2006/07/07

■「ケンイチ」アニメ化おめでとう記念・サンデー31号感想

金色のガッシュ

 私がこれまでの人生の中で最も恰好良いと思っているキャラクターの再登場シーンは、「ロード・オブ・ザ・リング」第二部の終盤においてガンダルフが白馬に乗って朝日をバックを現れるところなのですが、今回の「ガッシュ」における清麿の再登場シーンはそれに匹敵する格好良さだと思いました。

 足の裏の皮が剥がれるくらいの勢いでゼオンの部屋までダッシュして来たにも関わらず、部屋に入る時には腕を組んで仁王立ちしながら颯爽と登場する清麿からは、早くも王者の風格のようなものが漂っています。私なんか、サンデーを読みながら「できておる。できておる喃」と思わずつぶやいてしまった程です。
 そして更に、ゼオンを前にして文字通りの「鬼」と化した清麿の迫力といったらもう、明らかにやりすぎの領域に突入しています。鬼というより、むしろ魔神と称した方が相応しい迫力です。雷句先生の過剰なまでの意気込みを感じます。

 死線をさ迷って曖昧な状態であった清麿は、今まさに魔神に変化を遂げた! 魔神の脳裏に浮かぶは、鮮明なる勝利の幻! 正気にては大業ならず! 魔界の王はシグルイなり! 「金色のガッシュ」戦慄の次号、刮目して待て!(なんか途中からシグルイが混ざった)

ハヤテのごとく

 92ページ2コマ目におけるマリアさんの動揺の原因は、「恋人が欲しいというより恋がしたい」の部分でしょうか、それとも「年寄りのあせり」の方でしょうか。私は後半の方だと思います。何故なら、その方がマリアさん実年齢偽証疑惑が盛り上がって面白いからです(ヒドい)。

 ヘビーギャルゲーマーを「2次元ジゴロ」呼ばわりする行為を、今後小学館は積極的に流行させるべきだと思った。

結界師

 『邪煉は、人の心を食らう!

 こういう相手の場合、熱血少年の良守よりは、「あそこじゃ一番優しくないのよ」と自称するクールビューティーな時音の方が適していますし、何より最近時音さんは出番が少ないのでちょうど良いフォローになるのではないか? と思うのですが、でもここ最近の『結界師』は良守の成長に主眼を絞って来ているので、まずは良守が真正面からぶつかる展開になりそう。
 時音さんは、今回もまた「幼なじみの男の子をじっと見守るお姉さん」役に徹することが要求されるのでしょうか。耐えろ正ヒロイン。

RANGEMAN

 最後のページで特殊な体位をしたまま錬児君が気絶しているコマを見て、やはりこのマンガは主人公の錬児君の全裸姿こそが最大の魅力であると確信しました。トキメキッシュ!(少年の全裸に)

犬夜叉

 奈落の力の前に倒れた桔梗の最期の願いとは、かごめに『これまで自分が連れ歩いていた琥珀を連れて歩いて欲しい』と頼むことであった! という、連れ歩きファンにとって思いも寄らない方向に物語が進み始めた今回の「犬夜叉」。
 琥珀と相対したことでその動向が注目されていた連れ歩き道のベテラン・殺生丸さまですら琥珀をリリースしてしまった今、琥珀を連れ回すことができるのはもはやかごめの他にはありえない状況になって来ました。

 言われてみれば、かごめは犬夜叉を連れ回しこなしていることからも判るように、連れ回しの素質を十分に持ち合わせているように思えます。琥珀を連れ回して彼を汚されないようにすることが奈落に対抗する唯一の手段となってしまった今、かごめは桔梗から受け継がれた琥珀という名の光の絆を守る責務を全うすることができるのか。
 そして桔梗がそうであったように、かごめもまた琥珀が放つけなげ・はかなげ・いたいけオーラにヤられてメロメロの萌え萌えになってしまうのか? 連れ歩きファンとしては、ますますこれからの展開に目が離せなくなって来ました(なんだこの文章)。

MAR

 ヤマカムさんも触れていましたが、39号から続編が始まると予告が打たれているにも関わらず、目次のコメントでは「応援してくれた方、ありがとうございました。さようなら。」と今生の別れを述べているのが、大変に気になります。大丈夫ですか安西先生。いやもうマジで心配です。

あいこら

 渋沢君が目隠しプレイ好きなのは何となく理解できるのですが、でも女の子の鼻をフックで引っかけないと燃えないタイプだったとは知りませんでした。この若さにしてここまでマニアックだと、大人になった時に困る気がします。彼の将来が心配です(まちがい)。
 あと新キャラの梅香ちゃんは、ちっちゃくておでこが広くてとってもカワイイ上、その渋沢と互角に漫才をやりあえるだけのボケの素質を持っているのが凄いです。かなりの高スペックが期待できるキャラですよ彼女。天は彼女に二物を与えた! 二物とは勿論、「カワイイ容姿」と「変態への耐性」のことだ!(まちがい)

武心

 まゆたんの太股の締め付けに思わず昇天!(要約)

 真弓を媒体に、本気で万乗先生は神をマンガの中に降ろそうとしているに違いないと確信致しました。マンガの神はパンツではなく、貧乳女子の胸に捲いたサラシにこそ宿る、という強い信念を感じます! 突き抜けろ万乗先生!(突き抜けるの?)

※絶チルの感想は、後日時間ができたら書きます

2006/07/01

■結界師アニメ化おめでとう記念・サンデー30号感想

ゴールデンエイジ

 モヒカン君が、モヒカンキャラの伝統を現代に伝える見事な雑魚っぷりを発揮していたので満足です。

RANGEMAN

 元ネタはレンズマンではなくてデンジマンの方!
 確かに、こういう設定だと錬児君のようなキャラでなければ主役は務まりませんね。一度変身するとときめきパワーが無くなってしまって記憶を失う、というのは上手い設定だなあと思いました。

 あと、前回まであれだけ散々キモく描かれていた主人公の錬児君ですが、全裸になった時だけはやたらと格好良くなっていたのが気掛かりです。何て美しい裸体なんだ! 脱げばモテると思いますよ錬児君!(そういうマンガじゃないです)

ハヤテのごとく

 『んあっ!! バッバカ!! そ!! そんなに強くしたら…!!

 ナギに恥ずかしい台詞を言わせることだけに特化したエピソードを作るようになるとは、畑先生も漫画家として随分成長したものだなあと思いました。
 ただ、こんなエピソードを作ったご本人はまるで乙女のように恥ずかしがっており、まだこういうことをするのに随分と照れが残っているように見受けられますが、でもその感情も今だけですよ。これから何回もこんなことを続けるうちに、やがてその痛みも快感に変わり、いずれは自ら進んでそんな恥ずかしいマンガを描くようになれると思います。乙女はいつまでも無垢ではいられないです。
 夢見る乙女のように頑張れ畑先生。

ハルノクニ

 「ハルノクニ」における私の最大の注目点はコーさんの活躍っぷりにあるのですが、ついにコーさんに尋常ならざる格闘術を教えた人物が次回のライバルとなる模様。しかもそれがコーさんの初恋の人ともなれば、盛り上がらざるを得ないと言うもの。
 一途で純情なコーさんは、果たして初恋の相手・キリコに対して叱るべき因果を極められるのか! コーさんが鍛えたハルの鉄山靠がキリコに炸裂する時は来るのか! コーさんが活躍してくれればボクはそれでいいです!(読者としてはダメ)

武心

 『まさに神展開…

 柔道着がはだけて真弓のサラシを捲いた身体がチラリと見えたのを「神展開」と称したメガネ君が印象的だった今週の「武心」。
 だがしかし、本当の神展開はこれからだ! と言わんばかりに、真弓を寝技に持ち込む万乗先生は流石です。勝ち気な女の子が寝技で締め上げられて泣かされそうに! 万乗先生は神を下ろそうとしていらっしゃるに違いない!

2006/06/25

■「重大ニュース」「特大スクープ」と書いて「アニメ化」と読みます(サンデー29号感想)

金色のガッシュ

 かつてモモン最強説を唱えた私の溜飲が、もうガッツンガッツンと下がりまくるエピソードでした。
 空間と時間を支配できる能力を持つモモンが術を正しく使うことさえできれば、もはや彼に敵など存在しないも同然なのです。それに、一度敵に掴まったら最期(非力なので)っていうギリギリ感も熱い! 今、モモンが熱い!

 なので、「いきなり饒舌になったモモンには拭いがたい違和感が!」とか、そういう無粋なことは言いっこなしの方向で!(言ってます)

RANGEMAN

 サンデーの感想を書いてるブログを読んでいると、何というかこう「このマンガの本当の展開が始まるのが先か! それとも、冴えない主人公の痛々しい姿を延々と見せられ続けることに読者が根を上げるのが先か!」みたいな雰囲気になって来ているみたいですよこのマンガ!
 おそらく急展開を見せるであろう次回のセンターカラーで、どれくらい読者アンケートを集められるのかが勝負ですよ! サンデー読者のリテラシーを試されるマンガ! それが「RANGEMAN」! 待て次号!

クロスゲーム

 「クロスゲーム」第二部とは即ち、ツン要素高比率型ツンデレ少女であるところの青葉が徐々に光にデレデレしていく過程を描くものであると定義できますが、この二人の関係の変化をもの凄く地味な形で堅実に積み上げて来ているなあ、という感想です。

 普段はその積み上がり方があまりにゆっくりなためになかなか気付けないのですが、今回みたいなエピソードがあると、青葉の光に対するツンデレ比率が最初に比べて変化して来ているのが(地味な形で)実感できます。
 「クロスゲーム」とはそういう堅実な進展をじっくり読み込んで行くタイプのマンガなので、このサイトのように「ネタにしやすい話があった時だけネタにして喜ぶ」ネタ優先型の感想サイトでは取り上げにくいんですよ。すみません(←誰に謝っているの?)。

ハヤテのごとく

 まったくハヤテ君にしろワタル君にしろ、このマンガに出てくる少年キャラは年上の女性キャラからモテてモテてモテやがりますね! 特にワタル君なんか、メイドとシスターという、清楚かつ神聖なイメージが定着している二大職業な年上女性からモテやがっているのがスゴイ! こんなにモテる上に年上女性に自分からチューしちゃう度胸まで持ち合わせている美少年が、読者の8割が非モテ層である週刊少年サンデーなんて雑誌に存在していていいのか! いいと思っているのか! この神聖モテモテ野郎! 何て羨ましい!(罵倒?)

 あと、畑先生は一度登場させたキャラクターを見捨てることなく何度も登場機会を与えることでも徐々に有名になりつつありますが、まさかパイロット版「ハヤテ」に登場したときメモファンド誘拐犯コンビを出して来るとは思いませんでした。畑先生のキャラクターに対する愛情は菩薩の如きであります。サイン会お疲れさまでした

最強! 都立あおい坂高校野球部

 「ぶつける価値なんてないけどね

 黒右京さまー!(目がハート)
 「絶チル」の紫穂も、成長するとこんな子に育つんでしょうか。
 右京や紫穂の人気の高さを考えると、腹黒キャラがサンデーを闊歩する日は近いと思いました。

あいこら

 先週のサンデーは旅行中に飛行機の中で読んだのですが、「あいこら」を読んでる最中は飛行機が揺れて仕方ありませんでした。天が怒っておられる!(「あいこら」のフェチっぷりに) パンストフェチはそれだけ罪深いということなのか! と納得してしまいましたよ。

 そんな罪深いマンガを先週描いたばかりなのに、今週の「あいこら」と来たらアンタまるでマトモなラブコメマンガみたいじゃないですか。自分の気持ちに素直になれなくて悩む桜子の姿がカワイイです。弓雁の月野ブロックやあやめのベリーダンスも普通にギャグの範疇に収まってますし。なんですかこの落差。
 井上先生の中には、フェチ担当の井上F(フェチ)和郎と、ラブコメ担当の井上和郎A(愛が止まらない!)が存在していて、交互に「あいこら」を描いているとでも言うのでしょうか。おそるべし井上和郎。

結界師

 「結界師」がアニメ化! マジっスか!
 また、次号付録の「結界師銀はがし」ですが、誰のどんなところに貼り付けられた銀を剥がすことになるのか、大変に気になります。

2006/06/10

■「RANGEMAN」の電車の吊り広告欲しい!(サンデー27号感想)

RANGEMAN

 「銀河ときめき伝説ここに開幕!」とかアオっておきながら、第一話を全て銀河とは無関係な壮絶な前振りのみに使い切ったモリタイシ先生の英断に感激した!(感想)

 そんな感じで、如何に主人公の錬児君がその能力を恋愛に対して無駄に費やしているかを延々と描いた第一話でした。己を見失って恋愛資本主義に毒され、好きとか嫌いとかのときめきメモリアルな世界に奔走することしか価値を見いだせない、現代の若者への哀れさを感じます(おおげさ)。
 とりあえず彼はものすごいパワーの持ち主であることだけは明らかなので、今の話しの流れからどうやってアオリの「銀河ときめき伝説」的なヒーローもの展開に持って行くのかが、次回以降の見所になりそう。

 それより何より、第一話を「主人公が如何にダメな奴であるか」を説明する前振りだけに費やした、構成の贅沢っぷりがスゴイと思いました。何かこう、第一話にして早くも大作の貫禄が。モリタイシ先生は大物だなあ。

結界師

 七三ヘアとか「ゴワス」とか妙に古くさいセンスを違和感なくギャグとして取り込んだ、田辺先生のセンスの良さにクラクラです。

 あとは、キヨコ様が妙にカワイイです。「ほーれ、つかまえてみるでゴワスー!!」とか言ってるところが特に。
 「絶チル」の兵部といい「結界師」のキヨコ様といい、今はおかっぱ頭のキャラがオホホホと笑いながら異性相手に「ほーら、つかまえてごらーん?」をやるのがイケてる時代が来ている、ということなのですか?

ゴールデンエイジ

 『おもしれえ…逆に点差を広げてやる!
 「ゴールデンエイジ」は、唯君の口車に乗せられていいように動かされる近江君を微笑ましく見守るマンガということで決定しました。カワイイ子に一方的に惚れられて振り回されるだなんて、まるでラブコメマンガみたいだよね!

 あと今回大活躍の蓮葉君ですが、現役ユース相手にあれだけやれるってことは、それ相当の経験を積んできていることは確実。過去に近江君と一緒にサッカーやってたとか、そういう伏線がありそうな気がします。果たして蓮葉君は、唯君の魔の手から近江君を守ることができるのか! 近江君は男の子みんなからモテモテだなあ! まるでラブコメマンガみたいだよね!

ブリザードアクセル

 つまり、トゥーランドット姫はツンデレってこと?(ブリアク内の「トゥーランドット」の解説を読んだ時の感想)

 それはともかく、今回はフィギィアスケート勝負というよりは「怖い顔グランプリ」と言った方が内容が適切ではないかと思われるくらい、キャラクターが怖かったです。特に、リンクに立った時の六花の怖さは異常。これは明らかに生者の表情ではありません。多分彼女、この時点で死んでます。勿論、吹雪も既に死んでます。死してなおリンクに上る! こわい! これはこわい!(なんだこの文章)

あいこら

 「イニD」のパロディとハチベエ地獄のフルコースだけで一週間分笑えます。
 本当にありがとうございました。

聖結晶アルバトロス

 みんな大好き「聖結晶アルバトロス」が、ついに巻末に!
 「からくりサーカス」亡き後のサンデー巻末指定席の栄誉は、このまま「聖結晶アルバトロス」のものになってしまうのか! それとも、同じく掲載下位で巻末に座るだけの資格を持つ「絶対可憐チルドレン」や「見上げてごらん」が、その座を奪うのか!
 聖結晶を巡るトライアッドとの対決も気になりますが、掲載位置を巡るサンデー連載作品同士の画策も気になります!(気にするな)

 シビアさんにおかれましては、ぜひその剣を使ったプレイで、アルバトロスをねちねちいぢめて頂きたいです。
 全裸で。

2006/06/03

■「ああ、もう! 可愛いわね!」(ヒナギクさんが)サンデー26号感想

ゴールデンエイジ

 「ちゃんと勝つための準備はしてあるんだよ!
 前日には勝つためにミーティングをキチンとやり、試合当日は律儀に朝5時半にユニフォームに着替えてグラウンドに集合する不良なんて、例えマンガの中でもそうそう拝めませんよ! みんな本当は素直でいい子!

 あと、ヒロインであるにも関わらず前回は全く出番がなく、早くもその存在価値が危ぶまれていた小波ちゃんですが、今回は近江君にスカートをめくられそうになるという形で、ヒロインとしての仕事をキッチリ果たしてました。今後も彼女はこういう立場になるんじゃないかと思われます。良かったね小波ちゃん。

ハヤテのごとく

 「ネコなび」が一向に猫マンガにならないのに業を煮やした畑先生が、ついにヒナギクを主人公にした猫育成マンガを作る気になっちゃったという超展開に!(まちがい)

 今回のストーリーは、サンデー超増刊に掲載された西沢×ヒナギクのカップリングの形成過程を描いたものになりました。
 ただヒナギクさん、口では「私はあなたを応援するわ」とか言ってますけど、実際にはハヤテにメロメロになりつつあることは明白であり、いずれ「本当は彼のことが好きなのに、もうアタシったらバカ! バカバカ!」ってアンビバレンツな葛藤状態に陥ることはもはや必至の有様。
 という訳で、これからの「ハヤテのごとく」という作品は、西沢さんを応援することで間接的に自分の欲求を満たそうとするヒナギクさんが内心では悶々とし続ける様を描きつつ、ネコちゃんを育成するマンガになりそうです。あの子猫に「ハヤテ」って名前を付けたりしてな! それをナギに知られて慌てたりしてな! 楽しみだなあ!(妄想)

妖逆門

 「本当の妖逆門はこれからだ!
 打ち切り格闘マンガの定番フレーズをナチュラルに使いこなして第一部完的な展開に繋げる田村光久先生のセンスは、なかなか侮れないものがあるなと思いました。
 また、主人公に明確な「戦って勝つ理由」を与えたのも印象的。これまでは典型的な「バトルするためだけに用意された世界でゲームみたいなバトルをする」系の子供向けバトルマンガ路線に徹するつもりなのかな、と思っていたんですけど、これからの展開次第では、マンガとして大きく化けるかも知れません。

 あと『妖逆門』のカードゲーム紹介ページに載っている『妖スポット探検』のコーナーが個人的にちょっと好きなので、できればあのコーナーの拡充をお願いしたい所存です。大昔の少年誌って、こんな感じのうさんくさいオカルト記事が堂々とグラビアページを飾っていたりしたんですよね。なんか懐かしいです(懐かしい?)。

ハルノクニ

 機動隊を難なく蹴散らした未来の世界の猫型ロボット兵器をいとも簡単に手玉に取るコーさんが、最高に格好良すぎます。ホントに何者なのですか彼は。
 「ハルノクニ」というマンガは、基本的には「ハル」を巡るギリと日本政府首脳部の衝突を描いたサスペンスドラマという触れ込みなのですが、私個人としては、うどんのドンブリを横から鷲掴みしたり、警官隊相手に鉄山靠を軽々と極めたりするコーさんの存在の方が、遙かにサスペンスです。「ハル」の中に秘められた謎はいつか作品の中で明らかになる日が来るとは思うのですが、はたしてコーさんの謎が解ける日はやって来るのか。そんなことに拘っているイヤな読者として、これからも「ハルノクニ」を楽しんで読んでいきたい。

あいこら

 最初に読んだ時は「ハチベエの父は、『あいこら』らしからぬマトモなお父さんだなあ」と思ったんですけど、でもあのハチベエの父のことだから彼が強度のパーツフェチであったことは間違いなく、また「キモチ悪いくらい仲良かったんだ」というハチベエの台詞から推測するに、ハチベエ父はハチベエ母のパーツのどれかにメロメロだったのではないかと想像できます。故に、息子に対しても「パーツフェチになれ! そしてそのパーツにピッタリな最高の女を見つけるんだ!」みたいな教育を施したことは想像に難くありません。そう考えると、やっぱちょっとダメな父なのかなと思います。
 今回の話の中で出てきた「最高の女」とは、自分のフェチ願望にピッタリ来る女性のことを指すんですよね。きっと。

 でも、そんなハチベエの言動の本当の意味を知らず、「最高の女」というフレーズから連想される真っ当な意味だけを捉えて頬を赤らめてしまう桜子。久しぶりに、このマンガの基本的なギャグパターンを見たような気がします。
 例え誤解から生まれて誤解によって育まれた恋であっても、それでお互いが幸せになれるんだったら、それはそれでいいんじゃないんでしょうか?(哲学)

ブリザードアクセル

 吹雪はブリーフ派!(感想)

 お互いの体をアザだらけにする程の痛みを乗り越えて、パートナーとしての関係を育んできた吹雪と六花。さすがにここまで演出されると、今回の勝負はもう負ける気がしませんね。説得力を持たせる演出の仕方が上手いなあ。
 そして、もし今後この二人が恋愛関係に発展した場合、今回の特訓の体験が脳裏に刷り込まれちゃって、ンもう痛くしないと気が済まないの! とか、そういうのに目覚めてしまったらどうしよう! とウッカリ思いついてしまったんですけど、でも私ももう大人なので、それは心の中にしまっておきたい(←大人になれ)。

からくりサーカス

 「からくりサーカス」がどのくらい長期に渡って連載されていたかをこのサイト的に表現すると、「GS美神」のアシュタロス編で一度死んだベスパが復活した話が掲載された頃、「からくりサーカス」では腕だけ残して死んだと思われていた鳴海が実は生きていた話が掲載されたんですよ。判ります?(微妙)

 そんな感じで「からくりサーカス」が連載終了。史上最強最大最悪の喪男にしてダメ人間だったフェイスレスも、最後は今までの自分を悔悛して勝を助けたことで、一応救われたみたいです。最後まで悪役にすら徹することができない辺り、やっぱり彼は何をやってもダメなダメ人間だったんだなと思ってしまった次第。
 でも、私はフェイスレスのおかげで、この作品をより深く楽しむことができたと思います。さようならフェイスレス。楽しかったよ!(ホントです)

2006/06/01

■「からくりサーカス」終了記念・バーチャル読者アンケート

 サンデー25号で「からくりサーカス」の連載が大団円を迎えましたが、これまで「からくりサーカス」が占めていたサンデーの巻末特別枠に来週から収まると思われる連載作品は、どれだと思いますか?

 なお、この枠に収まる作品の条件としては、以下のものがあると推測されています。

  • サンデーを代表する作品ではあるが、いわゆる「サンデーの看板マンガ」的な存在ではない作品
  • 主力読者がアンケートを出さない年齢層なため、比較的アンケート人気が弱い
  • でもコミックスは売れるので、雑誌としては載せておきたい
  • いくらでも長期連載化が可能である

[ アンケートの結果を見る ]

2006/05/30

■「ハルノクニ」のタイトルを「ネコなび」に変更することを提案します(サンデー25号感想)

武心

 「その武道の使い方は間違っている!

 この作品の連載が始まってから一番面白いエピソードでした。ようやく万乗先生のやりたいことが見えてきた感じ。
 いきなり主人公が車に撥ねられた第一話から幾星霜、ようやくこの作品が訴えたいメインテーマが見えてきましたよ! マスターヨーダを師と仰ぐ万乗先生の本領はこれからだ!(アオリ)

ゴールデンエイジ

 唯君のパーフェクト超人っぷりと、近江君に対する「何としてもお前をいただく!」オーラがますます目に付くようになって来たこのマンガですが、個人的には近江君の側近のツリ目少年の存在が気になります。「15分で5点リードからスタート」とか余裕ぶっこいてると、そのうちキミが大好きな近江君を唯君に取られちゃうよ!

妖逆門

 こんな扱いをされた挙げ句、ゲームの中でもオマモリ様が「使えないカード」扱いされて、カードショップで1枚30円くらいで売られるようになっちゃったら本当に浮かばれないよな! と思いました(まちがい)。

ハヤテのごとく

 何ですかこのエロい妄想しか浮かばない、大変にけしからん展開は!
 これで次回エロエロな展開にならなかったら暴動が起きますよ! たいへんだ!(バカ)

犬夜叉

 「お前と私は…同等だと言うのか?
 「そうよ…同じ立場だわ

 桔梗を自分の唯一無二の恋のライバルと位置付けることで、見事に窮地を脱出。そういう解決法で来たか! 若いっていいなあ! と思いました。
 いやもう、「桔梗…あなたををひっくるめて、犬夜叉をもらいます」と『めぞん一刻』の五代君みたいなこと言いだしたらどうしようかと(バカ)。

あいこら

 知性と教養があるごく一部の人間だけの濃い趣味に過ぎなかったメガネフェチが、今ではすっかり大衆に受け入れやすい形に姿を変え、コモディディ化して薄く広まっていく。
 同じ「メガネ好き」でも、ファッションとして好きなのと二次元のメガネっ娘が好きなのとではまったくメガネに対するスタンスが異なるため、両者は決して分かり合うことはないのですが、それでも全体としては「メガネブーム」という同じ枠の中で括られる存在として、一般社会からは見られてしまうのです。それが今のメガネ好きの実態なのです。

 そんな現状に対して原初のメガネフェチ達が憤り、「メガネ・イズ・デッド!」と叫んで絶望する心理は決して理解できないものではありませんが、しかしいくら嘆いても、再びメガネが濃い趣味の人間だけのモノに戻ることはありません。そんな中で我々メガネ好きができることは、自分なりのやり方で、自分の信じる「好き」を貫くことなのではないのでしょうか。今回の「あいこら」は、つまりはそういうことを訴えたかったのではないかと理解しました。

 なお、私は「二次元のメガネキャラが、『何故このキャラはメガネをかけているのか?』と推察するのが好き」なタイプのメガネファンです。三次元のメガネにはそれほど興味はありません。重症?(多分)

聖結晶アルバトロス

 今回のエピソードから「ふしぎの海のナディア」のアトランティスが滅んだ話を思い出した人はもう三十代後半!(挨拶)

 今回は、表紙の絵にグッと来ました。あとはゴミ子が木陰で泣いてるところ。
 ホントにこの子はどこまでも救われないシチュエーションになると輝く子だなあ。

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