2007/01/21

■サンデー7号感想追記分

あいこら

 先週は女を三股賭けするヒドい男だったハチベエが、今週になると「バカ」が付く程に桜子を愛している純愛男のように見えます。おかしいな?
 井上マジック炸裂! エンジョイ&エキサイティング!

己棲虫

 かつてサンデー超増刊に掲載された個人的注目作「己棲虫」が、ついにサンデー本誌に登場。超増刊に載った時は「マンガとしては面白いんだけど、『寄生虫』という存在そのものが少年誌とは相容れないので本誌に載るのは無理だろうなあ」と思っていたのですが、まさか本当に載ってしまうとは驚きです。「蟲師」のアニメが高い評価を受けている今、虫がイケる! という判断が働いたのでしょうか。「ムシキング」に寄生虫が登場する時代も近いですね!(遠いと思います)

 そんなアレはともかく、今回も寄生虫を題材にした独特のグロい雰囲気は健在。口から肌から処構わず人体から沸いて出てくる虫の数々の描写は相変わらず良いです。読むと体が痒くなること請け合い。勿論いい意味で。
 ストーリーは、少年誌向けということもあってか割と単純化されたものになっており、超増刊の頃よりも人間関係のドロドロさが少なめに感じたのがちょっと残念でしたが、このマンガは「虫がわんさか出て来て不気味だけど、でもちょっといい話」というアピールにはなったと思います。個人的には好きなタイプのマンガなので、再登場を期待したいところ。

■「アホのビンタをおみまいよ!」(三石琴乃ヴォイスで)サンデー7号感想

金色のガッシュ

 「こうして、清麿の『答えを出す者』の能力は消えた…

 勢いで作ってしまった新設定が後々になって都合が悪くなるというのは長期連載マンガではよくあることなのですけど、「都合が悪くなったからなかったことにする」とあえて決断し、更にそれをネタした1話のエピソードを作成、かつそれを全てギャグ(というか不条理マンガ)にしてしまった雷句先生のマンガ家としての才能の凄まじさに脅威を覚えました。
 あと、これを誌面に載せたサンデー編集部もすごいです。先週の「ジャぱん」最終回といい今週の「ガッシュ」といい、少年サンデーが目指す低年齢路線に沿ってさえいれば何をやっても許すよ! という意気込みを感じさせます。

イフリート

 前回は、ユウとニナミがあれだけアダルティな雰囲気を醸しているにもかかわらずまだヤッてない関係だったことにショックを受けましたが、今回はユウがニナミを「まだ人間のフリだけでもしていたい」とか言ってベッドに誘って(以下略)! みたいな展開になったのでビックリしました。この雑誌は低年齢路線を目指す少年サンデーなので、寝床での描写が「添い寝」で止まっているのがたいへんに残念です。カタそうな顔してるのに、ユウ君はその気になるのが早いなあ!(まちがい)

 あとニナミは格好もエロいんですけど、ユウに対する接し方が抱きついたりとか抱きしめたりとかいちいちエロく、しかもそういう接触をすることが設定上で裏付けられているので不自然さが全くないところが良いですね。それに、ユウに対して好意をむき出しにしており、常にデレデレしているのも良いです。この二人の相性の良さは、肉体的にも精神的にも性的にも最高レベルなのではないのでしょうか。
 そういう視線で、今後もこのマンガを読んでいきたいと思いました。この二人の行く末が楽しみです。

ハヤテのごとく!

 「結界師」のCM枠で、例の「ハヤテ」のショートアニメを見ました。ナギの声のハマリっぷりに感動。釘宮! 釘宮!(オタっぽく連呼)
 あと、アニメ内でのマリアさんの役割は「着替えしているところにハヤテが入ってきてキャー」みたいなことをされるのが最大の存在意義の、いわゆるセクハラ要員っぽいです。やっぱり彼女はそういう人なのね。アニメになっても、やっぱりマリアさんはかわいそうな人です。

 そしてそれを反映してか、今週のサンデーでも「隣のハヤテにお尻を触られたと誤解する」という役を与えられてました。要するに汚れ役です。どこまでも悲しい役が似合う女性ですよね彼女。連載が始まった頃は、仮にも主人公の憧れの女性という役回りだったはずなのですが、今ではすっかりこんな感じに。
 でも、だからこそ今では、人気アンケートで二位というポジションを手に入れられたのです。これからもどんどん汚れ役を引き受け、報われないキャラになって下さい(ひどい)。

メルオメガ

 「ゲルダの笑った顔、ぜったいカワイイと思う!

 ついにカイとゲルダの、共に生まれ育った故郷を失った者同士の宿命の戦いが開始された! と思ったら、なんかいきなりカイがゲルダを口説きにかかってますよ! ただの直情まっすぐ君かと思っていたカイが、ここに来ていきなり搦め手を! ゲルダにときめいたのかカイ! 同郷のガールフレンドはほったらかしかカイ!
 それに対し、ゲルダは明らかに動揺! ちょっと前はタッグを組んでたパートナーの男子が告白してきた時に「何を言ってるの」と一撃で切って捨てた冷徹なゲルダが、カイに対しては動揺を隠しきれない! 垂れ目気味の瞳も開く勢いだ! 脈か! 脈ありなのか! フラグ立っちゃったか! どうなっちゃうのこの二人!

 いやその、要するにゲルダはツボです。そうかーオレは不幸を背負った垂れ目キャラ萌えだったのかー

2007/01/16

■「シランくん」への突っ込みを書いてるサンデー感想サイトはここだけ!(サンデー6号感想)

シランくん

 サンデーに突如として登場した謎の新コラム「シランくん」。今回は石油枯渇の話。
 「およそ50年で地球上の石油が全て汲み尽くされる可能性がある」みたいな話はおそらく誰もが聞いたことがあると思いますが、自分が子供だった頃は確か「あと20~30年で枯渇」とかそんなこと言ってた気がします。50年ってことは、何か延びてるじゃん! やったね!(単純)

 それで現在推定されている石油の埋蔵量についてですが、「石油 枯渇」のキーワードで検索するとトップに出てくるThe Economist誌の記事「底なしのビールジョッキ」の翻訳山形浩生氏のサイトによると、原油の掘削・抽出技術の進歩などによって石油の埋蔵量は減るどころかどんどん増加しており、すぐに石油が枯渇するようなことはないとの見通しが示されています。むしろ「あと50年で枯渇」どころか、「今後 20 年から 50 年にわたり市場に供給されている原油の量は、どう見積もっても無限に等しい」と断言するコメントまである始末。
 少なくとも今回の「シランくん」で出てきたような、「近未来に石油が枯渇→服の材料である合成繊維が作れなくなる→みんな裸になる」という楽しい未来がやってくるようなことにはならないっぽいですよ。よかったねシランくん。

 石油に代表される化石燃料に関しては、上記の検索で出てくるサイトを調べて頂ければ判るように(埋蔵量の推測も含めて)色々と政治的な思惑なんかが絡んでグデグデな話になってしまっているのがアレなのですが、だからと言って今回のシランくんの結論のような「(石油が枯渇するのは)石油を大量消費している先進国の人間全員が犯人」なんて文明社会の否定に走るよりは、これらのグデグデな問題を技術開発への支援や政治的解決方法の模索などの手段で改善を試みる努力をしてみるのが、文明人としての前向きな態度のではないのかなあ、とか思いました。何より石油がなければサンデーも読めなくなりますしね。
 シランくんもサンデーの登場人物なら、絶望的な未来が提示されても決して立ち向かうことを諦めない「絶チル」の皆本を見習え! とかエラそうなこと言っておわり。

2007/01/14

■「ボクらは正月気分を抜かない!」は今年の座右の銘にしたい名コピーだと思ったサンデー6号感想(ポジティブ版)

金色のガッシュ!

 中学生の頃、「お前は将来何になりたい?」という質問に「ライトノベル作家」と答えたことがある人は挙手!(挨拶)

 自分は二十歳になる前くらいまで考えてました。こんにちは。
 で、中田先生改めTMリーがサラリーマンライフの安定性を熱弁しているシーンは、諸般の事情で何度も転職を経験している現役サラリーマンとしてちょっとモニョモニョしてしまいましたが、私が抱いていた「ファウード編が終わったことで、作者のテンションが下がってしまったんじゃないか?」という懸念は、『将来は妖怪になりたい』と答えた鈴木さんとそれに対するTMリーのリアクションを見たことで完全に払拭されました。雷句先生のギャグセンスは相変わらず侮れません。

結界師

 「なんなのこの状況…
  最悪…最悪だわ!! とくにあたしのポジション!

 時音さんが、やっと自分が置かれている状況を把握した!

 ツンデレも度が過ぎるとタダの嫌な女になってしまいますけど、今回は「ふとしたきっかけから幼なじみの男の子が成長していたことに気付き、彼にちょっとときめいてしまう」という少女マンガの定番的なメソッドを適応することで、どうにか正ヒロインとしての面目を保ったみたいです。
 その調子で、良守相手につかず離れずの微妙な関係をキープすることに気を使うのだ時音さん! 『良守の憧れの女性』の位置を維持できないと、正ヒロインとしての立場がなくなっちゃうぞ時音さん! ツンとデレのバランスが大事ですよ時音さん! 頑張れ時音さん!

 あと、「恋敵が分身して二人になって勝てそうにない」という理由で良守を諦めた樹里亜も、何かちょっと判定基準がおかしい気がするのですが、元々恋に落ちる判定基準がおかしい女性だったので、これはこれでアリなのかも知れません。
 さすがに彼女の出番はこれで終わりでしょうけど、ホントに面白いキャラでしたね。「結界師」の世界にはこれまでこの手のキャラが存在していなかったので、尚更新鮮でした。彼女の登場が人気投票以降であったことが心底悔やまれます。

GOLDEN AGE

 「なんたって今日のオレは、超絶好調だからよ!」「おお…絶好調にがついた!」「超絶だぜ!
 「いよっしゃあー! 激! 超絶好調!」「おお! がついた!」「近江さん!!

 バカだ! 近江君はバカだ! が付く程の超絶バカだ!
 「GOLDEN AGE」さいこう! っていうか近江君さいこう! 超さいこう! いいぞいいぞもっとやれ!

ハヤテのごとく!

 ヒナギク1位でハヤテがハーマイオニー込みで2位、マリア、ナギ、伊澄、咲夜と続くランキング結果は至って順当だと思います。
 でも、11位に1コマしか出て来ていないファーザーが出て来たのには驚きました。みんな「モテモテ王国」のことがホントに今も大好きなんですね! 「ハヤテ」の人気投票なのに、久米田先生よりもファー様の方が人気あるなんてビックリにょ!(そういう問題か)

イフリート

 「イフリート」の主人公カップルであるユウとニナミは二人でいると大変にエロいというか、今のサンデーにおいて唯一「性」の臭いを感じさせるカップルだと思っていたので、この二人が実はヤッてないことを今週知ってショックを受けました。まだそんなに清い、「ラブひな」に例えたらコミックス3巻レベル程度の関係に過ぎなかっただなんて!
 っていうか何やってるのよユウ! ただでさえエロいニナミがあんなエロく迫っているってのに! もしかして、ユウはもしヤッちゃったら勢い余って発火しちゃって女性もろとも全身火傷しちゃうのでヤろうと思っても実はデキないとか、そういう裏設定があったりするんですか!(これは少年サンデーです)

2007/01/08

■サンデー2+3号/4+5号感想(覚悟完了版)

焼きたて! ジャぱん

地球は守られた…だが、権利関係は…!?
 次号、感動の最終話!!

 最終話の前に権利関係をネタに煽られるマンガは、おそらく空前にして絶後だと思われます。
 あと、陸地が水没しないからといっても地球温暖化そのものが解決した訳ではないので、ぶっちゃけて言えば実は問題は何も解決していないのではないか? という気もしてくるのですが、このマンガに対してはもう何を突っ込んでも「でも、『ジャぱん』がやることだから仕方がない」という言葉で何となく「じゃあ仕方ないよね」と納得させられてしまう存在になってしまった以上、もう何を言っても仕方がありません。

 つまり「焼きたて! ジャぱん」というマンガは、ついに無敵の境地に達したのです。あらゆる批判も批評も無意味と化してしまう、という意味においての無敵です。  料理とそれを食べた者のリアクションの主従を逆転させることで料理マンガのセオリーと戦い、大麻の効能を謳い上げることで一般社会のモラルと戦い、堂々と他のマンガやアニメやゲームのキャラクターをパロディ化することで著作権と戦い、マンガ制作におけるあらゆる障害と戦い続けた結果、ついに「ジャぱん」はあらゆるものに対する自由を手にする存在となりました。あらゆる制約を破り続けることで、ついに「ジャぱん」は唯一無二の作品となったのです。
 全てを超越した作品となった以上、そのマンガがマンガとして面白いのかどうかといったことは、もはやどうでも良い問題なのです。

 橋口先生は、一体何と戦っているのか。そして、何を勝ち得たのか。
 最終回を刮目して待ちたい所存です。

武心

 ローゼンバッハ公国に話が移ってから、出てくる登場人物がみんな異様に潔すぎることで俄然面白くなってきた感がある「武心」。今回は極限まで追いつめられたイングラム王女が流星を守るために自ら銃を手に持つことで、己もまた覚悟を完了させた武心を持つ者であることを証明することに成功しました。
 そりゃまあ、自分の盾となって死んだ流星パパがあそこまで潔い死に様をしてしまった以上、もはやそう簡単には死ぬ訳には行かないですよね。これも一種のトラウマ?

 正直、このマンガがもう一度越年するのは非常に厳しい状況だとは思うんですけど、このマンガももう「マンガとして普通に面白い」とかどうとかいう領域を超えてしまっているような気がしてならないので、この調子で出来る限り突っ走って欲しいと思います。万乗先生の心意気を、私はもっと読みたいのです!
 二つ無き身を惜しまずに、我が身は進む仁のため! たった三文字の不退転、それが心の花である! みたいな勢いで頑張れ万乗先生。「覚悟のススメ」からの引用ですが!

シランくん

 今回は食糧自給率の話。日本の食糧自給率は先進国の中でもかなり低いという話は時折見かけますが、日本の食糧自給率を北朝鮮と比較して「北朝鮮よりも低いからヤバい」というロジックで危険性を訴える論法は初めて見ました。それって、単に日本は足りない食料を海外から輸入できるけど、北朝鮮はそれができないから「自給率」の数字が結果的に上がっているだけの話なんじゃないの? という気がするんだけどどうだろう(参考:北朝鮮の食料自給率に関する記事)。
 それに食料自給率の低さを提示して農業に対する危機感を煽るよりは、「外国との貿易をもっと活発にしよう」とか「日本の農業にもっと国際競争力を持たせよう」とかという方に話を持って行く方が建設的だと思います。将来を担う子供が読むことを狙っているなら尚更。社会に対して絶望するのは、久米田先生のマンガの主人公だけで十分ですよ!

 この手の「危機感を煽ってウケを取る」ことを狙ったタイプの記事って、どうも好きになれません。サンデー大丈夫?(←煽り)

2007/01/06

■サンデー2+3号/4+5号感想(今年の注目作版)

ハヤテのごとく!

 2+3号のコナンワールドといい、4+5号のゴーストスィーパーワールドといい、なんかもう「ハヤテのごとく!」はやろうと思えばどんなシチュエーションの下ででもキャラクターを自在に動かしてお話を作れるマンガになったんだなあ、とつくづく感じました。どれだけおかしな状況下でもちゃんとストーリーが成立しているのは、登場するキャラクターの個性やキャラ同士の人間関係が確立している証拠です。
 真面目な話、「ハヤテのごとく!」というマンガは、80年代に「うる星やつら」、90年代に「GS美神極楽大作戦!!」が雑誌内で果たした役割を継承するタイプの長期連載型コメディーマンガに成長する可能性が、かなり高いのではないかと思っています。2000年代のサンデーを代表するマンガは「ハヤテのごとく!」で決まりですよ! 去年のサンデーは「ハヤテ」でもってたようなものですからね! いやマジで! 畑先生はサンデーを代表する漫画家だなあ! 師匠の久米田先生はサンデーでもマガジンでも常に闇の道を歩き続けていますけど、畑先生は違う! 畑先生は光の道を歩く漫画家です! 今年は「ハヤテ」もアニメ化するしね!(公然の秘密)

 そして連載が長期化すれば、やがては「ハヤテ」も「美神」の終盤みたいになんか話がグデグデ気味になりつつ何となく連載が終了、その後に次回作の連載を始めても「『ハヤテのごとく!2』はまだなんですか? 新連載はいいから『ハヤテ』の続きを描いて下さい!」と前作のファンから延々と言われ続けるようになるに違いありません。ファンのわがままに永遠に耐え続けろ畑先生! 超人気漫画家は辛いね!(失礼)

ダレン・シャン

 はじめてのチュウ! 君とチュウ!
 デビーとのファーストキスのためだけにヴァンパイアの超能力を活用するダレンに、少年のとしての正しい情熱のかけ方を見ました。女の子のことで頭が一杯な思春期の男の子は、チュウのためなら空だって飛べるさ! 徹夜明けでデートだってするさ! みたいな心意気です。

 「ダレン・シャン」は、今のサンデーの中で最も少年マンガらしい少年マンガなのかも知れません。このマンガも、今年のサンデーの中軸を支える作品になるのではないのでしょうか。
 連載が始まった頃は、まさかここまでこのマンガが面白くなるとは思っていませんでしたよ(失礼)。

GOLDEN AGE

 今年のサンデーを支える作品という意味では、なんか「GOLDEN AGE」もその中に入るのではないかという気がムリムリして来るのが不思議です。マンガとしてはとにかく近江君のキャラクターが異様に面白いのが特徴で、彼を唯君がいじったり、小波がからかったり、浦田や蓮葉が世話を焼いたりすることでコントが成立するのがこのマンガの基本構造だと思われます(コント?)。
 サッカーマンガとしても「近江君の潜在能力を目覚めさせて彼をパワーアップさせてチームを勝利に導く」という明確な目的ができていますし、何よりメインキャラの近江君のキャラそのものに十分弄られる余地が残されていますので、このマンガはひょっとしたら今年最大の成長株になる可能性があるのではないのでしょうか。

 にしても、「不可能と思えるような困難な状況に放り込まれることで、逆に近江君のリズムと集中力は最高のレベルに達したんだ」って、これって要するに「ドカベン」の岩鬼の悪球打ちみたいなものですよね。成長する毎にどんどん近江君はフットボーラーとしておかしくなりますなあ。おいしいなあ近江君。

2007/01/02

■サンデー2+3号/4+5号感想(断片版)

※とりあえず、書いた側からアップして行きます

イフリート

 このマンガを読んで「ブラックエンジェルズ」を思い出してしまう私は、もう長く生き過ぎてしまったのかも知れません。
 こんにちは(挨拶)。

 第一話・第二話ともに、やられ役の悪人達のあまりに判りやすい雑魚っぷりが読んでいてちょっと気になりましたが、話によると主人公の灼熱+極寒コンピは何らかの組織の手によってこんな体にされてしまったということなので、いずれはその組織から送り込まれた超人達と超人バトルを繰り広げるような展開になるに違いない! と勝手に期待してます。
 また、作者の吉田正紀先生の前作「グランドライナー」は、魅力的な女性キャラが何人も登場しながらもイマイチ活躍できていなかった感があるので、今度はもうブリブリ女性キャラを動かして活躍させて欲しい所存です。それにしても、ニナミの格好はエロいな! 期待できそう!(短絡)

結界師

 新キャラクターである「六本木樹理亜」という素っ頓狂な名前を見て、思わずジュリアナ東京のことを思い出してしまいました。あの頃、私はあの近くで仕事してたんですよ。リアルに「GS美神」の美神令子みたいなおかしな恰好をしてるお姉さま方が、あの近辺を群れを成してウヨウヨしてたんですよ。みんな陽気に楽しく狂っていた時代。そんな平和な時代が日本にもあったんですよ。
 そんなバブル景気の頃に生まれた子供が、今ではもう高校に入る時代になったってことなんですよね。やっぱり、もう私は長く生き過ぎてしまったのかも知れません。

 そして本編ですが、ここんところ見せ場に恵まれなかった時音が久しぶりに目立つ話が来たと思ったら、こんな話ですか! みたいなエピソードに。しかも、今回の恋のライバル(語弊)であるところの六本木樹理亜があまりにキャラが立ちすぎているせいで、なんか時音さんが劣勢気味です。通常の3倍どころか20倍のスピードで良守を追いつめる樹理亜の姿は、既にギャグマンガの領域に突入しています。シリアスな少年向け活劇マンガであるはずの「結界師」のイメージさえもぶっ壊して暴走する樹理亜! このままではアニメが大人気放送中の「結界師」が、テレビじゃ映せないような破廉恥ラブコメマンガになってしまうことは確実! 良守が樹理亜の毒牙にかかってしまった以上、もはや奴を止められるのは時音だけ!
 もし「結界師」がラブコメマンガになっちゃったら、間違いなく時音さんは良守をいつまでもガキ扱いしてバカにし続ける、性格の悪いイヤな女の役になっちゃいますよ!(もうなってますが) ヒロインの牙城を守る意味でもがんばれ時音!

金色のガッシュ

 「オレはあいつらに…愛を受けていた…
 朝日を見ながら本当の意味での「愛」に目覚めるシーンをサンデーで読んだのは、「拳児」の最終回以来です。例えが古いですね。

 そんなアレでファウード編がついに完結。雷句先生が骨折した影響で椎名先生のスケジュールが狂ってしまい雷句先生が椎名先生のところにケーキを持って参上した事件などを筆頭に色々なことがあったこのエピソードでしたが、個人的にはやはり清麿が生まれ変わった途端に仁王立ちの決めポーズで登場して文字通りの魔神モードと化して大暴れし、読者から「それはもしかしてギャグで(ry」と総ツッコミを食らったシーンが忘れられません。
 その後、彼には「答えを出す者(アンサートーカー)」なる称号が与えられることになるのですが、魔神になって暴れたことに比べればそんなことはもはやどうでもいい領域です。

 今後の焦点は、生身の状態でファウードと対等にやりあったブラゴとガッシュの決戦になるんじゃないかと思うんですけど、現時点ではブラゴとガッシュの実力は伯仲していると思って良いでしょう。そうなると、勝負を決するのはパートナーの実力ということに。
 果たしてシェリーは、魔神モードと化して面白おかしくなっちゃった清麿に、面白さで対抗することができるのか否か。その辺に注目して行きたい。いや別に「ガッシュ」はギャグマンガじゃないはずなんだけど。

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