2006/02/04
■コミックス発売祝賀エントリー
本日10/18、ついに「絶対可憐チルドレン」のコミックス1・2巻が同時に発売されます。
今を去ること2年4ヶ月前、サンデー超増刊に「週刊誌連載復帰を賭けたプレゼンテーション作品」として絶チルの読み切り版が掲載されてから、様々な艱難辛苦や無理難題を乗り越えて正式連載枠を獲得、そしてついにコミックス発売にまで到達致しました。しかも、コミックス2巻分を同時に発売するという、まるで「絶チル」がサンデーきっての超人気作品みたいな超優遇っぷりですよ!(人気作品じゃないの?)
作者を始め、関係者各位の苦労がついに形となって実を結んだと言えるでしょう。本当にお疲れさまでした。
ただ、それはそれでめでたいのですが、なんか「絶チル」の書店への配本が少ないのでは?(鏑木週報さんより) という話がちらほら聞かれるのが気にかかります。確かに「カナタ」の実績を考えると、配本が少なくなるのも(以下略)。また、現在bk1では早くも「この本は現在お取り扱いできません」状態になっているのも、大変に気になります。
果たしてこの本、我々は本当に今日、本屋で仕事帰りの時間に買うことができるのでしょうか。
諸君らの幸運を祈ります!(←どこが祝賀エントリ?)
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10/19 1:30追記
bk1は「24時間以内に発送」のステータスに変更になっていますね。
Amazonは昼頃までは「予約受付中」だったのですが、現在は「2~3日以内に発送」に。とりあえず在庫はあるみたい。
また、主なネット書店の10/18現在での状況は、阪田犬助さんがまとめて下さっています:
→絶対可憐チルドレンのネットにおける在庫状況(月見日記)
なお、自分がいつもマンガを買っているマンガ専門書店では、「絶チル」は1巻・2巻共に平積み状態で売られており、普通に購入できました。良かったー
紫穂に「あの人ガンに気づいてない
」と思われていないかどうかだけが心配です。
2006/01/31
■「ネギま!で遊ぶ…エーミッタム!!」を読みました
「エーミッタム」を「エミッターイム」と間違えて記憶!(挨拶)
今更な話題になりますが、執筆陣の豪華さと赤松健先生ロングインタビューが掲載されたことで話題となった「ネギま!で遊ぶ…エーミッタム!!」を、ようやく読むことができました。
この本を読んで個人的に一番印象に残った言葉は、いずみのさんによる赤松健先生へのインタビュー記事における、『ファンが「赤松健論」で行っているようなテーマや作品構造を深読みすることに対して、どう考えているのか?』との質問に対する
「深読みしすぎですよね(笑)
」
という、赤松氏の冗談めかしたような回答でした。
氏はインタビューの中で、「私はソロバンづくでなんでもやってるようにみんな思っているのかもしれませんけど、実際には(原稿を)上げるだけで精一杯
」とわざわざ手の内を明かし、その上で「『実は赤松は裏でこう思ってるんじゃないか』って思ってくれる分には凄く助かるんですよ
」と、作者の思惑以上に深読みをして来る読者に対する謝意を、素直に表しています。
この「ネギま!で遊ぶ」という同人誌は、編者のTaichiroさんが仰っているように「作品をより主体的に楽しむ」面白さをライトなファンに伝えることを目的として作られたものと思われますが、作者の赤松氏自身がこの本に代表されるようなファンの評論活動に対して極めてオープンなスタンスを取っていることは、ファンにとって極めて幸福なことではないかなと思います。
この辺は、パソコン通信の時代から自分のファンと積極的にネットを通じて交流して来た、赤松氏ならではの感覚なのでしょう。
自作への読者の思い入れを「邪魔」や「迷惑」と思わず、逆に読者がそういう行為を行うことに対して感謝の意を表する、作者のゆるやかでオープンな姿勢が、「ネギま」がここまでファンの間で熱心に語られてるようになった理由の一つとして上げられるのではないか――そんなことを感じたインタビュー記事でした。ファンがファン活動をすることで幸せになれるマンガ、それが「ネギま」。そんな感じ。
例え作者自身は毎週毎週原稿を上げるだけで手一杯で、読者が思っている程深いところまで考えてはいないとしても、自分が作った作品世界をファンが各々の解釈で『解読』して行く様子を、赤松氏は楽しんでおられるのかも知れませんね。
この懐の広さ! この貫禄っぷり! さすが大物は違う!
あと寄稿された記事の中では、Fuku Diaryの(福)さんによる「ショタ漫画として読むネギま!」に激しく共感致しました。
そうそう、そうなんですよ。「ネギま」の中で一番可愛いキャラは、絶対ネギ君で決まりなんですよ。「ネギま」が少年の成長物語として成立しているのは、今のネギ君の少年らしい可愛らしさが作品の根幹にあるが故なんですよ! みんな判れ!
特にネギ君の尻の可愛らしさったら、もう! 今度生まれ変わったら千鶴姉さんになって、ネギ君の尻にネギを(←おちつけ)
■ネギま12巻
せっかくの機会なので、ついでに今更ながら「魔法先生ネギま!」コミックスの感想も。
まず12巻ですが、この巻で個人的に印象に残ったキャラは、やはり千雨。口では何だかんだ言っていても、自分の力が及ぶことならついついネギに協力してしまう、彼女の「いい人」っぷりの描写が良かったです。
世間でツンデレ呼ばわりされるのも納得。
あと職業柄、千雨がどうやって匿名掲示板を中心に盛り上がっていたネット上での魔法疑惑の打ち消し工作を行ったのかに興味があるのですが、私の予想では彼女は匿名掲示板のまとめサイトを自ら設営、そこで全体としては魔法の存在に否定的な見解をもつように編集を行った上で自分のサイト上でこのまとめサイトを紹介し、「ネットアイドル」としての立場を駆使してネット上にまとめサイトの存在を伝播させてネット世論を操作する――という、まとめサイトが持つ情報の伝播力+ネットのオーソリティとしての自己の立場をフル活用する戦法でネットの波に立ち向かったのではないか? と勝手に推測しています。
何にしろ、この巻の彼女は、この作品世界には魔法やアーティファクトを用いるだけではなく、ネットを知り尽くしているが故に可能な戦い方もある、ということを示していたと思いました。「噂を操る能力」こそ、彼女の持つ本当の魔法の力。かっこいいなあ千雨。
もしオレがソーシャルネットワークサービスを手がける会社の社長だったら、長谷川千雨を真っ先にスカウトするところです(変な例え)。
また、12巻の冒頭で明日菜の小さい頃の話が出てきましたが、これはアニメ版の設定をインポートして来たという解釈で良いのでしょうか。
アニメ版は、個人的には第一話の冒頭1分で挫折してからちゃんと観ていなかったこともあり、なんか「もし『ネギま』が文化祭編に入る前に打ち切りを食らったらどうなっていたか?」という歴史上のifを追求したような話だったという印象なんですけど(ダメ)、ちゃんとマンガ本編の方でサポートするなんて義理堅いなあと思いました。
2006/01/26
■ワイルドライフ小学館漫画賞受賞記念・サンデー8号感想(羅列版)
MAJOR
せっかくの表紙+巻頭カラーの回が、中年のおっさんクローザーが悪戦苦闘するエピソードにぶつかってしまうという、タイミングの悪さが妙に面白かったです。
聖結晶アルバトロス
全裸にマントというマニアック極まりない姿で自分のために健気にがんばるヒロインを見て、思わずいきり立ってしまった主人公の少年。
これがジュヴナイルというものなんですよ(ちがうよ)。
あお高
右京を抱きしめる監督の後ろ姿がもの凄いエロチックで感動しました(感動する場所まちがい)。
ハヤテのごとく
『サンデー読者の8割が殺意を抱くストロベリィな展開が――
』
マリアさんの硬い表情からはどうしても義務感が滲み出てしまうので、残念ながらそんなにストロベリってるようには見えませんでした。ラストのツンデレ調台詞も、あくまでまだ「ツンデレ調」に過ぎない堅さが感じられます。
でも、そんなマリアさんは僕は大好きです。みんなも嫁にするならマリアさんにするといいよ。
クロスゲーム
『こんな女の子と過ごす6年間を青春と呼ぶのです。
』
サンデー読者の8割に殺意を抱かせる、名キャッチコピーがここに参上!(挨拶)
まあ、あだち充先生はずっとサンデーでそういうマンガを描いて来ているので、先生自身には何の罪もないんですけどね。罪なのは、ラブコメの王道マンガが掲載されている週刊少年サンデーという雑誌の読者層の8割が、『こんな女の子と過ごす6年間を青春と呼ぶのです。』という定義に当てはまらない青春を送らざるを得ない、という現実の方なのです。
現実の方があだち充先生のマンガだったら良かったのにと思います。
マンガ本編の方は、小学五年生に育った末っ子の紅葉の姿にしんみりしてしまう光や赤石が印象的な、マンガの中での世界の時間の流れを感じさせるとても良いエピソードでした(フォロー)。
護って騎士
テーマや展開を含めて極めて正当派で完璧な「少年マンガ」であり、自然に読むことができました。新人コミック大賞に入賞するのも納得の完成度です。
内容も真っ当なので「萌え」とか「エロ」とか何とか口を挟む余地はあまり無いのですが、強いて言えば女性の方が身長が高いカップリングってちょっとグッと来るよね? よね?
D-LIVE!!
サンデーを代表するツンデレであるロコたんの、ツンツン要素が炸裂。
彼が百舌鳥やキマイラ側についたのは、斑鳩のことを大切に思っているが故のことだったんですね! こんな形でしか斑鳩に思いを伝えられないロコたんの不器用さに萌え萌えです!(ダメ)
絶対可憐チルドレン
とりあえず、表紙の皆本のパジャマ姿のエロさは明らかに異常。薫よりもエロいってのはどういうことなのか。
あと最後に目覚めた紫穂が怖すぎます。
続きは後日書く予定(できれば)。
■「ブリザードアクセル」はリアクションマンガじゃないことは承知しております(サンデー8号感想)
ブリザードアクセル
だってこのままじゃ、五反田君が死んじゃう!(古代を気遣う森雪の声で←古すぎ)
という感じで、読んでいる間はいつ彼が死んでしまうのか気が気でありませんでした。いやマジで。鬼気迫る勢いでギリギリの滑りを続ける五反田君の演技には、下手な格闘マンガよりも緊迫感がありました(違う意味で)。
もしこれがサンデーじゃなくてジャンプのマンガだったら、間違いなく最後のダイヤモンドスピンをやり遂げた時に死んでたと思います。掲載誌がサンデーで良かったね五反田君。
あと、七瀬本人は結局リアクションをしなかったので、今回は負けたとはいえまだ彼の実力はこんなものじゃないはずだと思いました。このマンガでライバルの演技に対してリアクションをとらないということは、そのキャラがまだ精神的に余裕がある証拠です。
五反田君も今回の勝利でゆめゆめ油断することなく、今度対戦する時は驚きのあまり七瀬の髪の毛がモヒカンになってしまうくらいに凄い滑りができるようになって頂きたいです。
■鉄道少年の憩(サンデー8号感想)
グランドライナー
『今まで信じてきた事の全てに裏切られた絶望感…
』
それでも仲間を助けるために必死でもがく…
いい表情…
根性がねじ曲がった女性キャラが出たー!(豹変したハミルさんを見ながら)
世界観がスチームパンクで、元気な少年と彼に絡むちょっと年上のエッチなお姉さんが出てきて、世界には人々が知らない秘密が隠されていて、その上鉄道が山ほど出てきてと、ことごとく私の感じるツボに入る設定が出てきて個人的にたいへんに面白く読ませて頂いている「グランドライナー」ですが、その上根性がねじ曲がった女性キャラまで出てきてしまっては、もう全面的にひれ伏すしかありません。
ハミルさんは、今までもこうやってかわいい少年を次々に毒牙に掛けてきたのでしょうか。最高です。絶対普段から黒い下着を着けて生活してそうなタイプです。
とりあえず次回は、真実に目覚めて逆襲に転じる主人公のアル君とギルティライナーにギッタンギッタンにされそうな雰囲気が濃厚になって来た彼女ですが、もしこのマンガが正式連載になった暁にはこの調子で次々と美少年を毒牙にかけるショタっ子ハンターなハミルさんの悪趣味な姿をぜひ拝見していきたいと思うので、彼女には何としても最後まで生き残って再び悪事を尽くして頂きたいです。がんばれハミルさん!(まちがい)
■「結界師」の影宮君の性別がいまいち不明な件について(サンデー8号感想)
結界師
河朱のやられ方のあっけなさに萌えました。変身後の姿もたいへんにキュート。
一発でやられるに相応しい格好です。
あと、先週の加賀見君大暴れの話辺りから漠然と思っているんですけど、田辺イエロウ先生の描く女性ってなんかいいですよね。特に非人間キャラが。加賀見の明らかにこの世のものでない表情はとても美しくて素晴らしいですし、城が破壊される様子を漫然と眺める紫遠のやる気のなさっぷりには、妙に親近感を憶えてしまってグッと来ます。
そしてついに良守の前に姿を現した黒芒楼の姫さまの肢体は、その愁いを帯びた表情と相まって大変に艶めかしくてエロチック。特に尻尾がエロいです。彼女に出会っていたのが「さよなら絶望先生」の小節あびるではなく、「結界師」の良守で本当に良かったと思います。
とりあえず、田辺先生はどっかの機会に一度、非人間美少女わんさかコメディーマンガを作るべきだと思いました。
人間じゃない女の子さいこう(結論)。