2004/08/24

■今更手遅れですがようやく書けました サンデー38号感想

  1. 第一拳豪登場(史上最強の弟子ケンイチ)
  2. 眼鏡っ娘スパッツ蹴り(クロザクロ)
  3. ラミアスパッツ蹴り(ダンドーネクストジェネレーション)
  4. 泣く道士郎母(道士郎でござる)
  5. 「チャンピ●ンに移籍するぞ!」(俺様は?)

1. 第一拳豪登場(史上最強の弟子ケンイチ)

 「かってに改蔵」の地丹、「美鳥の日々」の高見沢、「暗号名はBF」の新解と、ここのところサンデーでは眼鏡キャラを擁していたマンガがことごとく終了しており、眼鏡マニアな貴女や貴兄達は寂しい思いをしているのではないのでしょうか。個人的に現在のサンデー連載陣で「眼鏡」と言って思い浮かぶのは、「名探偵コナン」のコナン君を除けば、「D-LIVE!!」のミハイルや「結界師」の良守パパくらいです(「クロザクロ」に関しては後述)。
 次号から始まる「絶対可憐チルドレン」には主役級に眼鏡が二人いるとは言うものの、4週限定の短期集中連載なので眼鏡で盛り上がれる期間は限られています。今、密かにサンデーでは眼鏡クライシスが進行しているのです。

 そんな状態のサンデーで、今ついに満を持して「ケンイチ」屈指の実力派眼鏡キャラ・第一拳豪が表舞台に姿を現しました!
 最終1ページに登場しただけなのにも関わらず、それまで繰り広げられていた「ケンイチと美羽のほのぼのした思い出話」のフレーバーをぶち壊して余りある、強烈なインパクト! 表情はにこやかですが、眼鏡の奥で輝く瞳はまったく笑みがありません! 絶対何か眼鏡の奥で企んでます! あと、ケンイチのことを「兼ちゃん」とか馴れ馴れしく呼んでるところも妙です! もしかして、ケンイチと美羽がいちゃついているのに嫉妬しての犯行なのか!(犯行?)

 果たして彼は、サンデーにおける眼鏡クライシスを救うことができるのか。
 乞うご期待(期待の仕方が間違ってます)。

2. 眼鏡っ娘スパッツ蹴り(クロザクロ)

 「ケンイチ」でメガネ君が出てきたなら、メガネっ娘要素はこっちにまかせろ! みたいな勢いで、「クロザクロ」では新キャラクターの姫葉さんが大暴れ。惜しげもなくスパッツを見せながら蹴りを不良達に容赦なく叩き込んでいくその様は圧巻です。「オレも蹴られてえ! 蹴られて狩られてえ!」とか思った人が続出したに決まってます。
 夏目義徳先生は、現代マンガにおける読者サービスというものをよく判っていらっしゃるなあと思いました。

3, ラミアスパッツ蹴り(ダンドーネクストジェネレーション)

 新連載でスパッツキャラが大暴れしているなら、こっちも負けてはいられねえ! みたいな勢いで、老舗の「ダンドー」ではラミアが大暴れ。今回は上下二段で別々の物語が進行する、という変則的なマンガを描いてましたが、その二つのストーリーが唯一交差するところがラミアのスパッツ蹴りのシーンだったので、今回のお話はラミアの蹴りを見せるために作られた話だった、と判断しましたがどうか。

 まあ、「ネクストジェネレーション」というサブタイトルが付いている以上、今回の物語における本当の主人公は、「新庄先生の最後の弟子」を名乗り、ダンドーに新庄先生の遺言を伝える役目を持った新キャラクターの竜ノ介君であるはずなのですが、なんか一向に目立って来ないのが気掛かりです。せっかく万乗先生デザインのカワイイ美少年キャラなのに残念。
 果たして、竜ノ介×ダンドーな関係が成立する時は来るか?(←期待してるの?)

4, 泣く道士郎母(道士郎でござる)

 今週のサンデーで一番可愛らしいと思ったのがこの人でした。見た目も可愛いけど、仕草も素直なところも全部可愛い。
 さすがは道士郎の母上! ちょっとちがうね!(頭が)

 あと、健助殿の父上の「大物になれよ、健助。何しろ、父さんがした事ない事したんだからな」っていう台詞が、やたら格好良かったです。オレも息子にこんなこと言える男になりたい。

5. 「チャンピ●ンに移籍してやる!」(俺様は?)

 高らかにリーグ移籍をブチ上げる巨人っぷりは見事ですが、現在のチャンピオンはコメディマンガが充実しているので、移籍してもレギュラーどころかベンチに入れるかどうかも難しいと思います。
 俺様君や国鉄君じゃ、鬼丸美輝には絶対勝てねえ! 鈴木ロボ子にもサナギさんにも勝てるかどうかわからねえ! 「柔道放物線」もハイブロウ過ぎて荷が重そう! チャンピオン強すぎ!

 次回は、渡辺オーナー辞任ネタやライブドアネタを期待してます(フォロー)。

2004/08/13

■サンデーは誰に「答えて」いるのか? サンデー37号感想

  1. 「キェエエエエエ!」(金色のガッシュ!!)
  2. 神の領域の描写(結界師)
  3. 下痢臭い部屋の描写(大久保嘉人物語)
  4. 「どいつもこいつも肉だ! 肉! 肉! 肉!」(クロザクロ)
  5. 亜取アキラ(D-LIVE!)
  6. 番外:「暗号名はBF」最終回

1. 「キェエエエエエ!」(金色のガッシュ!!)

 今回の「金色のガッシュ!!」のエピソードはやたらかっこいいテッドにばかり注目してしまい、対戦相手の魔物・アースとそのパートナー・エリーはその引き立て役かなあ? っていうか噛ませ犬? 程度にしか考えておらず、正直言って軽視していたんですけど、でもこのエリーの奇声で目が覚めました。

 いきなり「キェエエエエエ!」ですよ「キェエエエエエ!」。割とかわいらしい雷句美少女っぽい見た目をしているのにも関わらず、自分に対して気合いを入れるために突然「キェエエエエエエ!」と叫ぶのは凄いです。あと、一人称が「オレ」なのも密かに凄いです。
 更に彼女がアップになったカットでは、彼女の心理状態を表すかのような気合いの入った「影」がそのカワイイ顔に刻まれており、迫力十分。夏目先生のマンガに出張しても、十分に渡り合えるだけの影を背負っていると思います。雷句先生ヤリスギです。
 ここまでやってくれた以上、根性がひねくれた女性キャラに対してたまらなくグッと来る私としては、このエリーという娘に注目しない訳にはいきません。これは、ひねくれ美少女マニアへの挑戦と見たね!

 それはそれとして、どうやらアース&エリーの側も何か色々と事情を抱えており、そう簡単には負けられない覚悟を抱いている様子。「金色のガッシュ!!」における面白さの基本は、強い信念を持った魔物や人間同士のマッチアップの妙にあることを、すっかり忘れていましたよ。

 にしても、接近戦からのパンチしか能がないテッドと、長いリーチからカウンターを繰り出すアースとでは、かなりアースが有利なのではないかと思いますがどうか。今のテッドは、「スト2」でガイル相手に乱入したバイソン使いみたいな感じなのか(例えが古い)。

2. 神の領域の描写(結界師)

 「ガッシュ」TCGの限定カードを付けたり、個々の作品に細かい説明を付けたりと、新規読者の獲得に躍起になってる感があるここ最近のサンデー。そんな中で「結界師」はここ最近掲載位置が上位をキープ、先月書店で無料配布されたサンデーの小冊子「おためしサンデー」にも掲載されるなど、雑誌を代表する作品の一つとして売り込んでやろうという意志を感じさせます。

 でも、当の「結界師」そのものは、至ってマイペースな印象。基本的にこのマンガはゴーストハントなアクション伝奇マンガに分類される、如何にも少年マンガに相応しい系統の作品であるはずなのですが、現在の展開は人間を超越した存在である「ウロ様」なんて神様が出てきたり、「神の領域」だなんて形而学的な表現が出てきたり、普段は滅多に使わない修復術なんて地味な技が出てきたり、そんな中で良守が烏森の謎に迫ろうとしたりと、まあ何というか普通の「結界師」とはちょっと違う地味なエピソードの真っ最中です。

 つまりこれは、「結界師」は今後もこんな調子でじっくりお話が進んでいくマンガなので、サンデーを読むなら末永く付き合う覚悟が必要だ、ということなのだと解釈しました(勝手に)。
 『読み始めると面白いんだけど、読む始めるまでのとっつきが悪い』という意味において、「結界師」はとてもサンデーらしいマンガであると言えるのではないのでしょうか。

3. 下痢臭い部屋の描写(大久保嘉人物語)

 「大久保嘉人物語」を描いた草場道輝先生と言えば、勿論「ファンタジスタ」の作者として有名な方で、今回のマンガでも存分にその手腕を振るってましたけど、個人的に何故か一番グッと来たのがこのシーン。下痢でたいへんな状態になってる(臭いとかが)宿舎の状態を、臭そうなトーンとその中をかけずり回る医師達の姿で的確に表現していると思いました。
 そして、その惨劇の中で真に目覚める大久保選手の姿が格好良すぎます。さすが、実績のある草場道輝先生は違う!(相変わらず褒めてるように聞こえません)

4. 「どいつもこいつも肉だ! 肉! 肉! 肉!」(クロザクロ)

 だんだん「人間」じゃなくなっていく主人公の思考が象徴されている一コマ。その次のシーンで、明らかに肉っぽいクラスメートに「なんだよ、肉!」と怒鳴るところがお茶目で良い感じ。ボクは普通なんだ! と思い込もうとするのも、人間じゃない人の典型的な思考っぽくて微笑ましいです。

 そして、転校生として登場した眼鏡女子は、明らかに幹人を狩る側の人間っぽいですね。
 こんな性根がしっかりしてそうなメガネっ娘に付け狙われて狩られるだなんて、ちょっと羨ましいなあ(バカ)。

5. 亜取アキラ(D-LIVE!)

 「うわっ!! この女… 基地から脱出して来たのか!?

 大爆笑(感想)。
 お猿のベン君もヤリスギ描写が凄かったですが、今度の亜取アキラさんの迫力は、ヤリスギ感において明らかにベン君を超えました。422ページの腰の入ったパンチ連打のカットの壮絶さは特筆に値します。
 今回の本当の見所は「消防飛行艇1機で武装ヘリを撃破する」爽快なシーンなはずなんですけど、亜取アキラさんの大暴れっぷりの方がより印象的に感じてしまいました。すまん斑鳩君。組んだ相手が悪かった。というか、君はいつも相手が悪いと思った。

番外:「暗号名はBF」最終回

 本当に終わっちゃったー!(感想)

 続きは超増刊でネ! ということっぽいですが、超増刊で連載が続くのか、それとも「ロボットボーイズ」みたいに最終回として特別編が掲載されるのか、今のところちょっと状況が見えませんね。せっかく面白くなってきたとこだっただけに残念。前作「プレイヤー」もいきなり終わってしまいましたし、どうも作者の田中保左奈先生には連載運に恵まれていない感じがします。何としても再起を期待したいところ。

 最終回については、素直に「ああ面白かった」と思える内容で満足しました。最後のアムネジアの台詞「じゃ、まだ私と一緒に来るのは早いようだ。今のあんたはまだ甘い。ただの坊や(ベビーフェイス)さね」という言葉に、団に対する彼女の感情が象徴されているように思えます。
 団君がアムネジアのいる「大人の世界」に踏み込むにはまだまだ早い、ということでしょうか。

 あと、最後のページで目を光らせてる新解君が無駄に熱いです。
 「海の向こう、約束の場所」に燃えているのか彼。

2004/08/10

■本気で暇がないよ! たすけて天才戦隊キオクレンジャー! サンデー36号感想

  1. 妹に手を出そうとしてドギマギする幹人(クロザクロ)
  2. 小学生にナンパされる朔美(いでじゅう!)
  3. あおやぎ孝夫 Meets 福原愛(福原愛物語)
  4. 「道士郎でござる」今週のオチ
  5. 「暗号名はBF」、ついに巻末へ

1. 妹に手を出そうとしてドギマギする幹人(クロザクロ)

 「梢枝の首筋…
  明かりの消えた部屋の中で青白く光ってる。
  とても細い…首

 ここだけ抜き出してみると、まるで妹に欲情してハアハアしてるいけないお兄ちゃんみたいだと思いました。萌える展開です。まさか、夏目義徳氏のマンガで妹萌えが読める日が来ようとは思いませんでした。今度の夏目先生は何かが違います。

 そんな感じで兄が妹のうなじに一方的にときめいてる一方で、幹人同様に変な珠を飲み込んだ人が出てきたり、それを狩るハンター風情な人が出てきたりと、第二話にして早くも物語は急展開に。
 狼男に変身した変な男もヤバかったですけど、その男を狩ったハンターは更に雰囲気がヤバそう。夏目先生の作品の特徴としてキャラクターの内面を「影」で表現する手法を使うことが上げられますが、彼の影の付きっぷりはやや異常。幹人と比較すると、彼の影っぷりがよく判ると思います。なんか性格暗そうですよねこの人(偏見)。

 果たして幹人君は、根暗そうなハンターの手を逃れ、生意気な妹に対してクロザクロの力を存分に振るってうなじにハアハアする平和な日々を手にすることはできるのか?(平和?)

2. 小学生にナンパされる朔美(いでじゅう!)

 個人的にはこのコマに一番グッと来ました。この子カワイイなあ。
 朔美という娘がどんな子なのかを、雄弁に語っている一コマだと思います。

 でも、この回の本当の主役は皮村君で決まりでしょう。特に林田に対して言った「オメーが悪いわけじゃねーけど、少しはバチが当たっておいた方がいーぞ」という台詞は、読者の激しい共感を巻き起こしたに違いありません。
 もっとも、肝心の林田がまだあんな感じであり、森さんとの関係も永遠に進展しなさそうな雰囲気である以上、彼の気苦労はこのマンガの連載が続く限り永遠に続くことになりそう。彼の余計な苦労はいつか報われる日が来るのか。こなそう。かわいそう。

3. あおやぎ孝夫 Meets 福原愛(福原愛物語)

 『国民的美少女・福原愛を、「ふぁいとの暁」のあおやぎ孝夫氏に描かせる』というコンセプトを考えついた時点で、この企画は大成功です(断言)。カワイイ少年を描かせたらサンデー作家陣随一の実力を誇るあおやぎ先生が、その才能を『福原愛を美少女キャラに描く』ことに心血を注ぐとこうなるんだぜ! グズグズ泣く愛ちゃんはカワイイだろう! という、一人の作家のデモンストレーションとしても楽しめるマンガになっていたんじゃないかと思います。

 ストーリーの方は、才能に目覚めて頭角を現す→才能の限界を感じて壁にぶつかる→厳しい修行の果てに必殺技を修得!→勝利!、という少年マンガのセオリーに沿った展開になっててビックリ。愛ちゃんの人生はマンガみたいにドラマチックだなあ!(言い過ぎ)
 あとは、「サンデーで漫画化されたスポーツ選手は活躍できない」という嫌なジンクスを彼女が生み出してしまわないよう、アテネで活躍してくれることを祈るのみであります。サッカー代表の大久保も頑張れ。

4. 「道士郎でござる」今週のオチ

 高校を退学させられる主人公達をものすごい爽やかに描く西森博之先生は、やっぱり凄いと思いました。そこに道士郎がいると、「学校を退学になる」なんてネガティブイベントもたちまち爽やかに!(いいの?)

 しかしこのマンガ、いきなり先が読めなくなって来ました。道士郎が来たことで荒んだ学園が変わっていく! みたいなコンセプトでしばらく行くのかなと思っていた(しかもそれが相当オモロかった)だけに、ここで彼らが道理を通したことで結果的に集団退学してしまう行動に出たのはちょっと意外。先行きが気になります。

5. 「暗号名はBF」、ついに巻末へ

 しかも最終ページのハシラには「次号、超絶(クライマックス)ボリューム22P!」と嫌なことが書かれていますよ!
 まさか次回が最終回なのか! マンガの中では世界の危機が再び進行中ですが、むしろこのマンガそのものが危機だ!

 そんな中でも、腕を頭の後ろで組んでバストを強調したポーズをアム姉に取らせる作者のセンスは、只者ではないと思いました。よくわかってらっしゃいます。

2004/08/02

■サンデー35号感想がやっと書けた

  1. 帰ってきた夏目義徳先生(クロザクロ)
  2. 帰って来たジークフリート(史上最強の弟子ケンイチ)
  3. 百合奈×時音(結界師)
  4. 最後の4人(からくりサーカス)
  5. アム姉(暗号名はBF)

1. 帰ってきた夏目義徳先生(クロザクロ)

 かつてサンデーで連載していた「トガリ」が中途半端な形で終了してから早2年、何というかこうすっかり『不遇の作家』のイメージがつきまとう漫画家になってしまった感がある夏目義徳先生が、ついにサンデーに復活。本当に良かったです(真顔で)。

 肝心のマンガの内容も、(絵柄も含めて)如何にも夏目氏らしいダークな雰囲気が漂うものになっており、ファンの期待を裏切りません。
 今回の第一話は、分不相応な力を手に入れてしまった主人公の今後の運命、主人公が暴力に目覚めた時だけではなく幼なじみの女の子に殴られた時にも蕾を膨らませたザクロの木の正体など、読んでいて続きがたいへんに気になる内容であり、個人的には大満足でした。連載作品の第一話としては申し分ない出来なのではないのでしょうか。

 今後の路線としては、主人公の幹人が自分の過ぎた力を持てあまして理性と暴力衝動の間で葛藤する、アメリカンヒーロー的な苦悩を描く方向に行くのかな、と思いましたがどうだろう。映画「スパイダーマン」で言うところの With great power comes great responsibility(大いなる力には大きな責任が伴う)みたいな。気弱だけど善良な少年が偶然スーパーパワーを身につけてしまう、というところもソレっぽいですしね。

 とにかく個人的にも夏目氏は大好きな漫画家ですので(特にその生き様が)、「クロザクロ」には大いに期待させて頂きます。

2. 帰って来たジークフリート(史上最強の弟子ケンイチ)

 「ケンイチ」に初めてジークフリートが登場した号と、夏目氏の「大蛇」という読み切りマンガがサンデーに掲載された号が一緒であることはご存じですか?(挨拶)

 つうか何でジーク様がこんなところに! 見てくれは美形なのにいくら殴られてもへこたれないゾンビのような打たれ強さが特徴だったり、「やや弱く!」と叫びながら強烈なパンチを繰り出したりと、外見と行動のミスマッチっぷりがすさまじ過ぎてギャグキャラと化していたジーク様が! 一度退場した時は、もう二度と出てこないと信じていたジーク様が! 実は人気あったのか彼!
 なんか新島とも相性良さそうですし、もしかしたら今後思いも寄らない大活躍をするかも知れません。変態ジーク様が「ケンイチ」の今後の鍵を握る存在になるなんて、世の中は不思議でいっぱいです。

3. 百合奈×時音(結界師)

 この組み合わせは正直予想していませんでしたが、妙に面白く感じました。このコンビ、結構行けるかも。

 このマンガにおける時音の基本的な役割は「暴走しがちな良守の行動にツッコミを入れてコントロールするクールなお姉さん」だと思うのですが、 百合奈は明らかに時音の常識の想定外に位置するキャラなので、彼女のクールなスタイルはおそらく百合奈には通用しません。時音の想定外の角度から百合奈のボケが飛んで来た場合、時音はそれを良守の時と同様にクールに裁ききれるか? と申せば、これは絶対無理でしょう。
 ツッコミキャラの時音にとって、百合奈というボケキャラとの漫才は、時音にとって新しい芸風の獲得のチャンスであるのと同時に、彼女の芸人としての才能を百合奈に吸い取られかねない可能性も内包しているのではないかと思うのです。これは理屈じゃないです。私の芸人に対するカンがそう言ってるんです。

 つまり、時音はアドリブで突っ込まれると弱いタイプと見たね!(どんな結論だ)

4. 最後の4人(からくりサーカス)

 で、最後の4人では誰?(挨拶)

 個人的には、初登場なのに早くも「ええ、もう、おふくろの乗るロバのしっぽにかけて!」と意味不明なことを口走っている、全身白タイツ+頭に角を生やした奴が最高に気に入りました。たかが自分が退屈なことを表明する程度で「おふくろの乗るロバのしっぽ」という変なものを掛けちゃうユーモアのセンスは、早くも隅に置けないものを感じさせてくれます。
 格好はクラウン風なのに、肝心の「芸」の何たるかを理解していないオートマータが多い中、こいつは芸人としてかなりやりおりそうな予感。これは理屈じゃないです。私の芸人に対するカンがそう言ってるんです(またか)。

5. アム姉(暗号名はBF)

 掲載位置的に苦戦を強いられている「暗号名はBF」ですが、前回から始まった「国王陛下のBF」編は、とにかく「アム姉」ことアムネジアが素晴らしいです。
 このマンガに登場する大人の女性キャラは、「誘う目」の能力の影響があろうがなかろうがとにかく最初からやる気まんまんなムードを醸し出しているケースが多かったように思えるのですが(偏見)、今回のアムネジア姉さんは流石にひと味違います。

 何が良いって、先週のエピソードで団に向かって「形はどうあれ、あんたは東京を守った。その結果が大事なのさ」と、ちゃんと団の眼を見据えながら言ってたところが最高にグッと来ました。おそらく今の団少年に一番必要だったのは、彼女のように「君の行動は正しい」と自信を持たせる言葉を、彼の目を見据え、彼の言葉を聞きながら、優しく投げかけることだったんじゃないのでしょうか。彼女はそれを易々とやってのけ、団を立ち直らせただけでなく、団からの信頼をも得ることに成功したのです。
 この台詞が出た時点で、個人的にはアムネジアこそが全てを見通す「千耳千眼」を持つ人物(=国王陛下)でもおかしくなさそうだなー、と予想しました。

 そして今回のお話でも、敵の瞳のわずかな変化から必要な情報を取り出す能力(裁く目)を披露したり、後ろ蹴り一発で敵をKOしたり、団少年を押し倒したりと大活躍。アム姉大暴れです。闊達な女性を生き生きと描く作者の才能は、師匠の椎名氏譲りでしょうか?
 「まもなく連載が終了するのでは」と不遜な噂がネットで流れ始めている今日この頃ですが、個人的にはこの作品はマンガとしてものすげえ面白くなって来たと思っているので、まだまだ頑張って欲しいですね。

2004/07/28

■いずれ「かってに改蔵」は伝説的名作になると思います

 たまにはブログっぽく他のサイトの話題を引用!(挨拶)

 → かってに改蔵が終わったわけ (Line-Ocean+さん)

 ここでは、2ちゃんねるで流れていたと思われる「かってに改蔵」終了の背景(というか、ぶっちゃけて言えば「現編集長が改蔵反対派だから打ち切った」、みたいな話)に関する記事と、それに基づいた「改蔵」終了に関する考察が述べられています。
 「改蔵」は円満終了ではなく編集部に打ち切られる形で終了した、という見解は(正誤はともかく)既にネット上でのコンセンサスを得ているのではないかと思われますが、このページに書かれた記事はその風潮を更に増幅する効果を果たすことになりそうな感じ(私は blogmap で知りました)。

 個人的には、正直こういったサンデー編集部の政治的な動きにはあまり興味がないというか、せいぜい「ああ、上司がダメなのはどこも一緒なんだなあ」とサラリーマンっぽいことを思ってしまう程度なんですけど(ドクロ)、こういう話がどこからともかくネット上に出てきて、ネットを媒体にこうして広く語られてしまうところが、如何に「改蔵」という作品がネットと親和性が高かったのかを物語っているなあと思いました。そんなところまで、とても現代的なマンガだったと言えます。

 私は「そのマンガがどうやって作られたのか」「作者はそのマンガをどう読んで欲しかったのか」ということよりも、「そのマンガが人々にどう読まれ、社会にどんな影響を及ぼしたのか」の方に興味がある人間なので、そういう意味で「改蔵」終了の反響はとても興味深いです。
 もしかしたら、今我々は本当の意味での「後世に伝えられる伝説的名作」が生み出される瞬間に立ち会っているのかも知れません。本当の名作は出版社が作るものではなく、それを読んだ読者が作るものなのです。
 この段階で連載を終了したサンデー編集部の意図は不明ですが、その意図にかかわらず、「改蔵」は読者の心に(連載終了後の騒動の記憶と共に)いつまでも残り続けることになるでしょう。

 あと「改蔵」の打ち切りの理由の一つに、羽美の猟奇的な大暴れっぷりがあまりにも(社会的に)危険で、どっかから訴えられるリスク要因になるからだ、という意見を時折聞きますが、でも個人的にはあの「きみのカケラ」における最終10話の地獄のようなエピソードを意地で掲載し通した今のサンデーだったら、羽美のアレっぷり如きは問題にもならないよね! 少女がガンダムハンマーを振り回すマンガよりも、少女がクスリを飲まされて全裸で吊されてるマンガの方がよっぽどイカした社会問題だ! 「カケラ」を載せた雑誌なら、「改蔵」もきっと大丈夫! と信じていたので、ちょっと打ち切り理由としては弱いかなーという感じがしてます。
 私の感覚は、やっぱりどっか歪んでいるのでしょうか。

 そして、そんな状態の編集部の下で掲載されることになった「絶対可憐チルドレン」に対しては、「現在の怪奇千万なサンデーの編集体制に一撃喰らわせてやってもらいたい」(駒木博士の社会学講座さんの6/18の記事より)という要望が出てくる程。椎名氏自身も「もはやこうするしかない」と覚悟を完了させている模様であり、何というかこう実際に掲載された時には何かが起こりそうな予感がしてます。
 今の椎名先生ならやれる! むしろヤる!(何を?)

 でも、グッズの商品化はぶっちゃけありえないと思った。

2004/07/23

■二人に幸あれ。久米田先生にも幸あれ。サンデー34号感想

  1. 水野鈴芽(金色のガッシュ!!)
  2. 保科さん(こわしや我聞)
  3. 青島さんのメール(モンキーターン)
  4. かってに改蔵最終回
  5. 美鳥の日々最終回

1. 水野鈴芽(金色のガッシュ!!)

 石版編の頃はあまりの出番の少なさを読者からも心配され、「ウマゴンのパートナーは彼女になるのではないか?(出番が増えるから)」とまで噂されていた鈴芽。石版編も無事終了し、物語の舞台が彼女や清麿が住む街に戻ってきたことで、ようやくこの子にも再び出番が回ってくるようになりました。
 鈴芽はナオミちゃんと並ぶこのマンガにおける"日常"の象徴であるので、やっぱり戦うよりもドジっ娘のままでいてくれた方がいい味出せると思います。いつまでもダメでドジで不器用なままの君でいて!

 あと、今週の恵は調子に乗りすぎだと思いました。ちょっとばかり自分の方がカワイイし清麿君とも仲がいいからと思って、鈴芽を格下扱いしていい気になってますよ彼女。ライバルに対して全く容赦がない! さすが、生き馬の目を抜く芸能界で日夜戦っている人間は違う! 女はおっかねえなあ!

2. 保科さん(こわしや我聞)

 今週のサンデーには、「こわしや我聞」の保科、「うえきの法則」の植木春子、「暗号名はBF」のアムネジア、そしてかつて「ARMS」で『笑う雌豹』の異名を持っていたに違いない「D-LIVE!」の亜取アキラなど、女性キャラが初登場する話が多かったです。しかも、どのキャラもみんなおっかないのが特徴なのも共通しています。サンデーは男性読者を女性不信にするつもりに違いありません。

 そんな怖い女性キャラ達の中で一番個人的にグッと来たのが、「こわしや我聞」の保科さん。見た目は中学生だけど実は二十歳、性格はヤンキーで喧嘩っ早くて空手マニアだけど実は努力家で人情に厚く、そして父の形見のユンボに対して異常な愛着を持つという、かなり特殊な萌え要素を複雑に組み合わせて構成されたキャラクターだと思いました。
 おそらく、建機マニアな方には最高にツボなのではないのでしょうか。サンデーは新しい読者層の開拓を狙っているに違いありません。

 なので、こんな特殊なツボを持ったキャラが出てきちゃったら、もう「ATM強盗で使われる建機は、証拠隠滅の意味でも使い捨てするのが普通じゃ?」とか「ユンボ壊すよりも犯人壊した方が早いぜ?」みたいな常識的なツッコミを入れるのは無粋の極みでしょう。今回の強引とも思える展開は、全てはユンボへの愛のために戦う、建機マニア空手マニアの保科さんが活躍するために必要な前振りなのです。彼女の次回の大暴れっぷりに期待しましょう。

3. 青島さんのメール(モンキーターン)

 前回・今回と青島さんが波多野に宛てて出したメールがマンガの中に出て来ましたけど、何か彼女のメールの文章は雰囲気が妙にリアルというか、「男と付き合い始めて間もない女性が、彼氏に出すメールの文面」なフレーバーを実に上手く醸し出していると思いました。

 彼女のメールには「~ね」「~の?」というくだけた表現と「~ます」という丁寧な表現が入り交じってますが、この文面からは、一応彼女彼氏の関係ではあるけれどもそんなに深くお互いのことが判っている訳でもなく、まだ相手とどのくらいの距離を取ったらいいのかイマイチ計りかねている、ちょっと複雑な心理状態を伺うことができます。多分青島さんは、波多野に対してどこまでフランクな表現を使えばいいのか考えながら、慎重にメールを打ってるんじゃないのでしょうか。
 恋愛って、こういう微妙な関係にある時が、実は一番ドキドキできて楽しいんですよね! 青島さんは初々しくてカワイイなあ! キシャー!(独身男性の奇声)

 そんな感じで幸せそうな彼女とは対照的に、波多野はどんどんダメになって行きますな。レーサーとして。
 ちょっと前まで「どっちも本当に好きなんだ!」と調子のいいこと言ってた報いって奴ですよガハハハ(独身男性の奇声)。

4. かってに改蔵最終回

 「南国アイス」の時代から最終回のネタっぷりには定評がある我らが久米田先生が、期待に応えて今回もまたやってくれました!
 全ては改蔵や羽美達が作り上げた共同幻想だった、という衝撃の結末! ネットでは賛美と批判が入り乱れた感想が飛び交い、ものすごい大騒ぎに! 議論好きなブロガー達も、こぞって「改蔵」をネタにしてますよ! 今、まさに「改蔵」が世界の中心にいます
 やりましたよ久米田先生!

 そして、秋に発売される予定のコミックス最終巻には追加原稿が掲載されるー、みたいなことが今週のサンデーに書かれていましたが、何しろ久米田先生のやることなので、きっと感動の最終回を再び台無しにするマンガを繰り出してくるに違いありません
 ですので、今週の最終回に本気で感動し、メタフィクション的な視点で「改蔵」を解析してみよう! みたいな意欲に目覚めてしまった方は、コミックス最終巻は読まない方がいいんじゃないかと思いました。

 久米田先生の次回作に期待します。

5. 美鳥の日々最終回

 そして、「美鳥の日々」も今週で終了。「右手から女の子が生えてきたら面白そうだ!」というアイデア一本だけで勝負、読者に対しては常に右手の美鳥に対して萌え続けることを要求し、その上出てくるキャラは高見沢みたいなおかしな連中ばかり、というやや特殊な要素が目に付くマンガではありましたが、でも基本的にやってることは極めて真っ当なラブコメマンガだったと思います。
 「真っ当なラブコメマンガ」を最初から最後まで描くのが如何に難しいことなのかは私もよく判っているつもりですので、ここは素直に作者の井上和郎先生の手腕を褒めるべきでしょう。

 ドラマCD化やアニメ化も果たし、読者みんなから愛される作品を作り上げることに成功した井上先生は、もうすっかり人気漫画家の仲間入りを果たしたと言えます。「美鳥」の連載成功で週刊連載漫画家としての実力があることも十二分に証明できましたし、今から次回作が楽しみです。

 そんな「美鳥の日々」の唯一にして最大の不幸は、一緒に終了した「かってに改蔵」があまりに凄すぎて、せっかくの最終回なのにあまり話題に上らないことでしょうか。
 今週のサンデーの誌面でも、「改蔵」の方が優遇されてたしなあ。やっぱり凄いなあ「改蔵」(結局)。

2004/07/09

■青島さんと関わる男性は不幸になる定めなのか サンデー32・33号感想

  1. 墨村正守(結界師)
  2. 小坂健助(道士郎でござる)
  3. 終わりそうな改蔵と美鳥の日々
  4. 國生さん(こわしや我聞)
  5. マジョラム(暗号名はBF)

1. 墨村正守(結界師)

 いやその、今週の「結界師」で一番グッと来たキャラは、本当はヒゲ兄貴こと正守じゃなくて彼の結界に反応してゾクッと来た表情を見せた時音の方だったりするのですが、そっちは今回のストーリーの本筋ではないので、残念ながら今回はこちらを。

 「烏森を永久に封じて災いの元凶を取り除きたい!」と決意を表明した良守に対しては「いいんじゃない? やってみなよ」と、まるで好きな女の子に告白するかどうか悩んでいる中学生男子の相談を適当に聞き流す大人のような対応を見せた正守でしたが(変な例え)、でも良守の決意を聞いた直後に「町中に結界を巡らせて異形を探す」なんて自分でも無茶だと判っているような行動に出てしまうところから考えると、やっぱり本心では弟の決意に対して色々と思うところがあるみたいです。陰からこっそり男子の恋を応援する大人みたいで格好いいです(変な例え)。
 また、その後の良守と祖父との対話では、「裏会」での彼の立ち位置にも含みを持たせていますし、やっぱり彼は「『裏会』の側に立って烏森の力を得ようとしている」単純な悪役という訳ではなさそう。

 ただ、だからと言っても、単純に良守達の味方という訳でもないのも、また間違いないでしょう。個人的な裏ヒロインである夜未をいいように操って「裏会」の中で何かやらかそうとしているのも気になります。やはりこの男は、今後のストーリーにおいて大きな鍵を握る存在となりますね。
 それに、やっぱり実の兄弟はライバル関係である方が、少年マンガ的に盛り上がりますしね! 墨村の正当後継者となれるのはただ一人! みたいな!(まちがい)

 何にしろ、烏森を巡る各人の思惑が巡り始めたことで、いよいよこのマンガは本格的にストーリーが動き始めたと見るべきでしょう。
 夜未の今後が気がかりです。

2. 小坂健助(道士郎でござる)

 いやその、今週の「道士郎でござる」で一番グッと来たキャラは、本当は健助じゃなくて「早乙女と呼べー!」と激高する前島君の方だったりするのですが、そっちは今回のストーリーの本筋ではないので、残念ながら今回はこちらを。

 今回の事実上の主役となった健助君は、基本的に彼は読者と「常識」を共有して作品世界を観察する、いわゆる『読者にとっての視点キャラ』的なポジションに位置するキャラクターであると言えます。
 そういう立ち位置にいるキャラなので、彼はこのマンガの中では常識外れな道士郎や校内のヤンキー達のおかしな行動に対して常識的な見解からツッコミを入れる『傍観者』に徹するものとばかり思っていたのですが、でもなんか意外に早くも彼に成長の兆しが訪れた模様。まあ、いかなツッコミ役といえども、道士郎に最も近い位置にいる彼もまた「道士郎効果」の影響を受けていた、ということなのでしょう。
 たった一人の男が、無感動・無関心が支配していたつまらない世界を書き換えていく。なんて清々しい、少年マンガらしい少年マンガなのでしょう。西森先生すごいなあ。伊達にヤンキーばっかり描いてた訳じゃなかったんだなあ。

 周囲のヤンキーのみならず視点キャラの健助君までもが変わり始めた今、このマンガもまた本格的にストーリーが動き始めたと見るべきでしょう。
 個人的には、「早乙女と呼べー!」と激高する前島君が、再び道士郎からクズ呼ばわりされないかがどうか気がかりです。

3. 終わりそうな「かってに改蔵」と「美鳥の日々」

 「どちらかが出れば、どちらかがへこむ。本当にいいコンビよね。
  いつも二人でいれば、もう大丈夫ね

 ああ、なんか「改蔵」の部長が勝手に二人をとりまとめるような台詞を!
 彼女は本当に心からそう思っているのか! ちょっと違うような気がするよ!

 「あなたたち二人は、
  この扉の向こうにあるものを、手に入れる権利がある

 そして、改蔵と羽美に、このマンガに引導を渡す役割を押しつけようとしているよ! 今週の部長は本気だ!
 こわい! 部長がこわい!

 そんな訳で、当初の予告通り「かってに改蔵」は次回で最終回を迎えることに。
 最終回の作り方には定評がある(らしい)久米田先生の引き際に注目したい。

 そして、同時に「美鳥の日々」も次回で最終回。基本的にはアニメ版最終回と同じような話になりそうですが、マンガならではの奥深い心理描写を期待したいところです。

 終盤のキーアイテムとなった美鳥の日記は、個人的には以前「人間に戻った美鳥がかつての自分が書いた日記を読み、失っていた過去の記憶を取り戻す」ために使われるのかなーと予想していたんですけど、逆にセイジが美鳥の本当の気持ち――右手の立場から巣立ち、改めて自分の意志で告白したい――を知るために使われたのが興味深かったです。
 このマンガは、ダメ人間の美鳥を引きこもりから脱却させるのが本来のテーマなので、あくまで美鳥が自分の意志で自分の身体に戻り、そして自分の意志でもってセイジに告白しなければ、美鳥の引きこもりが治ったことにならないんですよね。がんばれ美鳥! 引きこもりからの脱却を目指せ!

4. 國生さん(こわしや我聞)

 國生さんってホントにいい娘ですね! 部下として一人欲しいです!
 職場で隣の席からあの瞳で冷たく見つめられたら、気分転換でネットとかヤフオクとか絶対できないよね! 仕事が進みそうだなあ!(プレッシャーで)

 そして、今週のサンデーを読みながら、「オレはこんな秘書が欲しくて社長になったんだーっ!」と泣き叫んでいる中小企業の社長さんが3人くらいはいたんじゃないかと妄想。

5. マジョラム(暗号名はBF)

 マジョラムってホントにいい娘ですね! 夜の部下として一人欲しいです!(夜?)
 というか、ギャンビットの仕事を彼女がパートタイムでこなしていたのは意外です。「夜の看護婦」同様、雑誌編集者もどっちかと言えば仕事するのは夜みたいなイメージがあるのですが、仕事がブッキングしたりはしないのか。というか、そもそも仕事してるのかこの人(主にギャンビットで)。秘密の多い女だと思いました。

 にしても、さすがに今週はいつにも増して掲載位置が微妙。「BF」は安定して面白いマンガだと思うのですが、何だか不遇な気がします。
 この前チャットで話している時に「今週のサンデーの表紙で、イラストが丸で囲まれているマンガは打ち切り候補なんじゃないの?」みたいな不遜な話題が出てきたのですが、あながちこの推測が間違ってない気がして怖いです。「BF」と同じく丸で囲まれてた「D-LIVE!」も、キマイラに最終ボスとしての風格が出てきたり、百舌鳥さんがしきりに「次の世代に…」みたいなことを言い出すようになったりと、まとめに入る雰囲気が出てきたしなあ。「美鳥」は次回で終了だしなあ。「俺様は?」に至っては、もう何がどうなってんだか全然訳わかんないしなあ。

 次々号以降の新連載が気になります(まとめ)。

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