうかすら怪しいと思われます。
果たして、マリアがハヤテのソコに見たのは、本当にちんこだったのか。それとも、女性のマリアですら思わず見ただけで頬を染めてしまうような、もっと素晴らしく美しい他の何かなのか?(まちがい)
次週から始まる新展開に期待します(フォロー)。
4. 「掘れ!」(あおい坂)
どうやら今回の対戦相手の星南高校は、グランドに穴を掘ってそこからバッティングピッチャーに投球させることで、ボールのリリースポイントが低いアンダースローの投球に慣れる特訓をするのではないか? と予測。
そういえば、昔コロコロコミックか何かで読んだ「凄い球を投げる小学生がプロ野球のピッチャーやっちゃうマンガ」にも、主人公のライバル(大人)がマウンドに穴を堀り、そこからピッチャーに球を投げさせて背の低い小学生投手の攻略方法を編み出そうとする――なんて展開があったことを思い出しました。
突飛な魔球を持つ主人公と、それを突飛な方法で打ち破ろうとするライバル。
いよいよ「あおい坂」にも、本格少年向けファンタジー野球マンガの風格が出てきたなあと思いました(まちがい)。
5. アクアダ(D-LIVE!!)
アクアダ!(挨拶)
何だか、ついに出るモノが出てしまった感があります。こんな変な車が世の中に本当にあることを知らない人も多いんじゃないんでしょうか。
基本的に金持ちのボンボン向けに作ったっぽいこの車(偏見)を、真面目な用途で活躍させることができるマンガはどう考えても「D-LIVE!!」だけなので、今回のエピソードには期待したいところ。というか、こんな車を保有して実際にスパイ大作戦に投入してしまうということは、ASEという組織はやっぱり金持ちのボンボンが道楽で運営していたりするのでしょうか?(まちがってないかも)
あと、オウルは子供相手に手を焼いてる方が似合っていると思った。
番外:こわしや我聞
もし今回の展開で我聞パパが捕まっちゃったりしたら、そこでこのマンガの連載が終わってしまう事は確実だったので、パパが逃げ切ってくれて安心しました。
これからもがんばって逃げ回って下さい(まちがい)。
2005/04/04
■サンデー18号感想というか妄想
- 桔梗×琥珀(犬夜叉)
- 「なんかドリーミンなシナリオがみえるねえ」(最強! 都立あおい坂高校野球部)
- 申し訳なさそうに結界の中で座る時音(結界師)
- クロザクロ新展開
- 眼鏡コンビ(こわしや我聞)
- 番外:今週のMAJOR
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1. 桔梗×琥珀(犬夜叉)
琥珀といえば、実の姉である珊瑚を心底メロメロにし、イケメン男にしか興味がなかった神楽を少年萌えの世界に目覚めさせた実績を持つ、「犬夜叉」界における年上キラーとして名を馳せているキャラなのですが(自分の頭の中で)、いよいよその手を桔梗にまで伸ばして来ました。
彼から漂う、そこはかとない「つい守ってあげたくなるか弱さ感」「常に姉のことを思っている健気感」「見た目は純朴そうだけど実は相当なワル感」の魅力の前では、さすがの桔梗といえどもあがなえなかったのでしょうか。
犬夜叉に対して一途な想いを貫いている桔梗には、元々「やんちゃな少年萌え」要素があるものと推測されますが、果たして彼女までもが琥珀を通して新しい少年萌え要素に目覚めてしまうのか。年上の女性を常に虜にし続けてきた琥珀の魔性の美少年っぷりが、あの桔梗にも通用するのか? それとも、あの桔梗のことだから、逆に琥珀を自分にメロメロにした上で何かに利用することを企んでいるのか?
盛り上がってきましたね!(視点が相当間違っていることは承知しています)
2. 「なんかドリーミンなシナリオがみえるねえ」(あおい坂)
その「ドリーミンなシナリオ」を実際にやらかしちゃった野球マンガが、同じ雑誌に掲載されているんですけどね! と思いました。
3. 申し訳なさそうに結界の中で座る時音(結界師)
時音が良守の前でこんな表情をしたのは、もしかしたらゴキブリに驚いて良守にカレーをぶちまけた回以来なのではないのでしょうか。しっかり者のお姉さんがたまに失敗をやらかして「とほー」な表情をする様子は萌え要素だと思いました。
あと、「自分を守れなかった」と心底凹んでいる良守に対し、どう接していいのか判らずに焦って目が点になって困惑してる時音もステキです。良守は急いで成長しようと頑張るよりも、むしろもっと時音をそういう年下の男の子特有のセンチメンタリズムを丸出しにして困らせる方向で頑張って頂きたい(視点が相当間違っていることは承知しています)。
そして、裏会から追放されて正守と離ればなれになる事を恐れるあまり、半裸な格好で地面に這いつくばりながら、プライドをかなぐり捨てて「頭領にだけは…
」と懇願する限の姿は、きっとこのマンガにおける新しい形のエロスを表現しているに違いないと思いました(まちがい)。
4. クロザクロ新展開
幼女と一緒に山ごもり! なんですかこの驚愕展開は!
「主人公が力を得るために修行する」今回の展開そのものは少年マンガ的によくあるパターンなのですが、存在自体が色々な意味で少年マンガ的に間違っている幼女キャラがそれに同行することで、何か随分と斬新なイメージを受けてしまう気がするのですが、この辺どうでしょうか。子供に罵られながら成長するヒーロー。っていうか前代未聞?
幹人は「人知れず孤独死」することを恐れていましたが、でもこんな性格の悪い子供と一ヶ月も一緒にいたら、間違いなく発狂して死んでしまうに違いないと思います。大丈夫か幹人(の頭)。
5. 眼鏡コンビ(こわしや我聞)
「こわしや我聞」の辻原・優コンビは、個人的に「人を殺したことがある目を持つ眼鏡キャラコンビ」と命名しています。勝手に。
いやその、どう考えてもこの二人ヤバいじゃないですか! こいつら絶対、人には言えないようなヤバい過去持ってるに決まってるんですよ!(決めつけ)
今週の展開では、辻原は敵(グラサン眼鏡)から「メガネなどかけているから気付かなかった
」と言われてましたが、この台詞はつまり「辻原は過去は眼鏡をかけていなかったが、何らかの理由で自ら眼鏡をかけることを選択した」ことを意味します。彼の眼鏡は、過去の自分に対する封印なのです。それ故に、辻原が眼鏡を取った時には、何かが起こるはずです。
彼が眼鏡という仮面をかなぐり捨てて本気を出す局面が訪れるとしたら、それはこのマンガが重大な局面を迎えた時に他ならないと思われます。
一方、優さんの眼鏡は、いわゆるドジッ娘メガネですね。彼女の眼鏡は、知性的であり、常にユーモアを忘れず、かつワイルドな彼女の性格を端的に象徴する役割を果たしていますが、その一方でメガネっ娘が持つ「肝心なところでドジる」というズッコケ属性も忘れていません。彼女の眼鏡は良い眼鏡です。
とは言え、彼女も人には言えないようなヤバい過去を持っているに違いないので、もし眼鏡を外して普段は隠している真実の姿を表したとしたら、相当ヤバいことが起こりそうな気がしてなりません。辻原はおそらくいつか眼鏡を外す時が来るでしょうが、優さんの眼鏡は決して外させてはいけません。何だかそんな気がします。
私の妄想でしょうか?(妄想です)
番外:今週のMAJOR
今回、めでたく吾郎と清水が恋人同士になった訳ですが、吾郎は(というか、このマンガそのものが)後先考えずに思いつきで勝手にやらかしちゃうところが多々あるので、これから清水さんは大変だなあと思いました。
しかも、これだけヒロインらしい大立ち回りを演じたにも関わらず、ファンからは「このマンガのヒロインって寿也だよね?」とか言われてるに違いないんですよ(決めつけ)。がんばれ清水さん。
2005/03/25
■ウンコティンティン様、その発言はセクハラですよ? サンデー17号感想
- バンソコ女(最強! 都立あおい坂高校野球部)
- 「生理的にダメ!」(いでじゅう!)
- 串刺し志々尾限(結界師)
- 國生ビンタ(こわしや我聞)
- 混乱の神モーズ(東遊記)
- 番外:ムシキング(ハヤテのごとく!)
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1. バンソコ女(最強! 都立あおい坂高校野球部)
明るい性格の女の子が、学校内から嫌われている非主流派グループに属する男子に向けて気さくに話しかけているシーンを見るだけで、どうしてこんなにグッと来てしまうんだろう?(感想)
いやもう、ホントこの「バンソコ女」こと千葉千秋さんはいい娘さんですね! こんな娘と高校時代に付き合うことができていさえすれば、今頃はきっとオレも今とは違う人生を歩んでいたに違いないのになあ!(むなしい妄想)
そして、「あおい坂」のコミックス1巻が4月に発売されることが明らかになりましたが、千秋が所属しているチアリーディング部が舞台の伝説の読み切りマンガ「ヤンチア」を、ぜひコミックスに掲載して頂きたい所存。コミックス掲載が無理なら、せめて次のサンデーRに掲載でも構いません。「あおい坂」をより面白く読ませる意味でも、「ヤンチア」は何かの媒体でもう一度「あおい坂」のファンが目に触れるような形で公開するべきなんじゃないかと思っています。
それに個人的にも、昨年末の大掃除で「ヤンチア」が掲載されていたサンデー超増刊をうっかり処分してしまったので、「ヤンチア」読めなくて困ってるんですよ(ドジ)。
本編の方は、如何にあおい坂野球部が基礎練習を積んでいるのか、および次の対戦相手の白木田学園がもはや今のあお高にとって歯牙にもかからない程度の存在であるかを、端的に紹介しているエピソードだなあと思いました。実質的な次の関門は、先週で思惑ありげにクールそうなエースピッチャーが登場していた星綾高校戦(第3回戦)になりそう。
あと、鈴緒さんはああ見えて相当な鬼なんだなと思いました。にっこり笑いながら厳しく躾ける彼女のスタイルに、純粋な恐怖感を感じます。あんなことされたら、そりゃもう純朴な野球少年達が身も心もメロメロになる訳ですよ。
2. 「生理的にダメ!」(いでじゅう)
「ヤベエ電車男超えちゃうかも!
」
→「ムリなの! 生理的にダメ!
」
今回は「電車男」かと思わせておいて、実は「電波男」だったというオチ! ド━(゚Д゚)━ ン !!!
女はおっかねえ!(しろはた風に)
『女は男の顔しか見ていない
』という残酷な事実を真正面から描いた今週の「いでじゅう!」は、サンデーの8割の読者どころか、全世界のキモメン男性の心を激しく震わせたに違いありません。
キモメンが人を愛すると、愛された方は傷ついてしまい、キモメンの心もまた傷ついてしまう! 故に、キモメンは人を愛することができないのです! 生きていくためには人一倍の愛が必要なはずのキモメンに対して本当の愛を与えられる者は、もはやこの世には存在しないのです! だから、キモメンは愛を求めることを諦めるしかない! そんなことはもう頭では判っているはずなのに、それでも心の底では愛を求めて止まないサンデー随一のキモメン男・皮村君の「もうこの手の期待はしねえもんって決めてたのにな…
」という呟きに、全世界が泣いた!
また、今回の「いでじゅう!」では、『斯様にキモメンに厳しく世知辛い今の日本に必要なのは、キモメンの苦悩を分かち合うことができる心を持った中山朔美の存在である』ことも、同時に指し示しています。朔美ちゃんは、この世から失われつつある「本当の愛」を救う、かけがえのない希望の一つなのです。
現代社会から「愛」が失われつつある中、日本政府は早急に朔美ちゃん型少女の量産に取りかかるべきだと思いました(量産?)。
3. 串刺し志々尾限(結界師)
結界師を葬り去るために仕組まれた罠に対し、良守と時音は唯一の武器である「結界」の特性をフルに活用して対抗、絶妙のコンビネーションを発揮して窮地を脱出し、逆襲に転じる――ここ最近の「結界師」は、まさにこのマンガでしか表現できない独自の面白さに満ちあふれた、手に汗握る展開を見せてくれています。
特に、先週の「敵の攻撃を避けるために結界を多重に張った空間の中で結界に乗りながら上昇→上空の敵をロックオンして撃破
」のシークエンスなんて、あまりに格好良すぎて思わず震えが来ましたよ!(通勤電車の中で←迷惑)
そんな感じで大活躍している良守時音コンビを後目に、一人寂しく「orz」の体勢でノックアウトされてた志々尾限。
個人的に、今回のエピソードは「一人で先走った志々尾がKO→コンビ技を駆使して戦う良守時音が奮戦、しかし窮地に→チームワークで戦うことの意義に目覚めた志々尾が復活、協力して敵を撃破→トリオ誕生、三人の結束が強まった!」というシークエンスで話が進むと予想していたので、今週ついに志々尾が屈辱に耐えて復活か? 志々尾が良守達と共に戦う、燃える展開が見られるのか? と期待していたのですが、でも結局は散々気を持たせた挙げ句、志々尾が変身して盛り上がったところでいきなり後ろから裏会仲間に串刺しされて再KOという、想定の斜め上を行く事態が発生して終了(志々尾の活躍が)。
今週の展開により、私の頭の中では「志々尾限=肝心な時に活躍できないヘタレキャラ」と認定されました。
皆さんも、多分この認定に異存はないと思います。
4. 國生ビンタ(こわしや我聞)
コミックス5巻においてメイド姿で大活躍した國生さんが、今週の「こわしや我聞」でも更に大活躍。
わずかビンタ一発で、暴走して荒ぶる我聞を鎮めてしまった國生さんの思い切りの良さは萌え対象です。
で、普通のマンガならここで「愛だ! これは、國生さんの我聞に対する愛の成せる技だ!
」とロマンスを予感させる展開に大喜びするところなんですけど、でも國生が我聞を止めようと思った第一の理由は、「我聞を必ず無事に連れ戻す」という果歩との約束があったからであり、彼女が我聞に対して抱いている気持ちはあくまで「家族愛」のソレに近いんですよね。
まあ、父を取り戻す為に戦っている我聞にしろ、自分が失った『家族』を求めて工具楽一家に惹かれている國生にしろ、『家族の絆』がこの作品のテーマの根底に存在しているのは確かなので、これはこれで正しく美しい展開ではあるのですが、ここから更に「國生が我聞を男性として好きになる」少年誌ラブコメ的な展開に持って行くにはまだ道のりが遠そう。
がんばれ藤木先生。
5. 混乱の神モーズ(東遊記)
幼女神!(挨拶)
ここのところ急展開を見せている「東遊記」ですが、いよいよ神々との戦いも大詰めに近付いたところで、満を持して幼女神を投入。物語の中でイチゾーが錫杖の封印を全て解いて本気モードに突入したが如く、作者の酒井先生も己に課していた封印を全て解いて本気モードに入ったことを、読者に強く印象付ける回となりました。幼女神で。
感情の起伏が激しいキャラを極端なデフォルメで描くことを武器にしている(と思われる)酒井先生にとって、ほとんど表情を変えず、何を考えているのか判らない「不思議少女」系キャラを描くのは大きなチャレンジなのではないかと思われますが、個人的に感じるツボに入るのはやっぱり不思議少女の方なので、今週の展開には素直に大喜びです。
また、彼女が「魔力を秘めた宝石」がどうとか言っている以上、宝石に対して異様な執着を見せるロゼと何らかの因縁が発生する可能性は高いでしょう。
邪悪な幼女と性悪女が熾烈なバトルを繰り広げる血湧き肉躍る展開を、今から楽しみにしたいと思います。おっかねえ女さいこう!(バカ)
番外:ムシキング(ハヤテのごとく!)
読み切り版で発生したコナミとの悶着を記憶している方なら、Webサンデーに掲載された今週の畑先生の「ただ、ボカすにしてもゲーム関係は、ほら……ね……
」というコメントがどれほど重いものなのか理解できるでしょう。お疲れさまです畑先生。
にしても、パロディネタを使うためにわざわざパロディ元に許可を求めなければいけないだなんて、ちょっと息苦しいというか、世知辛いものを感じてしまいますな。畑先生のようなタイプのクリエイターは、その辺をグレーにしたまま好き勝手やらせた方が面白いモノを作ってくれそうな感じがするので尚更です。
セガが、漫画家のそういう特性を理解した上で、あえてマンガの中でゲームをネタにすることを許可してくれたのであればありがたいのですが。
やっぱり「ハヤテのごとく」のゲームは、コナミからではなくセガから出すべきですかね?(ゲーム化前提の発言)
2005/03/18
■「結界師」で結界の中をリフトアップする良守時音コンビの姿にグッと来たサンデー16号感想
- 草場道輝先生新連載(見上げてごらん)
- 「NO!! ウンコティンティン!!」(金色のガッシュ!!)
- 今週のブリザードアクセル
- 「ロスト○ニバース第4話TV放映バージョンだ」(ハヤテのごとく!)
- 今週の史上最強の弟子ケンイチ
- 番外:「美味いぜペプシコーラ!」(焼きたて!ジャぱん)
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1. 草場道輝先生新連載(見上げてごらん)
もしサンデーに久米田先生が残っていたら、草場先生の描く地味なパンチラを「草場っちパンツ」と命名してネタにしたに違いないのに!(感想)
そんな感じで始まった草場道輝先生期待の新連載「見上げてごらん」。冒頭でいきなりグランドスラムに挑む主人公の成長した姿が出てきたり、タイトルで今後主人公の仲間(あるいはライバル)となりそうな少年達がいきなり勢揃いしていたり、そのくせ主人公はテニスの経験がまったくないズブの素人だったりと、どうやら今回の草場先生は壮大な構想に基づいた大河テニスドラマをやる気満々なご様子。「見上げてごらん」というタイトルそのものも、かなり大河っぽいですしね。
『大ヒットしたサッカーマンガの後に壮大なスケールのテニスマンガを始めたけど、志半ばであえなく(以下略)!
』、というのはかつて「キャプテン翼」の高橋陽一先生が通った道ですが、くれぐれもその道を辿ることだけは避けて頂きたい! と切に願う次第です。「ファンタジスタ」における『パスに込める意志』のような、全編に渡るテーマとなり得る概念を打ち出してくれるかどうか期待したいところ。
そして、今後の草場先生のパンツの描写力が万乗先生並の勢いで進化することも、併せて期待したいと思います。
ですので、「ハヤテのごとく」の畑先生におかれましては、草場先生のパンチラ描写力の向上のためにも、そして今は亡き師匠の遺志を継ぐ意味でも、ぜひ草場先生のパンチラの地味っぷりをマンガの中でネタにしてプレッシャーをかけて頂きたい所存。無理なのは判ってますが(なら言うな)。
2. 「NO!! ウンコティンティン!!」(金色のガッシュ!!)
雷句先生大丈夫ですか!(頭が)
今回のファウード編もTVアニメ化されることが予想されますが、いずれこの台詞を言わされるであろうウンコティンティン役の声優さんに、心から同情したい気分になりました。
もしこのキャラがアニメに出たら、やっぱりキャラクターソングが作られるんでしょうか。ウンコティンティンのテーマ。きっと、「私の名前はウンコティンティン! NO! ウンコティンティン!
」とか連呼する、汚物とちんこが大好きなお子様に照準を合わせた明るく楽しい曲になるんでしょうね。
プロの声優は偉大だなあ(結論)。次。
3. 今週のブリザードアクセル
P.156の5コマ目の吹雪君のポーズと表情って、伝説のカルトゲーム「トリオ・ザ・パンチ」のタフガイの必殺技を使った時の姿に、ちょっとだけ似てませんか?(すみません)
タフガイはともかく、話の方は素直に面白かったです。「観客が沢山いればいる程ノリが良くなる
」という主人公の性格を、第1話以上に活かしている印象を受けました。主人公がああいう性格なのは、きっと今回のような話をやりたかったからなんだろうなと思います。絵柄の方も、心なしかサンデーに馴染んできたような(慣れ?)。
そして次回は空前絶後の性別不明っぷりが話題騒然な花音にスポットが当たるそうなので、そっちも期待。とりあえず脱いで下さい。
サンデー読者は嗜好の許容範囲が寛大なので、仮にどっちの性別が出て来たとしても、みんな大喜びすると思います。
4. 「ロスト○ニバース第4話TV放映バージョンだ」(ハヤテのごとく!)
放送禁止番組ネタやクズアニメネタは昔からオタクでの間の定番ジョークですけど、今の世代のオタクだと「ロスユニ」第4話はそういう話題には欠かせない存在になっているんだな、と思いました。
個人的には、ここであえてTV放送版「魔法先生ネギま!」の名前を出して宣戦布告をして欲しかったです。DVD版では修正されるってホントですか?(←誰に聞いているのか)
マンガの中身としては、ワタル君のいい子っぷりが印象的でした。
伊澄から認められるために成長しようとがんばるワタルを見守りながら「だからほうっておけないんですよ
」と大人びたこと言ってるサキさんですが、でも介護が必要なのはむしろ彼女の方なのではないかと言っておきたい。
5. 今週の史上最強の弟子ケンイチ
今週の「ケンイチ」は、窮地に陥ったケンイチが師匠の技を次々に繰り出して大逆転! という、爽快感溢れるイカした展開を見せてくれました。師匠わんさかコメディーの面目躍如と言えましょう。
弟子に自分の技をマネされた時の師匠達の照れる姿の可愛らしさが萌えです(特に逆鬼)。師匠×弟子の関係で妄想する女子の皆さんの気持ちがちょっとだけ判った気分。
にしてもここ最近のこのマンガは、まるでこの戦いが終わったら最終回を迎えてしまいそうなくらいの勢いで盛り上がっているような気がしてならないのですが、龍斗との戦いが終わったらこのマンガは一体何処へ向かうつもりなのでしょうか。そろそろそっちの方が気になってきました。
番外:「美味いぜペプシコーラ!」(焼きたて!ジャぱん)
タイアップ!(挨拶)
ここまで来ると、マンガの中身がどうだと言うより、桃屋だろうがペプシだろうが取り込んでギャグとして成立させてしまう、橋口先生の漫画家としてのプロフェッショナビリティっぷりに感動してしまいます。
「MAJOR」がミズノと独占的な用具提供契約を行ったなんてニュースも流れてましたが、サンデーは今後もこういう方向性を追求して行くのでしょうか。なんか「コロコロコミック」みたいだなあ。