2006/07/19
■戦う愛のサイエンスレジェンド(別名:絶対可憐チルドレン)サンデー32号感想
絶対可憐チルドレン
残念ながらまとめている時間がないので、箇条書きにします。
・扉
『出ましたっ!! 絶対可憐なチルドレン!!
』
期待通りPPGZをネタにしてくれて、ちょっと嬉しくなりました。担当編集者氏もちゃんと見ているんでしょうか。どのキャラがお気に入りですか? やっぱりバブルスですか?(馴れ馴れしい)
あと、紫穂に胸の谷間のようなものが出来始めているのに気付いた人は目ざといですね(他人事のように)。オトナの階段登りたい競争は紫穂が一歩リード。
・末摘さん
皆本から取り調べを受けてるコマの末摘が、やたらと可愛く感じました。ミソッカス→おキヌちゃんと続く、椎名高志マンガ正統派ドジっ娘ラインの後継者ですね彼女。不二子からいじめられる姿がよく似合ってます。
案外、皆本は彼女のようなタイプとくっついた方が、結婚生活自体は上手く行きそうな気がします。彼女も何だかんだでちゃんと皆本がグッと来てしまう弱点を掴んだみたいですし、結構いいコンビになれるかも知れません。みんなも末摘さんを嫁にするがいいと思うよ。
・不二子の狙い
「今のあの子達のことばかり考えないで、常にそれ(成長後の姿)を意識する…これはその修行です!
」
つまり、幼女を幼女のまま愛するのではなく、将来成長した姿を心の中で愛でながら今の幼女を愛せよと申しているのですね。まさに光源氏的な戦略。方法論だけは正統派っぽいです。
でも結局、今回の不二子ちゃんは「なんて恐ろしい子
」って言いたかっただけちゃうんかと。月影先生プレイ。
・朧おそるべし朧
寿司を握る特務機関のトップも凄いのですが、その寿司を普通に食べてる秘書の朧さんも、違う意味で凄いと思いました。彼女は一体何者!
しかし、欄外のキャラ紹介から朧がさりげなく外されていることに、彼女は気付いているのでしょうか。今回のこの行動により、担当編集者氏はこのマンガで最も謎めいた存在である朧を敵に回してしまった可能性があります。逃げて! 担当さん早く逃げて!
2006/07/15
■椎名高志阪大卒説の謎に迫る!(迫るだけ)
京都には学生時代、三年半ほど住んでました。ワタシの母校は京都市立芸術大学というところで、桂川を越えた京都の郊外、沓掛(くつかけ)というとこにあります。
今週の原稿速報で、椎名先生が自らの出身大学について書かれていました。
知っている方は知っていると思うのですが、椎名高志先生の学歴については
- 大阪大学説(法学部?)
- 京都市立芸術大学説(美術学部)
の二つが昔からネット上に存在しており、ここの掲示板でもどちらが正しいのかが話題になったことがありましたが、ご本人が公表したことでようやくこの議論(というか憶測)も収束に向かうことでしょう。
Wikipediaでも、時期によって異なる説が掲載されている
私としては、どちらが正しいのかというよりも、むしろ「大阪大学卒業説」がどこから出てきたものなのか? ということの方に興味がありました。せっかくなので、ちょっとこれについてネットで検索をかけて調べてみました。
大阪大学説
Googleで検索できた一番古い情報は、2ちゃんねるの阪大スレに出てきたこの発言でした。
タイムスタンプは2000年7月。
http://saki.2ch.net/kouri/kako/964/964708163.html
82 名前: 飯 投稿日: 2000/07/28(金) 03:14 阪大出の有名人ですか…。じゃ、一人挙げておきましょう。 椎名高志
次に古いのが、少女漫画板「少女漫画家の出身校」スレのこの発言。
http://salad.2ch.net/gcomic/kako/977/977348021.html
170 名前: 花と名無しさん 投稿日: 2000/12/24(日) 15:05 男性漫画家だと 椎名高志 大阪大学 井上雄彦 熊本大 富樫義博 山形大
学歴ネタ板の「復活 有名人学歴」スレにも、このような書き込みが行われています。
http://natto.2ch.net/joke/kako/991/991893647.html
18 名前: エリート街道さん 投稿日: 2001/06/08(金) 01:17 椎名高志=阪大
そして2002年12月に、漫画家の出身大学情報をまとめた書き込みが、漫画サロン板の「漫画家の学歴」スレに掲載されます。
この書き込みはテンプレ化し、2ちゃんねるの他の板や、2ちゃんねる外の掲示板などで有名人の「学歴」が話題になる度にコピペされることで広まりました。椎名高志=阪大卒説を世に広めたのはこの書き込みなのではないか? と推測しています。
http://www.dexiosu.net/~koogel/html/koogekako_logs/2ch/csaloon/1039608304.html
NO:142 NAME:マロン名無しさん MAIL:sage DATE:02/12/24 14:29 ID:??? (中略) 阪大:椎名高志,陽気碑 (中略) 京都市立芸大:米村孝一郎,やまむらはじめ,山田章博,米田仁士,佐々木マキ (以下略)
Wikipediaの大阪大学の項目にも、「著名な出身者」として椎名高志氏の名前が挙がっていた時期があったようです(が、現在は存在していません)。
そして「法学部卒業説」の方ですが、これについてはほとんど情報が見つかりませんでした。Googleで検索できる範囲では、2005年10月に「法学部卒」をネタにしていた日記がはてなダイアリーに存在していたのが一番古いものの様です。割と新しい学説? はてなキーワードの「椎名高志」の項目に「法学部卒」とあったからでしょうか?
こうなると、はてなキーワードの椎名高志の項目に「法学部卒」と書かれた時期や理由が気になります。はてな市民の方調べて下さい(他力本願)。
はてなキーワードに掲載された阪大法学部卒説。現在は修正されています
京都市立芸術大学説
椎名高志氏が京都市立芸術大学卒であるとする情報で一番古いものは、2ちゃんねる漫画板の「≪≪≪高学歴な漫画家≫≫≫」というスレのこの発言の様です。
http://salad.2ch.net/comic/kako/984/984137409.html
233 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日: 2001/03/20(火) 14:59 大阪芸大。庵野秀明 士郎正宗 園田健一 島本和彦 京都市立芸大。九月姫 椎名高志 東デ。萩原一至 以上卒業者。
また、同時期に、2ちゃんねる美術・デザイン学校板の「美大の漫研のLVが高いって本当?」というスレでも、以下の発言が見つかりました。
http://school5.2ch.net/test/read.cgi/design/984409440/
61 :名無しさん@お腹いっぱい。 : 2001/03/21(水) 09:57 ID:Q1Ohz9qg 米村孝一郎 やまむらはじめは 金沢美術工芸大だよ~ん。 堤抄子 椎名高志 板橋しゅうほう 九月姫 出光秀匡 あだちたかし 以上を京都市立芸大に追加。
その後、2002年10月に、「美術系マンガスレ」というところで美大出身の漫画家一覧の書き込みがあったそうですが、これについては現在検索することができませんでした。
この説があまり広まらなかったのは、「阪大説」で紹介したテンプレにこの情報が反映されなかったためではないかと思われます。このテンプレに対しては
http://love3.2ch.net/test/read.cgi/ms/1078392157/102n-113
113 :可愛い奥様:04/03/12 12:35 ID:BW0PjJIU >>102 椎名高志は京都市立芸大だぞ。 私が1回生の時4回生にいた。
なんてツッコミもあったりしたのですが、一度この手のコピペで広まってしまった情報を後から修正するのって難しいんですよね。
で、結局何故椎名先生の「阪大法学部卒業」説がこんなに広まったのかについては、そんな学歴を持っていてもおかしくないくらいに椎名氏の知識の広さが読者から高く評価されているためである、ということなのでしょう。
なお私の場合は、「芸大美術学部→漫画家」というルートに比べると「阪大法学部→漫画家」というルートは一般的な漫画家のキャリアとしては面白すぎるので、おそらく芸大の方なんだろうな、と思っていました。すみません(おわり)。
2006/07/08
■サンデー31号絶チル(幼女愛好推奨マンガ)感想
絶対可憐チルドレン
『人の命がかかった任務で!!
』
君たちのことを心配する僕の気持ちを、君らはおもしろ半分に試したんだぞ!!
この台詞の後ろに「あたしの気も知らないで! 何よ! あんたなんか大嫌い!」と続いても、全く違和感がありません。
皆本の心はどこまでも乙女です。
別に不二子ちゃんが無理して洗脳しなくても、皆本がチルドレンにすっかりメロメロになっているのは間違いないところ。ただ、皆本はコミックス3巻での「でも、ゆっくりでいいんだ! 僕はちゃんと待っててやるから…
」や、コミックス4巻の「現実の世界でも僕は君が大人になるまでそばにいる
」といった言動からも判るように、皆本は彼女たちが大人になるまではその成長を見守るスタンスを取っています。つまり、皆本は別に彼女たちが幼女だから好きなんじゃなくて、彼女たちが彼女たちだから好きだというスタンスですね。
ロリコン呼ばわりされるとムキになって否定するのは、大人になるまでは見守る立場を貫徹するという、彼の意志の強さの表れでもあると思います。
で、不二子ちゃんのスタンスは、彼女たちは幼女でも彼女たちなんだから、別に大人になるまで待たなくたって、幼女とデキちゃってもいいじゃん! というもの。そう考えると、なんか凄い正論なのではないかと思えて来ました。まあ、『未来を変える』という観点からすると、強引さ加減においては兵部の言っていた「その銃で今すぐあの子達を殺せばいい
」と同レベルなんですけど。
ただ皆本も、ここで不二子の理屈に屈してしまったら、自ら「変態」よばわりしている兵部と同じ立場になってしまうので、ここは必死で抵抗するはず。不二子ちゃんの正論が勝つか! 皆本の理性が勝つか!(煽り)
今回登場した末摘花枝一曹ですが、彼女の名前の由来は源氏物語の中で最も不器量なキャラクターとして有名な「末摘花」から持ってきているにも関わらず、このマンガの中では何か童顔巨乳キャラとして出てくるところが熱いです。
ただ彼女は催眠能力持ちっぽいので、童顔巨乳の中から女華姫みたいなのが出てきたよ! みたいな展開になる可能性もあるので油断できません。何か凄いオチが待っていてもおかしくないと思った。
2006/07/01
■「GS美神」アニメ再放送おめでとう記念(サンデー30号絶チル感想)
絶対可憐チルドレン
『あと数年もすれば気づくかもしれないわ。この子たちもステキな女の子なんだってことを。
』
でも――それじゃ遅いと思わない?
皆本の年齢を考えると中学生が相手でも十分に早い上にヤバい気がするのですが、なんか不二子ちゃんはどうしても「今」のチルドレンと皆本をくっつけたがっている様子。「今必要なのは、運命を変える程の強い愛の力
」という彼女の理屈は一見すると説得力があり、かつ大変に美しいものなのですが、これは言い方を変えれば、一般的には非常識とされる形の愛を成就させて運命を書き換えてしまうという強引なやり方とも言えます。
この人の場合、何かこう運命がどうとかいう訳だけじゃなく、単に二十歳の男子と十歳の女子というインモラル気味な年の差カップルを見るのが趣味だから、という要素も多分に含まれているのではないか? という気もします。
判りやすく表現すれば、「カードキャプターさくら」の寺田先生と利佳ちゃんの関係に萌えてしまう、やっかいなタイプですね。趣味が合いそうです。
ただまあ、コミックス1巻で出てきた未来の薫は、皆本に銃で撃たれるという極限状態にならなければ彼への愛を告白することができなかった程にツンデレをこじらせており、そんな彼女の精神状態が彼女をエスパー対ノーマルの最終戦争に参加させる一因になったのは間違いないところ。もし不二子がこのことを知っていたとすれば、この問題は早めに解決しておいた方が良いと彼女が判断したのも納得できます。
エスパーとノーマルの間で最終戦争が始まる前に、皆本とチルドレン達を「好きだ!」「好きよ!」な関係に持って行くことができれば皆本とチルドレンが相対することもなくなる訳ですし、そして何よりもインモラル気味な年の差カップルを成立させれば不二子ちゃんの趣味も満たされると。ああ、なんかちょっと合理的な説明っぽい!(ぽくない)
あと今回は、あらぬ妄想が止まらないチルドレン達に突っ込んだり、その妄想通りの行動をして来た谷崎主任をパンチ一発で撃退したりするナオミちゃんが可愛かったです。
なので、そろそろ彼女のキャラクター紹介欄のイラストと文章を何とかしてやって下さい。
2006/06/26
■「出てます」特務機関はいい人ばかりだなあ(サンデー29号絶チル感想)
絶対可憐チルドレン
「ザ・ワイルド・キャット・アンド・ザ・チルドレン出動ーっ!!
」
局長とチルドレン達の緊張感あるやり取りをたった1コマで台無しにする、谷崎主任のこの威力(というか脱力)。侮りがたいです。さすが椎名高志のマンガのキャラだ。
前回の「絶チル」を読んだ時に予想した今週の展開は:
- ザ・チルドレンの担当を外された皆本は、谷崎と入れ替わりでナオミの担当に→
- 皆本とナオミという一見マトモそうなコンビは、最初のうちは上手く機能していたのだが、やがてナオミが再びスランプに→
- スランプの原因は、皆本がコンビの相手だと谷崎のように蹴飛ばせない為、ストレスが溜まっていたためと判明→
- 谷崎のアレっぷりにうんざりしていたナオミも、自分にはああいう指揮官が必要なのだと納得→
- ナオミと谷崎は元のコンビに戻ってめでたしめでたし→
- 残された皆本の運命は?(以下次号)
だったんですけど、全然違いました。谷崎主任がチルドレンとナオミを一緒に指揮する展開は想定外でした。嬉しそうだなあこのオッサン。
先週ここにこの予想を書く暇がなくて良かったです。
あと、今回の実質的な主役であるところの不二子ちゃんこと蕾見ですが、キャラクターの立ち位置が何となく「GS美神」のアシュタロス編における美神美智恵に近いのかなと思うようになりました。主人公(今回の場合は皆本)を厳しく鍛えて成長させようとする役割であると共に、登場キャラの誰もが彼女に頭が上がらない(おそらく兵部も)という最強ポジションであるところも似ているのかなと。
性格は全然違うようにも見えますが、「GS美神'78」の頃の美智恵をダメなまま成長させると、案外あんな感じになるのかも? と勝手に想像しています。
□
「待って下さい! 僕はあいつらの――
」
「命令一つで個人的なつながりまで…切られてたまるか!
」
そして、今回のエピソードにおける最大の個人的ヒットは、皆本のこの台詞でした。「僕はあいつらの」一体何だと言いたかったのでしょうか。保護者? それとも、もっと別の存在? ちっこいのは別にいいけど? みたいな感じ?
そんな感じで、皆本が如何にチルドレン達にデレデレのメロメロになっているかを端的に表現している台詞だよなあと思いました。蕾見が言うには今の彼には「運命を変える力がない」とのことですが、この溺愛っぷりを克服しないといけないという事なのでしょうか。
でも、幼女にメロメロになっていない皆本なんて皆本じゃないですし。どうなるんでしょうかこれから。
2006/06/21
■「絶対可憐チルドレン」コミックス5巻
質問:
「こんな話を知っているかね?
」
グリシャム大佐が話したのは、どんな話ですか?
- 「さようなら、ドラえもん」
- マリア様がみてる「レイニーブルー」
- 月姫
コミックス5巻を買いました。近所のヨーカドーの中に入っている小さな本屋で(購入特典:レシート)。
でも、その小さな本屋でも、ちゃんと「絶チル」は新装版「美神」と一緒に並んで平積みで売ってました。オレの気持ち判ってる! さすがはオレの近所の本屋だ!
そして話題のコミックス5巻のおまけ(絶チル没バージョン)ですが、個人的に気になったは最後のページに描かれているツインテール少女ではなく、その下に書かれた「そのあともイロイロあったけどな
」という小さな一文、およびその後ろに付けられた怒りの漫符でした。特に漫符。
このたった一つの符合の中に込められた椎名先生の感情を妄想するだけで、私なんかもう本気で泣けて来ます。
いやもう、超増刊に読み切り版「絶チル」が載ってから正式連載版に至るまでの間に、ホントにイロイロあったんでしょうね。サンデー本誌で「十五郎」や「旋風の橘」や「東遊記」が猛威を振るっていた頃、椎名先生はおまけネームに出てきたような設定をこねくり回しながら、編集部と壮絶な打ち合わせバトルとかをしていたに違いないのです。
没ネームの「皆本元エスパー設定」は、「いやでも主人公が女の子三人組ってのは少年誌的にはヤバいッスよ先生!」とか言われたけど、でも幼女三人組をどうしても描きたい! という葛藤から出てきた、折半的なものだったのかも知れません。というか、少なくとも私はそのように妄想しています。
もともと「チルドレン」には週刊少年誌作品としてはいくつか文法違反があり、そこんところでこの数ヶ月すったもんだしてたんですが、結局その問題はほとんど改善されてないままなんですね。
でも結局、おまけにも書かれているように、少年誌的な正しさよりも幼女三人組を優先し、「どうしてもコレが描きたいんだ! オレにはもうコレしかねえ!」と覚悟を決めて突破を図って編集部と衝突、そのバトルの果てが現在の「絶チル」に繋がっているという。5巻のおまけネームは、上の引用の「すったもんだ」の一環だったんだろうなあ、と思われます。
今回のおまけに掲載された没ネームは、「絶対可憐チルドレン」という作品が椎名高志という作家の怒りと覚悟でできていることを、久しぶりに思い出させてくれました。
にしても、最後のページに描かれているツインテール少女は、「アタシもう子供じゃないのよ! 抱いて皆本主任!
」とか日常的に言ってそうな小悪魔キャラっぽいですよね。萌えます(結局)。
2006/06/12
■パンツはいてない(サンデー27号絶チル感想)
絶対可憐チルドレン
『あっ、巨乳のおねーさんだー♥ わーい♥ わーい♥
』
『デカイぜ!(何が?)
』
『次号、晴れ時々おっぱい祭り決定! 所により血の雨が降るでしょう!
』
このアオリを書いてるのはおそらくは椎名先生の担当編集者(東大卒)だと思うんですけど、仮にも日本の最高学府と謳われる大学出身の頭脳がこんなことを考えるために使われているのかと思うと、私なんかはもう心底嬉しくなって来ます。人類の英知は、このような「くだらないとしか思えないことを全力でやる」行為に対してこそ使われるべきなのです(持論)。
これは素晴らしい仕事ですよ担当さん! この調子でがんばれ担当さん! これからもその才能有り余る優秀な頭脳を、おっぱいと幼女とメガネ男子と変態が溢れるステキサイキックマンガをより良いモノにするためだけに費やして下さい!
そしてその問題のおっぱい祭りの当事者こと蕾見不二子さんなのですが、「藤壷」を連想させるその名前といい、「バベルの創設に関わった
」という朧の台詞といい、「兵部少佐の拘束と監禁も彼女の力なしには不可能だった
」という局長の解説といい、早くも大物感は十分。
また、表紙のイラストの小さな写真に若かりし頃の彼女と一緒に写っているのは、同じく若かりし頃の兵部だろうと推測されるところから考えても、彼女が兵部と比類するクラスの重要人物であることは確実でしょう。おそらく彼女の超能力も、兵部に匹敵する(あるいは凌駕する)レベルであるはずです。いよいよ、ストーリーの軸を「パンドラ」との抗争に向けて来たのかな、という感じがしますね。
あと、その蕾見に皆本が襲われている件ですが、蕾見が基本的に痴女であることを差し引いても、皆本はエスパーにモテるフェロモンを常時放出しているという特殊能力を備えているので、こうなるのも仕方がないと思いました。皆本の存在自体が罪なのです。
また、私が思うに、多分皆本はあれがファーストキスだと思います。薫からキスをせがまれた時の動揺っぷりや、大人状態の葵のパンチラを見た時の頬を赤らめっぷりを見る限り、彼の初々しさはそうでないと説明がつきません。
私なんかは、そんな初心で乙女な皆本の唇を最初に奪うのは薫だとばっかり思っていたのですが、その皆本の唇がいきなり出てきた熟女に奪われちゃった! しかも薫の目の前で! たいへんだ! 確かにこれは血を見るね!(ミスリード)
ナオミと谷崎の絡みが、往年の「GS美神極楽大作戦!!」の美神と横島の関係を彷彿とさせて良かったです。