2007/04/21
■シランくんが「セカンドライフ」をネタにしていてビックリしたサンデー20号感想
メテオド
去年サンデーに掲載された「究極論ヒロイン」の作者・四位春果先生が早くも再登場。
「究極論ヒロイン」は、「引きこもり男子がアルティメットガールに変身して怪獣と戦う」という荒唐無稽かつオタクな設定と、怪獣という名の理不尽な暴力によって破滅した世界の再生と引きこもりによって荒廃した主人公の心の再生をリンクさせるというテーマの美しさが印象的な作品でしたが、今度の「メテオド」は、隕石によって怪獣が跋扈するようになってしまった世界と、その環境の中で逞しく生きる人々を描くという趣向のマンガになりそうな感じ。
つまり四位先生って、基本的には怪獣が暴れるマンガを描きたいと思ってるタイプのマンガ家なのでしょうか。いいことです。
その辺はともかくとして、こういう「メテオド」のようなタイプの話は個人的に好きなので、今度の展開に期待したいところ。あとは、犬耳が生えた純朴な少年を育てる妙齢の女性、というシチュエーションも個人的にはたいへんにツボです。大人の女性×天然少年カップリング萌え。超萌え(素直)。掲載誌が茜新社の雑誌ではなくサンデーであることが悔やまれる程です。
撫子さんはなんか今回で退場みたいですが、今後物語の要所で戻ってくることを期待しておきます。
お茶にごす。
社会常識的な意味での頭は悪くても暴力の世界から抜け出そうとする意欲だけはホンモノな船橋、都市伝説的に増幅した彼の噂を話す智花とそれを信じて彼を排除しようとする夏帆、その噂から来る恐怖を我慢して頑張って己の信じる「茶道」を説こうとする茶道部部長、そして何だかんだで船橋を助けようとする山田。これまでの話で、主なキャラクターの立ち位置や人間関係が見えてきました。
そして今週の話は、「見てくれや評判はどうあれ、実際の行動によって人は評価される」という、このマンガにおける王道パターンを提示したエピソードだったのではないかと思います。船橋君を見た目ではなく取った行動で判断して彼を庇おうとしたアニメ部の人達に見られるように、彼の社会的な評判を覆すには自ら行動で示していくしかない、ということなのでしょう。最後のページの夏帆や山田の台詞を見る限りでは、まだそこへ至る道は遠そうですが。
にしても、今回はアニメ部部長が格好良すぎでした。アニメが好きな人に悪い人はいないよね! 社会的にダメな人はいても!
金色のガッシュ!
クリア・ノートは魔物の進化の果てに生み出された、魔物を消滅させるためだけの存在であることが発覚。つまり彼は歩く最終審判とでも言うべき存在なのであり、いよいよ話のスケールが神話のレベルにまで達して来た感があります。
クリア・ノートがバオウ・ザケルガに対抗するために繰り出した「シン・クリア・セウノウス」という技の見てくれが神様っぽいところも、このマンガのレベルが既に神話の領域にまで達していることを象徴しています。「覚悟のススメ」に例えて言えば、移動菩薩ジャイアントガランみたいな存在ですねコレ。そのうちクリアが「最終審判! この手が救済つかまつる!
」とか言い出してくれることを期待してます(しなくていいです)。
ハヤテのごとく
アニメ面白いですね! 特にステーショナリーグッズのCMが!(お約束)
本編の方が本格的に面白くなって来るのは、サンデー2004年52号においてハヤテがネコミミつけて女装した時からですので、早くアニメの方でもハヤテの女装が見たいです。見たいです。
GOLDEN AGE
唯×近江の回(その表現はどうか)。唯は「ユースのトップチームにもない魅力がかもめ中にはある
」とか「ボク、かもめ中の雰囲気が好きなんだ
」とかいう遠回しな表現で近江に対する好きっぷりをアピールする一方、近江は「なんか信用できねえんだよな…お前は。腹の内が読めねえ
」と相変わらずのツンっぷりを発揮しつつも、唯から教えてもらったアウトサイドキックでシュートを決めることでデレを表現するという、相変わらずと言えば相変わらずな様子が面白かったです。
唯と近江は人間としても選手としてもタイプは全く異なるのですが、お互いがお互いの才能を認め合うことで二人の関係が成り立っているのは確かでしょう。そういう意味において、最後のページのハシラのアオリにある「唯をも虜にする近江の才能!
」ってのはまさにこの二人の関係を象徴している言葉だと思います。それに、「虜にする」って表現で臭わせてるのも上手い! 唯は近江の虜!
最強! あおい坂高校野球部
田中先生の絵のエッチな本なら欲しいです!(バカ)
というか、まさかこのマンガで乳首券が発行される時が来るとは思いませんでした。油断できません。
あと本編の方ですが、このままではあお高が勝っちゃいそうな雰囲気に。「ヤツをぶっとばさないと、おまえは解放されないぞ
」という古谷の言葉が、今の光爾の行き詰まりを象徴してますね。
これまでは北大路を中心としたあお高チームの成長がメインでしたが、「今のままでは北大路に勝てない!」と悟った光爾がかつての友情を思い出したりハイパー化したりするような展開になるのでしょうか。
2007/04/13
■Twitter を使った「最近これ読んだ報告」機能追加のお知らせ
今日は「うる星やつら」の諸星あたるの誕生日!(挨拶)
お久しぶりです。
一応ここはマンガ感想系サイトということになっていますが、ここ最近は色々と忙しくてサンデー以外の雑誌やコミックスを読んだ感想を書く時間が取れそうにないため、マンガ読んだ感想書きたい欲を解消するためにとりあえず「最近これ読んだ!」とだけ報告する機能を追加しました。更新日記トップページ右側の「It Read!」がソレです。
これは「今自分が何をしているか」を友達に伝えることに特化した Twitter というメッセージサービスを使って作っています。Twitter に自分がコメントを入れると、それがこの枠に表示されるという仕組み。ただメッセージが出るだけだと面白くないので、ISBNコードを入れるとAmazonから書影を持ってきて表示するようにしてあります。
Twitter はブラウザ以外にチャットなどからもメッセージを送ることが可能なので、マンガ読んだ直後に浮かんだこととかパッと書くことができるかも! とか妄想してます。それより何より、最近なんか Twitter が流行っているので使ってみたかったし(ミーハー)。
ちなみに C-WWW の Twitter アカウントはこれです。お友達登録はご自由に。「What are you doing?
」という質問にはマンガ中かアニメ中かゲーム中としか答えないアカウントですが。
そして、今週末は諸般の事情で更新できません。
また来週お会いしましょう。
2007/04/11
■[井上和郎]「あいこら」7巻&「井上和郎短編集」同時発売!!描き下ろしコラボレーションイラストカードプレゼント!!
『井上和郎先生描き下ろしのモノクロイラストカードをプレゼント!!』
「とらのあな」による、18日発売の「あいこら」&「井上和郎短編集」コミックスの購入特典情報。
ついに、あの「葵DESTRUCTION!!」をコミックスで読める日が来ましたよ!
2007/04/08
■[名探偵コナン][外務省]外務省: パンフレット「名探偵コナン-外務省を探る-」
話題になっているコナンの外務省PRマンガ。
外務省のサイトからPDFがダウンロードできます。
『大の漫画ファンで知られる麻生太郎外相も上々の出来栄えに満足の様子で』
産経新聞の記事より。
この一文があるだけで、なんかマンガオタクに対するすごい訴求力が発生するような気がする。ローゼン閣下は偉大だ
■今週の萌え対象は素肌にワイシャツ姿の皆本でした(サンデー17+18号絶チル感想)
絶対可憐チルドレン
「若い連中はね、伝統やしきたりなんか、その気になればいつでも破壊できるのよ。
」
その力、未来を創ることに向けさせてあげなさいよ
今時の若者に対して肯定的なことを言ってくれる大人が存在しているのは、なんかもう二次元世界だけじゃないかという気がする今日この頃です(挨拶)。
そんなアレですが絶チルの二週分の感想。
サンデー17号
「チルドレンをドレスアップして遊ぼう」こと「国王陛下のチルドレン」編エピソードのまとめ。コンセプトが「チルドレンをドレスアップして遊ぼう」なので全体的なノリは割と軽めな印象でしたが、最期に10年後の薫と皆本の例の予知シーンを出すことで、このエピソードの結末もまたエスパーとノーマルの最終戦争が起こるか否かという未来に繋がっているのだ! ということを意識させる作りになっているなと感じました。
更に、その予知を見ているのが兵部であり、かつ兵部が予知を見るために使っているのが「伊八号
」と書かれた変な機械? っていうか、伊号シリーズということはあれの中身はイルカの脳みそか何か? というのも、ちょっと興味をそそられます。兵部が「未来」を知っているのは、伊号のじいちゃん(九号)から聞き出した訳でも彼自身が彼自身の能力で予知した訳でもなく、独自の伊号を確保していたということだったのね。
その予知シーンですが、1巻と比較すると皆本が銃を撃つまでの間に躊躇う時間がちょっとだけ長くなっているところが違ってますね。この躊躇ってるわずかな時間で、皆本か薫が相手を口説き落とす台詞を言って相手を思いとどまらせないとダメ、という状態っぽいです。このLIPSはちょっと難易度高いですよ(まちがい)。
不二子ちゃんがしきりに皆本に対して「チルドレンとデキちゃえ」とけしかけているのは、デキちゃえばそもそもこのシーンが発生しない未来になるからなんですけど、やっぱりまだ今のチルドレンにはそういうのはまだ早過ぎるというのが今回のオチ。後ろから刀で仲間をバッサリやる気まんまんな陰険極まりない紫穂が、この回の萌え対象です。
サンデー18号
この完成原稿速報のイラストを見た時、ナオミちゃんしばらく観ないうちにすっかりおキヌちゃんみたいになったなあと思った人?(挨拶)
ナオミちゃんは、その名前の由来からして谷崎主任と絡むネタが多用されるのは致し方ないところなのですが、このままこの調子で彼と付き合っていると、いつかナオミちゃんが何だかんだで谷崎に心を許してしまうようになるんじゃないかと心配です。本気で。
もしかしてバベルには、ナオミちゃんと釣り合いが取れるレベルのマトモな成人男性が、皆本以外には誰もいないのでしょうか。いないんだろうなあ。いい男はきっとみんなパンドラの方に行っちゃってるんだろうなあ。実は人材難なのかバベル。
基本的なストーリーはナオミが万引きやらかした疑惑の調査、ということになってはいますが、前回の「国王陛下のチルドレン」編の主眼が「チルドレンをドレスアップして遊ぼう」であったのと同様、今回の話はあくまで「ナオミちゃんの秘密を暴いて遊ぼう」というところにあるっぽいので、また今回も気楽に読める話になりそうです。
あと、疑惑の解析写真ですが、万引きする時にわざわざ自分の所属する組織の名前が書かれたバッグを持っているのはおかしくね? と誰か突っ込まないのかなと思いました。
そして、シャワーシーンでは見事にトリックにひっかかりました。
満員電車の中で震えて笑いを堪えてましたよ(不信人物)。
2007/04/07
■新CMにどうしてもなじめないサンデー18号感想
お茶にごす。
「クソがー!
」の台詞を読んだ時、今自分は西森先生のマンガを読んでいるんだ! という実感が湧いてくるような気がしました。
こんにちは(挨拶)。
「敵とは自らが作り出しているものなのだ
」と言ったのは「武心」の流星パパですが、なんか「お茶にごす。」の主人公・船橋君はそれを自ら体現してしまっているような生き様のキャラな様子。そんな彼が「俺は別に誰かを殴りたいわけじゃないんだ。皆と仲良く楽しく暮らしていきたいんだ
」と言ってもあまり説得力がない気がしますが、そういう奴が主人公になるのが西森マンガなので、きっとそれは彼の本心なのでしょう。
そんな彼が、おそらく今の彼には最も不釣り合いな場所である(しかし、彼がなりたいと思っている自分に必要な素養を得ることができる)茶道部に入っちゃったことによって、どんなドタバタが引き起こされるのか? というのがこのマンガのメインストーリーになりそう。果たして船橋君は、「武心」の流星パパの語る領域にまで達することができるのか。先は遠そうですが。
「天使な小生意気」「道士郎でござる」とここのところ個人的にグッと来るマンガを描いて下さっているので、今度の「お茶にごす。」も期待してます。
ハヤテのごとく
ナギの尻をエロっぽく触っても表情をまったく変えないハヤテは、ジゴロというよりはむしろ人でなしなのではないかと思いました(まちがった感想)。
『とりあえず来週はひぐらし的に言えば解答編みたいな感じです。』
あと、物事をギャルゲーのタイトルに例える畑先生は、さすがオタク界の大物だなあと思った。
結界師
非道で非情な無道さん大活躍で個人的に大喜びしている今シリーズですけど、今回ばかりは「いつもは強がってる兄の弱気な姿を見てしまい、動揺する良守」にグッと来てしまいました。これは、演出方法としては「勝ち気な女の子は泣くとかわいいの法則」の応用系であり、普段の姿とのギャップによって萌えさせるという典型的な手法なのですが、それゆえに威力は強力。見られた正守も見ちゃった良守も、もうお互いに対するときめきが止まりません。
無道さんのアレっぷりばかりがつい目に付いてしまいますが、今回のエピソードの本当の目的は、兄弟間の関係性に変化をもたらして読者に妄想してもらうところにあったのですね。さすがです田辺先生(まちがった感想)。
ギャンブルっ!
「オレとマサルじゃ次元が違う…
」
これが今のオレとマサルの差…!
別に損してる訳じゃないんだし、そもそもジャン君はリスクを犯さないことで損失を最小限に抑える戦略で投資をしているんだから、そんなに落ち込まなくてもいいんじゃね? とか思ってしまう自分は、ギャンブルには向いていない性格なんだなと思いました。
メルオメガ
カイに対して好き好きオーラを出しているにも関わらず、カイが事ある毎にゲルダゲルダ言うようになっちゃったおかげですっかりフラレナオン状態になってしまったエリサですが、今回でようやくフォローが入りましたね。相変わらずカイに気持ちが通じていないので実はあんまり報われていないんですけど、まあなんか彼女も彼女なりに決意を固めたみたいなので良かったです。
「ハヤテ」の西沢さんがすっかり報われない女じゃなくなっちゃった今、サンデーにおける報われない女性キャラランキングの頂点に立つのはこのアタシだ! という気概を持って、報われない女街道を邁進して下さい(ひどい)。
あとは、エリサ同様にカイに対して好き好きオーラを出してるインガのツンデレな態度も良かったです。
RANGEMAN
「だって、なんかアイツ犬みたいだもんね♥
」
ついに錬児に対して自分がSであることを自覚した風香。相手を叩いたりつねったり髪を引っ張ったりしながら自分が彼を好きになったことを自覚するヒロインというのは、少年誌ではちょっと新鮮です。このマンガもついにここまで来たか! という感じ。
あとは、錬児が自分をMであることを自覚し、文字通り風香の犬になることができればハッピーエンドですね! がんばれ! やっぱ「RANGEMAN」はヘンなマンガだなあ!(褒めてます)
ブリザードアクセル
文字通り「自壊」しながら演技を続けるガブリエルの姿が印象的でした。
これは正に、前に自分が書いた、「吹雪のクリーンかつ熱血なファイティングスタイルに心を動かされたガブリエルが、ついに自分のベアークローを壊した」みたいな展開ですよ! 燃える!(褒めてます)
■新「ゲゲゲの鬼太郎」はまるでコナン君みたいだと思ったサンデー17号感想
※一週間遅れましたが、書きかけていたのでせっかくだから上げておきます
ハヤテのごとく!
アニメ第一話観ました。スポンサーにコナミの名前があったのを確認した時、奇跡ってこの世に本当にあるんだと思いました。
「ときメモファンド」でコナミからケチをつけられたあの頃から幾星霜、今ではそのコナミにまでスポンサードする価値がある作品と認められるまでに商業的な成功を収めた「ハヤテのごとく」。かつて「美鳥の日々」や「かってに改蔵」を失って窮地に立っていたサンデーを救い、今ではサンデーを代表するマンガとなった「ハヤテのごとく」。この作品の快進撃を押しとどめるものは、もう何もありません。今の畑先生も明らかにテンション高いというかいい意味で調子に乗っているのは、バックステージを読めばよく判ります。畑先生には、この調子でこれからも頑張って欲しいですね。
あとアニメの第一話ですが、この頃はマリアさんがいい意味で輝いていたんだなあと思いました。マンガの方では17号のカラーページを観れば判るようにすっかりヨゴレ役が板に付いた感がある彼女ですが、アニメの方でもこれからマリアさんがどんどんヨゴレ役に転落していく様子を楽しみにしていきたいと思います。
結界師
ナイスチョビ髭オヤジだった無道さんが若返って大暴れの巻。帽子を脱いで自己紹介する時の「じゃーん!
」がチャームポイントです。ヤングになっても独特のキモかわいさが失われないところは、さすが人外となった人はスゴイですね(まちがい)。無道さんの目的はこの調子でどんどん若返り、「赤ん坊よりさらに戻って全てを一からやり直したい」とのことですので、少年バージョンやショタっ子バージョンの更にキモかわいい無道さんも拝めるやも知れません。楽しみです。
人間生きていれば「人生やりなおし機」が欲しいと思うことはよくあることですけど、無道さんが過去に戻りたいと思う理由も案外個人的なことなのかも知れません。その辺の動機の描写が今後の焦点でしょうか。
金色のガッシュ
クリア・ノート対アシュロン戦開始。なんかこれまでの戦いとは文字通りレベルが違います。ゼオンを倒してもう後はブラゴとの決着だけだ! とか思っていたのもつかの間、これまでの彼らの努力を台無しにするくらいの強さです。「世界樹の迷宮」で言えば、第一階層のボスを倒して「俺達強いじゃん!」と思って第二階層に行ったら、いきなり毒を吐くモンスターに遭遇してヒドイ目に遭っちゃった! 強さのレベルが違うよ! くらい違うのではないかと思いました(判りません)。
あとは、とりあえずブラゴとシェリーが生き残っていたので安心しました。この二人には、何としてもこの屈辱を力に変えてクリア・ノートを倒すパワーを手に入れて欲しいんですけど、でもなんかここまで来るとさすがにブラゴでもどうにもできない気がします。あそこで消えていた方が幸せだったのにネ!(ひどい)
あいこら
「もはや犯罪スレスレのアイテムだな…
」
全国80万のサンデー読者が一斉に「それは犯罪だ」と突っ込んだに違いありません。変態の言動でみんなの心を繋げることができる、それが「あいこら」というマンガの魅力なのです。
あと、あのハチベエが「クリスマスに彼女とヤリたい」みたいな、人並みなことを言うとは思いませんでした。彼にも普通の男子みたいな性欲はあるんだ。てっきり彼のフェチは性欲をも超越しているものだとばっかり。よかったなあ(なにこの感想)。
メルオメガ
「恋は極力秘めるもの
」と申したのは「覚悟のススメ」の葉隠覚悟ですが、「メルオメガ」のカイはもうなんか秘めるどころか事ある毎に臆することなくゲルダゲルダ言いまくっており、「もう誰も死なせない!
」と叫びながら自ら敵の怪物の口に飛び込む熱血っぷりを発揮する有様です。姿形などどうなろうと関係なし! 俺の肉体は必勝の手段! なカイの覚悟そのものは大したものであり、常人なら8度死ぬ苦痛、よくぞこらえた! それでこそカイ! と褒め称えたいところなんですけど、でも結局今回はクーゲルの心変わりと、人類を超越した力を持つエッチな格好をした人魚の介入によって助けられた訳であり、まだ戦士としては色々な意味で未熟であるということを証明してしまった形になりました。敵を憎んではならぬ! 憎むべきは敵を恐れる自分の心! 滅殺せよ! 心を濁らせる愛憎怨怒! なのであります!
いやまあ、それができたら熱血少年マンガの主人公にはなれないんですけどね! たとえ零式防衛術でも、ゲルダは殺せない!(なにこの感想)。
読み切り:ネイキッドモンキー柚希
このマンガを読んだ三十代以上の旧パソコンオタクの男性達が、こぞって「ワシらが若かった頃には、『バトルスキンパニック』という脱げば脱ぐ程強くなる女の子が主人公のゲームがあってのう」と昔話をしているのが面白かったです(当然私含む)。裸身活殺拳は永遠に不滅。
このマンガの作者の為永ゆう氏は、以前超増刊で女の子が恥ずかしい格好でプロレスするマンガを描いていた記憶がありますが、この「ネイキッドモンキー柚希」でもやっぱりそういうマンガが描きたくて仕方がない人なんだな、というのが今回の感想です。ポンポン脱いでいる割にはエロさよりも爽やかさの方が妙に強いのは、この人の絵柄の強みなのではないかと思います。
もし続きを描くのであれば、『バトルスキンパニック』みたいに同じ裸拳の使い手のライバルが出てきて彼氏の前で脱ぎ合って(以下略)、みたいな展開を期待します。目指せ脱衣カードゲーム化。