2006/08/22

■「虫除けうちわ」をコミケに持ち込んだ人?(サンデー36・37号感想)

ダレン・シャン

 「サーカス団」という単語を聞くと、つい筋肉少女帯を連想してしまうお年頃の私です。サンフランシスコ!(挨拶)

 小学館ファンタジー文庫化連動企画として連載が始まったと思しき「ダレン・シャン」。私は原作の方は未読ですが、実際に読んだ人に聞いてみたところ「ハリーポッターよりか面白いんじゃね?」と仰っていた方もいたので、結構期待できそうではあります。
 とりあえず、主人公が無類のクモマニアであったり、いきなりフリークスが集うサーカス団が出てくる辺り、普通の児童小説とはやや異なるセンスに支配されている感が漂っており、これらのファンタジーとは趣向が異なる物語っぽいことは把握できました。子供はみんな反社会的かつ汚くて臭いものが大好きですからね(決めつけ)。
 そんな原作の魅力をコミックという媒体でこれからどのように表現してくれるのか、素直に期待したいところ。このオレに原作を買わせることができたら小学館の勝ちだ!

金色のガッシュ

 『「バオウ」の力以外は全く落ちこぼれのお前が、この魔界の王を決める戦いに参加していることだ!!

 魔界の王決定戦って、「町内会主催のこどもソフトボール大会に町内の子供が参加しなければならない」のと同じレベルの理屈で魔界の子供はみんな強制参加させられていると思っていたのですが、ガッシュに関してはなんかちょっと事情が違うみたいですね。
 どうやら、下手なのに町内会長の息子だから変にチームで優遇されて他の子供から反感を買っちゃった、のと同じレベルの理屈でガッシュはゼオンに憎まれていたみたいです。きっとその子も、本当はソフトボールなんてやりたくなかったのになあ。大人の政治的な事情に巻き込まれちゃったみたいで大変だなあガッシュ。

結界師

 「大根を持ったサンディーさんはエロい同盟」を結成して同盟バナーを作りたくなる衝動に耐える二週間でした(ウソ)。

 サンディーさん単体でも大根単体でもそれほどエロくはないというのに、この二つが組み合わせると途端に神々しいオーラが! きっと、スレンダーな女子に大根を持たせることにより、新たな何かが芽生えているんですよ! きっとこれからは、エロい画像とか二次創作小説とかを検索したい時の検索ワードとして、「女性キャラの名前+大根」を指定するのが流行るに違いありません!
 こんなに大根がよく似合う女性を見つけてくる大天狗様はすごい! っていうか、大根を外人女子に持たせた田辺先生はすごい!

史上最強の弟子ケンイチ

 ブルマ相撲願望の持ち主にして全てのデブの守護者であるところのトール様が出てくると、俄然面白くなります。
 この世にあまねく全てのデブ専に希望を持たせるために戦えトール様。

名探偵コナン

 佐藤刑事くらいの歳の女性が左手の薬指の指輪の意味を知らないどころか、それが萌え要素になってしまう日本の警察は、どこまでも平和だと思いました。

犬夜叉

 『連れて来るべきではなかった…

 桔梗亡き今、この作品における個人的な最大にして最後かつ最強の関心事は殺生丸さまの連れ歩きっぷりの鑑賞にあるのですが、いよいよそちらの方も佳境に差し掛かってまいりました。何故殺生丸さまは、りんをあそこまでして連れ歩くようになったのか? 彼は一体りんを連れ歩きながら何を考えているのか? その真相に迫るエピソードになりそうです。
 まあ、りんは「けなげ・はかなげ・いたいけ」の三大要素を持ち合わせた薄幸の美少女であり、殺生丸さまが萌え萌えになって連れ歩きたくなるのも致し方ないとは思います。幼女を連れ歩きたくなるのに理由はいらない!(問題発言)

 あと、そんな殺生丸さまに自発的に付いて歩いている琥珀は、真性の連れ歩き回れの才能を持っている子だなと思いました。
 琥珀対殺生丸さまの連れ歩き対決もついに佳境に! 今、連れ歩きシーンが熱い!

ゴールデンエイジ

 トラの近江に対するツンデレ発言が目を引く今回の「ゴールデンエイジ」ですが、個人的にはむしろ「ボクは何だかその気になっちゃいそうですよ!」とかヤバい発言している子のオロオロした表情がカワイイなと思いました。かもめ中サッカー部はいろいろな意味で逸材揃いですね。モヒカンもいるし。

ハヤテのごとく

 自分の恋心をどこにぶつけていいのか判らずに動揺するかわいいヒナギクさんを観察する回でした。
 これだけでも十分アレだってのに、畑先生は「ひな祭り」と称して次回から更にヒナギクをいじりたおす所存らしいです。明日の今頃はみんな萌え狂ってるんじゃなかろうかと心配です。

2006/08/20

■マンガ系サイト管理人飲み会に行ってきました

 今更になってしまう話ですが(いきなり)。

 コミケには結局1日目しか行けなかったのですけど、「ヤマカム」の山田さんのお誘いで、コミケ最終日の夜に行われた(「ナツ100」で話題の)「酔拳の王だんげの方」のだんげろうずさん主催のマンガ系サイトの飲み会に参加させて頂きました。
 フラン☆skinさんとこの8/14の日記にもあるように、だんげさんや山田さんの他にも、ゴルゴさんやフランさんDAIさん芝田さんチベットさんgeekさんといった、凄いというか何というかこう、興奮のあまり思わず「ここにいるメンバーが結託すれば、日本を裏から支配できますよ!」とか無根拠な言葉を叫ばずにはいられなかったくらい豪華なメンバーが集まった、なんか凄い飲み会でした。何よこれ!

 当日は、山田さんやフランさん達からチヤホヤされてモテモテ状態だったので大変に楽しかったです(ダメ感想)。でも「昔から更新日記読んでました」って言われると、長いことサイトやっててホントに良かったとしみじみ思います。
 あと、芝田さんが(Studio Voice最新刊の座談会のように)現代エロマンガの面白さについて蕩々と語っていたのが印象深かったです。あの落ち着き具合は大人として見習っていきたい。

 そんな感じで、当日は皆さん色々とありがとうございました。

Posted at 08:33 in 更新情報 | WriteBacks (2) |

■夏休みの友

 飲み会の当日、山田さんから「こわしや我聞」の藤木先生が作った同人誌「夏休みの友」を頂きました。ありがとうございます!>山田さん

 それでこの本の中身ですが、要するに我聞のメンバーがそろいも揃って「絶チル」4巻のおまけコミックみたいな騒動をする話です。つまり温泉ネタ。
 ご本人が「サービス精神10割増し」と仰っているように、陽菜さんや果歩や桃子のありがたい裸がたくさん拝める、ファンとしてはとても嬉しい内容になっているのが特徴です。特に、桃子の裸のエロさはただ事ではありません。
 でも裸のコマ数からすると、一番脱いでるのは我聞ではないかという気がしますが。我聞のポロリがないのがちょっと残念(残念?)。

 何にしろ、藤木先生が楽しんで作ったことが誌面からもよく判る、作者の愛情溢れるとても楽しい本だと思いました。
 勿論、この調子でサンデーでの早期の新連載も超期待したいところ。こういうマンガは、やっぱり本誌で堂々とやって頂きたいです! 藤木キャラのポロリが読めるのはサンデーだけ! みたいな感じで一つ!

 ※「とらのあな」で販売しているそうですが、まだ入手できるのかな?

Posted at 08:32 in マンガ::いろいろ | WriteBacks (3) |

2006/08/11

■コミケ1日目行ってきましたメモ

 いきなりですが、今日コミケ行ってきました。
 以下雑感メモ。

  • 今回は時間とお金の制約で、巡回するサークルは絶チルのみに対象を絞る作戦。企業ブースも、小学館で絶チルテレカを買うのみに止める。
  • 11:30前に到着。入場は規制もなくすんなり。1日目ということでそんなに混んでない印象。
  • 絶チル系は、絶チル本と共に他ジャンルの本も一緒においてあるサークルがいくつか。他ジャンルからの新規参入が始まっている模様。興味深い。
  • その一方で、ずっと椎名高志作品系で活動している「天使のしっぽ」さんの皆本受け本がたいそうエロかったり、「風色通り」さんの絶チルギャグ本が手堅く面白かったりと、やっぱりこのサークルの方々は凄いなと思いました。
    さすがは「一番湯のカナタ」の同人誌を作ってコミケで売った実績がある世界でただ二つのサークルです(さすが?)。これからも頑張って下さい。
  • 絶チル本を出していた壁サークル(塩こんぶプロジェクトさん)は、行ったときには既に完売。残念。
  • テレカ目当てに企業ブースへ移動したら、急に人口密度が急増。ここだけ雰囲気が三日目の男性向けに。臭いも
  • サンデーGX(=小学館)ブースの最大の売りはアニメの第二期が始まる「ブラックラグーン」なのだが、それと同じくらい「ハヤテのごとく」がプッシュされていてビビる。
    売っていた「ハヤテ」グッズは、テレカ二枚組セットとTシャツ。特にTシャツはそのまま池袋のチーマーが着ていてもおかしくないくらいKOOLなデザインのブツ(誇張)であり、小学館の「ハヤテ」に対する妙なやる気というか色気が感じられる。これは即ち、これからはハヤテで行くよ! という小学館の意思表示なのか。
  • 13時に撤収。2時間弱しかいなかったのに、あまりに熱くて汗びっしょりになりました。
  • なお、2日目と3日目は行けそうにありません。残念ー
Posted at 20:37 in 更新情報 | WriteBacks (1) |

2006/08/05

■京都弁とツンデレ台詞の親和性の高さは異常(サンデー35号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 『オー! ジャパニーズ「ツンデレ」!!

 ノット秋葉系SFコメディーを自称していた「絶チル」のキャッチフレーズは「このマンガにツンデレはいません」じゃなかったのか! なかったのか! と一瞬絶望したくなりましたが、しかしツンデレの正確な定義は「普段はツンツンとした態度を取るが、一定の条件下では態度が急変してデレデレといちゃつく」状態を指すとなっている以上、普段から皆本にデレデレしている葵が今回ちょっとツンツンしたからと言っても、狭義的な意味でツンデレには該当しないと考えられます。従って、今の葵はまだツンデレ少女ではないと思います。
 とはいえ、わざわざ「ツンッ」という効果音を発生させつつ、京都弁で「カンちがいせんとってや!」と言って強がっている葵は大変に可愛らしくて萌え萌えであることは間違いなく、先週の「椅子に乗って背伸びしながら皆本のネクタイを締めてる葵」と並べて額に入れて飾っておきたいくらいです。小学館は夏コミの企業ブースで売るべき。

 どっちかと言うと、「女の子ってのはどうしてこう…」とぶつぶつ言いながらも赤面しながら葵にメールする皆本の方が、より狭義の意味でのツンデレに近いのではないか? と思うのですがどうだろう。
 まあ、皆本は葵に対してはツンツンしてるんじゃなくて、葵を特別に意識してないだけっぽいんですけどね。隙あらばセクハラして来る薫と比べると葵は「良くできた子」なので、そういう意味で皆本は葵に対して安心しきっているのかも知れません。男女の間特有の緊張感を醸し出せ葵! ツンデレ化はそれからだ!

 あと今回は、ケンのクレヤボヤンス能力がこのマンガの中で初めて有効に使われた気がします。
 ケンって、日本を勘違いしているボケ外国人としてじゃなく、エスパーとしても普通に役に立つんだと思った(ひどい)。

■「あいこら」で盃二の履いてるパンツの描き方の執拗さに井上先生の本気を見たサンデー35号感想

金色のガッシュ

 清麿があまりに面白すぎるのに恐れを成したゼオンが千手張り手を繰り出した! 格好いいけど、そこで張り手する意味がないぜゼオン! 大丈夫かゼオン! という回でした。そういう意味でゼオン劣勢。

 そしてナオミちゃん母がいい女過ぎて震えた。絶対名前はナオコですよね彼女。
 ナオミちゃんもいずれはお母さん似の美人に成長するのでしょうか。将来が楽しみです。

結界師

 「烏天狗」と「世継ぎ」というキーワード、および『女性には頼みづらい状況』という台詞から「うる星やつら」のクラマ姫を連想し、今回はさぞやエロい展開になるんだろうなと期待させた挙げ句に、オチとして大男を出してガッカリさせる。今の週刊少年サンデーはロートルにとって厳しい雑誌になりつつあることを、改めて実感させられました。
 後は、モテようとする繁守に嫉妬してツンツンしてる時子さんが熱いです。時子の繁守に対するツンっぷりには年季が入ってますから、これがデレに転じたらさぞや凄いことになるに違いありません。ツンデレ化! 時子さんまでツンデレ化! 今サンデーには、ツンデレの風が吹いている!

ハヤテのごとく

 俗に「漫画家は自分の頭脳を超える『天才キャラクター』を自分で作ることはできない」と言われており、それ故に「天才キャラ」の頭の良さをどのように表現するかは漫画家の腕の見せ所でもあるのですが、今回の「ハヤテ」ではそれを読み書きできる言語の数で表現する手法で解決しようとしていますね。外国語学習にコンプレックスを抱える人が多い日本らしい表現だなと思いました(社会派)。
 あと飛び級。飛び級に関しては畑先生が今週のWebサンデーで渾身の解説をしており、飛び級を巡る人間関係には色々とこだわりがあるようです。この辺の設定が今後に活かされることはあるのでしょうか。

 それはともかく、もはや畑先生はハヤテとマリアのフラグを立てようとしているに違いないと思った。

武心

 簡単に倒されて「一コマで終わりかよ!」と怒鳴られてしょげている十紋次君の姿は、なんか太っていた頃の椎名先生の自画像にソックリですね!(そんなツッコミか)
 今後は十紋次君のことを、心の中で勝手に椎名高志と呼ぶことにして行きたい。

クロスゲーム

 性格の悪いメガネの監督の策略! そして兄弟ネタ!
 今自分はあだち充先生のマンガを読んでいることを、改めて実感させられます。

読み切り:スペース用心棒でござ候。

 「サンデーR」人気トップというだけあって、絵柄の面でも内容の面でも安心して読める完成度の高いマンガだったと思います。最後に出てきた敵巨大戦艦の表現の仕方(=夜空を覆い尽くす程の巨大さを、コマを真っ黒に塗ることで表現)は、個人的には凄いなあと感心させられました。色々な意味で。勿論褒めてますよ?

 マンガとしての完成度では今回の「スペース用心棒」が一番かなと思いますが、個人的には最初に登場した「究極論ヒロイン」にも捨てがたい魅力を感じます。次に誌面に再登場するのは誰か!(煽り)

2006/07/31

■葵の作ったぶぶ漬け食べたい!(絶チル34号感想)

葵祭り

 葵祭り!(挨拶)
 ついに葵が祭られる対象にまで出世を果たしました。短期連載版「絶チル」(=コミックス1巻)の頃はキャラがまだイマイチ立っておらず、当時ここのチャットで葵をもっと目立たせる方法について議論してしまう程に地味な存在だった葵が、今では三人娘の中では一番の人気キャラにまで成長してしまいましたよ。
 「金にがめつい」ではなく「優等生」の方向に葵のキャラクター性を向けたことが、彼女に人気が出た勝因なのではないかなと思います。

 また、将来は貧乳になると運命づけられてしまったのも、そういうのが大好きな人(おそらくサンデー男性読者の8割に相当)にとってはグッと来るポイントなのではないかと思いました。今回出てきた葵のお母さんも、そういう意味で人気出そう。

葵の弟

 葵が5歳だった時の姿から、『病弱』という設定を抱えて生まれて来た彼女の弟はさざや薄幸オーラをまとったもの凄い美少年なんだろうなあと勝手に妄想していたんですけど、実際出てきてみたらただの生意気でシスコンなガキでした。椎名デザインの美少年…(遠い目)

 その弟と一緒になって皆本に嫉妬してる父親も面白いキャラで、ドタバタホームコメディ描かせたら椎名先生は相変わらず上手いと感じました。個人的には、弟がお菓子を取ろうと手を伸ばしているところが割とツボ。「子供」を描くためのコツが判ってるなあという感じ(エラそう)。

ケン

 「日本を誤解しているアメリカ人」というステレオタイプなキャラを演じるには恰好の存在ですね。まさに、京都が舞台である今回のエピソードに出るべきして出たキャラです。というか、彼がいたからこそ今回のエピソードが作られたはずです。実は「葵祭り」エピソードの真の主役は彼なのではないか、と勝手に思ってます。

 そして今回の彼の敵はボニー&クライド。何故ここでボニー&クライドなのかは不明ですが、それ以上にこのルックスで自分たちをボニーとクライドだと言い張るセンスが凄いと思います。むしろ「普通の人々」が仕立てたインチキエスパーみたい。
 ケン&メアリーといいこいつらといい、オリジナルとはまるでかけ離れてますな。このマンガに出てくる外国人エスパーは、今後もこういう方向性でやって行くのでしょうか。超期待

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