2006/01/26

■ワイルドライフ小学館漫画賞受賞記念・サンデー8号感想(羅列版)

MAJOR

 せっかくの表紙+巻頭カラーの回が、中年のおっさんクローザーが悪戦苦闘するエピソードにぶつかってしまうという、タイミングの悪さが妙に面白かったです。

聖結晶アルバトロス

 全裸にマントというマニアック極まりない姿で自分のために健気にがんばるヒロインを見て、思わずいきり立ってしまった主人公の少年。
 これがジュヴナイルというものなんですよ(ちがうよ)。

あお高

 右京を抱きしめる監督の後ろ姿がもの凄いエロチックで感動しました(感動する場所まちがい)。

ハヤテのごとく

 『サンデー読者の8割が殺意を抱くストロベリィな展開が――

 マリアさんの硬い表情からはどうしても義務感が滲み出てしまうので、残念ながらそんなにストロベリってるようには見えませんでした。ラストのツンデレ調台詞も、あくまでまだ「ツンデレ調」に過ぎない堅さが感じられます。
 でも、そんなマリアさんは僕は大好きです。みんなも嫁にするならマリアさんにするといいよ。

クロスゲーム

 『こんな女の子と過ごす6年間を青春と呼ぶのです。
 サンデー読者の8割に殺意を抱かせる、名キャッチコピーがここに参上!(挨拶)

 まあ、あだち充先生はずっとサンデーでそういうマンガを描いて来ているので、先生自身には何の罪もないんですけどね。罪なのは、ラブコメの王道マンガが掲載されている週刊少年サンデーという雑誌の読者層の8割が、『こんな女の子と過ごす6年間を青春と呼ぶのです。』という定義に当てはまらない青春を送らざるを得ない、という現実の方なのです。
 現実の方があだち充先生のマンガだったら良かったのにと思います。

 マンガ本編の方は、小学五年生に育った末っ子の紅葉の姿にしんみりしてしまう光や赤石が印象的な、マンガの中での世界の時間の流れを感じさせるとても良いエピソードでした(フォロー)。

護って騎士

 テーマや展開を含めて極めて正当派で完璧な「少年マンガ」であり、自然に読むことができました。新人コミック大賞に入賞するのも納得の完成度です。
 内容も真っ当なので「萌え」とか「エロ」とか何とか口を挟む余地はあまり無いのですが、強いて言えば女性の方が身長が高いカップリングってちょっとグッと来るよね? よね?

D-LIVE!!

 サンデーを代表するツンデレであるロコたんの、ツンツン要素が炸裂。
 彼が百舌鳥やキマイラ側についたのは、斑鳩のことを大切に思っているが故のことだったんですね! こんな形でしか斑鳩に思いを伝えられないロコたんの不器用さに萌え萌えです!(ダメ)

絶対可憐チルドレン

 とりあえず、表紙の皆本のパジャマ姿のエロさは明らかに異常。薫よりもエロいってのはどういうことなのか。
 あと最後に目覚めた紫穂が怖すぎます。

 続きは後日書く予定(できれば)。

■「ブリザードアクセル」はリアクションマンガじゃないことは承知しております(サンデー8号感想)

ブリザードアクセル

 だってこのままじゃ、五反田君が死んじゃう!(古代を気遣う森雪の声で←古すぎ)

 という感じで、読んでいる間はいつ彼が死んでしまうのか気が気でありませんでした。いやマジで。鬼気迫る勢いでギリギリの滑りを続ける五反田君の演技には、下手な格闘マンガよりも緊迫感がありました(違う意味で)。
 もしこれがサンデーじゃなくてジャンプのマンガだったら、間違いなく最後のダイヤモンドスピンをやり遂げた時に死んでたと思います。掲載誌がサンデーで良かったね五反田君。

 あと、七瀬本人は結局リアクションをしなかったので、今回は負けたとはいえまだ彼の実力はこんなものじゃないはずだと思いました。このマンガでライバルの演技に対してリアクションをとらないということは、そのキャラがまだ精神的に余裕がある証拠です。
 五反田君も今回の勝利でゆめゆめ油断することなく、今度対戦する時は驚きのあまり七瀬の髪の毛がモヒカンになってしまうくらいに凄い滑りができるようになって頂きたいです。

■鉄道少年の憩(サンデー8号感想)

グランドライナー

 『今まで信じてきた事の全てに裏切られた絶望感…
  それでも仲間を助けるために必死でもがく…
  いい表情…

 根性がねじ曲がった女性キャラが出たー!(豹変したハミルさんを見ながら)

 世界観がスチームパンクで、元気な少年と彼に絡むちょっと年上のエッチなお姉さんが出てきて、世界には人々が知らない秘密が隠されていて、その上鉄道が山ほど出てきてと、ことごとく私の感じるツボに入る設定が出てきて個人的にたいへんに面白く読ませて頂いている「グランドライナー」ですが、その上根性がねじ曲がった女性キャラまで出てきてしまっては、もう全面的にひれ伏すしかありません。
 ハミルさんは、今までもこうやってかわいい少年を次々に毒牙に掛けてきたのでしょうか。最高です。絶対普段から黒い下着を着けて生活してそうなタイプです。

 とりあえず次回は、真実に目覚めて逆襲に転じる主人公のアル君とギルティライナーにギッタンギッタンにされそうな雰囲気が濃厚になって来た彼女ですが、もしこのマンガが正式連載になった暁にはこの調子で次々と美少年を毒牙にかけるショタっ子ハンターなハミルさんの悪趣味な姿をぜひ拝見していきたいと思うので、彼女には何としても最後まで生き残って再び悪事を尽くして頂きたいです。がんばれハミルさん!(まちがい)

■「結界師」の影宮君の性別がいまいち不明な件について(サンデー8号感想)

結界師

 河朱のやられ方のあっけなさに萌えました。変身後の姿もたいへんにキュート。
 一発でやられるに相応しい格好です。

 あと、先週の加賀見君大暴れの話辺りから漠然と思っているんですけど、田辺イエロウ先生の描く女性ってなんかいいですよね。特に非人間キャラが。加賀見の明らかにこの世のものでない表情はとても美しくて素晴らしいですし、城が破壊される様子を漫然と眺める紫遠のやる気のなさっぷりには、妙に親近感を憶えてしまってグッと来ます。
 そしてついに良守の前に姿を現した黒芒楼の姫さまの肢体は、その愁いを帯びた表情と相まって大変に艶めかしくてエロチック。特に尻尾がエロいです。彼女に出会っていたのが「さよなら絶望先生」の小節あびるではなく、「結界師」の良守で本当に良かったと思います。

 とりあえず、田辺先生はどっかの機会に一度、非人間美少女わんさかコメディーマンガを作るべきだと思いました。
 人間じゃない女の子さいこう(結論)。

2006/01/06

■801st sense

 今週のサンデーの「あいこら」では、ハチベエが菊乃盃二の尻に己のパーツフェチとしての理想の尻を見出してしまうという、相変わらずの気が狂った展開を見せてくれましたが、その展開を事前に予知していたかのような書き込みをネットで見つけました。
 2ちゃんねる801板のサンデースレで。

207 名前: 名無しさん@ローカルルール変更議論中 [sage] 投稿日: 2005/12/28(水) 14:42:09 ID:cYzmcEy0
アイコラ……もしも彼がパーツの持ち主だったらどこだろう? 
まさかとは思うが「尻」とかじゃなかろうな。 
いくらなんでも直球過ぎる。 
性欲を持て余すよ。 
鎖骨とか二の腕とか指とか、「肌」とかもありか? 
でも「尻」のインパクトには届かない……。 
尻か、尻なのか? 
2ちゃんねる801板サンデースレより

 尻でした

 確かに新キャラの名前が「菊乃盃二」である以上、尻に関するネタを持っていそうなことは何となく想像できるとは言え(ヒント:菊)、それにしてもこの予知能力っぷりは凄いと思います。
 801st sense!(絶チルの話数カウント表記っぽく)

 なお、男の子である私が何故わざわざやおい板を鑑賞しているのかという理由ですが、「やおい人気が出る少年マンガこそが本当に面白い少年マンガなのである」という自説を検証・証明するためです。
 うそです。

■サンデー5・6号感想:鼻からレーザーを撃てる男が負けるはずがないと思った

ブリザードアクセル

 なんか五反田君が、鼻からレーザー弾幕を発射してますよ! 本来は正統派熱血スポーツマンガであるはずの「ブリザードアクセル」が、何だか「焼きたて! ジャぱん」みたいな変態リアクションマンガに近づいて行ってますよ!
 いったい鈴木央先生に何が! 鈴木央先生は、いったい今と戦っているというのか!

 次回、五反田の滑りを観た七瀬将臣が、どんなリアクションを取ってくるのか気になります。
 多分彼の場合、髪がどんどん伸びて怒髪天を衝くようになり、最後にはモヒカンになってしまうのではないかと思う。

■サンデー5・6号感想:聖結晶アルバトロス

聖結晶アルバトロス

 図書館で主人公が大暴れする今回のエピソードのサブタイトルがよりによって「図書館では静かに」となっているところに、作者の若木民喜先生のセンスというか、独特の余裕を感じます。
 実は若木氏はすごい大物なのかも知れない。

 そして今週のエピソードでは、ヒロインのアルバトロス(以下、アルバ子)が「そんな間抜けじゃありませんっ」とツンツンしているすぐその上でモノバイルの怪物がニヤリと笑っているシーンに、超ときめきました。
 強情を張って強がっているアルバ子の表情、自らの危機に全く気が付いていないアルバ子の鈍くささ、そしてその危機を招いた原因が彼女自身の素直じゃない性格にあるところ、全てが萌え要素です。

 基本的にアルバ子は、敵に襲われてヒドイ目に遭うことによってその魅力が増して来る被虐系ヒロインだと私は思うのですが、彼女がヒドイ目に遭う大きな原因の一つとして『状況を全く読めない強情な性格故に、自らトラブルを呼び寄せている』という理由付けがなされているため、読者も余計な義憤や理不尽な展開へのストレスに駆られることなく、「ああ、この子の勝ち気っぷりはカワイイなあ」と安心してヒドイ目に遭ってるアルバ子の挙動に萌えることができるところが良いですね。
 つまり「アルバトロス」は、必要以上に読者を不快にさせない細かい気配りができている作品と言えましょう。多分

 そんな「アルバトロス」の現段階での最大の問題点は、敵キャラにイマイチ個性が感じられないところ、および変身後のアルバ子モードよりも変身前のゴミ子モードの方に妙な人気が出てしまっていることなのではないのでしょうか。
 前者については今週登場した謎のロンゲ君の活躍に、後者については(ヤマカムさんも述べているように)変身後もメガネを着用する、などの魅力強化が期待されるところです。

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