2007/02/10
■金に金がぶつかり合う激痛が快感に変わるサンデー10号絶チル感想
絶対可憐チルドレン
「まだ勝負はついてないわーっ!!
」
澪がすっかりアホの子に!
彼女の髪型は心の頑なさを表しているとのことで、確かにコミックス5巻を確認すると最初に出てきた時(前期型)と皆本に叱られて風呂に入った後(後期型)とでは髪型が違っています。現在の髪型は後期型の方で、それだけ皆本に対して心を開いているという意味では好ましいキャラになりつつあるのですが、それと引き替えに初登場時の凛々しさを失って来ているのは間違いなさそう。
初登場の時も確かに彼女はアホの子ではありましたが、「教育を受けていないため、漢字が書けなかったり社会的な常識を知らなかったりする」という意味でのアホであり、「戦士」としては極めて有能なイメージがありましたけど、今回は戦闘でもあっさり紫穂にやられてしまうなど、すっかり全ての意味に置いてアホの子に。
「空気抜いたら何が困るの?
」は、今の彼女の足りてなさを象徴する名台詞だと思いました。アホな子ほどカワイイってホントなんですねー
あと、マッスルが早くも再登場。人気あったんでしょうか。あったんだろうなあ。子供にも腐女子にも(腐女子?)。
今回の彼の衣装はジャケットとネクタイと革パンツとブーツのみという、前回登場時よりも遙かにオシャレな出で立ち。カッコイイです(真顔で)。コート+背広姿の皆本とのツーショットは、二人の身長差と相まってかなりいい感じにキマっていると思います。後ろの方で薫や澪が思わず二人を凝視してしまうのも納得です。
「絶チル」では女の子達の衣装には気を使っているみたいですが、マッスルの衣装もやっぱりハードゲイ関係の書籍を調べた上でデザインしたりしたのでしょうか。気になります(気にするな)。
ストーリーの方は、この二人とチルドレン達が一緒に地下の金庫に閉じこめられた! というシチュエーションからして、今回ばかりは彼らが協力し合ってこの状況を何とかするという話になりそうです。物体の材質を変化(硬化)させるマッスルのビッグマグナムが大活躍しそうな予感。
ただ、どっちにしろ何らかの形で超能力が使えるシチュエーションにならないと協力するも何もないままみんな死んでしまうので、まずその辺をどう解決するつもりなのかな? というのがポイントでしょうか。
札束を前に「2、3枚ガメてもわからんかも…?
」とハァハァしている葵は萌え対象です。
■でもやっぱり自転車で一日で東京から下田まで行くのは無理だと思う(サンデー10号感想)
クロスゲーム
あだち充先生のマンガは、普通だったら「新キャラ登場! 恋のライバル出現!」みたいな演出をするところを、あえて毎回淡々としたムードを保ち続けなら次々ともの凄い展開を飄々と繰り出すところが恐ろしいです。
結界師
サンデー最強の母の座を狙う新キャラ・良守母こと守美子さんがついに登場したと思った途端、マトモに顔を出さずにそのまま龍に乗って退場。まだアタシが動く時期ではないのヨ! ということなのでしょうか。どこまで大物感を醸し出せば気が済むのでしょうかこの人。
逆に言えば、再び守美子さんが登場した時こそ、烏森の謎を巡る本当の戦いが始まるのだ! みたいなことになりそうですが。
あと時音は良守に対して「あんたら何か似てる
」と言ってますが、個人的には守美子さんの遺伝子を最も色濃く受け継いでいるのは長男の正守のような気がします。なんかあの人放浪癖ありそうだし。あと見た目と裏腹に策士なところというか、底意地が悪そうなところは三男の利守に受け継がれたと思われます。良守が受け継いだのはそれ以外の、なんか性格が大雑把でいい加減なところ?
母親が恋しい盛りの14歳の中学生を「マザコン
」呼ばわりする時音は容赦がないなあ。
金色のガッシュ!
どくさいスイッチー!(水田わさびヴォイスで)
清麿がアホのビンタをおみまいされている間に、魔界は「どくさいスイッチ」やり放題みたいな、大変な世界になっていたよ! みたいな話に。「王になれば理想の世界を作れる」=人間関係を自分の好きなように再構築することができる、というのは面白いというか、何かリアルで生臭いです。
「金色のガッシュ!」のメインターゲットはあくまで低年齢読者だと思われますが、こういう話をクライマックスの展開に持ってくるということは、ドラえもんの「どくさいスイッチ」のエピソードが作られた時代から現在に至るまで、子供が人間関係で苦労しているのは全く変わっていないということなのでしょう。多分。
イフリート
悪人を凍殺する時、ニナミが別に脱がなくてもいいのにわざわざ服のジッパーを下ろしておっぱいの谷間を見せつけるのは、何か必然性があってのことなのでしょうか。皮膚が露出している方が温度が下がるとか何とか。あるいは、あれは単に彼女のポリシーなのか。露出がポリシー。
どっちにしろ、半脱ぎ状態で膝立ちしている彼女はたいへんにエロいので、私としては大歓迎です。この調子で、いつかは世にあまねく半脱ぎフェチの方々をも唸らせるような存在になって頂きたい所存であります。
ストーリーの方は、これまではヒートアップするユウがニナミに冷やされてクールダウンするパターンでしたが、今回は逆に冷えすぎたニナミをユウが暖めるというパターンで来ましたね。物語のラストで今回の依頼人が周囲の支えで救われるのと、ニナミがユウに救われるのがシンクロしているのも良かったです。
たまにはこういうことも書かないと、「エロいシーンだけ見て喜んでる」と誤解されかねないので書いてみたがどうだろう。
マリンハンター
少年サンデー本誌の読み切り、サンデー超増刊の読み切り、を経てついに短期連載の形で三度我々の前に表すことになった「マリンハンター」。掲載誌は違っても、魚の力を融合した「フィッシュハーフ」と呼ばれる者達が戦うバトルファンタジー、という基本路線は変わることなく継続しているところからするに、作者はこの物語に相当入れ込んでいるように感じます。
とりあえず感想ですが、顎が尻状になっている敵の名前を「アゴシリー」と紹介しているコマで吹きそうになりました。いくらコブダイの能力を持ったキャラだとは言え、色々な意味であんまり過ぎます。
あと、ヒロインは見てくれはともかく態度が激しくアレ気味なために、なんかもの凄く頭が悪い子に見えてしまって感情移入を疎外されてしまうのも辛いところ。名前が「グッピー」なので、もしかしたら彼女もグッピーのフィッシュハーフだったりするのでしょうか。ああ見えて彼女も一度に何百匹も子供を産んだり、産んだ自分の子供を食べてしまったりするのでしょうか。海洋世界はあなどれませんね!(まちがい)
メルオメガ
ゲルダを失ってカイは弱くなったか? 否! 断じて否! みたいな感じで、カイがゲルダの死を乗り越えて成長したことを提示するエピソードでした。先輩格のナナシから「たった一晩でずいぶん男の顔になったやないか
」と言われることで昨日の自分の行動や経験を肯定されるシーンは、定番の流れではありますがやっぱり読んでいてグッと来ます。今後は、この経験を踏まえて更にカイが成長していくようなエピソードを読んでみたいですね。
そんなアレでゲルダと一夜限りの経験をして色々な意味でオトナになっちゃったカイに、同郷のガールフレンドのエリサはますますメロメロになっちゃったみたいであり、船の上で「私達ずっと一緒なんだから!
」と遠回しにプロポースをする始末ですよ。でも、ゲルダのことを想って海の遠くを眺め続けるカイは、エリサの方を振り向きもせずに「うん
」と気のない返事をするばかり。
以上の展開を以て、「メルオメガ」のエリサはサンデーにおける報われない女性キャラランキングに名乗りを上げる資格を得たと判断しました。ゲルダとは違う意味で可哀想な子です(ひどい)。
あいこら
己のフェチを刺激するパーツを持つ者は、どんなことがあっても必ず守る! 例えそれが犯罪者であっても! 罪を憎んでフェチを憎まず!
というのがこのマンガのテーマである以上、今回のハチベエの行動も全て肯定されるのです。相変わらず凄いマンガだ。
RANGEMAN
大塚を四つんばいにさせてその背中に乗る妄想をしてゾクゾクしている風香がエロくて仕方がありません。
大塚君の人生は、風香をソッチの趣味に目覚めさせることに最大の意味があるのではないかと思いました。いいなあ大塚君(いいのか)。
2007/02/04
■ミッション・スクール
「マリみて」の蔦子さんの名前は、『蔦の絡まるチャペルで祈りを捧げた日』で始まる「学生時代」から来ていたという説を展開!(挨拶)
マンガではないですが、せっかく読んだのでちょっと紹介。
「マリア様がみてる」の大ヒット以降、この界隈でも物語の舞台としてよく使われるようになったミッションスクール。この本は、近代日本におけるミッションスクールなる存在に対する社会的なイメージの時代による移り変わりを、様々な文献や文学作品を紐解いて解説しています。
この本が我々にとって面白いポイントは、現代におけるミッションスクールに対する大衆イメージの代表例として、「マリア様がみてる」の巻頭に載っている『「ごきげんよう」「ごきげんよう」
』から始まるあの文章を紹介しているところ。この本の著者の佐藤八寿子氏は、序章において「マリみて」の巻頭文を引用した上、リリアン女学園は作者が創作した架空の存在であって実際にはこのような学園は存在していないにも関わらず、『非常にリアルにわれわれのイメージするところのミッション・スクールを描き出している
』と述べます。
いかにもそれ「らしい」断片から構成されたのが、作者オリジナルのリリアン女学園なのだが、われわれはそこに違和感を覚えない。むしろ、どこにも実在しないリリアン女学園は、私たちの「中」にあるミッション・スクールを如実に体現している。では、私たちの中にあるミッション・スクールとはどのような存在なのか。
(ミッション・スクール 6ページ目より)
この疑問を出発点として、「マリみて」で語られているようなステレオタイプな「私たちの中にあるミッション・スクール」のイメージが如何に形成されていったのかを、明治から平成までの時代を追う形で解説しています。
紹介されている文献は、明治時代の新聞記事から田中康夫氏のエッセイに至るまで多岐に渡りますが、特に大正~昭和にかけての文学作品や映画に見られる「ミッション・ガール」(ミッションスクールに通う女学生)についてはかなり詳しく考察と分析が行われており、結果的に「ミッション系女学生で観る近代文学史」として読むことができるようになっているのが面白いところ。
また、戦後における「ミッチーブーム」も取り上げており、美智子さんが幼稚園から大学まで一貫してミッション系の学校に通っていたことがミッションスクールのブランドイメージを大きく向上させた、としています。「マリみて」に出てくる「十八年間通い続ければ温室育ちの純粋培養お嬢さまが箱入りで出荷される
」ってのは、この時に形成されたミッションスクールのイメージを反映させたものなのかな、とか思いました。
こんな感じで、「マリみて」に代表されるステレオタイプなミッションスクールの大衆イメージは、明治以降の長い歴史を経て形成されていったものである――ということがよく判る本です。
基本的にはミッション・スクールに本気で興味がある人が読む本ですが、「マリみて」とかのミッションスクールが舞台の少女小説が大好きな人が読んでも楽しめるのではないかと思いました。
また、最後の方には自分の娘をミッションスクールに入れたくて仕方がない父親の話も出てくるので、娘ができたらリリアン女学園に! とか、今度生まれ変わったらリリアン女学園に入って、紅薔薇さまの信奉者に! とか本気で妄想している人にもお勧めしておきます。
2007/02/03
■ゲルダ追悼記念・サンデー9号感想
ダレン・シャン
せっかくの巻頭カラーを、デビーとダレンのデートではなく、あえて逆さ釣りで怯えるエブラたんとそれを眺めてゲヘゲヘしてる変態マーロックの描写に費やしてしまうセンスに、心から敬意を表したいと思います。低年齢路線を取る以上は、男の子が本当に好きなのは美少女ではなく汚な臭くて不気味なモノであるという本質をサンデーは忘れてはいけないと思います。
あと今週のダレンですが、如何にも義理で付き合ってる感が見え見えのデビーの家族との食事シーンと、エブラを助けようと下水道を奔走する時の必死な姿との対比が面白かったです。ダレンが本当に愛しているのはやっぱり(略)。
結界師
カードゲーム第二弾の時音の能力って地味に強くないですか! カード引かれることを考えると相手は時音を弾くのを躊躇するはずですし、自キャラに時音を弾かせれば毎ターン追加ドローですよ! カードを引きまくって素早くコンボを決めろ!(場違いなコメント)
本編の方ですが、次回はいよいよ良守母の登場っぽいですね。土地神クラスの龍を前座に使い、登場まで二週間も引っ張る演出をするからには、かなりの大物と見て間違いなさそう。「GS美神」の『村枝の紅ユリ』横島母、「ARMS」の『笑う牝豹』高槻母に続く、武闘派最強ママさんキャラの座を狙う気まんまんです。絶対なんか凄い異名を持ってそうこの人。次回からの大暴れに期待。
でも、現在のサンデーにおける個人的最強ママさんキャラの座に位置している「ハヤテのごとく」のヒナギク義母もなかなか手強いですよ! あのボケっぷりや若作りっぷりはもはや芸術の域! ゆめゆめ侮るなかれ! いやしかし、真の最強母キャラは畑先生の母上の律子さんなのかも知れませんが! 畑先生がアシスタントを募集する際に「僕の母親の手料理が毎日食べられるので栄養が偏る心配はありません
」と宣伝するくらいですから、相当強いことは間違いありません! 現実の母には勝てない!
兄ふんじゃった!
そんなアレでサンデーにおける母キャラ戦線にも異変が発生しそうな雲行きなのですが、それに先駆けて「兄」がやってくれました。女装ネタは時々やらかしてるこのマンガですけど、女装した上で母に扮するのは割と新機軸なのではないかと思われます。最強の母の座を狙っているのは、良守母や畑先生母だけではないということなのでしょうか。「絶チル」の葵ママもうかうかしていられませんね(何)。
史上最強の弟子ケンイチ
結局、今回は乳首券が配給されなかったみたいですね。残念!(そこか)
メルオメガ
ゲルダ死んだー!
先週まではゲルダが助かってカイの仲間になること間違いなしな展開だったのですが、今週で急転。今度は、ゲルダカイを助ける代わりに自らが犠牲となって散る展開になってしまいました。いやもう凄いショックです。
いやその、「暗い過去を背負った陰気で内気で垂れ目」というストライクゾーンを直撃するキャラがもの凄い死に方をしたからショックってのも勿論あるんですけど、それ以上に「この人のまっすぐな視線の先に、私の行きたい場所があるんだ
」や「カイの言葉、やさしくて…私うれしくて
」といった、「自らの命を賭けてもカイを守ろう」と決意するに至ったゲルダの心理に説得力を持たせる演出を散りばめて散々メロメロにさせた挙げ句、「私も…カイと行きたかった
」と最高の笑顔でカイに自分の気持ちを伝え、彼を助けた上で儚く散華させるストーリー展開がお見事。完璧すぎます。ここまでされたら、ゲルダの「死」を納得するしかありません。
今回のエピソードで、ゲルダは正ヒロインどころか、カイにとってのファム・ファタル的な存在にまで昇華されたと言えます。もし自分がカイの立場だったら、ゲルダに操を立てて一生童貞を誓うくらいの勢いですよ! 今週の「メルオメガ」はホントに凄かったです!
でも、なんかちょっと生き返りそうな死に方だったけどな!(だいなし)
ブリザードアクセル
「湖すら引き裂く破壊力!
」
四回転半ジャンプの凄さを、湖の氷を破壊することで表現。
フィギィアスケートマンガの演出方法としては何かが根本的に間違ってる気もしますが、「これはすごい」感だけは伝わって来るので良しとします。少年マンガの世界においては、主人公がスランプを脱出するためにはこれくらいやらないと読者に納得してもらえないんだなあ。大変だなあ。
武心
今週の「メルオメガ」ではヒロイン格のゲルダがカイを守るために自分の命を投げ打ちましたが、ヒロインどころか登場人物の全てが「一人一殺」の潔い決意を持って次々と散華したくて仕方がない行動を取るのが「武心」というマンガなのです。そんなマンガなので、イザという時は犬でさえも散ることに躊躇はないのです! みたいな勢いで、今週はついに真弓の飼い犬のハリーが真弓を守る形で死亡。
自分が真弓を守って散るために最適なタイミングをあえて待ち受けていたような、絶妙なタイミングで箱から飛び出して爆弾魔を押さえ込むハリーの姿を見ていると、万乗先生デザインの変な犬と言えども色々とわきまえてるなあ! と思いました。
読み切り:三つ星CLUB
読み切り三連発企画の最期は、谷古宇剛氏作の料理マンガ。話としては基本に忠実で判りやすい作りで安心して読める漫画だなと思いましたが、でもサンデーにおける料理マンガはあの「焼きたて! ジャぱん」と比較させる立場に立たされることを考えると、ちょっと辛いのかも(比較するなや)。
週刊少年漫画雑誌における料理マンガって、個人的には成功しているマンガが少ない印象があるのですが、成功作である「ジャぱん」とか「鉄板のジャン」とかを考えると、料理マンガって普通のことをやっていても厳しいジャンルなのかも知れません。
2007/01/28
■[サンデー][アルバトロス]「聖結晶アルバトロス」総括
『こういうややこしい設定を作ったのは別に読者を驚かせようとかではなく、全てのキャラクターの性格、ストーリー展開に、全て理由をつけたかったからです。』
「聖結晶アルバトロス」作者の若木民喜先生による、「アルバ」の隠された設定についての話。若木先生自ら仰っているように、「これは相当ややこしい」というのが正直な感想です。
あと学生服姿のメガネっ娘ピジョンは大変に萌え萌えなので、彼女をスピンアウトした番外編をぜひ作って下さい(勝手)。
2007/01/27
■でも、ヒュプノは写真には影響しないと思います末摘さん(サンデー8号絶チル感想)
絶対可憐チルドレン
掲載位置! 掲載位置!(またか)
そして、最後のページにおけるメインキャラ総出で好き勝手な台詞を喋る構成は、「一番湯のカナタ」最終回の最終コマを連想させます!(オレに) 不吉! これは不吉だ!
そんなアレな心配をしてしまって体に良くないと思ったので、健康のために今週も読者アンケートを出すことにしました。DS下さい(本心)。
本編の方は、今週も末摘さんの話。前回のメイドの格好してM属性全開だった末摘さんで割とお腹いっぱい気味だったのですが、今回はついに末摘さんの素顔が曝されてしまいました。いやまあ、椎名高志のマンガを昔から読んでる人にとっては「ああやっぱり彼女はそうだったのか
」というネタではあるのですが、個人的にはむしろ「ついにこのマンガでもやっちまったか
」みたいな心境に。
みなさんのご推察通り、あれが前担当が猛反対したネタです(笑)。
ウケるウケないの問題ではないのです。業というか病というか・・・ただやらずにいられないのです。
作者の椎名先生が自らやっちまった理由を述べていますが、確かにああいうキャラが出てくる理由はもう「椎名高志のマンガだから仕方がない」としか説明できないのでしょう。個性というのは、きっとそういうものなのです。
しかし、その「末摘さん女華姫化」を防いでいたのが前担当編集者だったとは知りませんでした。かつて、椎名先生の業のままに任せたらイルカにされていた兵部を「イルカはかんにんしてー!」とか言って阻止したのもこの担当の方だったと思いますが、逆に言えば今の担当の方はそういった椎名先生の業を制御するつもりはないということなのでしょうか。だとしたら、これからの「絶チル」には作者の業から生まれた、何かとてつもないイドの怪物みたいなモノが出てくるのかも知れません。
何書いてるのか判らなくなってきた(またか)。
あと今回は、皆本はコメリカ時代の彼女にまだ未練があることが明らかになりました。皆本は、事ある毎に「ボクはマトモで正常な人間です!
」と言い張って自分がロリコンムッツリスケベではないことを主張していますが、「昔オトナの女性と付き合っていた」ことが皆本の中で心理的な防御壁となっていることは間違いありません。
なので、チルドレンや不二子側としては、皆本をチルドレンに恋するようにするためにはこの根拠を突き崩す必要があるのではないかと思いました。つまり、前の彼女と別れたのはお互いの進む道が違ったからではなく、自分が十歳年下の子としか付き合えない性癖を持っている人間であることを、皆本自身に納得させる必要があるということですよ(ダメそうだ)。
「あかんて! ドリルはかんにんしてー!
」と泣き叫ぶ葵は萌え対象です。
■コナミは「ハヤテ」のカードゲームを作るべきだと思います(サンデー8号感想)
ハヤテのごとく!
受験シーズンに合わせて執事検定をやらかすとか、アニメ化が決定して調子に乗ってる最近の「ハヤテ」。
アニメがいつどこで放映されるかはまだ正式には発表されていませんが、現在テレビ東京系で日曜10時からやってる「メルヘブン」の後番組になるのではないか? との噂が出てます。「メルヘブン」は、記憶喪失になったドロシーが現代日本の財閥のお嬢さまに拾われてそこでメイドとして仕えさせ、彼女にメイド服を着せてお嬢さま相手に「おねえさま」と言わせた上、そのお嬢さまとTVA版「マリみて」最終話のラストシーンを彷彿とさせる抱擁をするエピソードを作るなど、実は結構好き勝手やってるアニメというイメージがあるので、同じ制作会社が作るのであれば「ハヤテ」も期待できるアニメになりそう。楽しみです。
今回はアニメ化記念ということで「スーパービュー踊り子号で行く伊豆温泉旅行」の巻であり、静岡県出身の私としてもハヤテご一行が地元にやってくるのは嬉しい限りなのですが、でも静岡ではテレビ東京が映らないので「ハヤテ」が観られません。テレ東のアニメを観るためだけにCATVと契約したあの頃の思い出がよみがえる!(うるさいよ)
静岡はそんなアレな状況なので、三千院家の力で静岡にもぜひテレ東のネット局を作って下さい。新幹線のぞみの停車駅や空港といったインフラ整備よりも、まずはアニメを見せろ! が静岡県民の総意です。
ダレン・シャン
ダレンから変わらぬ愛を告白され、咳き込んで照れを隠すクレプスリーが激しく萌えです。
デビーもエブラもカワイイですけど、やっぱりこの作品はクレプスリー×ダレンがメインだよなあ。リバ可。
結界師
サンデー6号の予告には「次回は新展開カラー! 烏森に空からトンデモない物が落ちてきて…
」と書かれていましたが、サンデーで「空から落ちてくるトンデモない物」と言えばラムちゃんであることは自明であり、即ち次の「結界師」はきっと人間じゃない女の子が空から降ってくる話になるに違いないと思っていたんですけど、実際に降ってきたのは人間じゃない女の子ではなく龍でした。
人間じゃないところしか一致してない! あんまりだ!(あんまりなのはむしろ自分です)
あと今回は良守がやたらと頭脳派宣言してましたが、これはきっとアニメ版でコナン君から「この謎だけは結界術では解けない!
」とか「妖ショータイムから謎解きショータイムに!
」とか毎週「名探偵コナン」の前座扱いされるようなことを言われていることにムカついてるからに違いないと思いました。耐えろ良守。
メルオメガ
「独りで悩んで苦しんでる友達の力になりたいんだ!
」
一緒に行こうゲルダ!
「フラレた女は口説き落としやすい」の理論を使って、故郷を失って心が揺れていたゲルダをカイが見事に口説き落としたエピソードでした。主人公達それぞれに負けられない理由があると、やっぱり物語に重みが出てきますよね。前作の「MAR」はその辺が弱かった感があるのですが、「メルオメガ」はその辺を上手く改善してストーリーに織り込んでいるなあという印象です。
後は、ゲルダがカイの仲間に加わったことにより、一応ヒロイン役と思われているエリサの動向が気になります。どう考えてもエリサよりもゲルダの方が正ヒロイン度が高いので、このままではエリサの立場が危うくなるのは確実。嫉妬したエリサがゲルダの靴に画鋲を入れるとか、そういう展開にならないかなあ(なりません)。
妖逆門
巫女の格好で粘液まみれになった隠岐清の姿に不意を付かれました。
まさか「妖逆門」でローションプレイが出てくるなんて、なかなか侮れませんな!(まちがい)
RANGEMAN
「女の子と付き合うということはつまり…こんな風に恐ろしいほどお金がかかるということだろう?
」
いや奥田さんそれ恋でも何でもないですから! 単にタカられてるだけですから!
奥田さん程のイケメンですら「金がなければ恋もできない」と信じ込んでしまう恋愛資本主義は、やっぱりよくない! と思いました。
その奥田の見てくれに惚れちゃってる千代ちゃんや、レンジマンの見てくれに惚れちゃった今週出てきたツインテールの子は、果たして彼女たちが憧れている者の内面をも愛することができるのか! 「RANGEMAN」が訴えたいテーマが見えて来た気がする!(ホントかよ)
読み切り:クナイ伝
普段は小さい子がオトナの姿になって大活躍するってパターンは、なんか「暗号名はBF」を思い出させます(サンデー的には不吉な連想)。
そんなアレで、知る人ぞ知る緒里たばさ氏がついに本誌に登場。以前サンデー超増刊に載った「クナイ伝」のサンデー向け版の様です。
話としてはやや詰め込み気味というか、台詞での説明が過多な印象は受けましたが(特に後半部分)、主人公のクナイ君を始めとしたメインキャラクターはどれも魅力がありますし、何より作者の中では彼らのキャラクターがキチンと固まっている印象があるので、かなり「連載」を狙ってる感が強い作品だなあと思います。
もしこれが連載になったら、きっと毎回いづなちゃんが変な忍術でヒドい目に遭う系の話になりそう。犬になった彼女の姿にはたいそうグッと来たので、ぜひこの路線でお願いします。