2006/04/15
■サンデー19号絶対可憐チルドレン感想
絶対可憐チルドレン
澪の能力って、要するにカプコンの対戦格闘ゲーム「ヴァンパイア」のアナカリスが使う、腕だけを空間から出現させて敵を掴んで振り回したり地面に叩き付けたりしてギタギタにする必殺技のアレみたいなのという解釈でいいの?(挨拶)
初めて澪を見た時、「この娘って、昔サンデーGXに掲載された『パンドラ』の最初の予告に書かれていた、まだロリっ娘だった初期バージョンのパンドラに似ている気がする! 私の記憶が確かなら!」と思いついたので確認してみたところ、なんかそんなに似てないというか、むしろ似ても似つかない感じだったので、自分の記憶力に絶望しました。
『パンドラ』の頃の椎名氏は、当時この少女デザイン版のパンドラを没にした理由を「なんだかそんなアホらしい設定のヒロインに一生懸命髪型だのコスチュームだのをデザインする行為自体がサイテーに恥ずかしい行為のように思えてきて
」と説明していましたが、結局そのわずか2年後には美少女キャラを何人も登場させる恥ずかしい行為を延々と自らに課すマンガを描くようになり、更に今週に至っては絶対領域を装備した少女が登場わずか4コマ目でパンツを見せながら皆本の頭をヒールで踏みつけるという、もはや「プレイ」としか表現できないようなマーベラスなストーリーを普通に展開させるようになろうとは、『パンドラ』第一話を描いていた頃の椎名氏には思いも寄らなかったでしょう。人間、何がどうなるものか判ったモノじゃないですよね。
あと今週気になったのが、仲間から「あんたがボスじゃダメなのかい?
」と尋ねられた時の兵部の悲しそうな微笑みです。「自分はそう長い将来まで生きてはいられない」とでも言いたげな、はかなさ具合を臭わせるこの演出。気になります。
エプロン姿で洗濯して家庭的なところを見せつけたり、幼女にヒールで踏みつけられたり、全身を拘束されて縛られてる姿を曝したりしてモリモリ萌え人気を高めつつある皆本に対して、「けなげ・はかなげ・いたいけ」を強調する路線で対抗しようというつもりなのか少佐。
■このまま定価を250円にするつもりなのかサンデー19号感想
妖逆門
『わざわざこんな世界まで作って、人間の子供を集めて競わせるなんて…
』
そんなことして妖怪側に何の得があるって言うの?
そりゃもう、タカラトミーがカードを宣伝するために決まってるじゃん! 君たちがカードにつぎ込んだお金は、そのままバーチャルタカラトミー社員あたしリカちゃん22歳の給料に変換されるのだ! っていうか、リカちゃんもそのうち「妖逆門」の妖(あやかし)としてカード化されるに違いないね! リカちゃんは人形だから木属性! 打撃にはめっぽう強いが火に弱い! 火だ! 火属性の術符で対抗だ! 逃げる奴は妖だ! 逃げない奴はよく訓練されたリカちゃんだ! ホント、カードゲーム業界は地獄だぜ! フゥハハハーハァー! とか笑いながら、メタな視点でマンガを読んでいい気になってる自称マンガマニアな皆さんが、亜紀ちゃんが縞パンを見せたコマで思わずグッと心を掴まれてしまう姿が手に取るように見える様でした。
ゲーム版の「妖逆門」は、リアルタイムアクション対戦型カードゲームという新しいシステムが面白そうです(フォロー)。
結界師
例え実力では敵わぬ相手であろうとも、限の誇りのために決死の覚悟で火黒と戦う意志を揺るがさない良守に心を動かされ、良守を守るために自分も火黒との戦いの場に身を投じる影宮君が格好いい回でした。
ところで、火黒の武器は日本刀のような刃なのですが、少年マンガの世界で日本刀と言えば、その主な目的は人を斬ることではなく、人が着ている服を斬ることであるのは、「ラブひな」とかそういうマンガが大好きな皆さんであれば、十分認識できていることと思います。もし「シグルイ」が少年マンガだったら、虎眼流の他流試合心得である「斃すことまかりならぬ。伊達にして帰すべし
」の意味は、対戦相手の服を切り刻んでしまってキャー源之助のエッチ! みたいなアレに変わってしまうくらい、その法則は強いのです。
そして影宮君と言えば、そのツンデレっぽい言動や挙動故に、かねてから世間で「実は女の子ではないか」という疑惑が囁かれています。彼の後ろにはツンデレ対象キャラである良守、そして彼の前には日本刀を持った火黒。私が次回の「結界師」に何を期待しているのか、もうお分かりですね。日本刀はキャラの服を斬るための武器! 影宮君の着ている服が剥がされるのはもはや必至の有様! 次回、いよいよ影宮君の本当の性別が明らかに! キャー火黒のエッチ!
とか妄想したんですが、考えてみたら火黒って限を倒す時に、躊躇無く服を斬らずに身体だけバッサリ斬ってたんですよね。神鳴流の法則は「結界師」には通用しない様です。「結界師」は真面目なマンガだなあと思いました(感想?)。
ハルノクニ
『現内閣総理大臣、榊秀樹。
』
訴えるべき「法律」が敵なんだ
この台詞を読んだ直後、思わず『現在の日本には「三権分立」というものがあって、行政と司法は別であるという建前が!』とかツッコミを入れたくなる衝動に駆られましたが、そもそも総理大臣を「民主主義が生み出した怪物
」と紹介するくらいのマンガなので、この作品の「本当の敵」は現在の日本の民主主義というシステムそのものであると思った方が良いのではないかと思いました。スケールでかいなあ。
とは言え、その日本が極秘に開発していたのがよりによって目からビームを撃つ未来の世界のネコ型ロボットであるところは流石というか、このマンガの日本のエラい人は『世界における日本の立ち位置』というものをよく判っているなあと感心させられます。こんな萌える兵器を実際に開発してしまうのは、世界広しと言えども日本だけ! 闇から忍び寄る萌える兵器で世界に君臨することを目指す日本! もしこんな萌える兵器の存在が公に知られたりしたら、「カワイイは正義
」という概念で世界に君臨する野望を抱く榊内閣の支持率は急上昇間違いなし! このマンガの内閣が間違っているところは、その情報を自ら公開しようとしないところだけですよ! 国家の萌える秘密を暴いて市民に知らしめるため、がんばれギリ君と愉快な仲間たち!
感想の着地点を間違えた気がします。
あいこら
「正直な男の人が好き!」とは理想の男性像としてよく女性の口から言われる台詞ではありますが、「あいこら」はそういう女性にこそ読んで欲しいマンガだと思います。
これを読んでもまだそんな台詞を言えるようなら、キミはホンモノ! さっさとフェティシストの素敵な彼氏を見つけ、どんどん幸せになって頂きたい! 一緒にフェチに優しい世の中を作ろう!(プロポーズ)
聖結晶アルバトロス
なんか掲載位置が、いつの間にかちょっと前の「絶チル」みたいなところになってるのが気になります。
「アルバトロス」って、やっぱり典型的な「コミックスは売れるけど読者アンケートが集まらない」系のマンガなのかなあと思いました。
新人作家の初単行本ということもあり、コミックス1巻は入手が極めて困難になるのは必至の有様なので、「アルバトロス」が大好きな皆さんはぜひコミックスの入手に失敗し、「アルバトロスが売ってねえ!」と声を挙げることで、世間的に如何にこのマンガが盛り上がっているかを出版社に知らしめて頂きたいと思いました。キミの犠牲がこの作品の未来を創る!(イヤだなあ)
からくりサーカス
ついに鳴海としろがねの戦いに終止符が。万難を排してついに抱擁するに至った血まみれの二人の姿と、そのバックで「人類最後の希望」となった勝を乗せたロケットが空に昇っていくカットは、最高に格好良かったです。そりゃもう、年寄りの入れ歯にかけて!(ハーレクイン風に)
次回からは、いよいよ世界最高のダメ人間であるフェイスレスが勝と相対することに。追いつめられたダメ人間が何をするのか、今から楽しみで仕方ありません。
2006/04/12
■王をも殴れる男になりたかったサンデー18号感想(今更版)
MAJOR
「MAJOR」でこれまでの吾郎の生き様とは相反するような『スモールベースボール』の概念を持ってきたのは、WBCで「スモールベースボール」を掲げた日本チームが優勝したからじゃね? ハッハー! とか笑いながら、メタな視点でマンガを読んでいい気になってる自称マンガマニアな皆さんが、最後の「おにいちゃん…!!
」のコマで思わずグッと心を捕まれてしまう姿が手に取るように見える様でした。
勿論私も掴まれました。
犬夜叉
『桔梗の側に控えた琥珀の持つ四魂のかけらが、恐ろしいほど清浄な光を発している事に――
』
桔梗が琥珀を連れ回しているのは、てっきり桔梗が琥珀のショタっ気にやられてメロメロになっているからだとばっかり思っていたのですが、本当は琥珀を連れ回すことで彼の持つ四魂のかけらを浄化する目的があったなんて!
これまでの彼女の行動は、美少年を連れ回す趣味と、四魂の玉を浄化して奈落を倒す実益を兼ね備えていたって訳だったのですね! さすが桔梗さまは違う!(←違う)
ハルノクニ
語尾に「にょ
」を付けるネコミミ宇宙少女が目からビームを出してオタク界隈にセンセーショナルを巻き起こしてから幾星霜、ついにメジャー誌であるサンデーでもネコが目からビームを出す時代に。
自分が「最終兵器彼女」を初めて読んだ時は、この世にあまねく制服を着た女子高生は全て制服の下からミサイルを撃てるようになるべきだと主張したい気分に駆られたものですが、それと同様に今私は猛烈に「この世にあまねくネコは全て目からレーザーを撃てるようになるべきだ」と主張したくてたまりません。
生きたネコは目からレーザーを撃てないからダメだ! これからのネコはすべからくロボであるべき! ネコロボさいこう! 超さいこう!
武心
ネットに書かれた「武心」の感想で『万乗パンツが出て来ないよ!
』みたいなコメントを読むたびに、サンデーにおける久米田先生の影響力はこれほどまでに大きいモノなのかと実感させられます。
しかし今回出てきた小金丸君は、主人公の流星君にヤり込められて身も心もメロメロにさせられるに相応しいキャラであり、ここに来てついに往年の「DAN DOH!!」における最大の見所であった「最初は主人公にヒドいことをしているキャラが、ボロボロになりながらもひたむきな主人公に心を打たれ、改心して身も心にメロメロになっていく」シチュエーションが拝めるのではないかと期待させてくれます。
流星君には、ぜひとも万乗作品の魅力はパンツだけではないことを、武を持って知らしめて頂きたい。
絶対可憐チルドレン
結局、男の子も親友の薫もいいように手玉に取れる葵と紫穂が最強という結論?(まちがい)
でも葵は紫穂に弱点(耳)を握られていて歯が立たないから、「絶チル」界最強は紫穂で決定?(こっちはまちがってない気がする)
今回出てきた葵の能力は、「空間をねじ曲げる」+「そこに対象物を放り投げる」という、このマンガにおけるテレポーテーション能力のバリエーションの一つですね。拳銃の弾道をねじ曲げるわ、光をも歪めて視覚に干渉するわと、なんか使う側のアイデア次第でものすごく応用が利く能力だなと思いました。頭が良い葵なら、これらを使って更に様々なことができそうな感じ。ますます彼女の将来が楽しみです。でも弱点は耳。
あと、小学生男子に「負けませんよ!
」とか言われて「む
」とライバル意識をかき立てられた皆本は、相変わらずロリコンムッツリスケベ呼ばわりされるに相応しい存在だと思ったので一安心。それでこそ僕らの皆本です。
D-LIVE!!
ついに最終回ながらも、斑鳩はいつまでも斑鳩のままだったという感じの終わり方で清々しいです。これからこのマンガがサンデーに載らなくなるかと思うと、ちょっと寂しいですねえ。
あとは最終回にも関わらず春日さんが全く報われておらず、こっちもこっちで清々しいなあと思いました。皆川先生の次回作は彼女を主役にして下さい。
2006/04/02
■メモ:少年マンガ誌の現在
毎日新聞社発行の「まんたんブロード」に掲載された、更級修一郎氏インタビューによるマガジン・サンデー・チャンピオン各誌の編集長インタビュー記事が、現在ネットで公開されています(更級修一郎氏のブログのエントリより)。
今も梶原一騎的ダイナミズムを志向するマガジン、今もあだち&高橋作品の強い影響下にあるサンデー。
共通するのは、80年代までに形成されたスタンスを踏襲し続けていること。
そして識者の座談会では、子供向けの娯楽に徹するスタイルを90年代後半から洗練させたジャンプは強い、という話題に。
出席者達がみんなジャンプの話題になると何となく饒舌になるのは、やっぱそれだけ今のジャンプには識者を語らせたくなるモノがあるからなのかなあと思った。
2006/04/01
■サンデー17号感想列挙版
結界師
身体からオーラのような結界を発する技は、かつて正守が使っていたものと同じタイプのものだと思われます。
空間を自分の意のままにする能力が「結界術」の本来の姿であるとすれば、良守もいよいよ結界師としての本領に目覚めつつあるのかも知れません。
妖逆門
今のところは人は全然死なないしライバルプレイヤー達もみんな基本的にはイイ奴ばっかりという、「カイジ」的な臭さが全くない爽やかなマンガになっていますが、この雰囲気をぶち壊す性格破綻キャラがそろそろ登場してこないかなー? と期待している私は、多分このマンガの読者層の想定外にいるのではないかと思った。
ハルノクニ
鉄山靠を黙々と警官に当ててなぎ倒しつつ進撃するコーさんが熱すぎます。八極拳を使えるだなんて何者ですかこの人。史上最強の弟子ですか。「拳児」の登場人物ですか。「ネギま」の格闘大会の参加メンバーですか。中国拳法を会得している彼の背後には、実は中国華僑のシンジケーションとかが存在するとかそういう裏設定があったりするのですか。謎が謎を呼びます(まちがい)。
聖結晶アルバトロス
このマンガの作者はホントに「ヒロインの裸」を使うタイミングをわきまえてますね! と思いました。
あとピジョンがわざわざ「次会った時は、もっとひどい目にあわせてあげる
」と言ったということは、これはつまり「次回登場時には王女緊縛プレイ以上の何かを期待してネ!」という作者のメッセージであると解釈して良いということなのでしょうか。やっぱりこのマンガの作者はホントにわきまえていると思います。
あいこら
先週はなんかハチベエが桜子に会いたくてたまらない恋する一途な男子みたいな感じだったので、思わず「あんなさわやかに輝く男じゃないはずなのにー!! お前は腐っちまったー!!
」と薫みたいに叫びたくなったのですが、今週できっちりバランスを取って来ましたね。流石です。
しかしこのマンガ、早くも「連載の中でやることがない」状態に陥りつつあるんじゃないかと心配になって来ます。
絶対可憐チルドレン
ハシラの「次号最終回!?
」を真に受ける人をネットでも何度か見かけ、私もビックリしました。掲載位置がずっと微妙なので、『もしかしたら』と心配している人がそれだけいるということなんでしょう。「絶チル」はみんなに愛されてるなあ。
担当編集者におかれましては、このファンの漠然とした不安感を解消できるよう、掲載位置などの面での更なる改善をお願いしたい所存です。サンデー17号の発売日がエイプリルフールだったら良かったのにネ!(せいいっぱいのフォロー)
からくりサーカス
「誰だ!? 誰がオレを守っている!?
」
かつて勝はナルミに背中を守られたおかげで生き残ったことがありましたが、勝が鳴海の背中を守った今回の展開は、その時のことを思い返すと尚更グッと来てしまいます。勝の人生の目標だった鳴海から「頼もしいぜ」と思われる。勝のこれまでの努力が報われたシーンと言えるでしょう。今まで「からくりサーカス」を読んできた甲斐がありましたよ。
■サンデー17号絶チル感想
『そんなことより手、つなぎたかったって顔ね。さわらなくてもわかるわ
』
すみませんすみません私いままで紫穂のダークサイドな面を意識しすぎていて、彼女が彼氏に見せる笑顔や何かは全て何らかの裏があるものと思いこんでいましたが、今週の「絶対可憐チルドレン」を読んだらそういう邪な考えは今回ばかりは捨てた方が良いと思えるようになりました。彼女メチャクチャ可愛いじゃないですか! いい娘じゃないですか!
「転校前はどこにいたの?
」と彼に聞かれて動揺して転んでしまうところ、彼氏から手を差し伸べられてつい躊躇してしまうところ、そして彼に自分に対する警戒心がなく、むしろ紫穂がサイコメトリーであることをカッコイイと捉えているのが判って安心するところ。紫穂はその能力故に、『自分は他人から拒絶されるものである』と最初から諦めていることが「蜘蛛の糸」の絵本を読んでいた五歳の頃の姿を出すことによって改めて提示しているのですけど、だからこそその辺まったく関係なしで素直に自分に手を差し伸べてくれた省吾君に対して「『そんなことより手、つなぎたかったって顔ね。さわらなくてもわかるわ
』」と素直に微笑むことができたのでしょう。カワイイですよねー。
そして更に言えば、デリンジャーを小指立てながら撃つ仕草が超カワイイです! 例え彼氏の前だろうが、銃を出して撃つまでの間に全く躊躇がないのもステキ! 自分の幸せを脅かす奴に対して全く容赦がない! そしてそれでも小指を立てるオシャレ心は忘れない! それでこそ紫穂! そこにシビれる憧れる!
すみませんすみません! 紫穂を必要以上に暗黒キャラだと思いこんでいてすみません! 二次元世界の幼女に謝りたくなったのは、これが生まれて初めてです!
それに対して葵の方は、追っ手をやり過ごすために彼氏の眼鏡をテレポートさせて「本当の自分の能力」を知られないようにしていたところが興味深いなと思いました。両者の他人に対する付き合い方の違いが垣間見えたというか。
あと、5歳の時の怯える葵の姿がやたらと可愛かったんですけど、そういや彼女には現在5歳になる弟さんがいるんですよね。葵の弟だから、きっと顔もソックリに違いありません。なんかこれ超ヤバくね? ちるどれん5ちゃいに萌えるならまだしも、5ちゃいの少年に萌えちゃうのは超ヤバくね?(なんだこの感想)
2006/03/29
■持ち込み界の女神
時期的に既に旬を外れた話題な上、世間的にどこまで判ってもらえるのか不安なのですが、どうしても書き留めておきたいと思ったので書きます。
週刊少年サンデー13~15号に掲載された「まんがカレッジ特別講座・持ち込みのススメ!!」という記事の中に、「漫画家志望の中学生の少年が、先輩の応援に励まされてサンデーにマンガを持ち込む決意をする」という筋書きの短編マンガが載っていたんですけど、その『主人公を応援する先輩女子』の存在が気になって仕方ありません。
彼女の名前は漫研のペン子ちゃん。彼女はまんカレの入選経験があり、既に担当編集者も付いている漫画家のタマゴであり、このマンガの中では少年を「作品を造ってプロの編集者にマンガを見てもらい、漫画家になる夢に一歩近づこう」と励まして彼の歩む道を優しく導こうとする存在として描かれています。まさに、「持ち込み界の女神」となるべくサンデーから遣わされた存在と言えましょう。
そんな彼女の初登場のシーンがこれ。
語尾に「ですぞ♥」を付ける口癖がチャームポイントな先輩。
でも先輩、「マンマン♥
」はヤバいッスよ。
やっぱマジでヤバくないッスか先輩。
すみません言い過ぎました先輩。
このマンガの作者の中山雅也先生は、「聖パロロ女学園軟式相撲部」という、エキセントリックというかエクストリームというか、とにかくそういう系統のコミックスを出した経験がある方のようです。ペン子先輩といいこのコミックの表紙といい、独特のインパクトを与えてくれる絵柄の人だなあと感じました。可能であれば、今度探して読んでみようかと思います。マジで。
ペン子先輩の次回作にご期待下さい。
※画像は週刊少年サンデー06年13号・14号より