2007/02/24

■サンデー11号絶チル感想

 今更になりますが、サンデー11号(マジック・ガールズその2)の感想です。

 サンデー10号を読んだ段階では、「マッスルのビッグマグナムが大活躍しそうな予感」と書きましたが、実際にマッスルが活躍したのはビッグマグナムではなくの方だったみたいです。まさかあのタイミングで皆本の唇を奪うとは! 奴はとんでもないモノを盗んでいきました! 皆本の唇です! みたいなアレでした。
 というか、今回マッスルが出てきたのは、「逃亡者」のエピソードに初登場した時には奪えなかった皆本の唇を奪うためだけだったみたいです。椎名先生の脳内に棲んでいるマッスルは、皆本の唇を欲しいがために今回のエピソードでコレミツに変わって澪の同伴となることを椎名先生に直訴したに違いないと思います。椎名先生大丈夫でしょうか(頭が)。コミックス8巻の出版作業がよほど堪えたのか。

 ストーリーとしては、機能的な欠陥が明らかになった新型チルドレンギアには、チルドレン達の超能力を合体させてパワーを増幅させるブースター機能が搭載されていることを提示した点、および澪がチルドレン達に対して自ら協力する意志を見せた点が重要だと思われます。強い超能力を持っていたが故に子供の頃から差別され続け、誰に対しても頑なだった澪が心を開いていく描写は、「絶チル」における大きなテーマの一つとなっているのは間違いないところでしょう。
 あと合体技については、やっぱり椎名先生はそういうのが好きなのな! という感じ。「GS美神」にも出てきましたよねこんな技。

 ブースト時に薫に腰を抱かれて寄り添って赤面している葵は萌え対象です。

■サンデー12号感想

 先週は暇がなかったため感想書けませんでした。

GOLDEN AGE

 パスサッカーを主体とするチームを相手にする時は、高い位置から積極的にプレスをかけてパスを思うように出させないようにし、敵陣にボールを押し込めた上で奪取、そのまま速攻に持ち込む。
 やってることは極めてセオリーに沿った現代的サッカーっぽいのですが、でもこの垢抜けなさというか、奇妙な泥臭さは何なのでしょうか。これがナリアちゃんの超能力なのか。

結界師

 扉絵の良守の腿チラショットに反応!(挨拶)

 11号から新シリーズ突入。アニメの方で正守が出てきたのと連動してかどうかは知りませんが、正守と良守が「今夜はお前と俺でダブル結界師だからな!」みたいなエピソードが開始されました。正守と良守の関係は、どっちかと言うと正守×良守っぽく思えるので、何か今回の良守はヒロインみたいというか、やたら可愛く描かれているように思えるのですがどうでしょうか。これは私が、良守の腿チラに反応してしまうくらい敏感になっているからなのでしょうか。

 そして今回のエピソードにおけるボスキャラっぽい謎の男も登場しましたが、出てくるなり良守に対して「お前の体をよこせ」と言い出すところを見ると、相当の欲しがり屋さんみたいですね。こんな常時発情してそうな謎の男、およびストイックだけどやる時はやりそうな正守と一緒に閉塞空間に閉じこめられた、良守の貞操が心配です。

金色のガッシュ

 「もう『侍ごっこ』は終わりなんだよ!

 の台詞を初めて読んだ時は、アース殿ぶっちゃけ過ぎ! と思いましたが、でも最後のシーンでエリーに攻撃を命じられると再び「御意に!」とか言って侍口調に戻ってしまったので、もうアース殿は身も心も侍ごっこが染みついてしまっているんだなあと思い直しました。というかむしろ、エリーに命令されて喜んでいるようにも見えます。言うなればMっぽいです。この世のあらゆる人間はSかMかに分類されますが、アース殿は立派なMですね。Mの人だ。Mの人だ。
 いつかはアース殿とエリーが、「絶チル」の末摘さんと不二子ちゃんのように、殴られて喜ぶ人と殴って喜ぶ人みたいな理想的な関係になれたらいいね! でもアース殿は今回のバトルで負けちゃいそうだけどね!(ひどい)

 新キャラの魔物のゴームですが、私は「タイガーマスク」のミスターNOを思い出しました。のっぺらぼうの頭の部分に鉄球仕込んで頭突きして、タイガーマスクに首をチョップされて鉄球落とされて負けちゃった人。
 あと、そのパートナーのミールは、頭のアフロのパーツを切り落とすことで悪い性格が直って「いいひと」化すると見ました。パティが煙突状の髪を切ったらいきなり素直で可愛くなったパターンのアレです。望み薄でしょうか。

うえきの法則プラス

 先週号のチロルの「王子ガード!」が面白すぎました。まさか彼にあんなお笑い能力があったなんて!(能力じゃありません)

 そして今週号ですが、ソラがデムニエルに追いすがって「行かないで」といわんばかりの泣きそうな表情をしながらデムニエルのスーツの裾を後ろから掴む仕草に、思わずグッと来ました。このシーンだけを切り出せば、今話題の「ドキドキ対決 先手オレ!」に出てきてもおかしくない級のときめきシチュエーションですよ。
 唯一の問題は、この二人が別に愛し合っている訳でも何でもなく、むしろ殺し合う関係にあることなんですけどね(大問題です)。

ダレン・シャン

 前回はデビーが無事で本当に良かったと言うべきか、ガールフレンドのデビーをもおとりに使うダレンの思い切りの良さに対してツッコミを入れるべきか、悩むところです。

 そして今回ですが、いとも簡単に6年も時間が経ってしまう「ダレン・シャン」のスケールの大きさに改めて感心させられます。さすが世界的に売れてる児童小説。高橋留美子先生の「人魚」シリーズに匹敵するタイムスケールです(わかりにくい比喩)。
 しかし今度はバンパイア総会ですか。出席は基本的に強制ですか。なんかバンパイアの世界にも、年に一度の町内会の総会みたいなのがあるんですね。時間の流れを超越した壮大なスケールで展開するバンパイア・サーガも、社会のしきたりやしがらみの描写とは無縁でいられないということなのでしょうか。不死身のバンパイアをやるのも大変ですねえ(スケールが小さい感想)。

ハヤテのごとく!

 いい最終回でした。
 人を好きになることの大切さを教えてくれてありがとう西沢さん! 爽やかな感動をありがとう西沢さん!
 そしてさようなら西沢さん! さようならさようなら!

 今回の本編に関する考察は、コアなハヤテファンの皆さんが既に色々やっていると思うので細かい点は省略しますが、先週を含めた今度のエピソードでは地味にナギがよい子になっているのが興味深かったです。西沢さんと交流して名実共に友達となったことで、何か人間として成長したというか、他人を思いやる心を手に入れたというか。
 今回のエピソードは単に「みんなで下田へ電車で行って騒ぐだけ」みたいな単純な話になるものだと想定していたのですが、まさか西沢さんやナギがここまで人間的に成長するエピソードになろうとは。相変わらず「ハヤテ」は侮れないマンガです。アニメ化されるマンガはその辺の侮れなさ加減が違うね!(論理がよく判りません)

 ナギとマリアを介護するヒナギクさんは萌え対象です。

あおい坂

 「有坂イキイキしちゃって


イキイキしている有坂君

 有坂君のイキイキした表情があまりにヤバ過ぎます。あまりにヤバいので、私なんか思わずスキャンして携帯の待ち受け画面に登録したくなるくらいの勢いです。
 「高校球児は爽やかでなければならない」という世間的なイメージは所詮ファンタジーに過ぎない、と訴えている一コマと言えるでしょう。

イフリート

 先週は、「イフリート」がサンデーで唯一バレンタインをネタにしたマンガだったような気がします。これ以外だと、巻頭で「ハヤテ」のチョコレート臭がするナギのポストカードがオマケで付いてたくらいでしょうか。これは即ち、「イフリート」がサンデーにおけるラブコメ担当の座を「ハヤテ」や「あいこら」と競う覚悟があることの表明に違いありません。吉田先生はやる気だ!

 あと、ニナミは己の必殺武器であるところのおっぱいの谷間を見せるタイミングや頻度をわきまえている、節度を持った良いお色気担当キャラだなあと思いました。無闇に見せればいいってもんじゃないんですよ! 見えそうで見えないところにこそエロの神様が宿るんですよ!(熱弁)

メルオメガ

 Webサンデー「まんが家BACKSTAGE」の星野倖一郎先生のコーナーに、ゲルダのイラストが置かれています。
 実はネット上では「メルオメガ」のゲルダに関するイラストがほとんど存在しておらず、それ故に「メルオメガ」を読んでいない人に対してゲルダがどんなキャラなのかを説明することが極めて困難だったので、このイラストの存在は大変にありがたいです。もうゲルダ死んじゃったけどね!(ドクロ)

 それで話の方は、せっかくカイ達と故郷の町を奪った宿命の敵であるクーゲルがシリアスなガチンコバトルをしているというのに、おそらく15年くらい前だったら西原久美子がアテレコしていたに違いないおかしな(頭が)人魚が雰囲気をブチ壊して闖入、カイとクーゲルを彼女のペットのゴマちゃんが食べちゃった! という展開に。マジックストーンはゴマちゃんの腹の中にあるということなので、きっとラストはカイがマジックストーンを奪取してゴマちゃんの腹を引きちぎって復活! という展開になるのではないかと思います。ゴマちゃんあやうし!
 今週はちょっとだけエリサが活躍していたので、彼女も役に立つんだと思いました(ひどい)。

マリンハンター

 先週は、グッピーがおしげもなく乳首を曝してシャワーを浴びていたシーンが話題になってましたね。ほんと君たちはみんな乳首好きなのな!
 ちなみに自分が一番好きなマンガにおける乳首描写は、「シグルイ」3巻で虎眼先生に切り取られたいくの乳首を、牛股権左衛門が口に入れてクチュクチュ噛み潰すシーンです。これほど「乳首」を効果的に使用したマンガはそうそうないと思います。

 そして今週はヤドカリのフィッシュハーフであるシジミちゃんの過去が明かされましたが、なんか捨て子の状態でこの島に漂流してきて育てられたとのことらしいです。フィッシュハーフ(FH)って、普通の人間が後天的に薬の力を使って自らの意志でなるものだと認識していたのですが、当時赤ん坊だった彼女が自らFHになることを選んだとは考えられず、またFH化は大人の体であっでも相当に危険な行為だと紹介されていたので、シジミは生まれつきFHだったということになるのでしょうか。超人バトルがメインであるこのマンガでは比較的どうでもいいことのような気もしますが、ちょっと気になったので書いておきます。

クロスゲーム

 水輝が青葉にアプローチして徐々に関係性を深めていく一方で、光は東とずっと二人でイチャイチャしていたのが面白かったです。

妖逆門

 突如として腕だけが巨大化して敵を殴った妖怪三四郎を見て、「京四郎と永遠の空」の絶対天使を思い出した人?(いないよ)

ブリザードアクセル

 吹雪父の吹雪に対するツンデレっぷりが印象的だった今週の「ブリザードアクセル」。

 今週の「ブリアク」のページ数は18ページで、吹雪父が表向きツンツンしていたのが13ページ、部屋に籠もってデレデレしていたのが5ページ。よって、吹雪父のツン:デレ比は13:5=約7.2:2.8となり、一時期ネットで話題となったツンデレの黄金比である7.4:2.6に近似する値を示しています。今回の「ブリアク」における吹雪父のツンデレな態度は、そういう意味において極めて理想的なものであったと結論付けて良いでしょう。
 18ページのショートラブコメストーリーマンガにツンデレキャラを出す場合、最初の13ページはツンツンで最後5ページでデレデレとすることがツンとデレのバランスが取れていて良いということですね。勉強になりました(何この感想)。

武心

 マスターヨーダを師と仰ぐ万乗先生が、己の信じる正しい「武の心」の形をマンガとして表現した渾身の作品・「武心」が、ついに今回で最終回に。最期の最期で父と同じ境地に達し、自分の命を賭けても守るべき人を守るのが自分の使命なのだと覚悟を決めた流星を、父の形見が守ってくれた! というベタな展開でしたが、でもベタだからこそこのマンガは面白いので、これはこれで超オッケーです。
 そんな感じで、個人的には面白く読めていたこのマンガでしたけど、さすがに長期連載は無理でしたね。残念。万乗先生の次回作に期待します。

 あと、コミックス4巻の表紙はたいへんにあざといので、みんな一度見ておくが良いと思いました。

2007/02/21

■[椎名高志][絶対可憐チルドレン]新型チルドレン専用リミッター回収のお知らせ

『当局から支給しておりました製品の一部に不具合が発見されました。』

07年2月21日の記述より。ECCM機能付き新型チルドレンギアに対する、公式なリコール情報が出ました。
よっぽど「何でECCM使わないの?」って読者から突っ込まれたんだろうなあ。面白いなあ(ひどい)。

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■[ハヤテのごとく][畑健二郎]アニメ版「ハヤテ」に入れ込む畑先生

『アニメに関していえば今年から僕は毎週アニメの制作会議に出させてもらっているのですが、かなり親密な感じでやらせてもらっています。』

07年2月21日の記述より、アニメ版「ハヤテ」に相当入れ込んでいるらしい畑先生。何だかとっても嬉しそう。
散々入れ込んだ挙げ句に人気狙いで原作をおかしな方向に改変された変なアニメにされてしまい、そのショックで原作にも影響が! みたいなパターンにならないといいですね!(ドクロ)

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■[若木民喜][ネタ]「アルバ」の若木民喜先生の結婚相手

『ボクの結婚相手が決まりました! 星井美希さん(14才)です!』
『もうリアルの人生とか、どうなってもいいや』

若木先生! 若木先生ー!

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2007/02/15

■2006マリみて感想サマリー

 この前、新書「ミッション・スクール」に関してちょっと書きましたが、そういえばここで「マリア様がみてる」についてここ1年くらい何も書いていないなとふと思ったので、これまで溜まっていた分の単行本の感想みたいなものを書いてみます。
 なお、相変わらず自分の中では「マリみて」と「シグルイ」は不可分なので、ちょっとシグルイも混じってます。ご了承下さい。

くもりガラスの向こう側
マリア様がみてる―くもりガラスの向こう側 (コバルト文庫) マリア様がみてる―くもりガラスの向こう側 (コバルト文庫)
今野 緒雪
集英社 / ¥ 440 (2006-03-31)
 
発送可能時間:在庫あり。

ただ一つの誤算は この夜の小笠原清子が正気でも曖昧でもなく
 敵であろうと味方であろうと 間合いに入ったもの全てを斬る魔神へと変貌をとげたこと

 そんな感じで、普段は曖昧な清子小母さまが魔神と化し、小笠原家の屋敷で大はしゃぎして大暴れするエピソード。いやマジで。
 『マリア様がみてる』の宣伝文句は「超お嬢さま達の大騒ぎ学園コメディー」なので基本的にはこういう話もアリなのですが、祐巳が瞳子にこっぴどくフラれて失意のどん底にあるこのタイミングで「大騒ぎコメディー」的な話を祐巳に強要するとは容赦がないなあと思いました。お嬢さまやるのも大変だ。

仮面のアクトレス
マリア様がみてる (仮面のアクトレス) (コバルト文庫 (こ7-49)) マリア様がみてる (仮面のアクトレス) (コバルト文庫 (こ7-49))
今野 緒雪
集英社 / ¥ 440 (2006-06-30)
 
発送可能時間:在庫あり。

危ない
 不十分な「ツンデレ」はそれゆえに危ない

 かつて『未来の白地図』で、その研ぎ澄まされたツンデレの刃で見事一撃で祐巳を斬り捨てた瞳子。ツンの技の冴えはもはや留まるところを知らず、神妙の域にまで達しつつある彼女ではあったが、しかし本来ツンデレとは「ツン」と「デレ」が不可分の存在であり、一度ツンの刃を祐巳に向けたからには、いつかはその刃を収めてデレに移行しなければならない。
 だが瞳子はあまりにツンが過ぎるあまり、祐巳に対して刃を収めるタイミングを逸してしまっていた! 今、鞘を見失った瞳子のツンデレの暴走が始まる!

 みたいな感じで、行き所を失いつつあった瞳子が感情の収まりどころを探して生徒会選挙に立候補した話だと理解しているのですが、その辺どうでしょうか。

大きな扉 小さな鍵

四名目として生徒会選挙に立候補したのは 紅薔薇さまの親戚である松平瞳子であり
 その瞳子を制したのは やはり紅薔薇さまの妹である福沢祐巳
 恐るべしは 同門と言えども命を賭して薔薇さまの座を競う紅薔薇流
 市井の風評はそのような形に落ち着いた しかし

マリア様がみてる―大きな扉 小さな鍵 (コバルト文庫) マリア様がみてる―大きな扉 小さな鍵 (コバルト文庫)
今野 緒雪
集英社 / ¥ 440 (2006-10-03)
 
発送可能時間:在庫あり。

キーホルダー編:

 読者の視点からは瞳子にフられてからどうにも煮え切らないでフラフラしているように見える祐巳ですが、でも彼女の周囲の人達はそんな祐巳の態度を余裕と貫禄の表れと解釈し、「あれだけされても瞳子を見捨てないで見守っているなんて、さすがは祐巳さま!」と、その大物っぷりに感心する話だと解釈しました。
 「彼女には何か自分には判らない事情があるようだから、しばらく時間を置こう」という祐巳の消極的とも言える選択が周囲の共感と協力を呼ぶこととなり、結果的に事態を好転させることになります。これも祐巳の人徳のなせる技か。さすがは将来リリアンを支配する運命にある女は違う!

ハートの鍵穴編:

 今となっては瞳子の「お兄さま、おしっこ!しか記憶に残っていない方も多いと思いますが、全てに対して疑心暗鬼になっている瞳子が、「お兄さま」こと柏木との会話を通じて自分が如何に周囲が見えていない状況に陥っているかを自覚した、という意味においてかなり重要なエピソードであると言えます。
 「お兄さま、おしっこ!」は、同じく自分のことで疑心暗鬼に陥って自分勝手に怒りに震え始めたお兄さまを制すると共に、自分もお兄さまと同様の状態にあることを彼女が自覚したことを暗示する言葉でもあるのです。

 でも「おしっこ」はやりすぎだと思った。お兄さまおしっこ。ハァハァ(ダメ)。

クリスクロス
マリア様がみてる―クリスクロス (コバルト文庫) マリア様がみてる―クリスクロス (コバルト文庫)
今野 緒雪
集英社 / ¥ 440 (2006-12-22)
 
発送可能時間:在庫あり。

リリアン女生徒による学園狩りが二度行われたが
 成果はカード二通

 ツンデレの刃を誤って振るっていたことを自覚し、行き詰まってしまった瞳子。彼女が内心で「救い」を求めている正にその時、これまで祐巳や瞳子の動きをあえて静観していた祥子さまが、ついに動いた! という話。瞳子が自らの意志でバレンタインイベントに参加し、祐巳に会って状況を打開できるように背中を押す(しかも祥子さまらしくひねくれた方法で)そのやり方は狡猾そのものであり、さすがは陰謀渦巻く女の園で支配者として君臨しているだけのことはあるよなあと思いました(まちがい)。
 そして、祥子とは逆に一貫して瞳子に介入して来た乃梨子も、前巻で彼女が感じた祐巳さまの大物っぷりを瞳子に説くことで、ついに瞳子を動かすことに成功。さすがは祐巳さま亡き後に「マリみて」の主役を張る女と噂されるだけのことはありますね(ありますか?)。

 ヒントは出しても決してカードを探し出せない場所に隠した志摩子さんは、本当に性格が悪いと思いました。

 そんな感じで、去年の「マリみて」は総じて『瞳子が祐巳の妹になるかどうか』というネタで散々引っ張ってきたイメージが強く、「祐巳と瞳子が姉妹になってイチャイチャしてるところを読みてえ!」と常日頃から妄想しているファンの方は切ない時を過ごされたのではないかと思われますが、「クリスクロス」で瞳子が動き出したことでようやく話が先に進みそうな雰囲気になって来ました。
 今年こそは、祐巳と瞳子がイチャイチャしてるところを本編でも読めるようになれるといいですねー

参考資料
シグルイ 4 (チャンピオンREDコミックス) シグルイ 4 (チャンピオンREDコミックス)
南條 範夫
秋田書店 (2005-06-20)

シグルイ 5 (チャンピオンREDコミックス) シグルイ 5 (チャンピオンREDコミックス)
南條 範夫
秋田書店 (2005-11-19)

シグルイ 6 (チャンピオンREDコミックス) シグルイ 6 (チャンピオンREDコミックス)
南條 範夫
秋田書店 (2006-04-20)

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2007/02/11

■[絶対可憐チルドレン]「絶対可憐チルドレン」8巻購入特典

『とらのあなはこの発売を記念して、単行本掲載時にはモノクロだったイラストを特別にカラー仕立てにして頂いた、特製カラーイラストカードをプレゼント!!』
とらのあなの絶チル8巻購入特典情報

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