2006/09/02
■真・葵祭り(サンデー超増刊2006年秋号感想)
お久しぶりです。今更ですがサンデー超増刊2006年秋号の感想とかを。
というか、具体的には「葵DESTRUCTION!3」の感想です。
葵DESTRUCTION!3
今やすっかり変態漫画家の名を欲しいままにしている我らが井上和郎先生の、出世作にして代表作の第三弾。
初代「葵DESTRUCTION!」は、「38歳のオヤジがショタっ子」という異常な設定が当時のサンデー読者の悩に破壊的なダメージを与えて大評判となったものだが、ショタキャラが己の武器であることに気付いた井上先生はその後、女装が似合う美少年な「美鳥の日々」の真行寺耕太、ちんこを含めて完全無欠のショタっ子「春らんまん!」(ヤングアニマルあいらんど掲載)の桜木春、容姿はともかく尻だけは超美少女クラスである「あいこら」の菊乃盃二と、読者の悩をことごとく破壊しにかかる兵器級のキャラクターを次々に投入。今ではすっかり伝統芸の域に達した感がある。
「葵3」は、そんな井上先生の伝統芸を再認識するマンガであったと思う。葵パパの安定した可愛らしさは相変わらずだが、今回は更に豊島さんという「葵」ファンの期待を裏切らない正体を持つ新キャラを登場させ、その異常な世界に更なる安定感をもたらせることに成功している。今後も末永く読み続けていきたいマンガだと思った。
あとは、「葵1」の頃は葵のショタな魅力の否定に躍起になっていた感がある葵の息子の哲夫が、徐々に「自分は葵パパにメロメロである」ことに自覚的になって来ているように読めるのも面白いところ。「葵2」の次回予告に出て来ていた禁断の親子愛を超増刊で読める日は来るのか!(来ない方がよいと思います)
その他
他のマンガの中では、超増刊読者にはお馴染みのクリスタルな洋介先生の「照れ屋ナックル」が群を抜いて面白い。ヒロインがツンデレ的な行動を徹底的に行うことでギャグを成立させているセンスも良いし、そんなツンデレヒロインのわがままを受け入れる懐の広さを持った主人公のメガネ君との関係も、読んでいて気持ちが良い。あと、何よりヒロインがカワイイ。こんなおかしなキャラをカワイク描ける洋介先生侮り難し!(褒めてます)
あとは、少女マンガチックな繊細な絵柄なのにも関わらずストーリーがやたらと破天荒な「飛べ!! ハミングバード」(為永ゆう先生)が印象的でした。これも、何だかんだでヒロインのわがままに付き合ってる主人公役の少年との関係性がいい感じ。自分はそういう関係に弱いのか。
2006/08/26
■今週のテーマはHENTAIです(サンデー38号感想)
クロスゲーム
『二ノ宮亜美…いやいや月島青葉、飛びます――!!
』
「あだちマンガのヒロインキャラはみんな同じ顔」という、マンガ業界における暗黙の了解を前提にした名コピーだと思いました。サンデー編集部がついにあだち充最大のタブーに触れやがった!
でも、それを更に逆手にとって青葉に「おーこわ」とか言わせて飛び込ませず、貴重な1ページをメタなギャグに費やしたあだち充先生は、サンデー編集部の上を行ったと思います。更に、「ラフ」における比較的どうでもいいキャラをあえて登場させるという大技まで披露。あだち充先生はやはり器が違います。できておる喃。
ダレン・シャン
『何かを得るためにはなにかを捨てねばならん。学校とやらで習わんかったかな?
』
今の日本の子供は等価交換の原則をアニメで学ぶんですよ。クレプスリーさん。
蜘蛛フェチが昂じて思わず蜘蛛を盗み出してしまう主人公といい、よりによってバンパイアから「この悪魔め!」と罵倒される主人公の友達といい、日本の少年マンガではまず出て来ないプロットが新鮮で面白いです。絵的にも極めて物語の雰囲気にマッチしてますし、これは結構人気出るんじゃないんでしょうか。原作の小説が売れるかどうかはともかく。
最後に主人公のダレンが友を救うためにバンパイアになることを決意するシーンが今回最大の見所だと思われますが、個人的には「クモが如何に凄い生き物なのか」を友人達に頼まれもしないのに延々と語るところにグッと来ました。オタクの語りたがる癖ってのは洋の東西を問わないんですね。
兄ふんじゃった!
『13歳でも結婚できるように法律変えてきたぞ
』
エロゲー業界が諸手を挙げて歓迎しそうな法律だなあと思いました(まちがい)。
犬夜叉
『りんの命と引きかえに得るものなど――何もない!
』
ついに殺生丸さまが幼女の魅力を自覚した!(まちがい)
しかも今は戦国時代だから、「兄ふん」みたいに法律を変えなくても13歳以下の少女と(前提がまちがっているので略)。
その辺はともかくとして、これでもしりんが黄泉から蘇ることができたら、殺生丸さまのりんに対するツンデレっぷりが加速するのは間違いありません。殺生丸さまファンの立場として、りんの無事を祈りたい所存です。
結界師
HENTAIは世界の共通語!(挨拶)
しかし今回の「結界師」最大の見所は、サンディーの『あの人、HENTAIデス!!
』よりも、烏天狗の紫堂が言った『人間はやはり見た目なんですよ
』という直球台詞で決まりでしょう。実際ソレは本当のことなので、どうしようもありません。
大天狗様は妖怪の類なので山籠もりすれば若返って見てくれが改善されるからともかくとして、斯様な力を持たない我々人間は、いったいどうすればいいんだ! と突っ込みたくなるのは山々なのですが、でもそれは妖怪退治マンガである「結界師」が答える範疇の質問ではありません。我々各々が考えるべき命題と心得るべきです。モテへの道は遠い。
田辺先生の描くカラスは生意気そうでたいへんにカワイイので、アニメになったらバンダイはぬいぐるみを作ってクレーンゲームの景品にするべきだと思いました。
RANGEMAN
また女の子にフられ、運命の出会いを待望する錬児の前に突然現れたのは、レンジブルーこと奥田拓郎であった! という展開だった今週の「RANGEMAN」。
「もし自分が腐女子だったら!」と久しぶりに悔やみたくなるエピソードでした(ダメ感想)。
その辺はともかく、次回以降のエピソードは錬児にとって「恋」に対する認識を変えるきっかけになるかもしれない、という意味において重要な話になりそうです。
ハヤテのごとく
今回からはいよいよヒナギクメインのヒナ祭り開始! と思っていたら、何か実際に始まったのはハヤテ女装祭りだったという驚愕の展開に突入。今頃はみんなハヤテのメイド姿に萌え狂っているんでしょうか。
正直な話、畑先生は漫画家としての実力はまだ未知数なところが多いと個人的に思っているのですが、でも時々「畑先生ってもの凄い天才なのではないか」と感じることがあります。今回の話はまさにソレです。こんなプロットは天才でなければ到底思いつきませんし、思いついたとしても実行には移さないと思います。普通の人にはできないようなことを軽々とやってのける! そこに痺れる憧れる! ってのが天才というものなのです。
ただ、これがハヤテの身体まで女になっていたら天才を超えてHENTAIになっていたと思うので、そういう意味ではちょっと残念ですね。畑先生ご謹製のHENTAIマンガも読んでみたいものです(ダメ感想)。
ハルノクニ
『! あらあらふるえちゃって、カワイ♥
』
HENTAIだー!(大歓喜)
2006/08/22
■「虫除けうちわ」をコミケに持ち込んだ人?(サンデー36・37号感想)
ダレン・シャン
「サーカス団」という単語を聞くと、つい筋肉少女帯を連想してしまうお年頃の私です。サンフランシスコ!(挨拶)
小学館ファンタジー文庫化連動企画として連載が始まったと思しき「ダレン・シャン」。私は原作の方は未読ですが、実際に読んだ人に聞いてみたところ「ハリーポッターよりか面白いんじゃね?」と仰っていた方もいたので、結構期待できそうではあります。
とりあえず、主人公が無類のクモマニアであったり、いきなりフリークスが集うサーカス団が出てくる辺り、普通の児童小説とはやや異なるセンスに支配されている感が漂っており、これらのファンタジーとは趣向が異なる物語っぽいことは把握できました。子供はみんな反社会的かつ汚くて臭いものが大好きですからね(決めつけ)。
そんな原作の魅力をコミックという媒体でこれからどのように表現してくれるのか、素直に期待したいところ。このオレに原作を買わせることができたら小学館の勝ちだ!
金色のガッシュ
『「バオウ」の力以外は全く落ちこぼれのお前が、この魔界の王を決める戦いに参加していることだ!!
』
魔界の王決定戦って、「町内会主催のこどもソフトボール大会に町内の子供が参加しなければならない」のと同じレベルの理屈で魔界の子供はみんな強制参加させられていると思っていたのですが、ガッシュに関してはなんかちょっと事情が違うみたいですね。
どうやら、下手なのに町内会長の息子だから変にチームで優遇されて他の子供から反感を買っちゃった、のと同じレベルの理屈でガッシュはゼオンに憎まれていたみたいです。きっとその子も、本当はソフトボールなんてやりたくなかったのになあ。大人の政治的な事情に巻き込まれちゃったみたいで大変だなあガッシュ。
結界師
「大根を持ったサンディーさんはエロい同盟」を結成して同盟バナーを作りたくなる衝動に耐える二週間でした(ウソ)。
サンディーさん単体でも大根単体でもそれほどエロくはないというのに、この二つが組み合わせると途端に神々しいオーラが! きっと、スレンダーな女子に大根を持たせることにより、新たな何かが芽生えているんですよ! きっとこれからは、エロい画像とか二次創作小説とかを検索したい時の検索ワードとして、「女性キャラの名前+大根」を指定するのが流行るに違いありません!
こんなに大根がよく似合う女性を見つけてくる大天狗様はすごい! っていうか、大根を外人女子に持たせた田辺先生はすごい!
史上最強の弟子ケンイチ
ブルマ相撲願望の持ち主にして全てのデブの守護者であるところのトール様が出てくると、俄然面白くなります。
この世にあまねく全てのデブ専に希望を持たせるために戦えトール様。
名探偵コナン
佐藤刑事くらいの歳の女性が左手の薬指の指輪の意味を知らないどころか、それが萌え要素になってしまう日本の警察は、どこまでも平和だと思いました。
犬夜叉
『連れて来るべきではなかった…
』
桔梗亡き今、この作品における個人的な最大にして最後かつ最強の関心事は殺生丸さまの連れ歩きっぷりの鑑賞にあるのですが、いよいよそちらの方も佳境に差し掛かってまいりました。何故殺生丸さまは、りんをあそこまでして連れ歩くようになったのか? 彼は一体りんを連れ歩きながら何を考えているのか? その真相に迫るエピソードになりそうです。
まあ、りんは「けなげ・はかなげ・いたいけ」の三大要素を持ち合わせた薄幸の美少女であり、殺生丸さまが萌え萌えになって連れ歩きたくなるのも致し方ないとは思います。幼女を連れ歩きたくなるのに理由はいらない!(問題発言)
あと、そんな殺生丸さまに自発的に付いて歩いている琥珀は、真性の連れ歩き回れの才能を持っている子だなと思いました。
琥珀対殺生丸さまの連れ歩き対決もついに佳境に! 今、連れ歩きシーンが熱い!
ゴールデンエイジ
トラの近江に対するツンデレ発言が目を引く今回の「ゴールデンエイジ」ですが、個人的にはむしろ「ボクは何だかその気になっちゃいそうですよ!
」とかヤバい発言している子のオロオロした表情がカワイイなと思いました。かもめ中サッカー部はいろいろな意味で逸材揃いですね。モヒカンもいるし。
ハヤテのごとく
自分の恋心をどこにぶつけていいのか判らずに動揺するかわいいヒナギクさんを観察する回でした。
これだけでも十分アレだってのに、畑先生は「ひな祭り」と称して次回から更にヒナギクをいじりたおす所存らしいです。明日の今頃はみんな萌え狂ってるんじゃなかろうかと心配です。
2006/08/05
■「あいこら」で盃二の履いてるパンツの描き方の執拗さに井上先生の本気を見たサンデー35号感想
金色のガッシュ
清麿があまりに面白すぎるのに恐れを成したゼオンが千手張り手を繰り出した! 格好いいけど、そこで張り手する意味がないぜゼオン! 大丈夫かゼオン! という回でした。そういう意味でゼオン劣勢。
そしてナオミちゃん母がいい女過ぎて震えた。絶対名前はナオコですよね彼女。
ナオミちゃんもいずれはお母さん似の美人に成長するのでしょうか。将来が楽しみです。
結界師
「烏天狗」と「世継ぎ」というキーワード、および『女性には頼みづらい状況
』という台詞から「うる星やつら」のクラマ姫を連想し、今回はさぞやエロい展開になるんだろうなと期待させた挙げ句に、オチとして大男を出してガッカリさせる。今の週刊少年サンデーはロートルにとって厳しい雑誌になりつつあることを、改めて実感させられました。
後は、モテようとする繁守に嫉妬してツンツンしてる時子さんが熱いです。時子の繁守に対するツンっぷりには年季が入ってますから、これがデレに転じたらさぞや凄いことになるに違いありません。ツンデレ化! 時子さんまでツンデレ化! 今サンデーには、ツンデレの風が吹いている!
ハヤテのごとく
俗に「漫画家は自分の頭脳を超える『天才キャラクター』を自分で作ることはできない」と言われており、それ故に「天才キャラ」の頭の良さをどのように表現するかは漫画家の腕の見せ所でもあるのですが、今回の「ハヤテ」ではそれを読み書きできる言語の数で表現する手法で解決しようとしていますね。外国語学習にコンプレックスを抱える人が多い日本らしい表現だなと思いました(社会派)。
あと飛び級。飛び級に関しては畑先生が今週のWebサンデーで渾身の解説をしており、飛び級を巡る人間関係には色々とこだわりがあるようです。この辺の設定が今後に活かされることはあるのでしょうか。
それはともかく、もはや畑先生はハヤテとマリアのフラグを立てようとしているに違いないと思った。
武心
簡単に倒されて「一コマで終わりかよ!」と怒鳴られてしょげている十紋次君の姿は、なんか太っていた頃の椎名先生の自画像にソックリですね!(そんなツッコミか)
今後は十紋次君のことを、心の中で勝手に椎名高志と呼ぶことにして行きたい。
クロスゲーム
性格の悪いメガネの監督の策略! そして兄弟ネタ!
今自分はあだち充先生のマンガを読んでいることを、改めて実感させられます。
読み切り:スペース用心棒でござ候。
「サンデーR」人気トップというだけあって、絵柄の面でも内容の面でも安心して読める完成度の高いマンガだったと思います。最後に出てきた敵巨大戦艦の表現の仕方(=夜空を覆い尽くす程の巨大さを、コマを真っ黒に塗ることで表現)は、個人的には凄いなあと感心させられました。色々な意味で。勿論褒めてますよ?
マンガとしての完成度では今回の「スペース用心棒」が一番かなと思いますが、個人的には最初に登場した「究極論ヒロイン」にも捨てがたい魅力を感じます。次に誌面に再登場するのは誰か!(煽り)
2006/07/30
■ついに「見上げてごらん」が巻末席に!(サンデー34号感想)
金色のガッシュ
ザケルを連発でロデュウに撃ち込む時の清麿のポーズが最高過ぎます。
もはやここまでやられてしまうと、理屈で現在のこの作品を語ることに意味はありません。ただ我々は、雷句先生の凶暴なまでの情熱を、キレた清麿の姿を通して感じ取るのみであります。本気の雷句先生は、一体どこまで突き抜けるつもりなのか。
ハヤテのごとく
「私は虫が苦手なの!」と公言してはばからない女子は現実の世の中にも沢山存在していますが、でも実際に虫に遭遇した際に今週のマリアさんみたいに思わず手近にいる男子に抱きついてしまうような女子は、この世に存在しているとは思えません。マリアさんみたいな女性は、やはり二次元の世界にしか存在していないのです。近くの男子に「殺せ! 殺せ!」と昆虫の殺戮を命じる女子なら、この現実にも沢山いるんですけどね!
二次元…(遠い目)
にしても、最近の「ハヤテ」はフラグ立て(専門用語)が凄い勢いで進行しているという印象です。もしこの作品が「ハヤテ」でなくて「ときメモ」だったら、クリスマスイブどころか春休み前には爆弾処理に奔走されるプレイングを強いられること間違いないと思いました(例えが古すぎます)。
妖逆門
「私は涙島リオ、11歳。カニ座のAB型だよ。よろしくね、ヘヘヘ♥
」
「絶チル」のチルドレン達よりも年上とはとても思えない、この媚びたロリっぽさ。間違いなくこの子は猫被ってますね。間違いなく腹黒キャラのはずです。さぞや陰険な攻撃で、ロンドンをピンチに陥れてくれるに違いありません。超期待。
ただこのマンガ、個々のキャラは魅力的なのですが、それが上手くマンガのストーリーの中に活かされていないというか、キャラを登場させた後のフォローがあまりないので、キャラが使い捨てられているような印象を受けてしまいます。この子も使い捨てられなければいいんですけどね(ドクロ)。
RANGEMAN
第一話の時は、まるで無限に広がる大宇宙規模のスケールでお送りするヒーローものになるみたいなアオリが付いていた「RANGEMAN」ですが、なんか実際にはもの凄い狭いスケールでお送りすることになりそうな展開に。
アイドルの抱えるストレスがモンスターを呼び出すということは、即ち少女の自意識が世界そのものと等価値であるということであり、つまりこれってセカイ系な話? みたいな?(セカイ系の使い方がまだよく判ってません)
犬夜叉
「冥道に踏み込むつもりか? それも人間を救うために…
」
「犬を斬りに行くだけだ
」
この台詞からも判るように殺生丸様は立派なツンデレですが、そんなツンデレな息子を生きるか死ぬかの瀬戸際に追いつめることで愛情表現をする母君も、負けず劣らずツンデレだなあと思いました。
聖結晶アルバトロス
「ま、まあ… ならんで歩くくらいならいいぞ…
」
今週の「アルバトロス」の最後のページに書かれていたアオリは『旅の仲間が、また一人…!!
』なのですが、正確には『ツンデレキャラが、まだ一人…!!
』ですよね。ですよね。
読み切り:てっぺん!!
「何故、わざわざ卓球でこんなことやってるの?」という読者の当然の疑問に一切答えることを放棄したまま最後まで勢いだけで押し切り、更に「続きを読みたければアンケートに○付けて投函してね!」と言わんばかりのオチまで付けてしまうマンガをサンデーで読めるだなんて、ちょっとビックリしました。その気概は買いたいと思います。
個人的には、ファラオのコスプレしたエジプトの闇卓球士の存在が気になります。よくこんなキャラ思いつくなあ。
2006/07/23
■男に甲斐性を求める時代はバブルと共に去ったとハヤテに教えてやりたいサンデー33号感想
金色のガッシュ
ガッシュが新技の連発で圧倒的勝利! という、本来ならば爽快感溢れるエピソードのはずなのですが、でも『あなた、「ヤンコヤンコ」以外、喋れたの!!?
』『だって…恥ずかしかったんだもん…
』で全てが台無しに。
こんな状況下でも、対戦相手の魔物をフォローすることを決して忘れない雷句先生の優しさに感動しました。
結界師
つまり今回の話は、ちょっと受けっぽい性格の男の子キャラが、言葉責めが得意なキャラに対して「俺が主だ! 跪け!
」って強気な態度で攻めに転じた! って攻守逆転的シチュエーションに萌えろという話だったと解釈して良いのですか先生。
そして、時音さんの出番がないことが、徐々にネタで済むレベルではなくなって来た気がします。なんか最近の彼女は、圧倒的にやってることが報われている気がしません。まさか、サンデーにおける報われない女性キャラランキングに時音姉さんがランクインする日が来ようとは。がんばれ時音さん。
ゴールデンエイジ
「いいじゃねーか白河! 売られたケンカは買わなきゃ男じゃねえ!
」
近江君がすっかり唯君の女房気取りですよ! 恋する心は偉大だ!
あと、今回おミソ扱いされた浦田君の実力が如何なるものかを見てみたいです。考えてみたら、彼ってこのマンガ始まって以来活躍の場を与えられていない気がするので。
あお高
「責任教師は普通の服でいいのに、師匠のユニホーム着やがって。ふざけんな!
」
現代高校野球マンガのデファクトスタンダードの座を「おおきく振りかぶって」が占めてからというもの、マンガの世界には『女性監督は巨乳でなければならない』という不文律が存在しているのです。貧乳の教頭先生は野球に疎いばっかりに、それを破ってしまったのです! 伸之助が怒るのも致し方ありませんね!(まちがい)
教頭先生はさすがに今回は監督としてはお荷物扱いでしょうが、実は怒ると頭のドリルを回転させることができるという必殺技を持っているので、その人間力は決して侮ることはできないと思われます。かんばれ教頭。
あと、「今回の試合を監督抜きで勝ってしまったら、ますます鈴ねえの監督としての存在価値がなくなるんじゃね?
」みたいな意見もネットで見られますが、彼女は監督としては「おお振り」の百枝監督みたいに綿密な作戦を立てて戦うタイプではなく、戦術がどうとかいう以上にその存在自体が選手達の力になるという、言わば長嶋監督みたいなカリスマタイプなのです。つまり、彼女が「ただそこにいてくれればいい!」というか、ぶっちゃけ「ここに居なくたって、遠くから見守っていてくれれば!」みたいな存在である以上、結果的にそんなに影響はないのではないか? という気がします。監督と言うよりは、むしろ信仰の対象。即ち萌え対象。
今回のエピソードを通じて、「あお高」とは鈴ねえ萌えマンガであることが証明されるのではないか。私はそう思います。
あいこら
こんなに無駄に乳首権を使うマンガは滅多にないと思いました(感想か?)。
武心
真弓たんが指導を取られる度にセクシーショットを披露! これぞまさに神展開!
万乗先生はついに、マンガの神を誌面に降ろしましたよ! 我々は今、神が降臨した瞬間に立ち会った!
2006/07/18
■「アルバトロス」に清き読者アンケートの一票を!(サンデー32号感想)
ハヤテのごとく
冬物語!(挨拶)
畑先生や我々の世代ならともかく、今の「ハヤテ」の主力読者の世代に『原秀則先生のまんがみたいなラブコメ臭
』と言って通じるのか? と思いましたが、そういや原先生は最近『電車男』のコミカライズをしたんでしたっけ。じゃあ大丈夫だ(大丈夫?)。
あと畑先生は、西沢さんを主人公にして、ヒナギクさんと愉快な仲間達(女子限定)と西沢さんが最初から最後までイチャイチャしあうマンガを、サンデー超増刊かあるいはちゃおで別途連載するべきだと思いました。つうか西沢×ヒナギク本読みたい! 超読みたい! コミケ行けば見つかるのかな!(うるさいよ)
金色のガッシュ
前回の清麿魔神モードに対しては、各所から「それはもしかしてギャグで(ry」とツッコミが入っていましたが、私が思うにこれはギャグではなく本気です。今の雷句先生は、本気で魔神モードの清麿を描いているに違いありません。
今現在繰り広げられている清麿によるゼオン相手の大立ち回りは、雷句先生が腕を折ってまでも描き続けようとしたファウード編のクライマックスなのであり、従って全てがシリアスなのです。クライマックスなので、ギャグが入る余地などもはやどこにもありません。ないに決まってます。骨折という作家にとっては瀕死の状態から復活した雷句先生にとって、今の清麿は己の分身と言って良い程に感情移入できるキャラなのです。なので、先生は本気なのです。
雷句先生が本気になったら、ギャグぎりぎりの表現の域ですら果敢に挑んで使いこなす! 並の漫画家ができないことを平然とやってのけるッ! そこにしびれるあこ(ry
それより気になったのが、今週もまた「腕を組みながら仁王立ちする清麿」を出したところ。その前のコマの清麿の動きからすると、ここで仁王立ちするのはちょっと不自然かなと感じます。
しかし、「日本を…世界を守る。必ずだ
」と唸りながらこのポーズをしたということは、この仁王立ちは清麿の強い意志を表す覚悟完了の代名詞であると理解するべきなのでしょう。まずは仁王立ちにてつかまつる! 清麿はそういう男だ! 清麿戦闘準備完了!(ちょっと覚悟のススメがまじった)
史上最強の弟子ケンイチ
宇喜田がモテてる! どうなってんの! これじゃ宇喜田君は確実に死んじゃいますよ! 何故って、そりゃモテてるから! 彼のような脇役キャラにとって、モテる即ち死!
人に死亡フラグが立つ瞬間をはじめて見てしまった!(「ハチクロ」映画版のキャッチコピーっぽく)
ゴールデンエイジ
ついに、意地っ張りの近江君が唯君と一緒にサッカーすることを決意。唯君に対して「しょうがねえ! サッカーやってやろうじゃないか!
」と言った時の近江君は、まるでツンデレキャラが恋心を告白するシーンのようでした。ついに近江君が唯君の手に落ちた!
しかし、ツンデレキャラの神髄は、「本当は恋する人にデレデレなのに、周囲にはツンツンした態度をとり続けるんだけど、でも周囲や読者にはデレデレなのがバレバレ」というシチュエーションを演出することにこそあるのです。ゴールデンエイジという作品が近江君の唯君に対するツンデレっぷりを鑑賞する作品であるというのが明白である以上、近江君がサンデーを代表するツンデレキャラとなれるのかどうか、これからの寒川先生の手腕に期待したいところです。
犬夜叉
ついに桔梗が今回で退場。一度死してもなお蘇り、自分と犬夜叉の仲を引き裂いた奈落に復讐するための鬼と化したり、情念たっぷりに犬夜叉に迫りつつ「今の女」であるかごめにプレッシャーをかけたりと大活躍した彼女でしたが、最期だけは四魂の玉の守護者の役割から解かれて「ただの女」に戻り、犬夜叉に抱かれながら黄泉へと帰りました。美しい最期だと思います。
なお、当サイトのサンデー感想において、桔梗を「琥珀にメロメロになって彼を連れ回すのが趣味の、美少年が大好きな年上のお姉さん」キャラ扱いしていたことを、ここに謹んでお詫び申し上げます。でないと呪われそうで怖いので。
RANGEMAN
妄想用少女まみたん!
頭の中に妄想でできた女の子を住まわせる行為は全世界の男子共通の行動なのですが、それをここまでストレートな形でネタとして出してきたこのマンガの姿勢に感動しました。妄想用少女ということは、錬児君は普段からまみたんに対してあんなことやそんなことをしているに違いないのです! というか、そんなことばっかりやってるから現実の女子のスペックを妄想用少女と同レベルのパーフェクト超人なレベルにまで過大評価してしまい、ますます女子に対して疎遠になってしまうんですよ! 非モテ男子の典型パターンがここに!
このマンガは本気だ! 本気で非モテ男子が何故モテないのか、その全ての原因を描こうとしているに違いない! モリタイシ先生のこの作品に賭ける意気込み、しかと受け取らせて頂きました!(妄想用少女で)
あと勤務手当の『日当10万円』ですが、「国家の危機を救うヒーローに支払う給料としては、年俸3650万は安すぎる
」との意見が一般的なようです。オレがまみたんだったら、錬児君に「あなたは騙されているのよ!」と助言してやれるのに!(ダメ)
あいこら
カラーページの桜子の身体は健康的なお色気っぷりが良いなあと思いました(内容は?)。
妖逆門
「GOLDEN AGE」に引き続き、「妖逆門」にまでモヒカンが! しかもやっぱりちゃんと雑魚っぽい!
「モヒカン=雑魚」という認識を21世紀の子供達に伝えるのも、また少年誌における大切な使命なのですね!(うそです)
あとこの前初めて「妖逆門」のアニメを見ましたが、処構わずいきなりギターを弾き始めるロンドンは、やっぱりどう考えてもおかしいと思いました。いわゆる「オレの歌を聴けーっ!」系のキャラの魅力を21世紀の子供達に伝えるのも、またキッズアニメにおける大切な使命なのですね!(うそです)
読み切り・究極論ヒロイン
「引きこもり男子が何故かアルティメットガールに変身して怪獣と戦う」という荒唐無稽かつオタクな設定が目を引くこのマンガですが、引きこもりの荒廃した心境を「怪獣」という名の理不尽な暴力による世界の破滅とリンクさせ、自分の力で世界を再生することだってできるという前向きなテーマを設定に織り込んだ作者のセンスの良さには、素直に感心させられました。読み切り作品として、とてもよくできていると思います。
あと、巨大美少女の下半身が、白タイツなのかそれとも履いてないのかを思わず妄想してしまうデザインになっているのは、作者が狙った上での効果なのでしょうか?(まちがい)