2006/06/04
■カニキングカードってコミックス5巻の購入特典でしょうか?(サンデー26号絶チル感想)
絶対可憐チルドレン
このすごいメンバーで『チルドレン』がアニメに・・・というのはウソです。世の中そんなに甘くありません。
もっと凄くないメンバーでならアニメ化される可能性がある、ということですか?(挨拶)
個人的には、もし何かの間違いで本当にアニメ化された場合、アニメの制作スタッフに「絶チル」が女の子向けのマンガであると誤解され、「ぴちぴちピッチ」や「東京ミュウミュウ」みたいなタイプの微妙な女児向けアニメが作られてしまったら面白いな! と思っています。
で、もしそうなったら、「こんなの『絶チル』じゃない!」と主張するコアな原作版ファンと、「これ面白いじゃん!」と擁護するコアなアニメ版ファンの間で、ネットの掲示板を舞台に激しい論争が起こったりするのは確実。楽しみですね!(ダメ)
※椎名高志氏と吉松孝博(サムシング吉松)氏との関係に関しては、Wikipediaが参考になります
→Wikipedia: 椎名高志、Wikipedia: 吉松孝博
そして今週の「絶対可憐チルドレン」ですが、予想通り兵部の魅力が炸裂したエピソードでした。気まぐれでワガママで尊大で人の言うことを聞かず、自分がやりたいと思ったことを後先考えずに実行してしまう。それでいて、状況を判断して立ち回れる冷静さも持ち合わせている。敵に回すと大変にやっかいだけど、味方にいてもこれはこれで大変にやっかいであるという、兵部の人となりがとてもよく判るお話でしたね。
「僕は憎しみで、人を殺せる。
」なんて前回(「パンドラの使者」編)の澪の妄想そのままな台詞をわざわざ言わせる辺り、兵部を描いている時の椎名先生のノリっぷりは相変わらずだなあと思います。兵部を描いている時は、今も兵部に頭を乗っ取られているのかも。
あと注目しておくべき兵部の台詞としては、「僕は行きたいと思ったところにはどこにでも行く
」というもの。これは、前回の話で薫が言っていた「あたしたちエスパーは何にでもなれるしどこにでも行けるんだ!
」と言葉の中身は一緒なのですが、その意味としては対になっていると捉えるべきでしょう。
薫の言葉が「あたしたち」とエスパー全体のことを指しているのに対し、兵部の言葉は「僕は」と一人称になっているのもポイント。「超能力」や「エスパー」に対する両者のスタンスの違いを、明確かつ端的に象徴していますね。
紫穂は好き嫌いし過ぎだと思う。
2006/06/03
■「ああ、もう! 可愛いわね!」(ヒナギクさんが)サンデー26号感想
ゴールデンエイジ
「ちゃんと勝つための準備はしてあるんだよ!
」
前日には勝つためにミーティングをキチンとやり、試合当日は律儀に朝5時半にユニフォームに着替えてグラウンドに集合する不良なんて、例えマンガの中でもそうそう拝めませんよ! みんな本当は素直でいい子!
あと、ヒロインであるにも関わらず前回は全く出番がなく、早くもその存在価値が危ぶまれていた小波ちゃんですが、今回は近江君にスカートをめくられそうになるという形で、ヒロインとしての仕事をキッチリ果たしてました。今後も彼女はこういう立場になるんじゃないかと思われます。良かったね小波ちゃん。
ハヤテのごとく
「ネコなび」が一向に猫マンガにならないのに業を煮やした畑先生が、ついにヒナギクを主人公にした猫育成マンガを作る気になっちゃったという超展開に!(まちがい)
今回のストーリーは、サンデー超増刊に掲載された西沢×ヒナギクのカップリングの形成過程を描いたものになりました。
ただヒナギクさん、口では「私はあなたを応援するわ
」とか言ってますけど、実際にはハヤテにメロメロになりつつあることは明白であり、いずれ「本当は彼のことが好きなのに、もうアタシったらバカ! バカバカ!」ってアンビバレンツな葛藤状態に陥ることはもはや必至の有様。
という訳で、これからの「ハヤテのごとく」という作品は、西沢さんを応援することで間接的に自分の欲求を満たそうとするヒナギクさんが内心では悶々とし続ける様を描きつつ、ネコちゃんを育成するマンガになりそうです。あの子猫に「ハヤテ」って名前を付けたりしてな! それをナギに知られて慌てたりしてな! 楽しみだなあ!(妄想)
妖逆門
「本当の妖逆門はこれからだ!
」
打ち切り格闘マンガの定番フレーズをナチュラルに使いこなして第一部完的な展開に繋げる田村光久先生のセンスは、なかなか侮れないものがあるなと思いました。
また、主人公に明確な「戦って勝つ理由」を与えたのも印象的。これまでは典型的な「バトルするためだけに用意された世界でゲームみたいなバトルをする」系の子供向けバトルマンガ路線に徹するつもりなのかな、と思っていたんですけど、これからの展開次第では、マンガとして大きく化けるかも知れません。
あと『妖逆門』のカードゲーム紹介ページに載っている『妖スポット探検』のコーナーが個人的にちょっと好きなので、できればあのコーナーの拡充をお願いしたい所存です。大昔の少年誌って、こんな感じのうさんくさいオカルト記事が堂々とグラビアページを飾っていたりしたんですよね。なんか懐かしいです(懐かしい?)。
ハルノクニ
機動隊を難なく蹴散らした未来の世界の猫型ロボット兵器をいとも簡単に手玉に取るコーさんが、最高に格好良すぎます。ホントに何者なのですか彼は。
「ハルノクニ」というマンガは、基本的には「ハル」を巡るギリと日本政府首脳部の衝突を描いたサスペンスドラマという触れ込みなのですが、私個人としては、うどんのドンブリを横から鷲掴みしたり、警官隊相手に鉄山靠を軽々と極めたりするコーさんの存在の方が、遙かにサスペンスです。「ハル」の中に秘められた謎はいつか作品の中で明らかになる日が来るとは思うのですが、はたしてコーさんの謎が解ける日はやって来るのか。そんなことに拘っているイヤな読者として、これからも「ハルノクニ」を楽しんで読んでいきたい。
あいこら
最初に読んだ時は「ハチベエの父は、『あいこら』らしからぬマトモなお父さんだなあ」と思ったんですけど、でもあのハチベエの父のことだから彼が強度のパーツフェチであったことは間違いなく、また「キモチ悪いくらい仲良かったんだ
」というハチベエの台詞から推測するに、ハチベエ父はハチベエ母のパーツのどれかにメロメロだったのではないかと想像できます。故に、息子に対しても「パーツフェチになれ! そしてそのパーツにピッタリな最高の女を見つけるんだ!」みたいな教育を施したことは想像に難くありません。そう考えると、やっぱちょっとダメな父なのかなと思います。
今回の話の中で出てきた「最高の女
」とは、自分のフェチ願望にピッタリ来る女性のことを指すんですよね。きっと。
でも、そんなハチベエの言動の本当の意味を知らず、「最高の女」というフレーズから連想される真っ当な意味だけを捉えて頬を赤らめてしまう桜子。久しぶりに、このマンガの基本的なギャグパターンを見たような気がします。
例え誤解から生まれて誤解によって育まれた恋であっても、それでお互いが幸せになれるんだったら、それはそれでいいんじゃないんでしょうか?(哲学)
ブリザードアクセル
吹雪はブリーフ派!(感想)
お互いの体をアザだらけにする程の痛みを乗り越えて、パートナーとしての関係を育んできた吹雪と六花。さすがにここまで演出されると、今回の勝負はもう負ける気がしませんね。説得力を持たせる演出の仕方が上手いなあ。
そして、もし今後この二人が恋愛関係に発展した場合、今回の特訓の体験が脳裏に刷り込まれちゃって、ンもう痛くしないと気が済まないの! とか、そういうのに目覚めてしまったらどうしよう! とウッカリ思いついてしまったんですけど、でも私ももう大人なので、それは心の中にしまっておきたい(←大人になれ)。
からくりサーカス
「からくりサーカス」がどのくらい長期に渡って連載されていたかをこのサイト的に表現すると、「GS美神」のアシュタロス編で一度死んだベスパが復活した話が掲載された頃、「からくりサーカス」では腕だけ残して死んだと思われていた鳴海が実は生きていた話が掲載されたんですよ。判ります?(微妙)
そんな感じで「からくりサーカス」が連載終了。史上最強最大最悪の喪男にしてダメ人間だったフェイスレスも、最後は今までの自分を悔悛して勝を助けたことで、一応救われたみたいです。最後まで悪役にすら徹することができない辺り、やっぱり彼は何をやってもダメなダメ人間だったんだなと思ってしまった次第。
でも、私はフェイスレスのおかげで、この作品をより深く楽しむことができたと思います。さようならフェイスレス。楽しかったよ!(ホントです)
2006/06/01
■「からくりサーカス」終了記念・バーチャル読者アンケート
サンデー25号で「からくりサーカス」の連載が大団円を迎えましたが、これまで「からくりサーカス」が占めていたサンデーの巻末特別枠に来週から収まると思われる連載作品は、どれだと思いますか?
なお、この枠に収まる作品の条件としては、以下のものがあると推測されています。
- サンデーを代表する作品ではあるが、いわゆる「サンデーの看板マンガ」的な存在ではない作品
- 主力読者がアンケートを出さない年齢層なため、比較的アンケート人気が弱い
- でもコミックスは売れるので、雑誌としては載せておきたい
- いくらでも長期連載化が可能である
[ アンケートの結果を見る ]
2006/05/30
■「ハルノクニ」のタイトルを「ネコなび」に変更することを提案します(サンデー25号感想)
武心
「その武道の使い方は間違っている!
」
この作品の連載が始まってから一番面白いエピソードでした。ようやく万乗先生のやりたいことが見えてきた感じ。
いきなり主人公が車に撥ねられた第一話から幾星霜、ようやくこの作品が訴えたいメインテーマが見えてきましたよ! マスターヨーダを師と仰ぐ万乗先生の本領はこれからだ!(アオリ)
ゴールデンエイジ
唯君のパーフェクト超人っぷりと、近江君に対する「何としてもお前をいただく!」オーラがますます目に付くようになって来たこのマンガですが、個人的には近江君の側近のツリ目少年の存在が気になります。「15分で5点リードからスタート
」とか余裕ぶっこいてると、そのうちキミが大好きな近江君を唯君に取られちゃうよ!
妖逆門
こんな扱いをされた挙げ句、ゲームの中でもオマモリ様が「使えないカード」扱いされて、カードショップで1枚30円くらいで売られるようになっちゃったら本当に浮かばれないよな! と思いました(まちがい)。
ハヤテのごとく
何ですかこのエロい妄想しか浮かばない、大変にけしからん展開は!
これで次回エロエロな展開にならなかったら暴動が起きますよ! たいへんだ!(バカ)
犬夜叉
「お前と私は…同等だと言うのか?
」
「そうよ…同じ立場だわ
」
桔梗を自分の唯一無二の恋のライバルと位置付けることで、見事に窮地を脱出。そういう解決法で来たか! 若いっていいなあ! と思いました。
いやもう、「桔梗…あなたををひっくるめて、犬夜叉をもらいます
」と『めぞん一刻』の五代君みたいなこと言いだしたらどうしようかと(バカ)。
あいこら
知性と教養があるごく一部の人間だけの濃い趣味に過ぎなかったメガネフェチが、今ではすっかり大衆に受け入れやすい形に姿を変え、コモディディ化して薄く広まっていく。
同じ「メガネ好き」でも、ファッションとして好きなのと二次元のメガネっ娘が好きなのとではまったくメガネに対するスタンスが異なるため、両者は決して分かり合うことはないのですが、それでも全体としては「メガネブーム」という同じ枠の中で括られる存在として、一般社会からは見られてしまうのです。それが今のメガネ好きの実態なのです。
そんな現状に対して原初のメガネフェチ達が憤り、「メガネ・イズ・デッド!」と叫んで絶望する心理は決して理解できないものではありませんが、しかしいくら嘆いても、再びメガネが濃い趣味の人間だけのモノに戻ることはありません。そんな中で我々メガネ好きができることは、自分なりのやり方で、自分の信じる「好き」を貫くことなのではないのでしょうか。今回の「あいこら」は、つまりはそういうことを訴えたかったのではないかと理解しました。
なお、私は「二次元のメガネキャラが、『何故このキャラはメガネをかけているのか?』と推察するのが好き」なタイプのメガネファンです。三次元のメガネにはそれほど興味はありません。重症?(多分)
聖結晶アルバトロス
今回のエピソードから「ふしぎの海のナディア」のアトランティスが滅んだ話を思い出した人はもう三十代後半!(挨拶)
今回は、表紙の絵にグッと来ました。あとはゴミ子が木陰で泣いてるところ。
ホントにこの子はどこまでも救われないシチュエーションになると輝く子だなあ。
2006/05/27
■絶対可憐なチルドレン(頭が)は兵部で決定です(サンデー25号絶チル感想)
絶対可憐チルドレン
今週の「絶チル」の最初に出てきた「パンドラ」のメンバー達って、そのまま今週の「あいこら」に出てきた渋沢の仲間のフェチシストに差し替えても、それほど違和感なさそうだと思いました。
兵部「ボクの呼びかけで集まってくれたフェチシスト達さ。
」
奴らのように自分のフェチを強引に他人に押しつける集団を倒しに来たのさ
なんかこれって、「パンドラ」の行動理念と差し替えてもあまり問題なさそうな気がします! 現にパンドラの中には、「ボクの人形モデルに!」って言いそうな人形フェチが存在していますしね! さすがにガスマスクフェチはいませんが、常に包帯を顔に巻いているコレミツは間違いなく包帯フェチなので、顔面被り物系フェチシストの領域はカバーできますしね! それに、黒巻以外の女性キャラ二人は、どっちも「私のドレイになってみない?」って言いそうな顔してますしね! エスパーとフェチの意外な接点!
まあ作品内の立場的には、パンドラが真メガネ党の側で、バベルが渋沢や鹿野の側なんですけどね。今回の「あいこら」は、メガネフェチというマイノリティ同士が争い合う虚しさとメガネを愛することの大切さを説いた名作でしたが、「絶チル」もエスパーというマイノリティ同士が争い合う物語である点は共通しており、そういう意味でも「絶チル」と「あいこら」は似通っているのかも知れません。
そんな感想(何)。
とりあえずオリハルコン製のステキメガネは、弓雁ちゃんじゃなくて葵に着けるべきです。
今回は物語の舞台が現在のイラクっぽいところで、かつテロ組織が相手と言うことで現実とオーバーラップした社会派ネタを作者がやるつもりなのではないかと危惧している方も(ネットの感想を読んだ限りでは)いるみたいですが、今回のメインテーマはあくまで兵部少佐の変態っぷりと気まぐれで行動する子供っぽい可愛らしさを堪能するところにあるはずなので、読む際にはあまり気構えする必要はないと思います。
実際問題として、彼がやってることは誰にとっても迷惑以外の何者でもないんだけど、いたずらしている時の兵部の可愛らしさがあまりに異常な程なのでギリギリで許されているという感じ。リーダーがこんなにやんちゃな子供だったら、コレミツも世話の焼き甲斐があるってものですよね。パンドラのフェチシスト達もみんなそんな兵部にメロメロなんだろうなあ。
あと異常といえば、薫のソックリさんの可愛らしさも割と異常。
前回のエピソードで賢木を描きすぎたおかげで、椎名先生が褐色萌えの素晴らしさに目覚めたんじゃないかと思った。
2006/05/23
■決してパンツだけの話ではなかったサンデー24号絶チル感想
遅くなりましたが、サンデー24号の「絶対可憐チルドレン」の感想です。
まず改めて誌面を見直してみると、今回の「パンドラの使者」編って
- 生足ブーツ派(澪)
- 絶対領域派(薫)
- 黒タイツ派(葵)
の誰もが、それぞれお好みの足フェチ属性を鑑賞できる構成になっていることに気が付きました。どこまでサービス精神が旺盛なのでしょうかこのマンガ。
個人的には、やっぱり澪の能力で本体から切り離されてブルブルもがいている、葵の黒タイツ足の印象が強烈でした。ですので、もしこのエピソードがアニメ化された暁には、バンダイは「葵の足」を商品化するべきだと思います。ねこにゃんぼうみたいなアレで。勿論、足の裏をくすぐる度に違う悲鳴が上がる機能付き。お子様の情操教育とフェティシズムの開眼に!
□
あと足フェチ要素以外で気になったのは、今回の薫がやたら漢らしかったところです。
自分の恵まれない境遇を己の分身に言い当てられてヘコんでいる澪に「あたしたちエスパーは、何にでもなれるしどこにでも行けるんだ!
」と檄を飛ばし、「ヘコんでいるエスパーを見ると、ムズムズするんだよね! そういう時って、なんか、やたらと力が出るんだ!
」という言葉で『困ってる仲間を放っておけない』リーダー的な性分であることを彼女らしく表現。そして絵的にも印象的だった背中から羽が生えて澪を包み込むイメージの描写は、「ここはオレにまかせろ! オレが守ってやる!」という、薫の漢らしさのメタファーと捉えることもできます。そしてそんな薫のことを、仲間の葵と紫穂も「なんて頼りになる奴なんだ!」といった眼差しで見守っています。
そんな薫の姿は、全て彼女がエスパー達のリーダーとなる才覚を持っていることを表現していると解釈できます。エピソードの冒頭で兵部が「戦えば戦う程、薫は『女王』に近づいていく」みたいなことを言ってましたけど、これはおそらく薫が戦うことによってその才能に目覚めていくという意味なのでしょう。
彼女はエスパーのリーダーとなれる器を持っているのは間違いないですが、それは逆に言えばエスパーとノーマル(=人類)が反目しあうようになれば、彼女はエスパーを守るために「人類と戦うリーダー」にもなる可能性があるのです。エスパーにとっては(澪をその翼で守ったように)天使のような存在であっても、ノーマルにとっては悪魔のような存在。
チルドレンが天使となるのか悪魔となるのかの確率が共に拮抗しつつ増大しているのは、彼女達の未来はエスパーと人間社会の関係の善し悪しによって決定される相対的なものだからなのかも知れませんね。
また、「あたしたちエスパーは、何にでもなれるしどこにでも行けるんだ!
」という言葉は、連載版第一話で皆本がはぐれエスパーに対して言った言葉でもあります。皆本や薫は、勿論この言葉をエスパーが秘めている将来への可能性を肯定的に捉えた意味で言っているんですけど、澪がそういう意味で素直にこの言葉を受け取ったかどうかを明らかにしていない描き方をされているのが、個人的にはちょっと気になりました。
澪は薫の持つ将来の「女王」としての実力は認めたものの、澪が自分の可能性を「薫に代わって『女王』になること」に費やしてしまう展開もあり得そうで怖いです。そういった意味でも、彼女が次にどの方向に成長した姿で再登場するか注目したいです。
そして今回のエピソードでは、最初から最後までパンツがキーワードになっていたのも大きな特徴ですが、この辺については既に皆さん十分ご承知でしょうから、解説は省略します。
とりあえず、逃げ去った澪からよりによってパンツの情報だけを拾い出して皆本を窮地に陥れ、「僕はもう二度ともう他人の下着は洗濯せんぞ」というダイイングメッセージを吐かせた紫穂は、本当に恐ろしい子だと思いました。
2006/05/21
■愛について考えさせられることが多かったサンデー24号感想
ゴールデンエイジ
「ボクはやっぱり…かもめ中サッカー部に入るよ!
」
近江君がサッカー部であることを知ってこう言った時の唯君の目は、本来ならばハート型をしていたに違いありません。これは一応正統派少年サッカーマンガであることが建前の作品なので直接そういう描写はなかったのですが、私には判ります。唯君は本当に近江君が好きで好きでしょうがないことが誌面からダダ漏れになっているので、読んでいて目のやり場に困りますね! ね!
あとサッカー部員の方では、一年生の雑魚部員キャラの中にモヒカンがいるのが熱いです。「モヒカン=雑魚」という世紀末救世主伝説型キャラクター描写は、21世紀になっても滅んではいなかった!
部長がカッコいいと思った(フォロー)。
MAJOR
最後のコマで、寿也が頬を赤らめているように見えるのは何故!
一目惚れか! 一目惚れか寿也! 長い間生き別れになっていた実の妹に一目惚れなのか! それなんてエ(解釈が間違っているのは自分でも判っているので略)
結界師
「結界師」のコミックス12巻は、『閃と良守のラブラブ逃避行が読める「結界師」コミックス12巻、絶賛発売中!』って宣伝打った方が売れると思いますよ!(挨拶)
そんなアレで閃ちゃんにすっかりヒロインのお株を奪われていた時音ですけど、『主人公にビンタ→「心配かけてんじゃないわよ!」とボロボロ泣く→抱きしめる』という、気の強いお姉さん型ヒロインが熱血型主人公の少年に対して行うべき正統派行動コンボを極めることによって、自分がこのマンガの正ヒロインであることを高らかにアピールすることに成功。これもまた、彼女なりの良守に対する愛情表現なのでしょう。
手で顔を覆って泣いている時、手の隙間から良守の顔をついチラッと見てしまう仕草が可愛いです。
こんな二人のラブラブな絡みをニヤニヤしながら眺める正守のカットをわざわざ入れる辺りから推測するに、田辺イエロウ先生も今回の話を相当楽しんで描いていたんじゃないかな、と感じました。ですので、せっかくラブラブな話を描いているにも関わらず、その恥ずかしさに耐えきれずについ自分でツッコミを入れてしまう「ハヤテのごとく」の畑先生にも、この堂々とした態度は見習って欲しいですね。
ブリザードアクセル
サンデー感想系ブロガーから「少女マンガみたいだ!」と絶賛された今週の『ブリザードアクセル』。「この世でオレに怪我させて構わないのは、六花だけなんだぜ?
」「オレは六花にだったら何されたって構わない
」とストレートな殺し文句を連発し、恋かスケートかの葛藤に悩んでふらついていた六花のハートをノックアウト。ここまで完膚無きまでにラブラブな展開をされると、逆に読んでいて清々しいです。
あまりのこっ恥ずかしい展開に対し、「少女マンガみたいっていうか、今時少女マンガだってそんなこと言わないよ!」と突っ込まなければ心の平安を保てなかった読者も多いのではなかったのでしょうか。
しかし、斯様なストーリーを立案し、躊躇なく堂々と作品の中に落とし込めるからこそのプロ。今回のエピソードで、私なんかは鈴木央先生の実力を改めて実感させられました。ですので、せっかくラブラブな話を描いているにも関わらず、その恥ずかしさに耐えきれずについ自分でツッコミを入れてしまう「ハヤテのごとく」の畑先生にも、この堂々とした態度は見習って欲しいですね(コピペ)。
犬夜叉
「結界師」や「ブリアク」のようにストレートなラブラブ展開という訳ではないのですが、現在の「犬夜叉」もそういった方向でかなりの佳境に。
かごめにとって桔梗は恋敵である以上に「因縁」という名前の縁で結ばれた相手であり、その存在を乗り越えることこそが彼女の宿命と言えますが、まさに今回のストーリーは、かごめが己に課せられた宿命を受け入れて乗り越えることが可能な人間なのかどうかが試されています。かごめには、怨恨や嫉妬といった負の感情の矛先である桔梗を救うことができるだけの度量があるのか否か?
これって少年誌で扱うにはテーマ的にかなり重い内容だと思うんですけど、このテーマをどのような形で物語に落とし込んでどう決着を付けるつもりなのか、高橋留美子先生の手腕に期待です。こんなストーリーを少年誌で展開できるのは、まかり間違いなく高橋先生だけでしょう。ですので、せっかくラブラブな話を描いているにも関わらず、その恥ずかしさに絶えきれずについ自分でツッコミを入れてしまう「ハヤテのごとく」の畑先生にも、いつかこんな深くて重い作品を作れる時が来るといいなと思いました(一部コピペ)。
ハヤテのごとく
ですので、せっかくラブラブな話を描いているにも関わらず、その恥ずかしさに絶えきれずについ自分でツッコミを入れてしまう「ハヤテのごとく」の畑先生にも(略)。
いやその、セルフ突っ込みを入れないで堂々とラブコメ展開をやられちゃうと、そんなの畑先生のマンガじゃなくなるので、それはそれで困るんですけどね! やっぱり畑先生は、いつまでも畑先生のままでいて!
からくりサーカス
相手を脅迫してまで自分に対して愛情を押しつけてくるディアマンティーナの姿を通して、自分の「愛」が如何に醜いモノであったかをフェイスレスが自覚する回でした。
まさかこんな形でディアマンティーナを使ってくるとは予想外でしたが、でもフェイスレスが自分の過ちを認めるストーリーを描くとしたら、この形以外はあり得なかったのではないかと思います。綿密なストーリー構成に感心させられました。
最後くらいはちゃんとマトモな感想を書いてみたがどうか。
※絶チルの感想は後で時間作って書きたいです