2004/04/29

■2年前の今頃「一番湯のカナタ」の連載が始まったんですよ・サンデー22/23号感想

  1. 「凄く勘違いしてたからなー。日本について」(道士郎でござる)
  2. 最後の一つ前のページのびっくり顔ゾフィス(金色のガッシュ!!)
  3. ブルマ姿で四股を踏む女子(史上最強の弟子ケンイチ)
  4. ゴキブリ(結界師)
  5. 「『美鳥の日々』原寸大フィギィア サンデーグッズショップにて好評販売中!」(美鳥の日々)
  6. 番外:グッバイノストラダムス

1. 「凄く勘違いしてたからなー。日本について」(道士郎でござる)

 椎名高志先生の復帰時期にばかり気を取られ、西森博之先生が復活する可能性を失念していた人?(挨拶)

 つう感じで、西森先生の新連載「道士郎でござる」が始まりました。
 よくわかっていない外国人がイメージしているちょっとズレた「日本」の姿を、日本人が客観的な視点で面白がるスタイルの有効性は「キル・ビル」が改めて証明しましたが、その方法論をマンガに持ち込んできたなぁという印象。

 前作「天使な小生意気」でも、更にその前作「今日から俺は!」でも、一貫して「オトコの格好良さ」をテーマとして描いて来た西森先生は、今回の「道士郎でござる」でもまたその路線を志向しているしているように思えます。
 「天使」では『オトコから最も離れた場所にいる美少女を通して、逆説的にオトコの格好良さを描く』というジェンダーギャップな視点が独特の面白さに繋がっていましたが、今度は『最もオトコらしいんだけど、現代の常識からは最も外れた場所にいる』サムライを主人公にする、カルチャーギャップな設定を持ち込んで来ました。
 これをどう作品固有の面白さに繋げていくのか、今やベテランの域に達した西森氏の手腕に注目したいところ。

 もっとも、第一話からヤンキーと主人公をケンカさせてる辺りは結局やってることがいつもの西森マンガと一緒みたいなので、例によって例の如く「サンデー随一のヤンキーエンターテイメントコミック」として気軽に読めるマンガになるんじゃないんでしょうか。
 ホント、西森先生の描く悪役ヤンキーって、とことん性根が曲がってるように見えるんですよねー(賞賛の言葉)

2. 最後の一つ前のページのびっくり顔ゾフィス(金色のガッシュ!!)

 ゾフィスって、こんなオモロい表情ができる子だったんだ! 新しい発見!
 これなら、仮にブラゴに負けてもギャグキャラとして十分やって行けますよ!(いけません)

 その一方、シェリーはココの本性はあくまで善であると信じた結果、ついに心の中で泣いているココの姿を見出し、自分の心の力を取り戻した模様。少年マンガの王道を行く「ガッシュ」らしい、実に清々しい展開となってまいりました。
 そんなひたむきなシェリーを見ていると、「ココの性根はどこまでもひねくれてなくちゃダメなんだよ!」と邪な期待を抱き続けている自分は、少年マンガを語る資格などないのだと思いました。

3. ブルマ姿で四股を踏む女子(史上最強の弟子ケンイチ)

 そんな邪な私のハートをガッチリキャッチしたのが、「ケンイチ」のトールが抱いている野望を描いたこの一コマ。
 何だかよく判らないけど、ブルマを履いたロリっぽい少女達が、公園の土俵で四股踏みをしてますよ! なんですかこの異様にマニアックな野望は!
 嗚呼、トール君! 君はそれでも本当に神聖なる土俵で戦う力士なのですかトール君! こんなブルマフェチの悪い妄想みたいな、どう考えてもおかしい非日常的光景を日常とするためだけに、君は毎日鋼鉄のリングの中で、善も悪も関係なしに戦っているというのか!

 良し! その心意気や良し!
 己の信念を貫くためなら、世界だって敵に回してこそ真の男!
 トール君! ブルマ相撲を否定するこの世界の全てと戦え!

 ダメそう(オレが)。

4. ゴキブリ(結界師)
 ゴキブリ
  家の中や付近に住む昆虫。時々飛ぶ。

 ゴキブリの特性をキャプション付きで紹介! 扱いが妖怪と一緒だ!
 このマンガの世界観だと、ゴキブリも立派な妖怪の仲間入りなのですね!(まちがい)

 今回は普段とは違ってコメディなお話でしたが、なんか話だけじゃなくて絵柄の雰囲気までコメディタッチというか、普段の線が細くて凛々しいタッチとは違った、丸みを帯びた絵柄で意図的に描いているような感じがしました。勿論、それが今回のエピソードの雰囲気作りに功を奏しています。
 作者の田辺イエロウ先生は色々と器用なことができる人だなぁと、改めて感心した次第。

 というか、こういうマンガ読むと、やっぱり少年マンガはいいよなって思えるよな! ブルマ少女の四股踏みに萌えるよりも、風呂上がりのお姉さんにときめく方が遙かに健全なのだという、人として最も大切なことを思い出させてくれるよ!
 そんな感じでダメだった自分を回復することに成功(単純)。

5. 「『美鳥の日々』原寸大フィギィア サンデーグッズショップにて好評販売中!」(美鳥の日々)

 しかし、現実には売るモノが無く、早くも開店休業状態になっている罠。

 「27日に再び販売する」とか言ってましたが、結局はどうやら初日で全部売り切れてしまい、再販する分が残らなかったということみたいです。まるでコミケの大手サークル発行の部数限定同人誌みたいな売れ方です。発売直後にも関わらず、ヤフオクに多数出展されている辺りも同人誌みたいです。
 アニメ版がオタク筋で好評の「美鳥の日々」のフィギュアを安値かつ数量限定で発売、しかもオーダーは実質的に早い者勝ちで受付となれば、こうなることはもはや必然だったと言えましょう。雑誌に載っている広告も、今ではただむなしさを感じさせるばかりであります。

 あとマンガ本編の方ですが、こちらは土壇場で綾瀬が勝負から降りてしまってまた元の木阿弥になってしまうという、週刊少年誌に掲載されるラブコメマンガの展開としては正しいけれど、でも一人の恋する女の子の行動としては激しく間違っている結末になってしまいました。
 結局このマンガはそういうマンガなのな、ということを再認識させられる結果に。

 先週から今週にかけての「カレに告白しちゃった! いやんどうしよう~」モードに突入していた綾瀬はやたら可愛らしかったので、個人的にはもうしばらくこのままでいて欲しかったです。綾瀬は相変わらず報われないキャラだなぁ。

番外:グッバイノストラダムス

 単に「占い師が嫌い」というだけで、何の罪もない辻占い師に暴行する主人公!
 怒髪天を付く奇抜なスタイルで「占い」という名の詐欺を働くメガネ男!
 自分の思い出だった土地を取り戻す、という目的のためなら手段を選ばない女子高校生!
 飛び交うヤクザ!

 すごいよ! 性格がマトモなキャラがほとんどいないよ!
 「元高校ボクシングチャンピオン」のならず者が主人公のマンガを、巨匠・あだち充先生が描く爽やか高校ボクシングマンガの「KATSU!!」の直後に配置する誌面構成も、何だか妙にアグレッシヴだ!
 2004年の今になって、あえて1999年のノストラダムスをネタに使うのも、よく考えるとちょっとすごい!
 なんてスパルタンかつストロンゲストなマンガなんだ!

 「マーベラス」「ダイキチ」で艱難辛苦を味わったであろう武村先生の戦う姿勢が漂ってくる、色々な意味で印象的な作品だと思いました。こんな攻撃的なマンガを描ける人だったとは、正直意外です。
 がんばって下さい。

■blosxomで掲示板続き #2

 blosxom 3.0 alpha版キター!(挨拶)

 それはともかく「startサブルーチンの中でファイル作るとblosxomが拾ってくれない」の件ですが、blosxom 2.0 のソースを読んでみたところ、「ファイル作成時刻がファイルを拾う処理を行う時刻と秒単位でまったく一緒だった場合は対象にしない」というのが標準動作であることが判りました(entries サブルーチンのところ)。
 つまり、start で作られたファイルは「タイムスタンプが未来のファイル」と判定されている訳で、対策としては $show_future_entries 変数の値を0以外にしてやれば良いと思われます。

 syncを叩く必要なんか最初からなかったじゃん…orz

 今日は age プラグインの中身を newentry に統合するとか、そういう細かい修正を行ってました。
 個人的には完成に近づいてきたかなという印象。近いうちに正式リリース&掲示板移行作業を行いたいです。

 → newentry プラグイン(04/04/28版)
 → 現段階でのプラグインとページのソース
 → テスト用掲示板

 そんなことをやっていたので、結局今日はサンデーの感想を書くヒマがありませんでした。
 今週最大のポイントは、既に販売が終了しているにも関わらず雑誌の中で大々的に「好評発売中!」と煽っている、等身大美鳥フィギィアの宣伝だと思いました。

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2004/04/27

■blosxomで掲示板続き

 昨日書いた「startサブルーチンの中でファイル作るとblosxomが拾ってくれないので、拾ってくれるようにsyncを叩く」の件ですが、一度寝て起きてから考え直したらこれはいくらなんでもスパルタン過ぎるだろうということに気付き、「startで作ったファイルはfilterサブルーチンの中でblosxomのファイルリストに追加する」という穏当なやり方に修正しました。ご迷惑をおかけしました(このサイトを置いてあるサーバに)。
 あと、blosxomのリストを直接いじる関係上、この処理は他のfilterを参照するプラグイン(一緒に作ったageなど)よりも先にやった方が都合が良さそうだということで、プラグインのファイル名を「0newentry」に変更しました(頭に数字を付けると、普通のプラグインよりも先に処理されるようになるので)。

 ageのfilterサブルーチンの中でやっている「writebackがあったら更新時刻を書き換える」処理は、本来ならファイルの並べ替えに関係するところなのでsortサブルーチンでやるべきだろう、と思っています。この辺の修正はそのうち。
 「そのうち」とか言ってるうちに、blosxomのメジャーバージョンアップ版が公開されてしまいそうですけどね(笑)。

→ newentry プラグイン(04/04/27版)
→ age プラグイン(04/04/27版)

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■blosxomを掲示板にしてしまうスレ

 サイトリフォーム化の一環として、ブログツールであるところのblosxomを使った掲示板を作ろうと考えてみた!(いきなり)

 blosxomはデータディレクトリ配下に適当にファイルを置いておくだけで新しいエントリとして認識してくれる特性があるので、フォームなどから入力された書き込みをファイルの形で保存し、データディレクトリに置いてやれば掲示板っぽい運用もできるんじゃないかと思い、エントリを追加する専門のプラグインを作成して掲示板を作ってみました。
 高潔なるブログツールであるBlosxomを、わざわざありきたりな掲示板にしてどうするよ? という気もしないでもないのですが、トラックバックを受け付けたり、RSSシンジケートを使って新規投稿をチェックすることが可能な掲示板というのも、なんか今っぽくて良いのではないか、というところで納得していきたい。

→ newentry プラグイン(04/04/26版)

 とりあえずやってることは、基本的には書き込まれた内容を適当なディレクトリにファイルとして置くことだけです(1行目に名前、2行目以降にコメントの中身を保存)。
 ファイルの書き込みはstartサブルーチンで行っているのですが、投稿を受け付けた直後はキャッシュか何かの影響でblosxomがこのファイルの存在を認識してくれずにコメントが表示されないことがあったので、書き込んだ後にsystem関数でsyncコマンドを直接叩いて強制的にファイルに書き出すようにしています。でも、これって効果あるのか?(←バカ)
 もうちょっとスマートなやり方はないものでしょうか。

 コメントに対する返事を付ける部分は、Writebackプラグイン(hail2u.net さん謹製のStarter Kit に付属のバージョン)をほぼそのまま使っています。というか、このプラグインはWritebackを使うのが前提で作ってあります。
 Writebackがあったエントリは表示位置が上がった方がより掲示板っぽいので、エントリの更新時刻をWritebackのデータファイルの更新時刻に書き換える処理を行うageプラグインも作りました。そのまんまの名前だ。

→ age プラグイン(04/04/26版)

 このプラグインの中では、ついでに「最新の書き込みリストの生成」と「前のページ/次のページへのリンク」を作成する機能も持たせています。

 とりあえずこれでテスト運用してみて、問題がなければ正式にこちらの方に掲示板を差し替える予定。
 新規エントリ書き込み機能は、「展開予想」のリニューアルやら「絶対無敵チルドレン」専用ブログの感想書き込みやらに流用するつもりです。

 まぁ、探せば似たようなプログラムはいくらでも出てきそうですけどね…orz

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■更新情報 040427

  • 煩悩の部屋」の創作文集のページに、まめだちょうさんの作品「彷徨える子ヤギ達」を掲載しました。シロが主人公の物語です。
  • 前に書いた廃止予定のコンテンツのうち、「おキヌちゃん連続突撃」を4/30の深夜を持って終了させて頂きます。
    なお、「元ネタ大作戦」「椎名作品Q&A」は、まだ当面の間運用する予定です。
  • 「C-WWW利用者アンケート」の方も、4/30で終了します。ご協力ありがとうございました。
    コメント欄で様々な意見を伺えたのが最大の収穫でした。みんな暖かい言葉をありがとう…(´Д⊂
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2004/04/23

■「もみあげキャプテン」肯定派・サンデー21号感想

  1. 落とし穴にハマった時の灰原(名探偵コナン)
  2. ココ(金色のガッシュ!!)
  3. 綾瀬貴子(美鳥の日々)
  4. 國生春菜(こわしや我門)
  5. 豹変したミハイル(D-LIVE!!)

1. 落とし穴にハマった時の灰原(名探偵コナン)

 他の子供達が「しまった!」という表情をしているのに、彼女だけはどちらかというと「あーあ」「やれやれ」系に属する、妙に達観した諦めの境地の表情だったのが、とても彼女らしくて良いと思いました。
 これでこそ灰原さんだ!

 でも、次のコマでは割と普通に怖がりながら穴に落ちているのが残念。
 もっとがんばれ灰原さん!(勝手)

2. ココ(金色のガッシュ!!)

シェリー、あなた、私が本当にゾフィスに心を操られていると思ってるの?
今の私が、本当の私の姿なの
しょせんはお金持ちのお嬢様に、貧しい人間の心なんて判らないのよ!

 やっぱりそれがキミの本当の姿!
 ココには元々、根性曲がりとしての資質があったんだよ! オレの思った通りだ!
 ココさいこうー!(こういう楽しみ方は人として最低です)

 何にしろ、ココはシェリーとの身分の違いに激しく負い目を感じていたことは確かな模様。

 今となっては懐かしい「明日のナージャ」のナージャとローズマリーもこの二人と似たような関係でしたけど、結局ナージャは「貧困から抜け出して貴族の娘になるためなら何だってやる」という強い意志の元に行動するローズマリーを、最後まで言葉で諭すことはできませんでした。いくら富める者がそうでない者に手を差し伸べようとも、そうでない者にもプライドがある以上、そう簡単にその手を取ることはできないものなのかも知れません。
 ローズマリーは最後の最後で無い物ねだりを止め、「私は私のお城をみつけるわ!」と自分の生きる道を見いだす決意をすることによってようやく自分自身を救うことに成功しましたが、果たしてココはどうなのか。彼女の救いの道はどこにあるのか?

 その一方、今のシェリーが(ココが批難しているような)単なる「金持ちのお嬢様」の身分を捨て、自分の運命と戦う生き方を手に入れることができたのは、パートナーのブラゴの存在が大きいことを忘れてはいけません。
 ココのパートナーであるゾフィスは彼女の根性曲がりの性格を見出して己の力とすることに成功しましたが、ブラゴの場合はシェリーの中に「自分自身の力で戦う覚悟」を植え付けて己の力にした、という点で大きく異なります。
 ココとシェリーの戦いの鍵は、最終的には双方のパートナーが握っているのではないかと思います。

3. 綾瀬貴子(美鳥の日々)

 ついに綾瀬がセイジに告白を! うわーいどうなっちゃうのこれから!
 …と、素直に喜ぶのが本来のこのマンガの楽しみ方だと思うのですが、しかし先週ルーシィがリストラされたばかりであるということを考えると、なんかちょっと不安な気持ちに。

 まさかルーシィに続いて、綾瀬までリストラの対象に!?
 もしかしたら、『美鳥の日々』も「アニメが終了する頃を見計らって連載も終了」するパターンなのか?

 あと「美鳥の日々」と言えば、サンデーのグッズショップで等身大美鳥フィギィアを数量限定で売り出したのはいいけど、注文が殺到して文字通りサイトが瞬殺されてしまったことで話題になってましたね。
 一応27日に注文を再開するみたいなことは書いてありましたが、果たしてどうなることやら。

 あと念のため一応言っておきますが、ボクはこのフィギィアは注文してませんよ! ホントですよ! 信じて下さいよ! だってこのフィギィア、こっちに向かってファイティングポーズを取ってるように見えるじゃないですか! かわいい顔して殺る気まんまんなんですよ! 怖いじゃないですか! 左手のガードがちょっと下がっているように見えるのが、またくせ者なんですよ! わざと隙を見せておいて、つられて手を出そうとすると待ちかまえていた右がカウンターで飛んで来るんですよ! 美鳥必殺の右フックで、文字通り瞬殺されてしまいますよ! 美鳥はヤる時はヤる女性ですよ! コミックス6巻の裏表紙で両手にボクシングのグローブ付けて構えているのが、その何よりの証拠ですよ! 美鳥ちゃんはカワイイ顔してスゴイんですよ! こわいこわい! 美鳥フィギィアがこわいよう! こんなの右手に付けたら悶絶しちゃうよう! ボクを怖がらせるなら、断然美鳥フィギィアがオススメですよ! だれか譲って下さい!(オチ)

4. 國生春菜(こわしや我門)

 今週は國生さんと我門君の日常を描いたインターミッション的な物語でしたが、今回のお話の國生さんの行動を四字熟語で表現するとアレですね。「女房気取」ということになると思いますね。
 旦那のことが心配で、ついつい余計な世話を焼いてしまう彼女。いじらしくて可愛いじゃないですか。我聞君は人が良いというか頼まれるとイヤとは言えないというか、圧倒的に騙されやすくて人生損するタイプなので、國生さんのような融通効かないしっかり者が側にいてやらないとダメなんじゃないかと思えてきました。

 二人で勝手に幸せになって下さい。(何をひがんでるんですか?)

5. 豹変したミハイル(D-LIVE!!)

 自分が読んだ時は「今回はこういうオチなのかー」と普通に感心した程度だったのですが、なんか2ちゃんねるの801板では「待望の攻めキャラが出たー!」とかそういう喜び方をしているコメントがあって興味深かったです。

 同様の理由で、「暗号名はBF」の新キャラも好評だった模様。何だか楽しそうで羨ましいです。
 この世で一番少年漫画誌を愉しんで読んでいるのは、いわゆる腐女子の皆様なんじゃないかと思う今日この頃。

2004/04/20

■ルシオラがまだ死んでないワイド版17巻

 ワイド版最新巻の表紙はルシオラでしたね!

 とか、微妙に時期を外したことを言いながらこんにちは。
 本来ブログというメディアは速報性が売りなはずなのですが、今のところ「更新が楽になるツール」としか使ってないのでアレです。深沢です(挨拶)。

 で、ワイド版17巻の見所は、勿論そのルシオラを軸として物語がラブにコメって行くところにあります。ルシオラというキャラを横島に惚れさせる方向に話の舵を切る路線変更が大当たりし、読者も(おそらく作者も)ノリにノッていたのがこの頃。この辺がアシュ編で一番面白いところだと思います。
 そんな中で物議を醸してこのサイトでも大騒ぎになったのが、「甘い生活!!」(その4)のエピソード。横島がルシオラと初めてキスをした思い出の場面を、よりによって「美神令子とのキス」に差し替える夢を見ていた! というシーンが登場、横島×ルシオラ路線を支持していた多くの読者から反感を買う結果となりました。当時のログはここから読めます

 もっとも、今ワイド版でまとめて読んでみれば、ちゃんと前の方で横島と美神の結びつきの強さを読者に再認識させるエピソードを提示しているのが判りますし(「GSの一番長い日!!」のその6・9など)、それより何よりコミックス二十数巻分に渡って積み重ねてきた二人の関係を考慮すれば、やっぱり「心の底では横島は美神のことを想っている」ことは読者も納得できるだろう――と、作者は考えていたんじゃないかと思われます。

 が、結果的にはこれが逆に「作者はどうあってもルシオラを不幸な目に遭わせるつもりではないか」と、疑心暗鬼を抱かせるきっかけになってしまったような気がします。
 この時既に熱心なファン達は、この作品の基本形態であるところの美神・横島コンビの関係よりも横島とルシオラの心の絆の方がより強い、横島はルシオラと結ばれるのが相応しい――と、真剣に想い始めるようになっていたのではないでしょうか。それだけの魅力が、ルシオラというキャラにはあったのです。

 この辺のエピソードの中には、「彼女のいる横島なんか横島じゃないとかと手紙でぬかすかーッ!」なんて暗に読者の意見を作者が揶揄するような台詞が出てきますけど、実際作者もファンからの声の強さに戸惑っていたのかも知れません。

 あと話は変わりますが、改めて読んでみてつくづく思ったことがあります。ベスパはいい娘です。

 この巻で彼女は主人であり創造主であるアシュタロスに対する想いを露わにし、ルシオラ達と戦う覚悟を決めるのですが、でも彼女の思い人であるアシュ様は、今考えてみれば分の悪いギャンブルに全てを賭けちゃう破滅型の性格が災いして負け犬人生まっしぐらで将来性皆無ダメ人間だと思うんですけど、そんなダメな男に甲斐甲斐しく尽くすベスパの姿は、哀れを通り越してもはや感動の域に達しています。

 直情的に行動して一時の幸福を手にしたけど結果的に身を滅ぼしたルシオラの生き方と、結局幸福にはなれなかったけど最後まで恋人に尽くして彼の最期を看取ったベスパの生き方。コミックの方ではいずれ己の愛と信念を賭けて戦うことになる二人ですが、どちらも自分の恋に対して正直な態度を取ったという意味では、結局似たもの同士だったのかも知れません。惚れた男がダメ人間なところも似ていますしね。
 ルシオラの悲劇性ばかりが取りざたされ気味なアシュ編ですが、ベスパもルシオラと同じくらいの悲しみを背負っていたのだということを忘れてはいけないと思いました。

 連載から約5年、この歳になってようやく判る、本当の女の魅力。
 私も、ベスパみたいにおっぱいが大きい女性が素敵だと思えるようになりましたよ(おっぱい?)。

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2004/04/17

■更新情報 040417

  • 煩悩の部屋」のイラストのページに、ヴァージニアさん制作の4コママンガ「幕末浪狼伝」を掲載しました。『江戸浪狼伝』と、『GS美神』の9巻「フィルムは生きている!!」を掛け合わせたネタですね。
    こちらのミスで掲載が遅れて申し訳ありませんでした>ヴァージニアさん
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2004/04/16

■アニメ版「ガッシュ」のパティの可愛らしさに悶絶・サンデー20号感想

  1. ココ登場(金色のガッシュ!!)
  2. 赤野登場(ダンドーネクストジェネレーション)
  3. 岬退場(KATSU!!)
  4. ルーシィ退場(美鳥の日々)
  5. 十五郎退場(怪奇千万! 十五郎)
  6. 番外:今週のワイルドライフ

1. ココ登場(金色のガッシュ!!)

 何度も申し上げているように、私は根性が曲がった女性キャラが大好きなので、勿論ココは大好きなキャラです。「ガッシュ」に登場する人間の女性キャラの中では一番好きかも。
 シェリーの立場から見ればココはゾフィスに心を惑わされた犠牲者ということになるのでしょうけど、もしかしたらココには元々そういう素質があったんじゃ? と思ってしまうくらい、彼女は今の境遇を愉しんでいるように見えます。そうじゃないと、あんなエロい服はそうそう着こなせません。この話がアニメになるのが今から楽しみです。

 それにしても、出会い頭に「ボンジュール」とはさすがです。日本語に訳すと「ごきげんよう」ですよお姉さま。根性が曲がっていてよ?(何)

2. 赤野登場(ダンドーネクストジェネレーション)

 拓さん出たーー(゚∀゚)ーー!
 ダンドー得意の抱きつき出たーー(゚∀゚)ーー!
 そして、「ダンドー」名物の性格の悪い悪役も、新しいのが更に出てきたーー(゚∀゚)ーー!

 タイトルは「ネクストジェネレーション」なはずなのに、内容がどんどんいつもの「DAN DOH!!」に戻っていくよ! これでいいのか!
 これでいいのだ!(続く)

3. 岬退場(KATSU!!)

 岬と活樹が決勝戦で対戦! ボクシングのことも恋のことも、ハッキリ白黒つけようぜ! って展開になると誰もが思っていたこのマンガですが、ここに来て唐突に岬クンが明らかに不自然な事故に巻き込まれてリタイアしてしまいました。
 やっぱり、そう簡単には決着を付けさせてもらえないようです。

 「決戦前に恋のライバルが不慮の事故に遭う」という展開は、「タッチ」や「ラフ」でも出てきた、言うなればあだち充先生の十八番。今ひとつ煮え切らないまま微妙なバランスが保たれていた彼らの関係が、この事件を境に急激に変化するのはもはや確実です。いよいよ、あだち充先生がその本性を現し始めたと見るべきでしょう。
 このタイミングでライバルを潰すなんてヒドイ! と思っていまいがちですが、でもこれはあだち充のマンガなので、ここはむしろ「タッチ」の和也みたいに死なずに済んで良かったね! と安堵するべき。ここからが本当のあだちマンガの始まりなのです。あだち充先生が80年代から延々と繰り返してきた永遠のドラマが、今再び蘇る時がやって来たのです。ヤバイ。あだちヤバイ。まじでヤバイよ、マジヤバイ。

 とにかく貴様ら、あだち充先生のヤバさをもっと知るべきだと思います。

4. ルーシィ退場(美鳥の日々)

 嵐のような女だったな…(ルーシィの笑顔が大写しになった青空をバックに)

 「別れは決して不幸ではない」という教訓を美鳥の心に刻み、ルーシィはアメリカに帰って行きました。
 寝ぼけただけであれだけ殺意に満ちた目つきができるんだったら、きっと彼女はこれからの人生も幸せにやっていけると思います。勿論、根拠はないですが。

 その一方で、今回の一件は美鳥の心の中にも楔を打ち込む効果があった模様。
 美鳥がセイジの右手から離れる決心をする日も近いのか?

5. 十五郎退場(十五郎)

 そして、「ライジングサン」「旋風の橘」に続くサンデーの問題作「怪奇千万! 十五郎」も、結局わずか17週で最終回を迎えることになってしまいました。
 この作品に対する評価は、「駒木博士の社会学講座」さんが第一話掲載時に述べた「『こんなマンガ、よく載せたな』というのが実感」というコメントが全てでしょう。終盤は違う意味で面白くなったとは言え、連載作品としてはあまりに酷い内容でした。

 それにしても、「十五郎」の作者の川久保氏は約2年以上前から「十五郎」の名前を冠した作品を超増刊などに掲載してきたのですが、その成果が結局コレというのも、何だか辛いモノがあります。氏の作品が抱える問題点は既に超増刊時代から判っていたんじゃないかと思うんですけど、実際こんなことになってしまう前に手を打つことはできなかったのでしょうか。
 「十五郎」の失敗は、ある意味サンデーの新人作家育成システムの失敗と言っても過言ではないのかも知れません。

番外:今週のワイルドライフ

 「大人気! 大増22ページ!」と扉で煽られていた今週の「ワイルドライフ」ですが、やってることは安全な食肉の見分け方偽装表示をする小売業者に対する攻撃だけ。もはや、色々な意味で少年マンガの枠を越えてしまっています。

 前に「ジャぱん」がいきなり大麻について滔々と語り始めた時にもビビりましたが、あちらはまだ「黒柳と河内のボケツッコミトーク」の範疇に収まっていましたし、今後の展開に対する伏線としても機能しているという点で、ちゃんと「マンガ」として成立していました。
 しかし今週の「ワイルドライフ」は、「国産牛と輸入牛の見分け方」とか「天然モノと養殖モノの見分け方」とか、確かに勉強にはなるけど別に今あえてこのマンガでやる必要がまったくない上、何もこんなことマンガでやる必要性すらないじゃん? 「ためしてガッテン」とかの情報バラエティ番組でやるべき内容じゃん? と思わざるを得ないような内容に終始。これはいったい何なのでしょう。
 扉のアオリには「新章突入!」と書いてありましたけど、もしかして今週の話は次回以降の伏線になっているのか。次週からフードバトル編に突入なのか。

 つうか、偽装表示をする小売を叩きたいんだったら、それを単にストレートに表現するんじゃなくて、ちゃんと起承転結のストーリーを持った「マンガ」で表現しろよ! マンガ家の武器は「『マンガ』を媒体に自分の思考を表現できる」ことなんじゃないのかYO! と思ってしまいました。

 いったい藤崎先生は今、何と戦っているのか。そして今、サンデーで何が起こっているのか?
 謎が謎を呼ぶまま、次号へ続きます。

2004/04/15

■Blosxom修正メモ #5(を兼ねたマリみて感想)

近況:
 アニメも放送されてますます人気好調、今や『乙女のバイブル』の称号を「星の瞳のシルエット」から奪取する勢いを見せていると言っても過言ではない「マリア様がみてる」の新刊・「チャオ ソレッラ!」を買いました。アニメ版の主題歌が入ったCDと、アニメ版第一話が収録されたDVDも、併せて購入。すっかり頭の中は乙女ちっくな感じですよ。

 そして「マリみて」と一緒に、3月末に発売されたながいけん先生の「チャッピーとゆかいな下僕ども」も購入しました。もちろん乙女ちっくな気分で。生きている間にもう一度「怪盗ドロボウ」が読める日が来るとは思っていませんでしたよ。生きててよかった。ありがとうマリア様。

 なので、「チャッピーとゆかいな下僕ども」は自分の中で乙女のバイブルということに決定。
 あなたはもうお読みになりまして?(挨拶)

・recentwritebacks_tree プラグイン追加

 記事に対するコメントを書き込んで下さる方が増えて来たので(ありがとうございます)、コメントやトラックバックの一覧を表示する機能を持った recentwritebacks_tree プラグインUnknownPlace. の typester さん制作)を追加しました。右のRecent Comments というのがソレです。
 表示が Movable Type っぽくて萌え。

・Headlines プラグインについて

 に書いた「新規に記事を FTP で投稿すると記事のタイトルが表示されない」の件ですが、プラグインのソースを読んでみたところ、結局「キャッシュファイルは自動的には更新されず、Blosxom.cgi の引数に reindex=1 が指定された時に更新される」という仕様だったことが判明しました。
 これで運用は十分だと思うのですが、せっかくなので start サブルーチンを書き換えて「静的にページを生成した時にキャッシュを更新する」ようにしました。多分これでいいと思うのですが:

sub start
{
    $reindex = 1 if ($blosxom::static_or_dynamic ne 'dynamic');
    return 1;
}
・Starter Kit

 もうかなり前のことになりますが、Blosxom スターターキットの配布元である hail2u.net さんで、スターターキットの専用ページが公開されています。まだ正式版はリリースされていないようですが、現在の版はReadmeファイルが整備されており、かなり判りやすくなっている感じ。
 せっかく使っているので、自分も何かフィードバックしたいとは思っているのですが。あー(すみません)

・現在の案件

 手持ちの SigmarionII に付属しているブラウザ (Pocket IE 4.01) でこのページを表示させようとすると、ブラウザだけでなくマシンそのものの動作がやたらと遅くなるのが気になるので、ものすごい時間ができたら調査してみたい。Pocket IE が マトモに XML に対応しているとは思えないので、その辺が原因か?
 クライアントのブラウザの種類によって表示するフレーバーを変える、みたいなプラグインは存在しているのでしょうか。

・チャオ ソレッラ!

 そしてマリみて新刊「チャオ ソレッラ!」ですが(いきなり)、これは「マリみて」シリーズの最新刊というよりは、むしろ『人気小説家・今野緒雪先生のイタリア旅行記! 「マリみて」もあるよ!』みたいな話だなぁと思いました。

 基本的には「主人公達と一緒にイタリア旅行を仮想体験する」というノリのお話で、決してつまらない訳じゃないんですけど、でもこのエピソードの面白さは「マリみて」作品世界の根幹を支えるシステムである「姉妹制度」とは少し違うところにあるので、この作品に対してシステマチックな部分の面白さを期待している人にとってはちょっと期待はずれだったんじゃないかなー? とか思いましたがどうなんだろう。
 もっとも、読者の最大の関心事であるところの『祐巳が誰を「妹」にするのか』に関しては一応触れられているので、そのネタで悶々としながら楽しむ方向性はアリでしょう。夏のコミケが楽しみです(やっぱり)。

 あとこの巻から「妹」候補の一人である細川可南子嬢のイラストが登場人物紹介欄に加わりましたが、イラストにおける彼女の赤面っぷりは異常。彼女は一人で何をそんなに恥ずかしがっているのか。やっぱり祐巳さまのことを悶々と妄想して一人でハァハァしているのか。それとも、頬を紅潮させることで、自分が紅薔薇ファミリーの一員に相応しいことを暗にアピールしているのか。

 私は根性が歪んでいる女性キャラが大好きなので、可南子は祥子の次に好きなのです。ここ最近はおとなしくなったように見える彼女ですが、「チャオ ソレッラ!」のおまけとして掲載されたショートエピソードでは祥子を相手に自意識過剰なところを見せるなど、まだ完全に根性曲がりの牙を抜かれている訳ではない様子が伺えます。
 クイーンオブ根性曲がりであらせられる祥子さまがすっかり祐巳にメロメロになり、山百合会のメンバーも全て祐巳の魅力の前に萌え萌えになって籠絡されてしまい、かつては祐巳を苦しめる強敵だった瞳子までもが完全に手懐けられてしまった今、祐巳を困らせることができるのは、もはや可南子しかいません。彼女にはそういう意味でも期待度高いです。

 祐巳は危機に立ち向かう度に成長するキャラである以上、祐巳の「妹」となる人間には、常に彼女に危機感を与えて「お姉さま」としての自覚を促すことを強要する、強力な個性を持った存在であることが求められるのだ! かつての祥子がそうであったようにだ! つまり、祐巳を危機に陥れてその潜在能力を引き出すことができるのは、歪んだ心を持ったものだけなのだ! と、私は思うのであります!
 行け可南子! がんばれ可南子! いくら祐巳でもそう簡単には手懐けられない、歪んだ根性をみせてやれ!(←こういう楽しみ方がおかしいことは承知しています)

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2004/04/12

■更新情報 040411

  • 煩悩の部屋」のイラストのページに、まきしゃさん原作+tailさん作画のコミック「イメージがぁ~!」を掲載しました。
    まきしゃさんの二次創作小説「イメージがぁ~!」をtailさんがコミック化した作品です。コミックにすると、美神化したおキヌちゃんの印象がより強烈になっていい感じ。
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2004/04/09

■祝! 「十五郎」コミックス1巻発売決定! 記念・サンデー19号感想

  1. 夜這いルーシィ(美鳥の日々)
  2. 「ローマンスター社会長! ルチオ・フルチ氏です!」(ダンドーネクストジェネレーション)
  3. 「しっかり決めろ。」と言った良守(結界師)
  4. P.323のなつめの妄想(暗号名はBF)
  5. 犬ちゃん
  6. 番外:國生さん足払い(こわしや我門)
1. 夜這いルーシィ(美鳥の日々)

 とりあえず、「美鳥の日々」のアニメ第一話は期待通りの面白さでした。原作の面白さを活かす方向にアレンジが加えられており、感触は極めて良好。今後への期待がムクムク湧いてきます。
 このアニメのためにハイブリッドレコーダーを買った甲斐がありましたよ! アニメ版の制作に関わってる皆様、本当にありがとう!
 DVDが出たら、勿論購入して行く所存です!(二重投資)

 それでマンガの方ですが、栞やカマキリ夫人に引き続き、いよいよルーシィまでもが表舞台から退場しかねない事態に。キャラとしてはとても魅力的なのにも関わらず、いま一つ活躍の場を与えられず「にぎやかし」的なポジションから抜け出せなかった彼女ですが、最後に一花咲かせることはできるのか?(最後?)
 というか、今週の最後のコマのセイジを見つめるルーシィの目は本気で怖いです。あれはもはや恋する乙女の目ではなく、むしろ暗殺者の目に近いです。己の感情を押し殺して任務を遂行しようとする、その筋のプロの目です。何が彼女をそこまで追いつめたのか!
 これは間違いなく、次回は血を見ますよ! ラブオアダイ! オアダイ!

 ホントこのマンガは異常だなぁ!
 そこがいいんだけどな!(末期)

2. 「ローマンスター社会長! ルチオ・フルチ氏です!」(ダンドーネクストジェネレーション)

 理不尽な敵キャラ出たーー(゚∀゚)ーー !
 「DAN DOH!!」名物・如何にも性根が歪んでいそうな悪のオヤジキャラが、早くも登場してしまいました!

 ダンドーの前に立ちはだかるのは、いつだって悪辣で根性が曲がったオヤジキャラ!
 そのオヤジに全身全霊をもって立ち向かい、全身がズタボロになるまで戦うダンドー!
 極限状態のダンドーから立ち昇るカタルシスウェーブが、オヤジのハートを直撃よ!
 やっぱりこのマンガは、こうでなくてはいけませんよね!

 問題は、新シリーズでもこんなコッテコテな展開を望んでいる読者が、世の中にどのくらいいるのかという点だったりするんですが(冷静に)。

3. 「しっかり決めろ。」と言った良守(結界師)

 先週辺りから、良守のキャラがちょっと凛々しくなったというか、強気の方向に変わって来てます。受けか攻めかで区別すれば「攻め」の方。例え相手がどんなに強大でも、時音や斑尾を守るためには絶対負けられないという気持ちが彼を強くした、と解釈するのが少年誌的には正しい姿勢だとは思うのですが、でもどっちかというと受けか攻めかという同人誌的な観点で解釈した方が遙かに面白いので、私の中では良守は極限状態になると攻めキャラに豹変する性格の持ち主ということにして行きたい。
 これで後は、彼の攻め傾向を全身で受け止めることができる、「MISTERジパング」で言うところの信長に対する日吉みたいなキャラさえいればもう(以下略)。今後の楽しみがまた一つ増えました。

4. P.323のなつめの妄想(暗号名はBF)

 個人的には大きなお姉さん×いたいけな少年の組み合わせは相当ツボなのですが、世間的にはどうなんだろう。小学館じゃなくて松文館のコミックスだったら、そういう話が沢山ありそうなんですけど(結局エロかよ)。

 あと、今回はなつめメインのお話なためか、今回のターゲットである会社社長のお姉さんが妙に情けなく描写されているのも良いです。初登場時から頬を染めてる辺り、この人最初からやる気満々な様子。これなら、「誘う目」なしでも籠絡できそう。まるでサラリーマン向けエロ劇画に出てきそうなキャラだと思った。
 世の美人社長がみんなこんなんだったら、サラリーマン稼業も楽なのにな! がんばれ大将!

5. 犬ちゃん

 今週はレギュラー連載が三本も揃って休載したため、その穴埋めとして掲載されたっぽい読み切りマンガがコレなのですが、ぶっちゃけこれものすげえ面白くないですか? オレは最高に面白いと思います。
 絵柄の雰囲気といい設定といいどっかしら抜けている(頭が)男の子や女の子のキャラといい、「癒やし系」と言えばそうなるんだけどでもこれ絶対癒やしじゃねぇだろう! と突っ込みたくなるような不条理感がたまりません。一見すると単なるほのぼのマンガのように見えますけど、実は作者の絶妙なバランス感覚によってギリギリのところで「ほのぼの」が成立している、かなりハイブロウなギャグマンガなんじゃないかと思いました。このセンスは誉めてやらないといけません。

 なんか、久しぶりにサンデーで世間に通用する現代オタク的なセンスを持った新人作家を見た感じがします。
 作者の河北タケシ氏の今後の成長が楽しみ。

番外:國生さん足払い(こわしや我門)

 格好良かったのでメモ。
 咄嗟の時に足払いを繰り出せる女性と結婚したい。(末期)

2004/04/08

■アニメのダンドーで萌えてみる(がんばりました)

「テレビの前のみんなー! 『ダンドー』がはじまるたーい!
 『ダンドー』を見るときは、部屋を明るくしてTVから離れて見るばいねー!」
(「カレイドスター」っぽく)

 そんな感じで始まった(ウソ)アニメ版「DAN DOH!!」ですが、第一話でいきなりコミックス1巻分以上のエピソードを消化するという猛ダッシュを見せ、原作ファンの視聴者達をビビらせることに成功した模様。
 先月まで放送されていた「マリア様がみてる」も原作の消化スピードの速さで話題になってましたが、「DAN DOH!!」はそれどころじゃないです。ダンドーと比べれば、マリア様ですらプリーツを乱しつつカラーを翻らせて裸足で逃げ出すに違いないくらいの猛スピードでごきげんよう。さすがダンドーはやることが違う!(意味不明)

 というか、まさか第一話でいきなり新庄先生がダンドー達をトーナメントに放り込む展開になるとは思いませんでした。
 特に、ダンドー達三人の固い友情と情熱の強さを新庄(および読者)に対して強烈にアピールする効果をもたらした、コミックス1巻の「毎日素振り500回地獄」のエピソードがバッサリ削られているため、本来原作が持っていた良い意味での「泥臭さ」や「暑苦しさ」に欠ける展開になっちゃったのが残念。
 あと、特訓シーンのカットに伴い、せっかくの優香の入浴シーンまでカットされちゃったのも残念。わかってないね!(うるさいよ)

 作画の面でも第一話にしてはイマイチ微妙な感じで、個人的にはなんか不安になって来ました。
 個人的には、サンデーでわざわざ一度終わった作品を蘇らせるだけの苦労に報いるアニメになって欲しいと願っているのですが。

 あとちょっと気になったのが、主人公のダンドーの髪の毛の色です。なんか妙に水色っぽくないですか彼。
 彼の髪の色と髪の形は昔どっかで見たことあるよなー、とか考えているうちに、思い出しました。
 おキヌちゃんです。

おキヌちゃん ダンドー
色と形が似ている気がしませんか

 アニメの世界における『水色髪』は、「セーラームーン」の水野亜美や「GS美神」のおキヌちゃんを始祖として90年代前半に登場した、キャラ萌え属性の一つです。髪の毛が水色のキャラには「清楚可憐、天然ボケ、ドジ」「つかみどころがなく純粋」「精神的にも外見的に幼い」といった如何にもな特徴が割り当てられることが多く、それ故にそういうのが大好きなアニメファン達は、みんな水色髪にハァハァして来たものです。
 ダンドーもおキヌちゃんに匹敵する『水色髪』の持ち主である以上、そういうキャラ属性を持ち合わせていると考えることはできないでしょうか。実際、ここで上げた特徴はほとんどダンドーにも当てはまりますし。

 まさか、アニメ版のダンドーはそういう売り方を? 原作の持ち味であった泥臭さや暑苦しさをあえて薄めたのは、ダンドーを新たな萌えキャラとしてアピールしようという狙いがあるのでしょうか!?
 萌えるキャラ属性を付加される宿命を背負って生まれた、アニメ版ダンドーの運命や如何に!

 結論:アニメ版のダンドーに萌えることも可能です

参考:別冊宝島421 空想美少女大百科
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2004/04/07

■今期のジャンプ打ち切りサバイバルは熱そうだ(巻末の「シャーマンキング」を読みながら)

 「むーん?」(挨拶)

 真ブラボー拳を食らって吹き飛ぶときもダンディなポーズでキメることを忘れない、ジェントリズム溢れる本物の紳士・ムーンフェイス様を応援していきたい当サイトへようこそ。

 それにしても「武装錬金」のキャラ達は、事あるごとに印象的な、というかとにかく変なポーズを取ってるのがホント面白いです。多分、この作品では作者が意図的にそういうキャラ描写を徹底して行っているのではないかと思います(パピヨン蝶野が覚醒してからは特にその傾向が強い)。

 個人的に、これには歌舞伎で言うところの「見得」に近いセンスを感じます。舞台の上で役者が目を見開いて決めポーズを取ったまま停止して見得を切り、ツケがちょみーんちょみーんと鳴り、客席からは「よっ、成駒屋ぁ!」と大向こうが掛かる場面を切り出して絵にしたような、そういう感じです。この説明で判ってもらえてるかどうか不安ですが。つまりは、形式美的な面白さですね。
 同様に、やたら背中を向けてポーズを取る演技めいたカットが多いのも、「見得」の効果を狙ってのことだと思います。背中に人生を!

 そういやこの前オペラを見に行く機会があったんですけど、歌手が一曲歌い終わってポーズ(これもある種の見得)を取った途端に、客席から拍手と共に「ブラボー!」と声援が上がっていたのが印象的でした。ブラボーですよブラボー。「ブラボー!」ってこういう時に使う言葉だったんだ! と感動してしまいました。
 つまりキャプテンブラボーの「ブラボー」は、賞賛のブラボーだったのです! 強いわけだ!(何となく)

 まぁでも、今週のジャンプで一番面白かったのは、「デスノート」でライトがアイドルの写真集を読んでいるシーンだったんですけどね。彼にとっては、高価な小型液晶TVを使い捨てるよりも、まったく興味がない写真集を演技で読む方がよっぽど辛かったはずです。
 だって、現実世界に絶望している彼は、空想の世界の女の子にしか興味がないに違いないですからね! 玉置勉強先生や月野定規先生のマンガとか読んでそうですよ彼!(プロファイリング)

2004/04/06

■「絶対可憐チルドレン」リソース集作成エントリ

 自分がBLOGを使うようになった目的の一つに、近いうちにどっかの雑誌(多分サンデー)で連載されるであろう「絶対可憐チルドレン」のネット上のリソースに対する情報の集約をBLOGで計りたい、というのがあります。
 ここで言う『リソース』には、椎名先生のサイトやサンデーといったオフィシャルなサイトの情報から、個人サイトの日記に書かれた感想やイラスト、匿名掲示板の書き込みに至るまで、ネットで拾える情報全てを含みます。

 似たようなことは「MISTERジパング」や「一番湯のカナタ」の時も試みてきたつもりですが、やっていて今ひとつしっくり来なかったというか、これって手間がかかる割にはあんまり情報源として役に立たないんじゃないの? という感覚があったのも事実。また、仕事などの都合でサイト制作の方に割ける時間を取ることができない、という制約もあります。
 なので、「絶対可憐チルドレン」の専用ページを作る時は、手がける時間や手間を減らしつつも、自分としてそこそこ納得ができる内容を持ったものにする方法はないのかな、とか思っていました。

 今回BLOGを使い始めたのも、その目的に近づく手段の一つです。いわゆるBLOGツールと呼ばれるものが備えている「ブラウザ経由で記事の投稿・編集が可能」「記事に対するコメント追加の容易さ」「トラックバック」といった機能は、この手の「情報の集約」を行う目的を容易に行う手段として使えそうだと思ったのが、今回BLOGを使ったサイトのリニューアルに踏み切った理由でもあります。

 現在使っているBlosxomは、とりあえず機能的には十分用件を満たしているし、必要であれば自分で簡単にプラグインを書けるしと、今のところ「これならやれそうかも」と手応えを感じています。何よりプラグインを作れるのか嬉しい(元サンデープログラマとしては)。
 最初のうちははてなダイアリーやMTの採用を考えていたんですけど、Blosxomでやった方が色々と面白そうなことができそうな感じ。

 という訳で、そんな大いなる野望(「絶対可憐チルドレン」BLOG、略して絶ブの立ち上げ)の第一歩として、現段階でネット上に存在している「絶対可憐チルドレン」関連のリンク集を作ってみるところから始めようと思いました。
 とりあえず、私が面白い/有益だと思ったサイトへのリンクを集めてみました。

オフィシャル情報

完成原稿速報030529 絶対可憐チルドレン サンデー超増刊03/07月号
(椎名百貨店 the Web)
 ”彼女たちについてはまだまだ描きたいことがたくさんあります。ぜひどこかで続きをやりたいですね。

完成原稿速報031221 近況報告
((椎名百貨店 the Web)
 ”現在ワタシは『絶対可憐チルドレン』を連載にするべく作業中です。

感想

社会学講座アーカイブ  現代マンガ時評・分割版」(6月第4週分・後半)
(駒木博士の社会学講座)
 ご存じ「駒木博士の社会学講座」の評論。かなり高い評価を与えている。
 同サイトの「第2回コミックアワード・最優秀短編作品賞」にもノミネートされた

心に常駐/20030619 「絶対可憐チルドレン」公開!!
(心に常駐)
 ルシオラファンのTurboさんが書かれた感想

まきしゃな日記 03/07/01
(Cna小売店)
 二次創作サイト「Cna小売店」のまきしゃさんの感想

2002年6月まんが日記~ 06/27
(ふくまめ)
 めがね男子ファン・さるまめ太さんによる感想

ダメ人間の記録 2003年7月1日 (火)
Read Me! GIRLS!)
 パワパフを中心としたカートゥーンファンサイトを運営しているスカポン太さんによる感想。
 ”むしろこれは「椎名版グルーブスカッド

C-WWW / What's New! 03/06/29
私が書いた感想その1

C-WWW / What's New! 03/07/06
私が書いた感想その2。
ネットで見られた「絶対可憐」へのツッコミの紹介

【絶対可憐チルドレン】専用掲示板
このサイトの感想掲示板。まだ書けます

お願い:
 「『絶チル』の感想を見かけた」とか「自分のページで感想書きました」とか、そういう情報があったりしたら、この記事に対するコメント(WriteBacks)の形で書き加えて下さるとありがたいです。

■Re:近況報告

 今更な話題ですが、この前久しぶりに椎名高志先生のサイトの近況報告が更新されていました。

 早ければゴールデンウィーク前後から「絶対可憐チルドレン」の連載が始まるのかな? とかちょっと期待していましたが、どうやらまだネームをこねくり回している段階の模様。連載はもうちょっと先になりそうですね。色々と苦労しているみたいで大変そうだと思います。
 ファンの立場からは「がんばって下さい」としかコメントできない状況ですけど、何であれ周囲を納得させるだけの作品に仕上げ、時間がかかっても良いので正式連載まで持って行って欲しいです。我々のような読者にできることはせいぜい「これ面白いよ!」と言って周囲の雰囲気を盛り上げる程度ですけど、肝心の連載が始まらないと「面白い」ということすらできないですからね!
 読み切り版を読んだ時に感じた『可能性』を、もう一度実感したいです! 早く「面白い」って騒ぎたいよう!(わがまま)

 そしてその一方で、「2ちゃんねる」少年漫画板の椎名高志スレッドでは、(近況の中に出てきた「スレてない読者」というキーワードの正反対に位置しているに違いない)コアな椎名高志ファン達が、現在の複雑な心境を近況報告に対するコメントの形で表現しているのが興味深いです。
 場所柄辛辣なコメントが多いですが、でもみんな何だかずいぶん楽しそう(笑)。スレてる読者にはスレてるなりの楽しみ方ってものがあるんだなと思いました。

 結局何が言いたかったのかと言えば、久しぶりに近況報告読めて嬉しかったです。
 がんばってください。

2004/04/03

■P.166最後のコマのかごめの表情がエロいです記念・サンデー18号感想

  1. 美鳥の日々アニメ放送開始
  2. ミベルナ・マ・ミグロン(金色のガッシュ)
  3. 第二話にして新庄死す(ダンドーネクストジェネレーション)
  4. おちぶれ洞口(モンキーターン)
  5. カチューシャをプレゼントしたなつめ(暗号名はBF)
  6. 番外:「大麻」を連呼する焼きたてジャぱん

1. 美鳥の日々アニメ放送開始

 「美鳥の日々」のアニメを録画するためだけに、ハイブリッドレコーダー(RD-XS41)を購入した深沢です。こんにちは(挨拶)。
 今週のサンデーにも書かれていましたが、このアニメは声優陣がホント豪華というか、如何にもそういうのが大好きな人達が喜びそうな、手堅い人選をしていらっしゃると思います。「美鳥」のスタッフは俺達の味方だ!

 で、井上先生の描くキャラはどれも破壊力が抜群な人型決戦兵器であることは皆様ご承知だと思いますが、今週のサンデーではそんな先生の武器庫の中でも最強の攻撃力を有する「鮫島葵」を投入してきました。38歳にしてショタオーラ全開。何度見てもおかしくなります(頭が)。
 正直、今回やってることは「葵DESTRUCTION!」とほぼ一緒ですし、「葵」のキモはあくまで「いくら可愛くても実の父親に萌えていいのか?」と悩む息子の哲夫君(および我々読者)の葛藤を楽しむところにあるので、「美鳥」のエピソードとしての出来は今ひとつかなーという印象でしたが、むしろ今回は「葵」の世界と「美鳥」の世界を本格的にフュージョンさせ始める行動に出たことの方に意味があると思いました。
 一度動かせば国が一つ傾く、萌える人型兵器を惜しげもなく投入! 先生は本気だ!
 次は30人の女空手家軍団ですか! それとも禁断の親子愛ですか!

 そして、次週こそは美鳥メインの鬱話をお願いします(懲りてません)。

2. ミベルナ・マ・ミグロン(金色のガッシュ)

 天井から、大量のムーンフェイス@武装錬金みたいなおかしな顔がついた三日月が降って来た!
 なんですかこの悪夢のような技は!

 今週はガッシュが新しい技・ザグルゼムに目覚めるという大きな山場があった回でしたが、悪い夢のようなレイラの新技の前ではインパクト的に負け気味。「ザグルゼム」は明らかにコンボ前提のマニアックな技なので、この技をキーにして一撃で相手を倒すことを前提としたデッキを組まないと、活用するのは難しいと思った(デッキ?)。

3. 第二話にして新庄死す(ダンドーネクストジェネレーション)

 自分の予想では、新庄がダンドーと戦って大往生→ダンドーが次代を受け継ぐ者=ネクストジェネレーションとして覚醒する、みたいなお話になるのかなと思っていたので、いきなり新庄先生が一人で大往生してしまう展開は予想外でした。
 万乗先生にはやられっぱなしです。

 基本的に今回の話は、新庄がいまわの際にダンドーに対する感謝の気持ちを走馬燈のように思い浮かべ、そしてダンドーは新庄の死に立ち会えなかった無念さを糧として、恩師の遺志を継ぐため新たな戦いに旅立つ! という筋書きの感動的なお話――だったはずなのですが、その「新庄の死に立ち会えなかった」悲劇の原因を作ったのが、何日も郵便受けを確認しなかったダンドーやダンドー母のうっかりミスだったり、特別便で送ったはずだったのに何故か途中から通常の宅配ルートに切り替わってしまった宅配業者のうっかりミスだったりするので、なんかマンガ本来の目的とは外れたところで無念さを感じてしまいました。

 これもまた、「余計な苦労を強いられる」というダンドーの宿命がなせる技なのか。

4. おちぶれ洞口(モンキーターン)

 彼女にフラれた上に、酔っぱらってケンカして路上で血塗れ!
 まるでコントのような典型的落ちぶれっぷりです洞口クン!
 あの誇り高い洞口が、ここまでおちぶれる日が来ようとは!

 オレの中のおちぶれキャラ萌え袋が疼くぜ!
 萌え!(萌え?)

5. カチューシャをプレゼントしたなつめ(暗号名はBF)

 団のチャームポイントとなってる孫悟空型髪留めは、実は昔好きだった女の子からプレゼントされたものだった、という微笑ましいエピソードが語られた今回のお話。

 それはそうと、孫悟空の頭のヘアバンド(禁箍児・きんこじ)は、元々は三蔵法師が孫悟空を懲らしめるためにつけられたものです。そういう由来を持つアイテムと同じ形のものを男の子にプレゼントするってのは、つまり「アンタはアタシの言うことに従っていればいいのヨ! 勝手なことは許さないんだから!」という呪いが込められていると思うのですが、その辺どうなのでしょうか。

 というか、今回登場した『なつめ』は、昔作られたTVドラマ版「西遊記」の三蔵法師役・夏目雅子さんから名前を持ってきたものだということに、たった今気付きました(遅い)。そうなると、前に登場したデブ少年・八角は猪八戒ということに。主人公のルックスもそうですが、「BF」ってものすごい遠回しに「西遊記」をメタファーとして使っていたのな。

番外:「大麻」を連呼する焼きたてジャぱん

 今回出てきた大麻ジャぱんは、「一般的には有害と思われているが、実は食べると旨い」という逆転の発想に基づいて生み出したもので、パンそのものはマンガでよく使われるセオリーに沿ったものであると言えます。「鉄鍋のジャン!」にも、そんなヤバい料理が出てくる話がいくつかありました。

 ですが、しかし今回の「ジャぱん」における大麻の持ち上げっぷりはどこか異常。黒柳が河内を罵倒しながら、せつせつと大麻の素晴らしさを説くシーン辺りになると、俳優の窪塚洋介氏が大麻を礼賛したことを報じる新聞記事を読んだ時と似たような、何というかこうムズムズする感覚に囚われてしまいます。
 橋口先生は、いったい今何と戦っているのか。

 サンデーは、たまにアナーキーなマンガを繰り出してくるので油断できないと思った。