2005/01/01

■てれびくん2005年2月号

 マージ・マジ・マジーロ!(マジレンジャー風挨拶)

 この時期の幼年誌は、特撮やアニメの新番組情報が満載で面白いですな。
 「特捜戦隊デカレンジャー」の後番組が「魔法戦隊マジレンジャー」ってのは噂には聞いてましたが、これって本気だったんだ! 「本気」と書いて「マジ」と読ます勢いだなあ! と、「てれびくん」を読んで認識させられました(バカ)。

 そんな訳で、また椎名ネクサスを読むために「てれびくん」買いました。
 今回掲載されているのは、以前椎名先生のサイトで紹介されていた「闇に吸収して殺す!」のアレです。

※今回は多少のネタバレが含まれますので、まだ「ウルトラマンネクサス」の8~12話を観てない方は注意

 先月は色々と忙しくて「ネクサス」をゆっくり観ている暇がなく、先に「てれびくん」の方を読んだのですが、なんか話があまりに大変なことになっていてビックリ。
 「闇に吸収して殺す!」とか言いながらウルトラマンに突っかかってたダークファウストの中に、何で主人公の狐門の恋人のリコがネグリジェ姿で入ってんの!? それで何でいきなり主人公の胸の中で死んじゃうの!? 椎名先生やりすぎですよ!? とかそんな感じになってしまい、これは本編を観てみないといかんと思って、大晦日の夜に慌てて録画していた「ネクサス」の8~12話を鑑賞。

 結論:やりすぎていたのは、椎名先生ではなく「ネクサス」本編の脚本でした。

 マンガの方ではウルトラマンとクロムチェスターに倒されたダークファウストの中からいきなり恋人のリコが出て来ていますが、本編の方では、リコが実は既に過去にビーストに襲われて死んでいた人間であり、最期にTLTに裏切られて死んだ怨念からダークファウストの媒体となってしまった(って解釈でいいんですよね?)、という伏線が明らかにされます。
 4話をかけて徐々に主人公の恋人(の頭)がだんだんおかしくなって行く様をみっちりと描いているので、観ていて不安になることうけあい。この番組、ホント容赦ありません。

 こんなキツい話を再編集し、原作で重要なシーン(ウルトラマンが墜落寸前だったクロムチェスターを受け止めて助けるところとか、TLTのメンバーがウルトラマンを味方と認識するところとか、狐門とウルトラマンが目と目で通じ合うところとか)を織り込んだ上でちゃんと10ページにまとめる椎名氏のセンスには、毎度のことながら感心させられます。
 確かにこんなやっかいな話は、幼年誌向け漫画だからとかいう理由で手加減できるものでは全然ないので、「もー椎名ネクサスはこの路線で最後まで行っちゃいましょう!」と編集担当者が言うのも納得というか、致し方ないというか。

 そんな感じで本編は大変なことになってる「ネクサス」ですが、今回は事前に椎名ネクサスを読んでストーリーの概要を掴んでいたためか、本編を理解するのがいくらか容易になったのは確かです。いっそのこと、椎名版ネクサスをDVD版の初回特典のオマケに副読本として付けてもいいんじゃないか? とか思いました。
 幼年マンガは大人が読んでも勉強になるなあ(まちがい)。

 あと最初の方に書きましたが、今月(2005年2月号)の「てれびくん」は、さすがに新番組情報が沢山載ってましたよ。

仮面ライダー響鬼

 「清めの音をたたきこむぞ!!」という清々しい誌面のアオリ文句が印象的な新ライダー。1/30から放送開始。
 今度のライダーは、太鼓のバチを振り回し、「オレのドラムを聞けー!」とか叫びながらサウンドバトルを仕掛ける展開が予想されます(注:多分叫びません)。
 先月号と今月号に「なりきりセット」(要するにお面)が付録に付くなど、「てれびくん」的にはかなり推してる作品っぽいです。

魔法戦隊マジレンジャー

 既にネットでは話題になってる、勇気と魔法で悪と戦う新戦隊モノ。2/13から放送開始。
 詳細は次号に掲載だそうです。なりきりセットも付いてくるぜ!(やるの?)

甲虫王者ムシキング

 私の職場の同僚の息子さんもハマってる(関係ない)、みんな大好き「ムシキング」がついにアニメ化。テレビ東京系で春頃開始予定。
 アニメ化で注目するべき点は、やはり主人公のポポがゲーム版と比べてやたらと凛々しく、かつ可愛らしくなったことでしょうか。ポポの可愛らしさに注目したアニメ版ムシキングの同人誌を作る人が絶対出るね! と思いました。カブトムシのツノがポポに!(´д`;)

トランスフォーマー ギャラクシーウォーズ

 1/8開始。すっかり長寿シリーズになりましたね。
 私は初代しか観たことないので今のTFは全然別物に見えますが、でも相変わらずコンボイ指令は健在なようで何よりであります。声優は今も玄田哲章氏なのでしょうか。

 あと、付録にピカチュウのミニフィギィアとか「ネクサス」の総集編DVDとかが付いて、ちょっとお得な気分になれました。
 もうすっかり「てれびくん」の虜です(弱い)。

2004/12/28

■丸川トモヒロ氏は若々しい椎名高志説

 こちらは、私こと深沢が管理運営を行っている、椎名高志ファンホームページ C-WWW です(挨拶)。

 いきなりですが、最近ニュースサイトで話題になっている「赤松健」論を書いていらっしゃる「ピアノ・ファイア」のいずみのさんの日記で椎名高志ネタがあったので、ブログっぽく反応。

丸川トモヒロ『成恵の世界』7巻

 個人的に丸川トモヒロに付けているキャッチコピーは「椎名高志の後継者」。あるいは「若々しい椎名高志」。

 んで椎名高志の原点にはるーみっくワールドが広がっているので、高橋留美子の孫にあたる漫画家だと思ってるんですが。同じ説を主張してる人はみかけないなあ。丸川さんがシイナをどう思っているのかは是非知りたいのだけど。

 私自身は「成恵の世界」をそういう視点から意識して読んだことはありませんが、言われてみれば「ああ、なるほど」と納得できる意見だと思いました。
 「成恵の世界」には、SF要素とほのぼのコメディ要素が高い次元でミックスされた「はじめてのおつきあい」や「ポケットナイト」などを代表とする作品を手がけていた、1990年代初頭のまだ若かった頃の椎名高志氏のマンガに相通じるモノを感じます。
 現在の丸川トモヒロ氏の路線は、当時の椎名氏が将来取り得る「可能性」の一つだったのかも知れませんね。

 でも、椎名氏はSFが好きなのと同じくらい「モンティパイソン」も「ヘルハウス」も「悪魔のいけにえ」も大好きな人なので、「成恵の世界」のようなハートウォームな物語だけを作って気が済むタイプの作家じゃないことは確かなのですが(笑)。
 私は丸川トモヒロ氏のマンガは「成恵」しか知らないので、氏の中には成恵以外にどんな「引き出し」があるのか、ちょっと興味があります。何となくですが、いずみのさんが仰るところの「若々しい椎名高志」の代名詞に相応しいマンガを作ってくれそうな予感はしますね。
 一度サンデー超増刊辺りで描いてくれないでしょうか(無理)。

 あと、椎名高志といえばやはりロボ娘ですが、椎名氏はおそらく「成恵」に出てくる機族みたいな、人間と同じ思考能力や倫理観を持つタイプのロボ少女は自分のマンガには出さないのではないか、と思います。

 氏の代表的なロボ少女として「GS美神極楽大作戦!!」のマリアを例にしますが、マリアは「人間の命令は理解するが、人間とはまったく違ったロジックで動いているが故にコミュニケーションにギャップが生じる」ところに、マンガのキャラとしての面白さがあります。そして、それは椎名氏が考える「ロボットの魅力」の本質でもあるのです(この辺の椎名氏のロボに対する考え方は、SFオンラインのインタビュー記事に詳しい)。
 一般社会で稼働するには明らかに致命的な欠点を抱えているロボット少女がいて、「それでもかわいい! 買う!」と叫んでしまう男の子がいる。「椎名高志」的なマンガの面白さはそんなところにあるのかな、とか思いました。

 おそらく椎名氏が「機族」をネタにマンガを作るとしたら、鈴ちゃんのようなキャラではなく、7巻に出てきた武伏みたいな「狂った」キャラを主役にするんじゃないかという気がします。

 せっかくですので、「赤松健論」の簡単な感想を:

AI止ま編:

 「AI止ま」というマンガが、赤松健という新人漫画家を如何に「少年漫画家」として成長させたのか――という軌跡が、判りやすくまとめられています。
 週刊で連載開始→実力/人気不足でマガスペに降格→制作体制を強化して劇的に作画能力と脚本能力を向上→人気も急上昇→大円団で円満終了→「人気作家」として週刊復帰へ! とものすごい変化を経験した時期なので、漫画家としての赤松健を語る上では「AI止ま」が一番題材として面白いと思います。

ラブひな編:

 ファンの間でこれほど「景太郎の瀬田化」が嫌われているだなんて知りませんでした。「景太郎の成長を(読者にとっても、成瀬川にとっても)極めて判りやすく表現したのがあのスタイルなのか」程度の認識だったので、そういう読み方もあるんだなと素直に感心。
 個人的には、9巻で景太郎が成瀬川に告白した時点で、「ラブひな」の実質的な主人公は成瀬川に移ったと認識しています。9巻以降は、恋愛に対して幼稚なままのヒロインに成長を促す、成瀬川にとっての成長物語として「ラブひな」を読んでました。こういう読み方はどうだろう(と言われても)。

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2004/12/24

■いでじゅうの林田ついに告白記念サンデー4/5号感想

  1. 「俺とは違う!」(MAJOR)
  2. 猫を口説く黒巣先生(結界師)
  3. デコピンを食らう月乃(焼きたて!!ジャぱん)
  4. 「私、今馬に乗った侍に助けられてる」(道士郎でござる)
  5. 「あれが…熱き鉄道マンの姿だ」(D-LIVE)
  6. 番外:石澤の慎さん

1. 「俺とは違う!」(MAJOR)

 なんか最近の「MAJOR」って、ギブソンJr. が吾郎ちゃんをどんどん愛するようになっていく様子を克明に描いたドキュメンタリーになっているんじゃないか、と思うのですがどうか。

 でも、いくらギブソンJr.が吾郎を愛するようになったとしても、吾郎のこれまでの男性遍歴から考えると、いつかは彼は泣いてすがるギブソンJr.を振り切って己の夢の実現に向かって一人で先へと旅立って行ってしまうことは必至。彼の視線の先にあるのは憧れのおとさんの姿と、それに比類するだけの力を持つメジャーリーガー・ギブソンだけであり、それ以外の男は既に眼中にないのです。夢のためなら他の全てを犠牲にすることができるからこそ、彼は「吾郎」たり得るのです。彼に惚れたばっかりに離別の涙で枕を濡らせた男は数知れないのです。
 そんな男に惚れても辛いだけだぜギブソンJr.! それでも彼を愛するというのかギブソンJr.!

 なんか変なノリの感想になったので次。

2. 猫を口説く黒巣先生(結界師)

 猫にゃんが猛烈にかわいくて大変にはにゃーんだった今週の「結界師」ですが、その猫にゃん(霊)に懐かれる黒巣先生(メガネ)も負けず劣らず魅力的。
 普段は至ってクールだけど、小動物だけには優しい素顔を覗かせる彼の姿には、まるで我々読者を「不良だと思っていたアイツが、小雨の降る中捨て猫を拾う姿を目撃して心をときめかしてしまう少女」と同じ心理状態にさせる何かがあると思いました。
 こりゃもう猫じゃなくても惚れるよね! これぞ黒縁眼鏡の眼鏡男性の理想像だよね! みたいな!(うるさいよ)

 そんな感じで、要所要所で眼鏡を光らせたり曇らせたりすることで黒巣先生の心理状態の描写を的確にコントロールしている田辺イエロウ氏の眼鏡描写力に感心させられた次第です。サンデーのまんカレ通信は、『「結界師」からメガネキャラの描写技法を学べ!』というネタで一席打つべきだと思います。
 あと、黒猫を性急に狩ろうとした志々尾を制した良守はカッコ良かったですね(本筋もちゃんと読んでいることをアピール)。

3. デコピンを食らう月乃(焼きたて!!ジャぱん)

 かつては己の野望のために主人公達を奸計に陥れる知謀キャラとして描かれていたはずの月乃嬢ですが、何だか今じゃすっかりカマトトキャラに。一応現在のストーリーは「東達が彼女の為に戦っている」という設定になっているはずなのですが、知らない間にすっかり落ちぶれてます。

 私の落ちぶれキャラ萌え属性が疼き出しました(出すな)。

4. 「私、今馬に乗った侍に助けられてる」(道士郎でござる)

 「世の中に絶望しながら、それでも世の中の全てを諦めて受け入れることができない」という現実に悩む少女の窮地を、馬に乗った侍という非現実の権化みたいな道士郎が助け出す。ヤクザや不良なんていう現実的な脅威は、もはや現実の埒外にいる道士郎の前では何の力も意味もなさないことを、今更ながらに強調したエピソードでした。

 こういう笑いの取り方は、明らかにギャグマンガのソレです。やっぱりこのマンガ、サンデーにおける「クロマティ高校」的なポジションに収まろうとしているのではないかと思ってしまいました。

5. 「あれが…熱き鉄道マンの姿だ」(D-LIVE)

 例えボディが壊れてもジェット機の重みを支え続け、最後の瞬間まで自分の命令に対して忠実に働き続けた電車に対して涙する! この涙は、即ち鉄への愛の証の涙!
 「熱い鉄道魂」というものが、自分にも少しは判った気がします!(キレイな瞳で)

 それはともかく、今週は最初から最後まで迫力満点で面白かったです。モノレールにジェット機を胴体着陸させたら話は終わりかなー、と思っていたら、更に「急停車しないと道路標識にぶつかって爆発!」というクライシスを持って来たところが超熱い。
 東京モノレールの列車形状や羽田空港近辺の路線構造から今回の鉄道アクションのアイデアを思いついた、脚本の勝利と言えましょう。

番外:石澤の慎さん

 ボクが好きな都知事は、「NOとは言わせんぞ、NOとはー!」と装甲車に乗って叫んだ挙げ句に狙撃されて死ぬ都知事です!(挨拶)

 そんな感じで名前は現都知事っぽいですが、やってることは「遠山の金さん」でしたね。
 でも都知事を名乗るからには、せめて国粋主義的な発言で物議を醸すくらいのことはして欲しかったです(バカ)。

 サンデーで政治をネタにしたマンガと言えば、何と言っても色々とタイミングが悪くてサンデーに悪夢をもたらした「ライジングサン」が有名ですが、それから幾星霜を経た今、まがりなりにも政治的なネタを扱うだけの余裕がサンデー編集部にも出てきた――と好意的に解釈するべきなのかも知れません。

2004/12/18

■ガッシュTCGの「お待たせ、ココ」カードが欲しいと思ったサンデー3号感想

  1. 泣く水野(金色のガッシュ)
  2. 「いでじゅう!!」最後の1ページ
  3. 「あの6人…オレのこと閉じこめた…」(クロザクロ)
  4. 「首都高羽田線混んでるかしら」(モンキーターン)
  5. 「君は熱い鉄道魂を持った男だ!」(D-LIVE)
  6. 番外:伝説の帰宅部 Returner

1. 泣く水野(金色のガッシュ)

 気が付けばすっかりアニメでもナオミちゃんと共に出番がなくなってしまった彼女ですが、おそらく今週でまたしばらくの間出番が無くなりそうな予感。今週彼女が流した涙は、もう清麿が自分から(物理的にも、精神的にも)遠く離れてしまい、もう彼が自分の前に戻ってくることは二度とないだろう――ということを悟ってしまったが故のものなのでしょう。いい娘だなあ彼女。

 あと、ジャージ姿の水野がやたらと可愛かったので、自分の中における「ジャージ姿が似合う少年マンガのヒロインランキング」において「ラブひな」の成瀬川なるを抜いて水野がトップに立ったことをご報告しておきます。

2. 「いでじゅう!!」最後の1ページ

 「いでじゅう!!」というマンガのパターンの一つに、途中まで「いい話」的な展開を積み上げておきながら一番最後の1ページで何もかもをぶち壊してオチ、というものがありますけど、今回はまさにそのパターン。
 ここ数週間モリモリとラブコメムードを盛り上げておきながら、最後の最後で『森さんのドタキャン』という形でぶち壊しをやってくれました! これぞ「いでじゅう!!」の醍醐味!(←喜ぶなよ)

 ただ、今回の一件で森さん以外の登場人物(林田、朔美、西蓮、ついでに皮村)は「恋」に対して真正面から向き合った結果、人間的に成長してしまいました。結果として、一線を踏み越えることができなかった森さんだけが取り残されてしまった格好に。今回の物語でここまでやっちゃった以上、また次回からいつもの「いでじゅう!!」的なお話ができるとか言えば、もうこのマンガはそういう段階を過ぎてしまったんじゃないかなー、という感じがして来ます。ホントどうするんだろ。
 次週、覚悟未完了だったがために辛い立場に追い込まれてしまった森さんへのフォローは果たしてあるのか。そして、「いでじゅう!!」は再びぬるいラブコメマンガに戻る道を選ぶのか否か。そういう観点で注目して行きたいと思います。

3. 「あの6人…オレのこと閉じこめた…」(クロザクロ)

6人! あんなのが6人もいるのかよ!

 という感じで、ついに「クロザクロ」にも、主人公の幹人がザクロに逢って人間に戻るためにクリアしなければならない具体的な数値目標が提示されました。このタイミングで敵の数が明示されたということは、逆に言えば今後も長期的に渡ってストーリーを展開するだけの余裕がこの作品に出てきたとも言える訳で、即ち連載の人気そのものが軌道に乗ったと捉えても良いのではないのでしょうか。
 にしても、ザクロたんはなんか出てくる度にどんどん可愛らしくなってますね。幹人に対して「オレ、ずっと、ヒトリ…」と弱音を吐く、思わず守ってあげたくなるザクロの姿にグッと来ます。そろそろ、ザクロ萌えなファンが出てきてもおかしくないんじゃないか? と思える可愛らしさだなあと思いました。萌え!(結局)

4. 「首都高羽田線混んでるかしら」(モンキーターン)

 みんな大好き「モンキーターン」最終回は、「レーサーとしても人間としてもやたら成長した青島」「澄にすごい場所でプロポーズした波多野」「6年ぶりに出てきた山崎」と見どころが沢山あってホント面白かったんですけど、個人的に一番面白かったのは「首都高羽田線混んでるかしら」と言いながら、フェラーリに乗り込むありさちゃんの颯爽とした姿でした。というか彼女、この車に乗れるの?(物理的に)
 あとありさと言えば、突然プロポーズして来た波多野にとまどう澄に「自分の気持ちに素直になりなさい」と(文字通り)澄を支えてあげるシーンが素敵でした。これまでも要所で渋い活躍をして来た彼女の面目躍如と言えましょう。

 「モンキーターン」が少年マンガとしてどれだけ優れていたかは今更語る必要もないので、ここではただ「楽しいマンガをありがとう!」と素直に感謝しておきたい所存です。
 次回作はどんなテーマに挑戦するのか、河合先生の着目点に期待したいところ。

5. 「君は熱い鉄道魂を持った男だ!」(D-LIVE)

 鉄道魂! 鉄道魂! なんて心振るえる言葉!
 こんな熱い言葉がこの世にあっていいのか!(大げさです)

 尊敬するベテラン運転手からこんな言葉を聞いてしまっては、稲垣君ならずとも血が滾るというもの。
 彼らの鉄道魂が炸裂するであろう、次週の展開に期待です。

番外:伝説の帰宅部 Returner

 かつてサンデー超増刊に掲載され、一部で大好評を博したあの「伝説の帰宅部 Returner」が、何の因果かついにサンデー本誌に登場。「理由は判らないけど、とにかく部活やらないで帰宅したがる凄い奴が現れて帰宅した!」というただそれだけのストーリーを、徹底的な過剰演出で無理矢理盛り上げて読者を強引に納得させる手法は今回も健在で、期待を裏切らない面白さを堪能させて頂きました。
 うわーい最初から最後までホント馬鹿だなあー(注意:馬鹿は最高の誉め言葉です)

 おそらく、これを描き上げた作者の森尾正博氏と担当編集者は、完成稿を読んで勝利を確信したに違いありません。
 この異様なテンションを毎週持続できるだけのパワーとタフネスがあれば、この作品は連載化をも狙える位置に来ていると思います。いやマジで。

 あとこの作品からは、何となく島本和彦氏や安永航一郎氏がマンガを載せていた頃のサンデーの臭いっぽいものを感じるのですが、これは私の錯覚でしょうか?

2004/12/10

■サンデー編集部は「新千円札の野口英世はダイナマ伊藤に似ている」という風説を流布するべきだと思うサンデー2号感想

  1. すっきりしたティオ(金色のガッシュ!!)
  2. 今週のこわしや我聞
  3. 池内(道士郎でござる)
  4. 「次号最終回、頂点に立った波多野の意外な行動とは!?」(モンキーターン)
  5. 「鉄道の勝ちだぜ、航空ファン」(D-LIVE!!)
  6. 番外. すけっとはメガネくん

1. すっきりしたティオ(金色のガッシュ!!)

 極限まで高まった憎悪のエネルギーを凝縮して敵に投げつけるティオの必殺技「チャージル・サイフォドン」も怖かったですが、それ以上に技を放ってスッキリした表情を見せたティオそのものに対して、私は表現しようがない程の恐怖を感じました。
 この技はヤバいです。非常にヤバいです。というか、この技を放てるようになったティオは超ヤバいです。

 ティオは元々「性格は意地悪だけど本当は優しい子」というキャラだったはずなのですが、この技は「意地悪だけど本当は優しい」というキャラが許される性根の悪さのレベルを遙かに超えているんじゃないかと思います。何故なら、この技は即ち憎しみで人を殺す技だからです。こんな怖ろしい技、「スターウォーズ」で言うところのフォースの暗黒面に囚われた者にしか放てません。パンツを見られた恨みが、ティオをダークフォースに目覚めさせてしまったのです。
 今でさえこうなのですから、今週の最後でティオの魔本に浮かんだ新たな呪文がどれくらいの破壊力を秘めているのか、もはや想像すらできない有様です。

 それより何より、技で怒りを発散した後の妙に晴れやかなティオの表情が恐ろしいです。この若さで怒りを発散することの快感を覚えてしまった、彼女の将来が心配です。このままでは、ティオが怒りをパワーの源にするブラゴみたいなキャラに成長してしまいかねませんよ! お宅の娘さんは大丈夫ですか奥さん!
 今週のエピソードは、ついにティオがダークヒーローへの道を歩み始めた第一歩として記憶されるべきお話になるやも知れないなあと思いました。女はおっかねえなあ(まちがい)。

 そして、自分の才能をダメな事にしか使う気がない我々のような連中にとってのヒーロー・モモンも、健闘むなしく破れてしまいました。憎しみで人を殺す技を食らった上、生理的にイヤな「謎の建造物」へのガイドを強要されたモモンは、きっと今回の闘いで心に深い傷を負ったのではないかと思われます。
 でも、彼にはそれに懲りず、今後も自分の才能をダメな事にしか使わないスタンスを維持して頂きたい。彼の能力はマジメに使えばどれももの凄い役に立つ技ばかりですからね! こんな強いキャラがマジメに戦っちゃダメだよね!(うるさいよ)

2. 今週のこわしや我聞

 静馬かなえが登場した辺りからの「こわしや我聞」は、連載マンガとしてどんどん面白くなって来ている印象があります。「仙術使い」としての主人公の我聞のキャラが立ってきたということもありますが、それ以上に物語を固める脇役達の動きが良いですね。

 例えば、先週から登場した新キャラ・静馬番司に対する個々のキャラの接し方一つ取ってみても、普段は穏やかに接するけど締めるところはちゃんと締める國生、それを見て面白がる森永、相手が誰であれ全く容赦がない保科、相手が誰であれしつけに厳しいかなえ、今もその静馬一族の女性に頭が上がらない中之井、やっぱり誰に対しても飄々としている辻原、そして相変わらず愚直な我聞と、短いエピソードの中でもちゃんと個々のキャラを「立たせる」描き方ができていることが判ります。
 マンガとしての「基礎」がしっかりしている印象を受けました。今後が楽しみなマンガの一つです。

 それはともかく、個人的には國生さんの必殺技・ファイル持ち諸手投げが見られたので満足です(結局)。

3. 池内(道士郎でござる)

 「お茶セットを持ったまま15mも跳ぶジジーや、
  怪しげな魔物を操るババァに鍛え上げられた――
  それが健助殿だ

 個性的なヘアスタイルと想像力が必要以上に豊かなヤンキー・池内クンが面白すぎます。道士郎に追いかけ回されたショックか何かで健助殿伝説を勝手に構築して仲間達に流布していくこの男は、おそらく今後も伝説の語り部として大活躍してくれるはずです。

 あと、所々で漢字を間違えているところが流石ヤンキーだなと思いました。
 やっぱり、ヤンキーは漢字を間違えて使わないとダメだよね(偏見)。

4. 「次号最終回、頂点に立った波多野の意外な行動とは!?」(モンキーターン)
  1. 澄にプロポーズする
  2. 青島さんにプロポーズする
  3. ありさちゃんにプロポーズする

 意外性の順番に並べてみたがどうか(←賛同されたいの?)。

 というかついに最終戦決着。「波多野は痛い目を見るべき同盟」を提唱した私としても、レーサーとしての技術も度胸も格段に成長を遂げた波多野、および波多野と洞口のバトルをここまで盛り上げてドラマを最後まで描ききった河合先生に対しては、素直に感服するしかありません。ここ3週間の「モンキーターン」はホントに面白かったです。
 残るは最終回ですが、果たして「意外な行動とは!?」とその行動を煽られてしまった波多野の運命や如何に。あと、波多野と好勝負を演じ、波多野の夢である「競艇ってこんなにおもしろいんだってファンが思ってくれるようなレース」を一緒に果たすことになってしまった洞口の運命も如何に。何か彼も、青島さんにフられて「いでじゅう!」の皮村並に報われないキャラに成長した結果、ずいぶんと人間味が増しましたよね。ね。

5. 「鉄道の勝ちだぜ、航空ファン」(D-LIVE!!)

 こういうことを思っていても、決して口に出して言わないところが鉄道ファンの奥ゆかしいところなんだよなあと思いました。
 でも飛行機と鉄道を比べるのって、マンガで例えれば「かってに改蔵」と「魔法先生ネギま!」を比べてるようなものじゃないのでしょうか。確かに「マンガ」というカテゴリは一緒なんだけど、その中身が全く異質な為、比較する行為そのものに意味がないような、そんな感じ。
 「女の子の数は『改蔵』よりも『ネギま』の方が多い! 赤松先生の勝ちだぜ、久米田ファン!」って言うのはちょっと変だよね? みたいな?(どんなだ)

 それでマンガの中身の方は、前半の航空機スペクタクルと後半の鉄道マニアの独白が話として噛み合っていないところが気になりましたが、これはおそらく物語後半で両者が一緒になって大活躍するための伏線と見て良いでしょう。走っているモノレールの上に飛行機を無理矢理胴体着陸! みたいな無茶なことをやるに違いないと思われます。どちらの乗り物も、乗員の安全を守ることが一番大事であるという意味において、目指す方向は一緒なのです。

 つまり何が言いたいかというと、飛行機オタクも鉄道オタクもどっちも乗り物オタクというカテゴリで括られるオタクであることに変わりはないので、オタク同士もっと仲良くするべきだと思いました。

番外. すけっとはメガネくん

 今週のサンデーに掲載された読み切りマンガ「すけっとはメガネくん」は、「もの凄い中途半端なところで話が終わるのが気になる!」とか、「将棋のセンスとキャッチャーの配球センスは全然違うよ!」とか、ツッコミを入れたいところはいくつかあるのですが、でもここではタイトルに「メガネくん」という名前を冠している割にはメガネ萌え属性がやや乏しい点に関して、あえてツッコミを入れてみたいです。

 顔がカワイイ眼鏡少年キャラがニコニコしていれば、それで「メガネくん萌え」になるという訳じゃない! 現代メガネ学におけるかわいい系メガネ男性キャラ(通称:めがねっ子)の魅力は「メガネをかけた方が可愛らしく、かつ凛々しくなる」点なのだ! 泣いたり拗ねたり甘えたりメガネをズリ落としたりと色々な表情をさせて読者をメロメロにし、かつ決めるところでは男の子らしくビシッと凛々しく決めてこそのメガネっ子、ということを常に心がけて頂きたい! 男性読者さえも萌えさせることができてこそ、真のメガネくんなのだ! 本気でメガネくんで勝負をかけるのであれば、「おねがいティーチャー」の草薙桂や「ヒカルの碁」の筒井先輩に匹敵するメガネを! と訴えていきたい!

 いやその、別にこれ萌えマンガでも何でもないので、こういう指摘は的はずれだってことは承知しているんですけどね…(フェードアウト)

2004/12/07

■まったく容赦がないてれびくん1月号報告

 「最強の術! ブラゴ・シェリ-大勝利!
  2人の怒りのパワーでゾフィスを倒したぞ!
」(挨拶)

 「てれびくん」のアニメ先取り情報は、相変わらず情報の要約っぷりに容赦がないですね。深沢です。
 ようやく先月末に出た「てれびくん」を読めましたので、その情報を。

 まず、このサイト的に最も重要な「ウルトラマンネクサス」のコミカライズ版ですが、今回は前回以上に子供に対して容赦がないなあと思いました。

 原作の「ネクサス」が元々そういう話だからというのもありますが、掲載誌からイメージされる「幼稚」な部分は一切なく、原作の第5~8話におけるテーマの一つである「誰かを守りながら戦うことの難しさ」を、簡潔な形ながらもキッチリと描写。自分を慕ってくれた女の子を戦争で失ってしまうという過去を持ち、今もその時の喪失感を抱えたままウルトラマンに変身して戦い続ける姫矢、そして今回の任務で女の子は救ったけど、その子から今回の事件に関する記憶そのものを消されてしまって一抹のむなしさを覚える狐門の心情が、ちゃんとマンガの中で描かれています。
 また、原作の第5~8話は「ウルトラマンとダークファウストの闘い」と「怪獣が潜伏している廃工場に取り残された女の子の救出」の二つのストーリーがパラレルに進行するんですけど、そのシークエンスもできる限り誌面上で再現してやろうという心意気を感じる構成になっている点にも感心しました。「テレビシリーズのテイストを極力すくい上げて行く」基本方針は、今回も健在の模様です。

 あと最後の1ページで、第8話終了の段階でこの作品世界が抱えている問題点を「誰かを――何かを守るって、難しくてつらいことなのかもしれない……」という言葉で表現している(この場面は原作にはありません)シーンからは、難解に取られがちな「ネクサス」のストーリーの要点をまとめて作品の理解を助ける狙いがあるのではないかと思いました。
 まあ、幼児向けの雑誌で「難しくてつらいことなのかもしれない」なんて台詞が出てくることそのものが大変なことではあるんだけど(笑)。

 そんな感じで、このマンガちょっと凄いです。掲載雑誌の対象読者が6歳以下という建前抜きで、あくまで「ネクサス」の持つフレーバーを余すところなくコミカライズしてやろう、という確たる目的を持ってマンガ作っている感じがします。
 「てれびくん」を読みながら、『椎名高志って、こんな(色々な意味で)凄いことができる漫画家だったのか!』と今更ながら心底ビビってる私がいます。もうガクブル状態です。

 前にも書いたように、おそらくこのマンガは多分コミックス化はされず(勿論されたら嬉しいです)、いわゆる「椎名高志マンガのファン」のほとんどはこのマンガを目にすることはないだろうと思われますが、そんな環境下でもちゃんと椎名先生は、己の仕事を遂行し続けています。この勢いがあれば、来年の「絶対可憐チルドレン」は相当期待できるモノになるんじゃないんでしょうか。ファンの皆さん安心して下さい(エラそう)。

 作者のモチベーションを高めるための場を与えてくれた、という意味で、椎名氏に「ネクサス」のコミカライズを依頼した「てれびくん」の編集者の方に、我々ファンとは感謝するべきなのかも。

 ついでに、「てれびくん」の他の記事で気になったのは、やっぱりみんな大好き「金色のガッシュベル!」のアニメ展開先取り情報。
 「ゾフィスを倒したぞ!」という記事がこの段階で掲載されているということは、石版魔物編はいよいよ年内で終了すると解釈して良いのでしょうか。ということは、石版魔物編のラストでゾフィスがブラゴに心底ビビってガクブル状態になってしまう、あの伝説の萌えシーンがついにアニメで鑑賞できるということに。小心者っぷりをさらけ出し、ガクブルするゾフィス! 萌え萌えですな!(←萌えるのか?)

 また、「てれびくん」の誌面では、シェリーがココと「再会」を果たして涙を流しながら抱擁する感動的なシーンのカットも掲載されていましたけど、やっぱりこのシーンは相当百合っぽくてエロいと思いました。「ネクサス」とは違う意味で子供に対して容赦がありません。楽しみです。

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2004/12/05

■「ハヤテ」が面白くて驚いたサンデー1号感想

  1. 息子に冷たいギブソン(MAJOR)
  2. 芽生えたティオ(金色のガッシュ!!)
  3. さらばジーク様(史上最強の弟子ケンイチ)
  4. 4. 「フフフ、入った方がよろしくてよ?」(こわしや我聞)
  5. ダンドー最終回

1. 息子に冷たいギブソン(MAJOR)

 「別に私は息子を見に来たわけじゃない
 「俺には吾郎を見守る義務があるからな
 「今のお前に吾郎の球は打てない。技術的にも精神的にもな

 ギブソンパパの、吾郎に対する過剰な贔屓っぷりに萌え萌えです。これじゃ実の息子がひねくれてしまうのも仕方ないと思います。
 さすがメジャーリーグは実力の世界! 息子のシメ方にも容赦がまったくない!

 ところで、「みそぎを果たす」って概念は英語で表現可能なの?(余計なツッコミ)

2. 芽生えたティオ(金色のガッシュ!!)

 「心の底から沸き上がるこの感じ! あ~~らたな芽生え~~!

 このシーンはぜひアニメで観たいです。釘宮理恵ヴォイスで怒号に満ちたこの台詞が聞けると思っただけで、私はもう辛抱たまりません!(バカ)
 ついでに、「オヨヨヨ」言ってるダメシスターの声は植田佳奈でお願いします!(バカ)

 モモンの能力はどれも「空間や時間を支配できる」という意味においてもの凄い強いはずなのですが、そういう優れた才能を徹底的にバカな事にしか使わない彼の姿勢は、我々も見習わなければならないと思いました。
 人類の英知は、バカな事やエロい事に己の全てを注ぎ込んだ時にこそ、その真の力を発揮するものなのです。魔力や経験では遙かにティオに劣るはずのモモンの健闘っぷりが、何よりの証拠でしょう。

 エロ妄想は全てを超越することを全国の子供達に教えるため、がんばれモモン! オレも負けずにくだらないことをがんばるよ!
 多分来週にはやられちゃうと思うけどな!(ドクロ)

3. さらばジーク様(史上最強の弟子ケンイチ)

 我らがヒーロー・ジーク様が、よりによってドブ川で散華! っていうか自爆!
 でも、ドブ川で死ぬのがこんなに似合う美形キャラってのも、ちょっと珍しいと思います! さすがジーク様はやることが違うよ!

 オレ、このマンガで一番好きなのがジーク様だったんですよ…
 彼が死んでしまったら、これから何を楽しみに「ケンイチ」を読めばいいやら…orz

4. 「フフフ、入った方がよろしくてよ?」(こわしや我聞)

 今週の「我聞」のメインはあくまで「ファイティングバイパーズ」のバンみたいな格好をした新キャラ・静馬番司なのですが、個人的にグッと来たのはむしろ國生さんを誘惑する卓球部女子・の台詞だったので、今回はこちらをランクイン。
 この子は密かにラブコメさせたら面白そうだと睨んではいたのですが、意外にこういう方面でもやりおるキャラだったとは意外です。確かに、彼女だったら相手が國生さんだろうが友達感覚で自然に接するだけの度胸がありそうですからねー。
 彼女の潜在能力は測り知れないものがあるなあ、と本気で思いました。今後に期待。

5. ダンドー最終回

 そして、「ダンドーネクストジェネレーション」はあえなく今回で最終回ということに。
 個人的には大喜びで読んでいたマンガなので終わってしまうのは残念ですが、アニメも終わったことだし仕方ないかな、というのが正直なところ。

 このマンガにおける「ネクストジェネレーション」とは、即ち新庄の遺志を継承する次世代のゴルファー達のことを意味します。連載の中では、時間の都合上(往年の新庄や赤野とダンドーの関係を彷彿とさせる)ダンドーと竜之助の間の関係しか描けませんでしたけど、「新庄の遺志」の真意を理解して新庄の名を冠した大会を己の手に取り戻したラミアや、竜之助に助言して彼とダンドーとの信頼関係をより深いものに導いた優香も、また新庄の遺志を継いだネクストジェネレーション達なのであった! ということを、万乗先生はこの作品で表現したかったのだと思います。

 というか、最初から最後までラミア強すぎです。ダンドーのためなら戦士にも淑女にもなれる彼女の活躍っぷりが、「ネクストジェネレーション」における最大の見所であるというのは、もはや論を待たないと思われます。
 次の万乗先生のマンガの主人公は、ラミアでお願いします(結論)。

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