2007/05/27

■今週のテレパシー少年閃

結界師

 前回から登場の細波さんが面白いです。部下の閃ちゃん相手だと「俺を切るハラだろ。ま、俺も他のツテが固まりそうだし、望むところよ!」とか大見得切ってエラそうにしているのに、いざボスの正守の前に出て「お前、俺の敵か?」と言われただけでガクブルしてしまう、細波さんの小心っぷりに萌えました。
 今回の細波さんは、まるで事ある毎に「こんな会社辞めてやる!」と周囲に吹聴しているにも関わらず、上司にそのことを詰問されると何も言えずにうつむいて黙り込んでしまう、小心者のサラリーマンのようです。超人達がひしめく「結界師」の世界でこんな近親感あふれる俗物キャラが出てくるなんて、ちょっと嬉しいです。俗物として。

 一見するとどう考えても正守には太刀打ちできなさそうな細波さんではありますが、でも斯様な俗物だからこそ己がサラリーマン社会で生き残るための処世術に磨きをかけていることもまた間違いないところであり、今はガクブルしてる細波さんが如何に組織のボスである正守相手に小心者っぽく振る舞って己の保身に走るのか、同じ小心者として期待したいところ。がんばれ細波さん。次週生き残れるか細波さん。

 あと今回は、その細波さんや閃ちゃんが相手の心を読むことができる能力を持っていることが明らかになりました。ただその能力は「絶チル」の紫穂のサイコメトリーやちさとのテレパスとはちょっと趣というか使い勝手が異なっているようで、相手を自分の能力のフィールドに入れ、その上で相手の心を読むというプロセスを経る必要がある模様。つまり、これもまた「結界」の一種であるという解釈みたいですね。
 「結界師」の世界観に合った、このマンガらしい能力のデザインだなと思います。

■今週の金色のキャンチョメ

※まとまった時間が取れそうにないため、しばらくサンデーの感想は時間が空いた時に1作品単位で細切れで書いていきます(表明)。

金色のガッシュ!

だが…力を持つと、変わってしまうものもある。
 それに気を付けてくれ

 後の魔界の王である。(しつこい)
 最後のキャンチョメの背中が影になってるのが、ちょっと藤子F不二雄のSF短編集っぽい表現で良いです。多分キャンチョメは、ドラえもんのひみつ道具を手にした時ののび太みたいに増長してヒドイ目に遭うんだろうな、という予兆を感じさせる一コマです。

 あと今週の話を読んで、デュフォー×シェリーは成立するのだろうかと思いました。デュフォーの「頭悪いな」はきっと愛情の表れなんですよ(解釈に無理があります)。

2007/05/20

■今週の「犬夜叉」は女装マンガに入りますか?(サンデー24号感想)

ダレン・シャン

 今週から、原作では5巻目にあたる「バンパイアの試練」編に突入。「ダレン」はサンデーの表紙を飾れる程の人気があるみたいなので、この調子ならダレン本編は最期(11巻)まで無事にコミック化できそうな雰囲気になって来ました。日本でも人気が出てホントに良かったですねえダレンさん(なれなれしく)。
 ストーリーとしては、一人前の大人として認められる通過儀礼(「力量の試練」)が主人公に課せられたり、それをクリアするために修行をすることになったり、主人公の力になろうとこれまでに関わった仲間達が力を合わせようとしたりと、なんかこうここまで直球ど真ん中な「少年の成長物語」をするマンガなんて今時ジャンプでも読めないね! と思ってしまうくらいもの凄い正統派な少年マンガであり、読んでいてとても清々しい気分にさせて頂きました。

 あとダレンはクレスプリーとエラが元恋人同士だったことを知って「お似合いのカップルだ」と言ってましたが、クレスプリーもエラも共に強度のツンデレキャラなので、ツンデレ同士がカップルになるのは結構大変だったのではないかと思います。彼らが現在も恋人同士ではなくあくまで「元恋人」なのは、案外その辺が原因なのかも知れません。

結界師

 前回のエピソードで正守の良守に対する秘めたる気持ちが明らかになり、ますますソッチの方が盛り上がって来た「結界師」ですが、今回のエピソードもまた引き続いて正守が主役っぽいですね。良守の成長っぷりは既にもう十分描いたので、今後は物語に大きく関わることになる「裏会」を正守を通じてクローズアップしよう、というのが意図としてあるのではないかと思うのですが、でも本当は作者の田辺先生が本格的に兄萌えモードに目覚めてしまったからに違いない! と妄想してます(迷惑)。

 今回は久しぶりに夜未が登場。正守に対して色々とイヤミを言いつつも、結局はちゃんと正守のために働いてる彼女がなんかカワイイです。こういう女性が部下に欲しいです。
 更に今回は、久しぶりに閃も登場。今回初登場の細波を迎えた時の表情からして相当彼を尊敬しているっぽい閃ちゃんなのですが、なんか今回はこの細波と正守が対立しそうな話になる雲行きであり、閃も立場上この対立に巻き込まれる可能性がありそうな感じ。今の閃の笑顔が曇る時が来るかと思うと、本当に辛いです。閃は夜行のアイドルキャラってもう決まってますからね! オレの中で!(迷惑)

金色のガッシュ!!

 「そしてその成果が最初に出ることになるのは他でもない…
  このキャンチョメである

 後の魔界の王である。
 だったらいいのになと思いました。

 今回は、デュフォーに指を突っ込まれている時のブラゴの微妙な表情が面白かったです。

ハヤテのごとく!

 前々回でハヤテから悠々とクッキーを強奪することに成功し、己のヨゴレキャラとしての立場をより盤石なものにしたマリアさんでしたが、さすがに今回では若干のフォローが入ってました。
 本当にマリアさんがヨゴレているなら、ハヤテの事情を見透かした上であえてナギの「ハヤテはなぜマリアにホワイトデーのクッキーをくれたのだ?」という質問に対して「それもそうですねー」と素知らぬ顔で応えてすっとぼけるくらいのことは平気でするはずなのですが、さすがにそこまではまだ黒くなっていないらしく、ヒナギクと一緒にハヤテを苦境から救い出すという真っ当な活躍をしてしまいました。更には、ヒナギクにクッキーを渡すために帰宅が遅れるハヤテをフォローするという気遣いまで見せる始末。
 今回のマリアさんは、まるで心の優しいお姉さんみたいなキャラだったと思います。おかしい。まだまだですよマリアさん(ひどい)。

お茶にごす。

 先週の、顧問の先生と船橋・山田との土下座バトルがやたら熱かったです。理不尽な権力に対して決して服従しないぜ! みたいな戦いをちゃんとコメディの枠に収まる形で描けるところが、西森先生のマンガの凄いところだと思います。
 そして今週は、再びアニメ研究会を巡る話に。このマンガの世界は、どうしても船橋をケンカ道に戻そうとする悪意に満ちている模様です。果たして船橋の取る道や如何に。素直に彼が不良に頭を下げるとは思えませんし、別に彼が頭を下げても事態が改善するとも思えないので、またなんか騒動が起こりそうな予感がします。

読み切り:正直たぬきとたからもののやま

 以前超増刊で読んだ時と比べて、基本的な内容は変わってないなと感じました。あまりに美しすぎる物語であり、私のような汚れた人間にとって、このマンガはあまりに眩しすぎます。すまんがその玉をしまってくれんか。ワシには強すぎる…(「天空の城ラピュタ」のポムじいさんの声で)
 そんなこのマンガの唯一の問題点は、主人公の子狸の名前が「ぽんぽこりーちっちょリーナ三世」という、この作品の世界設定の時代と全く噛み合わないものになっているところでしょうか。なつかしいなあチチョリーナさん。この子狸もいずれはハードコアポルノに出演→政治家に転身、という運命を辿ることになるに違いありません(違います)。

シランくん

 最近はあまり突っ込めないうちに最終回を迎えてしまいました。個人的にはちょっと残念です。ホントです。

 「シランくん」って、企画意図としては昔々の少年雑誌に載っていた、「地球から重力がなくなったら!」とか「氷河期が再び襲って来たら!」とか「宇宙人が襲来したら!」とかいった、未来に起こりうる(荒唐無稽な)危機をマンガチックに誇張表現して読者の子供を怖がらせつつも面白くてタメになる系の読みもの記事を、今っぽいネタを使ってやってみよう! みたいな狙いがあったんじゃないかと思います。
 ただ、今だと法螺話を書いてもちょっとネットで検索すればすぐにウソとバレちゃうので、この手のもっともらしい記事を作るのは結構大変なんだなあー、と思いながら読んでました。とりあえずお疲れさまでした。

2007/05/04

■お約束を決して忘れないMAJORのギブソンの姿に感動したサンデー21+22号感想

結界師

 さよなら無道さんの回。無道さんが少年の姿になり、かつそれでも己の力ではこの世界を抜け出ることができないと知って絶望した表情を見せたコマを読んだ時は、「パワーアップする度に体が若返る」という異常な設定の素晴らしさに感謝したい気分で一杯になりました。
 今回のエピソードの表向きのテーマは「墨村兄弟の間の葛藤」を明確にすることにあると思われるのですが、裏テーマは「とっちゃんボーヤを描きたい」だったに違いない! と確信してしまう程の素晴らしさです。「そらっ! このままくらえ!」のコマなんて、もうこの無道さんは体だけでなく心までもやんちゃな少年に戻っちゃってる様が見て取れ、大変にラブリーです。たまりませんね
 それでいて、退場間際にちゃんと正守の心に闇を植え付けることも忘れていません。最期に元のおっさんの姿に戻ってしまうのが残念ですが、正守の心に疑念を起こすためにはベビーフェイスよりもおっさんフェイスの方が迫力が出るということでしょうか。

 あと、正守の「絶界」の正体が文字通りに「世界を拒む」ことで作られる(そして、良守の能力はそれとは違う)ということが判明。「絶界」ってつまり、絶界は誰もが持っている心の壁! 怖くて心を閉じるしかなかったのね! とかいう、ATフィールドみたいなのと似たような理屈でできてるってことですかね?

金色のガッシュ

 クリア・ノートにひどい屈辱を与えられたブラゴが、「コノウラミハラサデオクベキカ!」とメラメラしながら(してませんが)唯一のチャンスをモノにし、アシュロンとのコンボ攻撃でクリアに大打撃を与えることに成功。早くもクリアに対する復讐を果たしました。
 これでホントにクリアが死んだかどうかは謎なところが不気味ではありますが、何にしろブラゴが強力な力を手に入れたことは確実です。個人的にはやっぱり最期はガッシュとブラゴの宿命の対決で締めて欲しい感があるので、彼が生き延びられて何よりでした。

 「その体で『シン』を使えば死んでしまう!
 そして、この台詞がシャレであることにツッコミを入れるのはサンデー感想サイトの義務だと思いました。

ハヤテのごとく!

 アニメの方でヒナギクさんが登場したことに合わせてか、マンガの方でもヒナギク祭り再びといった雰囲気に。メインはハヤテと西沢さんの庶民派カップルのほのぼのコメディ話なんですけど、ヒナギクさんが今後何らかの形でこのエピソードに関わってくることは確実っぽいので、早く続きが読みたいなあと思いました。
 あと今回は、マリアさんの扱いがヒドすぎて萌えた。さすがは「ハヤテ」界最強のヨゴレキャラです(ひどい)。

 アニメの方ですが、やっとヒナギクさん初登場の回を観られました。桂先生はアニメで観るとかっこいいなあ。いいんちょはアニメになるともの凄く頭が悪そうだなあ。ヒナギクさんも最初は割とヒドい人だったんだなあ。

メテオド

 菌糸類型というとどうも世代的にどうしても「ナウシカ」とかそういうのを連想してしまうのですが、このマンガの世界もやっぱこう菌糸類型のデブリがはびこったおかげで腐海に沈んでいる街とかが沢山あるんじゃないかと思いました。
 でもその割には、下宿の管理人のアキが腐海の部屋を使って気に入らない客を追い返そうとしたりとかセコい用途で使っているところを見ると、実は菌糸類型はこの作品世界ではそれほど脅威なのではないのかも、とか思いました。

 今回は、十威の能力のデモンストレーションよりもアキの十威に対する態度の大人げなさっぷりの方が印象的でした。大丈夫なのでしょうかこの人。オブザーバーとしてよりも人として。

史上最強の弟子ケンイチ

 久しぶりにジーク様大活躍の回。彼の格闘スタイルやキャラクター性と「チベットの山奥で修行をしたので強くなった」という行動の因果関係自体は全く意味不明ですが、おかげで何かますます訳がわからない方向にパワーアップを果たして帰って来てより面白くなったので、細かいことは不問として行きたい所存です。
 でも、いくら修行しても首を後ろに捻ることは無理なんじゃないかと思った。

ブリザードアクセル

 「着氷のあまりの激しい衝撃が、氷上にブリザードを巻き起こす!
 後のブリザードアクセルである。

 みたいなマンガだったということで落ち着きそうですね。
 さすがに終局が近いのかなー

2007/04/21

■シランくんが「セカンドライフ」をネタにしていてビックリしたサンデー20号感想

メテオド

 去年サンデーに掲載された「究極論ヒロイン」の作者・四位春果先生が早くも再登場。
 「究極論ヒロイン」は、「引きこもり男子がアルティメットガールに変身して怪獣と戦う」という荒唐無稽かつオタクな設定と、怪獣という名の理不尽な暴力によって破滅した世界の再生と引きこもりによって荒廃した主人公の心の再生をリンクさせるというテーマの美しさが印象的な作品でしたが、今度の「メテオド」は、隕石によって怪獣が跋扈するようになってしまった世界と、その環境の中で逞しく生きる人々を描くという趣向のマンガになりそうな感じ。
 つまり四位先生って、基本的には怪獣が暴れるマンガを描きたいと思ってるタイプのマンガ家なのでしょうか。いいことです。

 その辺はともかくとして、こういう「メテオド」のようなタイプの話は個人的に好きなので、今度の展開に期待したいところ。あとは、犬耳が生えた純朴な少年を育てる妙齢の女性、というシチュエーションも個人的にはたいへんにツボです。大人の女性×天然少年カップリング萌え。超萌え(素直)。掲載誌が茜新社の雑誌ではなくサンデーであることが悔やまれる程です。
 撫子さんはなんか今回で退場みたいですが、今後物語の要所で戻ってくることを期待しておきます。

お茶にごす。

 社会常識的な意味での頭は悪くても暴力の世界から抜け出そうとする意欲だけはホンモノな船橋、都市伝説的に増幅した彼の噂を話す智花とそれを信じて彼を排除しようとする夏帆、その噂から来る恐怖を我慢して頑張って己の信じる「茶道」を説こうとする茶道部部長、そして何だかんだで船橋を助けようとする山田。これまでの話で、主なキャラクターの立ち位置や人間関係が見えてきました。
 そして今週の話は、「見てくれや評判はどうあれ、実際の行動によって人は評価される」という、このマンガにおける王道パターンを提示したエピソードだったのではないかと思います。船橋君を見た目ではなく取った行動で判断して彼を庇おうとしたアニメ部の人達に見られるように、彼の社会的な評判を覆すには自ら行動で示していくしかない、ということなのでしょう。最後のページの夏帆や山田の台詞を見る限りでは、まだそこへ至る道は遠そうですが。

 にしても、今回はアニメ部部長が格好良すぎでした。アニメが好きな人に悪い人はいないよね! 社会的にダメな人はいても!

金色のガッシュ!

 クリア・ノートは魔物の進化の果てに生み出された、魔物を消滅させるためだけの存在であることが発覚。つまり彼は歩く最終審判とでも言うべき存在なのであり、いよいよ話のスケールが神話のレベルにまで達して来た感があります。
 クリア・ノートがバオウ・ザケルガに対抗するために繰り出した「シン・クリア・セウノウス」という技の見てくれが神様っぽいところも、このマンガのレベルが既に神話の領域にまで達していることを象徴しています。「覚悟のススメ」に例えて言えば、移動菩薩ジャイアントガランみたいな存在ですねコレ。そのうちクリアが「最終審判! この手が救済つかまつる!」とか言い出してくれることを期待してます(しなくていいです)。

ハヤテのごとく

 アニメ面白いですね! 特にステーショナリーグッズのCMが!(お約束)
 本編の方が本格的に面白くなって来るのは、サンデー2004年52号においてハヤテがネコミミつけて女装した時からですので、早くアニメの方でもハヤテの女装が見たいです。見たいです。

GOLDEN AGE

 唯×近江の回(その表現はどうか)。唯は「ユースのトップチームにもない魅力がかもめ中にはある」とか「ボク、かもめ中の雰囲気が好きなんだ」とかいう遠回しな表現で近江に対する好きっぷりをアピールする一方、近江は「なんか信用できねえんだよな…お前は。腹の内が読めねえ」と相変わらずのツンっぷりを発揮しつつも、唯から教えてもらったアウトサイドキックでシュートを決めることでデレを表現するという、相変わらずと言えば相変わらずな様子が面白かったです。
 唯と近江は人間としても選手としてもタイプは全く異なるのですが、お互いがお互いの才能を認め合うことで二人の関係が成り立っているのは確かでしょう。そういう意味において、最後のページのハシラのアオリにある「唯をも虜にする近江の才能!」ってのはまさにこの二人の関係を象徴している言葉だと思います。それに、「虜にする」って表現で臭わせてるのも上手い! 唯は近江の虜!

最強! あおい坂高校野球部

 田中先生の絵のエッチな本なら欲しいです!(バカ)
 というか、まさかこのマンガで乳首券が発行される時が来るとは思いませんでした。油断できません。

 あと本編の方ですが、このままではあお高が勝っちゃいそうな雰囲気に。「ヤツをぶっとばさないと、おまえは解放されないぞ」という古谷の言葉が、今の光爾の行き詰まりを象徴してますね。
 これまでは北大路を中心としたあお高チームの成長がメインでしたが、「今のままでは北大路に勝てない!」と悟った光爾がかつての友情を思い出したりハイパー化したりするような展開になるのでしょうか。

2007/04/07

■新CMにどうしてもなじめないサンデー18号感想

お茶にごす。

 「クソがー!」の台詞を読んだ時、今自分は西森先生のマンガを読んでいるんだ! という実感が湧いてくるような気がしました。
 こんにちは(挨拶)。

 「敵とは自らが作り出しているものなのだ」と言ったのは「武心」の流星パパですが、なんか「お茶にごす。」の主人公・船橋君はそれを自ら体現してしまっているような生き様のキャラな様子。そんな彼が「俺は別に誰かを殴りたいわけじゃないんだ。皆と仲良く楽しく暮らしていきたいんだ」と言ってもあまり説得力がない気がしますが、そういう奴が主人公になるのが西森マンガなので、きっとそれは彼の本心なのでしょう。
 そんな彼が、おそらく今の彼には最も不釣り合いな場所である(しかし、彼がなりたいと思っている自分に必要な素養を得ることができる)茶道部に入っちゃったことによって、どんなドタバタが引き起こされるのか? というのがこのマンガのメインストーリーになりそう。果たして船橋君は、「武心」の流星パパの語る領域にまで達することができるのか。先は遠そうですが。

 「天使な小生意気」「道士郎でござる」とここのところ個人的にグッと来るマンガを描いて下さっているので、今度の「お茶にごす。」も期待してます。

ハヤテのごとく

 ナギの尻をエロっぽく触っても表情をまったく変えないハヤテは、ジゴロというよりはむしろ人でなしなのではないかと思いました(まちがった感想)。

 『とりあえず来週はひぐらし的に言えば解答編みたいな感じです。
 あと、物事をギャルゲーのタイトルに例える畑先生は、さすがオタク界の大物だなあと思った。

結界師

 非道で非情な無道さん大活躍で個人的に大喜びしている今シリーズですけど、今回ばかりは「いつもは強がってる兄の弱気な姿を見てしまい、動揺する良守」にグッと来てしまいました。これは、演出方法としては「勝ち気な女の子は泣くとかわいいの法則」の応用系であり、普段の姿とのギャップによって萌えさせるという典型的な手法なのですが、それゆえに威力は強力。見られた正守も見ちゃった良守も、もうお互いに対するときめきが止まりません。
 無道さんのアレっぷりばかりがつい目に付いてしまいますが、今回のエピソードの本当の目的は、兄弟間の関係性に変化をもたらして読者に妄想してもらうところにあったのですね。さすがです田辺先生(まちがった感想)。

ギャンブルっ!

 「オレとマサルじゃ次元が違う…
  これが今のオレとマサルの差…!

 別に損してる訳じゃないんだし、そもそもジャン君はリスクを犯さないことで損失を最小限に抑える戦略で投資をしているんだから、そんなに落ち込まなくてもいいんじゃね? とか思ってしまう自分は、ギャンブルには向いていない性格なんだなと思いました。

メルオメガ

 カイに対して好き好きオーラを出しているにも関わらず、カイが事ある毎にゲルダゲルダ言うようになっちゃったおかげですっかりフラレナオン状態になってしまったエリサですが、今回でようやくフォローが入りましたね。相変わらずカイに気持ちが通じていないので実はあんまり報われていないんですけど、まあなんか彼女も彼女なりに決意を固めたみたいなので良かったです。
 「ハヤテ」の西沢さんがすっかり報われない女じゃなくなっちゃった今、サンデーにおける報われない女性キャラランキングの頂点に立つのはこのアタシだ! という気概を持って、報われない女街道を邁進して下さい(ひどい)。

 あとは、エリサ同様にカイに対して好き好きオーラを出してるインガのツンデレな態度も良かったです。

RANGEMAN

 「だって、なんかアイツ犬みたいだもんね♥

 ついに錬児に対して自分がSであることを自覚した風香。相手を叩いたりつねったり髪を引っ張ったりしながら自分が彼を好きになったことを自覚するヒロインというのは、少年誌ではちょっと新鮮です。このマンガもついにここまで来たか! という感じ。
 あとは、錬児が自分をMであることを自覚し、文字通り風香の犬になることができればハッピーエンドですね! がんばれ! やっぱ「RANGEMAN」はヘンなマンガだなあ!(褒めてます)

ブリザードアクセル

 文字通り「自壊」しながら演技を続けるガブリエルの姿が印象的でした。
 これは正に、前に自分が書いた、「吹雪のクリーンかつ熱血なファイティングスタイルに心を動かされたガブリエルが、ついに自分のベアークローを壊した」みたいな展開ですよ! 燃える!(褒めてます)

■新「ゲゲゲの鬼太郎」はまるでコナン君みたいだと思ったサンデー17号感想

※一週間遅れましたが、書きかけていたのでせっかくだから上げておきます

ハヤテのごとく!

 アニメ第一話観ました。スポンサーにコナミの名前があったのを確認した時、奇跡ってこの世に本当にあるんだと思いました。
 「ときメモファンド」でコナミからケチをつけられたあの頃から幾星霜、今ではそのコナミにまでスポンサードする価値がある作品と認められるまでに商業的な成功を収めた「ハヤテのごとく」。かつて「美鳥の日々」や「かってに改蔵」を失って窮地に立っていたサンデーを救い、今ではサンデーを代表するマンガとなった「ハヤテのごとく」。この作品の快進撃を押しとどめるものは、もう何もありません。今の畑先生も明らかにテンション高いというかいい意味で調子に乗っているのは、バックステージを読めばよく判ります。畑先生には、この調子でこれからも頑張って欲しいですね。

 あとアニメの第一話ですが、この頃はマリアさんがいい意味で輝いていたんだなあと思いました。マンガの方では17号のカラーページを観れば判るようにすっかりヨゴレ役が板に付いた感がある彼女ですが、アニメの方でもこれからマリアさんがどんどんヨゴレ役に転落していく様子を楽しみにしていきたいと思います。

結界師

 ナイスチョビ髭オヤジだった無道さんが若返って大暴れの巻。帽子を脱いで自己紹介する時の「じゃーん!」がチャームポイントです。ヤングになっても独特のキモかわいさが失われないところは、さすが人外となった人はスゴイですね(まちがい)。無道さんの目的はこの調子でどんどん若返り、「赤ん坊よりさらに戻って全てを一からやり直したい」とのことですので、少年バージョンやショタっ子バージョンの更にキモかわいい無道さんも拝めるやも知れません。楽しみです
 人間生きていれば「人生やりなおし機」が欲しいと思うことはよくあることですけど、無道さんが過去に戻りたいと思う理由も案外個人的なことなのかも知れません。その辺の動機の描写が今後の焦点でしょうか。

金色のガッシュ

 クリア・ノート対アシュロン戦開始。なんかこれまでの戦いとは文字通りレベルが違います。ゼオンを倒してもう後はブラゴとの決着だけだ! とか思っていたのもつかの間、これまでの彼らの努力を台無しにするくらいの強さです。「世界樹の迷宮」で言えば、第一階層のボスを倒して「俺達強いじゃん!」と思って第二階層に行ったら、いきなり毒を吐くモンスターに遭遇してヒドイ目に遭っちゃった! 強さのレベルが違うよ! くらい違うのではないかと思いました(判りません)。
 あとは、とりあえずブラゴとシェリーが生き残っていたので安心しました。この二人には、何としてもこの屈辱を力に変えてクリア・ノートを倒すパワーを手に入れて欲しいんですけど、でもなんかここまで来るとさすがにブラゴでもどうにもできない気がします。あそこで消えていた方が幸せだったのにネ!(ひどい)

あいこら

 「もはや犯罪スレスレのアイテムだな…
 全国80万のサンデー読者が一斉に「それは犯罪だ」と突っ込んだに違いありません。変態の言動でみんなの心を繋げることができる、それが「あいこら」というマンガの魅力なのです。

 あと、あのハチベエが「クリスマスに彼女とヤリたい」みたいな、人並みなことを言うとは思いませんでした。彼にも普通の男子みたいな性欲はあるんだ。てっきり彼のフェチは性欲をも超越しているものだとばっかり。よかったなあ(なにこの感想)。

メルオメガ

 「恋は極力秘めるもの」と申したのは「覚悟のススメ」の葉隠覚悟ですが、「メルオメガ」のカイはもうなんか秘めるどころか事ある毎に臆することなくゲルダゲルダ言いまくっており、「もう誰も死なせない!」と叫びながら自ら敵の怪物の口に飛び込む熱血っぷりを発揮する有様です。姿形などどうなろうと関係なし! 俺の肉体は必勝の手段! なカイの覚悟そのものは大したものであり、常人なら8度死ぬ苦痛、よくぞこらえた! それでこそカイ! と褒め称えたいところなんですけど、でも結局今回はクーゲルの心変わりと、人類を超越した力を持つエッチな格好をした人魚の介入によって助けられた訳であり、まだ戦士としては色々な意味で未熟であるということを証明してしまった形になりました。敵を憎んではならぬ! 憎むべきは敵を恐れる自分の心! 滅殺せよ! 心を濁らせる愛憎怨怒! なのであります!

 いやまあ、それができたら熱血少年マンガの主人公にはなれないんですけどね! たとえ零式防衛術でも、ゲルダは殺せない!(なにこの感想)。

読み切り:ネイキッドモンキー柚希

 このマンガを読んだ三十代以上の旧パソコンオタクの男性達が、こぞって「ワシらが若かった頃には、『バトルスキンパニック』という脱げば脱ぐ程強くなる女の子が主人公のゲームがあってのう」と昔話をしているのが面白かったです(当然私含む)。裸身活殺拳は永遠に不滅。

 このマンガの作者の為永ゆう氏は、以前超増刊で女の子が恥ずかしい格好でプロレスするマンガを描いていた記憶がありますが、この「ネイキッドモンキー柚希」でもやっぱりそういうマンガが描きたくて仕方がない人なんだな、というのが今回の感想です。ポンポン脱いでいる割にはエロさよりも爽やかさの方が妙に強いのは、この人の絵柄の強みなのではないかと思います。
 もし続きを描くのであれば、『バトルスキンパニック』みたいに同じ裸拳の使い手のライバルが出てきて彼氏の前で脱ぎ合って(以下略)、みたいな展開を期待します。目指せ脱衣カードゲーム化。

Page 3/25: « 1 2 3 4 5 6 7 8 9 »