2006/07/31

■葵の作ったぶぶ漬け食べたい!(絶チル34号感想)

葵祭り

 葵祭り!(挨拶)
 ついに葵が祭られる対象にまで出世を果たしました。短期連載版「絶チル」(=コミックス1巻)の頃はキャラがまだイマイチ立っておらず、当時ここのチャットで葵をもっと目立たせる方法について議論してしまう程に地味な存在だった葵が、今では三人娘の中では一番の人気キャラにまで成長してしまいましたよ。
 「金にがめつい」ではなく「優等生」の方向に葵のキャラクター性を向けたことが、彼女に人気が出た勝因なのではないかなと思います。

 また、将来は貧乳になると運命づけられてしまったのも、そういうのが大好きな人(おそらくサンデー男性読者の8割に相当)にとってはグッと来るポイントなのではないかと思いました。今回出てきた葵のお母さんも、そういう意味で人気出そう。

葵の弟

 葵が5歳だった時の姿から、『病弱』という設定を抱えて生まれて来た彼女の弟はさざや薄幸オーラをまとったもの凄い美少年なんだろうなあと勝手に妄想していたんですけど、実際出てきてみたらただの生意気でシスコンなガキでした。椎名デザインの美少年…(遠い目)

 その弟と一緒になって皆本に嫉妬してる父親も面白いキャラで、ドタバタホームコメディ描かせたら椎名先生は相変わらず上手いと感じました。個人的には、弟がお菓子を取ろうと手を伸ばしているところが割とツボ。「子供」を描くためのコツが判ってるなあという感じ(エラそう)。

ケン

 「日本を誤解しているアメリカ人」というステレオタイプなキャラを演じるには恰好の存在ですね。まさに、京都が舞台である今回のエピソードに出るべきして出たキャラです。というか、彼がいたからこそ今回のエピソードが作られたはずです。実は「葵祭り」エピソードの真の主役は彼なのではないか、と勝手に思ってます。

 そして今回の彼の敵はボニー&クライド。何故ここでボニー&クライドなのかは不明ですが、それ以上にこのルックスで自分たちをボニーとクライドだと言い張るセンスが凄いと思います。むしろ「普通の人々」が仕立てたインチキエスパーみたい。
 ケン&メアリーといいこいつらといい、オリジナルとはまるでかけ離れてますな。このマンガに出てくる外国人エスパーは、今後もこういう方向性でやって行くのでしょうか。超期待

2006/07/30

■ついに「見上げてごらん」が巻末席に!(サンデー34号感想)

金色のガッシュ

 ザケルを連発でロデュウに撃ち込む時の清麿のポーズが最高過ぎます。
 もはやここまでやられてしまうと、理屈で現在のこの作品を語ることに意味はありません。ただ我々は、雷句先生の凶暴なまでの情熱を、キレた清麿の姿を通して感じ取るのみであります。本気の雷句先生は、一体どこまで突き抜けるつもりなのか。

ハヤテのごとく

 「私は虫が苦手なの!」と公言してはばからない女子は現実の世の中にも沢山存在していますが、でも実際に虫に遭遇した際に今週のマリアさんみたいに思わず手近にいる男子に抱きついてしまうような女子は、この世に存在しているとは思えません。マリアさんみたいな女性は、やはり二次元の世界にしか存在していないのです。近くの男子に「殺せ! 殺せ!」と昆虫の殺戮を命じる女子なら、この現実にも沢山いるんですけどね!
 二次元…(遠い目)

 にしても、最近の「ハヤテ」はフラグ立て(専門用語)が凄い勢いで進行しているという印象です。もしこの作品が「ハヤテ」でなくて「ときメモ」だったら、クリスマスイブどころか春休み前には爆弾処理に奔走されるプレイングを強いられること間違いないと思いました(例えが古すぎます)。

妖逆門

 「私は涙島リオ、11歳。カニ座のAB型だよ。よろしくね、ヘヘヘ♥
 「絶チル」のチルドレン達よりも年上とはとても思えない、この媚びたロリっぽさ。間違いなくこの子は猫被ってますね。間違いなく腹黒キャラのはずです。さぞや陰険な攻撃で、ロンドンをピンチに陥れてくれるに違いありません。超期待。

 ただこのマンガ、個々のキャラは魅力的なのですが、それが上手くマンガのストーリーの中に活かされていないというか、キャラを登場させた後のフォローがあまりないので、キャラが使い捨てられているような印象を受けてしまいます。この子も使い捨てられなければいいんですけどね(ドクロ)。

RANGEMAN

 第一話の時は、まるで無限に広がる大宇宙規模のスケールでお送りするヒーローものになるみたいなアオリが付いていた「RANGEMAN」ですが、なんか実際にはもの凄い狭いスケールでお送りすることになりそうな展開に。
 アイドルの抱えるストレスがモンスターを呼び出すということは、即ち少女の自意識が世界そのものと等価値であるということであり、つまりこれってセカイ系な話? みたいな?(セカイ系の使い方がまだよく判ってません)

犬夜叉

 「冥道に踏み込むつもりか? それも人間を救うために…
 「犬を斬りに行くだけだ

 この台詞からも判るように殺生丸様は立派なツンデレですが、そんなツンデレな息子を生きるか死ぬかの瀬戸際に追いつめることで愛情表現をする母君も、負けず劣らずツンデレだなあと思いました。

聖結晶アルバトロス

 「ま、まあ… ならんで歩くくらいならいいぞ…

 今週の「アルバトロス」の最後のページに書かれていたアオリは『旅の仲間が、また一人…!!』なのですが、正確には『ツンデレキャラが、まだ一人…!!』ですよね。ですよね。

読み切り:てっぺん!!

 「何故、わざわざ卓球でこんなことやってるの?」という読者の当然の疑問に一切答えることを放棄したまま最後まで勢いだけで押し切り、更に「続きを読みたければアンケートに○付けて投函してね!」と言わんばかりのオチまで付けてしまうマンガをサンデーで読めるだなんて、ちょっとビックリしました。その気概は買いたいと思います。
 個人的には、ファラオのコスプレしたエジプトの闇卓球士の存在が気になります。よくこんなキャラ思いつくなあ。

2006/07/25

■一周年おめでとうございます(サンデー33号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 今週もちょっとまとめている時間がないので箇条書き気味に。

・一周年

 おめでとうございます!

 連載が始まった頃は、作者自ら「俺が打ち切られたら、誰かがあとをついでくれ。光は絆だ。」とか弱気な発言をしており、まるでウルトラマンネクサスの放映末期並に悲壮感溢れる雰囲気を醸し出していたこのマンガでしたが、今では第二カラーページで連載一周年を掲載誌から祝ってもらえるくらいの人気作に成長することができました。
 ただ、あくまで「第二」というところが、このマンガがまだ微妙な位置にいることを暗示している気がしてならないのですが。

 ちなみに今週の第一カラーページは、「あお高」の鈴ねえが盲腸で倒れて寝込んでいるシーンでした。盲腸でハァハァ言ってるオトナの女性に負けるチルドレン達。やっぱり微妙です。「我々が本気になったらこんなもんじゃないヨ!?」って局長の台詞は、この微妙な扱いに対する椎名氏の決意表明に違いありません。二年目の目標は脱・微妙ということで一つ! がんばれ先生! 突き抜けろ先生!

 でも、この微妙な立ち位置加減が、我々のようなファンとしてはたまらないのです!(ダメ)

・末摘さん

 前回に引き続き、いい動きをしていた末摘さん。今回の「葵の姿で泣かせて籠絡作戦」は不二子ちゃんとグルだったのは確かで、結果的にバレて皆本に蹴られてましたけど、でも「管理官よりいい人だし」とか「今日は管理官がどうしてもって」とかいう台詞からは責任を不二子に押しつけて自分だけは悪く思われないようにしたいというセコさが感じられてグッと来ました。セコいんだけど根がドジっ娘なので憎めません。

 また、このマンガに出てくるエスパー女子は、チルドレン達から不二子ちゃんに至るまで基本的におっかない人ばっかりなのですが、末摘は逆にドジ故に読者に対して親しみを感じさせるタイプであり、そういう意味でも貴重な存在と言えます。イメージ的には「美神」の小鳩に近いかも。やっぱり、みんなも末摘さんと結婚するがいいと思うよ。

・葵かわいいよ葵

 「こんな色気のない貧乳メガネが好みかあっ!? 皆本はんの変態ッ!!
 今回、みんなの話題を独占したのが大人バージョンの葵。ネットで感想を読む限りにおいても、末摘が化けた三人の中でダントツの人気を獲得した模様です。
 貧乳+メガネに白衣をコーディネートすることで「地味なイメージ」を「清楚なイメージ」にプラス転換するとは、末摘さんもなかなかやりますね。根はドジっ娘でも、肝心なところをちゃんとわきまえて皆本を本気で籠絡しにかかっているところは、さすが大人の女性です。本来なら葵はこの攻め方を見習うべき。

 でも葵はちっちゃいから、まだまだそういう男の勘所って奴が判らないんだよね! カワイイなあ!

・皆本の裸体おそるべし皆本の裸体

 そして、最期に出てきた皆本の水着姿のセクシーっぷりは、男の目から見ても異常。もはやただ事で済むレベルではありません。何このほどよく付いた美しい筋肉。チルドレンの可憐な水着姿も霞むこの魅惑のボディはどうよ! どう考えても、転職前の仕事が白衣の研究職だったとは思えない身体ですよ!
 まさか、登場しているマンガがマンガな以上いつ脱がされるのか判ったものじゃないから、逆にいつ脱がされてもいいようにさりげなく鍛えていたとでもいうのか! 伊達に特務機関に所属している訳じゃないということか! この特務の青二才めが!(時間がないのでまとまらないままおわり)

2006/07/23

■男に甲斐性を求める時代はバブルと共に去ったとハヤテに教えてやりたいサンデー33号感想

金色のガッシュ

 ガッシュが新技の連発で圧倒的勝利! という、本来ならば爽快感溢れるエピソードのはずなのですが、でも『あなた、「ヤンコヤンコ」以外、喋れたの!!?』『だって…恥ずかしかったんだもん…』で全てが台無しに。
 こんな状況下でも、対戦相手の魔物をフォローすることを決して忘れない雷句先生の優しさに感動しました。

結界師

 つまり今回の話は、ちょっと受けっぽい性格の男の子キャラが、言葉責めが得意なキャラに対して「俺が主だ! 跪け!」って強気な態度で攻めに転じた! って攻守逆転的シチュエーションに萌えろという話だったと解釈して良いのですか先生。
 そして、時音さんの出番がないことが、徐々にネタで済むレベルではなくなって来た気がします。なんか最近の彼女は、圧倒的にやってることが報われている気がしません。まさか、サンデーにおける報われない女性キャラランキングに時音姉さんがランクインする日が来ようとは。がんばれ時音さん。

ゴールデンエイジ

 「いいじゃねーか白河! 売られたケンカは買わなきゃ男じゃねえ!
 近江君がすっかり唯君の女房気取りですよ! 恋する心は偉大だ!

 あと、今回おミソ扱いされた浦田君の実力が如何なるものかを見てみたいです。考えてみたら、彼ってこのマンガ始まって以来活躍の場を与えられていない気がするので。

あお高

 「責任教師は普通の服でいいのに、師匠のユニホーム着やがって。ふざけんな!

 現代高校野球マンガのデファクトスタンダードの座を「おおきく振りかぶって」が占めてからというもの、マンガの世界には『女性監督は巨乳でなければならない』という不文律が存在しているのです。貧乳の教頭先生は野球に疎いばっかりに、それを破ってしまったのです! 伸之助が怒るのも致し方ありませんね!(まちがい)
 教頭先生はさすがに今回は監督としてはお荷物扱いでしょうが、実は怒ると頭のドリルを回転させることができるという必殺技を持っているので、その人間力は決して侮ることはできないと思われます。かんばれ教頭。

 あと、「今回の試合を監督抜きで勝ってしまったら、ますます鈴ねえの監督としての存在価値がなくなるんじゃね?」みたいな意見もネットで見られますが、彼女は監督としては「おお振り」の百枝監督みたいに綿密な作戦を立てて戦うタイプではなく、戦術がどうとかいう以上にその存在自体が選手達の力になるという、言わば長嶋監督みたいなカリスマタイプなのです。つまり、彼女が「ただそこにいてくれればいい!」というか、ぶっちゃけ「ここに居なくたって、遠くから見守っていてくれれば!」みたいな存在である以上、結果的にそんなに影響はないのではないか? という気がします。監督と言うよりは、むしろ信仰の対象。即ち萌え対象
 今回のエピソードを通じて、「あお高」とは鈴ねえ萌えマンガであることが証明されるのではないか。私はそう思います。

あいこら

 こんなに無駄に乳首権を使うマンガは滅多にないと思いました(感想か?)。

武心

 真弓たんが指導を取られる度にセクシーショットを披露! これぞまさに神展開!
 万乗先生はついに、マンガの神を誌面に降ろしましたよ! 我々は今、神が降臨した瞬間に立ち会った!

2006/07/19

■戦う愛のサイエンスレジェンド(別名:絶対可憐チルドレン)サンデー32号感想

絶対可憐チルドレン

 残念ながらまとめている時間がないので、箇条書きにします。

・扉

 『出ましたっ!! 絶対可憐なチルドレン!!
 期待通りPPGZをネタにしてくれて、ちょっと嬉しくなりました。担当編集者氏もちゃんと見ているんでしょうか。どのキャラがお気に入りですか? やっぱりバブルスですか?(馴れ馴れしい)
 あと、紫穂に胸の谷間のようなものが出来始めているのに気付いた人は目ざといですね(他人事のように)。オトナの階段登りたい競争は紫穂が一歩リード。

・末摘さん

 皆本から取り調べを受けてるコマの末摘が、やたらと可愛く感じました。ミソッカス→おキヌちゃんと続く、椎名高志マンガ正統派ドジっ娘ラインの後継者ですね彼女。不二子からいじめられる姿がよく似合ってます。
 案外、皆本は彼女のようなタイプとくっついた方が、結婚生活自体は上手く行きそうな気がします。彼女も何だかんだでちゃんと皆本がグッと来てしまう弱点を掴んだみたいですし、結構いいコンビになれるかも知れません。みんなも末摘さんを嫁にするがいいと思うよ。

・不二子の狙い

 「今のあの子達のことばかり考えないで、常にそれ(成長後の姿)を意識する…これはその修行です!
 つまり、幼女を幼女のまま愛するのではなく、将来成長した姿を心の中で愛でながら今の幼女を愛せよと申しているのですね。まさに光源氏的な戦略。方法論だけは正統派っぽいです。
 でも結局、今回の不二子ちゃんは「なんて恐ろしい子」って言いたかっただけちゃうんかと。月影先生プレイ。

・朧おそるべし朧

 寿司を握る特務機関のトップも凄いのですが、その寿司を普通に食べてる秘書の朧さんも、違う意味で凄いと思いました。彼女は一体何者!
 しかし、欄外のキャラ紹介から朧がさりげなく外されていることに、彼女は気付いているのでしょうか。今回のこの行動により、担当編集者氏はこのマンガで最も謎めいた存在である朧を敵に回してしまった可能性があります。逃げて! 担当さん早く逃げて!

2006/07/18

■「アルバトロス」に清き読者アンケートの一票を!(サンデー32号感想)

ハヤテのごとく

 冬物語!(挨拶)
 畑先生や我々の世代ならともかく、今の「ハヤテ」の主力読者の世代に『原秀則先生のまんがみたいなラブコメ臭』と言って通じるのか? と思いましたが、そういや原先生は最近『電車男』のコミカライズをしたんでしたっけ。じゃあ大丈夫だ(大丈夫?)。

 あと畑先生は、西沢さんを主人公にして、ヒナギクさんと愉快な仲間達(女子限定)と西沢さんが最初から最後までイチャイチャしあうマンガを、サンデー超増刊かあるいはちゃおで別途連載するべきだと思いました。つうか西沢×ヒナギク本読みたい! 超読みたい! コミケ行けば見つかるのかな!(うるさいよ)

金色のガッシュ

 前回の清麿魔神モードに対しては、各所から「それはもしかしてギャグで(ry」とツッコミが入っていましたが、私が思うにこれはギャグではなく本気です。今の雷句先生は、本気で魔神モードの清麿を描いているに違いありません。
 今現在繰り広げられている清麿によるゼオン相手の大立ち回りは、雷句先生が腕を折ってまでも描き続けようとしたファウード編のクライマックスなのであり、従って全てがシリアスなのです。クライマックスなので、ギャグが入る余地などもはやどこにもありません。ないに決まってます。骨折という作家にとっては瀕死の状態から復活した雷句先生にとって、今の清麿は己の分身と言って良い程に感情移入できるキャラなのです。なので、先生は本気なのです。
 雷句先生が本気になったら、ギャグぎりぎりの表現の域ですら果敢に挑んで使いこなす! 並の漫画家ができないことを平然とやってのけるッ! そこにしびれるあこ(ry

 それより気になったのが、今週もまた「腕を組みながら仁王立ちする清麿」を出したところ。その前のコマの清麿の動きからすると、ここで仁王立ちするのはちょっと不自然かなと感じます。
 しかし、「日本を…世界を守る。必ずだ」と唸りながらこのポーズをしたということは、この仁王立ちは清麿の強い意志を表す覚悟完了の代名詞であると理解するべきなのでしょう。まずは仁王立ちにてつかまつる! 清麿はそういう男だ! 清麿戦闘準備完了!(ちょっと覚悟のススメがまじった)

史上最強の弟子ケンイチ

 宇喜田がモテてる! どうなってんの! これじゃ宇喜田君は確実に死んじゃいますよ! 何故って、そりゃモテてるから! 彼のような脇役キャラにとって、モテる即ち死!
 人に死亡フラグが立つ瞬間をはじめて見てしまった!(「ハチクロ」映画版のキャッチコピーっぽく)

ゴールデンエイジ

 ついに、意地っ張りの近江君が唯君と一緒にサッカーすることを決意。唯君に対して「しょうがねえ! サッカーやってやろうじゃないか!」と言った時の近江君は、まるでツンデレキャラが恋心を告白するシーンのようでした。ついに近江君が唯君の手に落ちた!
 しかし、ツンデレキャラの神髄は、「本当は恋する人にデレデレなのに、周囲にはツンツンした態度をとり続けるんだけど、でも周囲や読者にはデレデレなのがバレバレ」というシチュエーションを演出することにこそあるのです。ゴールデンエイジという作品が近江君の唯君に対するツンデレっぷりを鑑賞する作品であるというのが明白である以上、近江君がサンデーを代表するツンデレキャラとなれるのかどうか、これからの寒川先生の手腕に期待したいところです。

犬夜叉

 ついに桔梗が今回で退場。一度死してもなお蘇り、自分と犬夜叉の仲を引き裂いた奈落に復讐するための鬼と化したり、情念たっぷりに犬夜叉に迫りつつ「今の女」であるかごめにプレッシャーをかけたりと大活躍した彼女でしたが、最期だけは四魂の玉の守護者の役割から解かれて「ただの女」に戻り、犬夜叉に抱かれながら黄泉へと帰りました。美しい最期だと思います。
 なお、当サイトのサンデー感想において、桔梗を「琥珀にメロメロになって彼を連れ回すのが趣味の、美少年が大好きな年上のお姉さん」キャラ扱いしていたことを、ここに謹んでお詫び申し上げます。でないと呪われそうで怖いので。

RANGEMAN

 妄想用少女まみたん!

 頭の中に妄想でできた女の子を住まわせる行為は全世界の男子共通の行動なのですが、それをここまでストレートな形でネタとして出してきたこのマンガの姿勢に感動しました。妄想用少女ということは、錬児君は普段からまみたんに対してあんなことやそんなことをしているに違いないのです! というか、そんなことばっかりやってるから現実の女子のスペックを妄想用少女と同レベルのパーフェクト超人なレベルにまで過大評価してしまい、ますます女子に対して疎遠になってしまうんですよ! 非モテ男子の典型パターンがここに!
 このマンガは本気だ! 本気で非モテ男子が何故モテないのか、その全ての原因を描こうとしているに違いない! モリタイシ先生のこの作品に賭ける意気込み、しかと受け取らせて頂きました!(妄想用少女で)

 あと勤務手当の『日当10万円』ですが、「国家の危機を救うヒーローに支払う給料としては、年俸3650万は安すぎる」との意見が一般的なようです。オレがまみたんだったら、錬児君に「あなたは騙されているのよ!」と助言してやれるのに!(ダメ)

あいこら

 カラーページの桜子の身体は健康的なお色気っぷりが良いなあと思いました(内容は?)。

妖逆門

 「GOLDEN AGE」に引き続き、「妖逆門」にまでモヒカンが! しかもやっぱりちゃんと雑魚っぽい!
 「モヒカン=雑魚」という認識を21世紀の子供達に伝えるのも、また少年誌における大切な使命なのですね!(うそです)

 あとこの前初めて「妖逆門」のアニメを見ましたが、処構わずいきなりギターを弾き始めるロンドンは、やっぱりどう考えてもおかしいと思いました。いわゆる「オレの歌を聴けーっ!」系のキャラの魅力を21世紀の子供達に伝えるのも、またキッズアニメにおける大切な使命なのですね!(うそです)

読み切り・究極論ヒロイン

 「引きこもり男子が何故かアルティメットガールに変身して怪獣と戦う」という荒唐無稽かつオタクな設定が目を引くこのマンガですが、引きこもりの荒廃した心境を「怪獣」という名の理不尽な暴力による世界の破滅とリンクさせ、自分の力で世界を再生することだってできるという前向きなテーマを設定に織り込んだ作者のセンスの良さには、素直に感心させられました。読み切り作品として、とてもよくできていると思います。
 あと、巨大美少女の下半身が、白タイツなのかそれとも履いてないのかを思わず妄想してしまうデザインになっているのは、作者が狙った上での効果なのでしょうか?(まちがい)

2006/07/15

■椎名高志阪大卒説の謎に迫る!(迫るだけ)

京都には学生時代、三年半ほど住んでました。ワタシの母校は京都市立芸術大学というところで、桂川を越えた京都の郊外、沓掛(くつかけ)というとこにあります。

椎名百貨店 完成原稿速報060714より

 今週の原稿速報で、椎名先生が自らの出身大学について書かれていました。
 知っている方は知っていると思うのですが、椎名高志先生の学歴については

  • 大阪大学説(法学部?)
  • 京都市立芸術大学説(美術学部)

 の二つが昔からネット上に存在しており、ここの掲示板でもどちらが正しいのかが話題になったことがありましたが、ご本人が公表したことでようやくこの議論(というか憶測)も収束に向かうことでしょう。


Wikipediaでも、時期によって異なる説が掲載されている

 私としては、どちらが正しいのかというよりも、むしろ「大阪大学卒業説」がどこから出てきたものなのか? ということの方に興味がありました。せっかくなので、ちょっとこれについてネットで検索をかけて調べてみました。

大阪大学説

 Googleで検索できた一番古い情報は、2ちゃんねるの阪大スレに出てきたこの発言でした。
 タイムスタンプは2000年7月。

http://saki.2ch.net/kouri/kako/964/964708163.html
82 名前: 飯  投稿日: 2000/07/28(金) 03:14
    阪大出の有名人ですか…。じゃ、一人挙げておきましょう。
    椎名高志

 次に古いのが、少女漫画板「少女漫画家の出身校」スレのこの発言。

http://salad.2ch.net/gcomic/kako/977/977348021.html
170 名前: 花と名無しさん  投稿日: 2000/12/24(日) 15:05
    男性漫画家だと
    椎名高志 大阪大学
    井上雄彦 熊本大
    富樫義博 山形大

 学歴ネタ板の「復活 有名人学歴」スレにも、このような書き込みが行われています。

http://natto.2ch.net/joke/kako/991/991893647.html
18 名前: エリート街道さん  投稿日: 2001/06/08(金) 01:17
    椎名高志=阪大

 そして2002年12月に、漫画家の出身大学情報をまとめた書き込みが、漫画サロン板の「漫画家の学歴」スレに掲載されます。
 この書き込みはテンプレ化し、2ちゃんねるの他の板や、2ちゃんねる外の掲示板などで有名人の「学歴」が話題になる度にコピペされることで広まりました。椎名高志=阪大卒説を世に広めたのはこの書き込みなのではないか? と推測しています。

http://www.dexiosu.net/~koogel/html/koogekako_logs/2ch/csaloon/1039608304.html
 NO:142 NAME:マロン名無しさん MAIL:sage DATE:02/12/24 14:29 ID:???
    (中略)
    阪大:椎名高志,陽気碑
    (中略)
    京都市立芸大:米村孝一郎,やまむらはじめ,山田章博,米田仁士,佐々木マキ
    (以下略)

 Wikipediaの大阪大学の項目にも、「著名な出身者」として椎名高志氏の名前が挙がっていた時期があったようです(が、現在は存在していません)。

 そして「法学部卒業説」の方ですが、これについてはほとんど情報が見つかりませんでした。Googleで検索できる範囲では、2005年10月に「法学部卒」をネタにしていた日記がはてなダイアリーに存在していたのが一番古いものの様です。割と新しい学説? はてなキーワードの「椎名高志」の項目に「法学部卒」とあったからでしょうか?
 こうなると、はてなキーワードの椎名高志の項目に「法学部卒」と書かれた時期や理由が気になります。はてな市民の方調べて下さい(他力本願)。


はてなキーワードに掲載された阪大法学部卒説。現在は修正されています

京都市立芸術大学説

 椎名高志氏が京都市立芸術大学卒であるとする情報で一番古いものは、2ちゃんねる漫画板の「≪≪≪高学歴な漫画家≫≫≫」というスレのこの発言の様です。

http://salad.2ch.net/comic/kako/984/984137409.html
233 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい  投稿日: 2001/03/20(火) 14:59
    大阪芸大。庵野秀明 士郎正宗 園田健一 島本和彦
    京都市立芸大。九月姫 椎名高志
    東デ。萩原一至
    以上卒業者。

 また、同時期に、2ちゃんねる美術・デザイン学校板の「美大の漫研のLVが高いって本当?」というスレでも、以下の発言が見つかりました。

http://school5.2ch.net/test/read.cgi/design/984409440/
61 :名無しさん@お腹いっぱい。 : 2001/03/21(水) 09:57 ID:Q1Ohz9qg
    米村孝一郎 やまむらはじめは
    金沢美術工芸大だよ~ん。
    堤抄子 椎名高志 板橋しゅうほう
    九月姫 出光秀匡 あだちたかし
    以上を京都市立芸大に追加。

 その後、2002年10月に、「美術系マンガスレ」というところで美大出身の漫画家一覧の書き込みがあったそうですが、これについては現在検索することができませんでした。
 この説があまり広まらなかったのは、「阪大説」で紹介したテンプレにこの情報が反映されなかったためではないかと思われます。このテンプレに対しては

http://love3.2ch.net/test/read.cgi/ms/1078392157/102n-113
113 :可愛い奥様:04/03/12 12:35 ID:BW0PjJIU
    >>102
    椎名高志は京都市立芸大だぞ。
    私が1回生の時4回生にいた。

 なんてツッコミもあったりしたのですが、一度この手のコピペで広まってしまった情報を後から修正するのって難しいんですよね。

 で、結局何故椎名先生の「阪大法学部卒業」説がこんなに広まったのかについては、そんな学歴を持っていてもおかしくないくらいに椎名氏の知識の広さが読者から高く評価されているためである、ということなのでしょう。
 なお私の場合は、「芸大美術学部→漫画家」というルートに比べると「阪大法学部→漫画家」というルートは一般的な漫画家のキャリアとしては面白すぎるので、おそらく芸大の方なんだろうな、と思っていました。すみません(おわり)。

2006/07/08

■サンデー31号絶チル(幼女愛好推奨マンガ)感想

絶対可憐チルドレン

 『人の命がかかった任務で!!
  君たちのことを心配する僕の気持ちを、君らはおもしろ半分に試したんだぞ!!

 この台詞の後ろに「あたしの気も知らないで! 何よ! あんたなんか大嫌い!」と続いても、全く違和感がありません。
 皆本の心はどこまでも乙女です。

 別に不二子ちゃんが無理して洗脳しなくても、皆本がチルドレンにすっかりメロメロになっているのは間違いないところ。ただ、皆本はコミックス3巻での「でも、ゆっくりでいいんだ! 僕はちゃんと待っててやるから…」や、コミックス4巻の「現実の世界でも僕は君が大人になるまでそばにいる」といった言動からも判るように、皆本は彼女たちが大人になるまではその成長を見守るスタンスを取っています。つまり、皆本は別に彼女たちが幼女だから好きなんじゃなくて、彼女たちが彼女たちだから好きだというスタンスですね。
 ロリコン呼ばわりされるとムキになって否定するのは、大人になるまでは見守る立場を貫徹するという、彼の意志の強さの表れでもあると思います。

 で、不二子ちゃんのスタンスは、彼女たちは幼女でも彼女たちなんだから、別に大人になるまで待たなくたって、幼女とデキちゃってもいいじゃん! というもの。そう考えると、なんか凄い正論なのではないかと思えて来ました。まあ、『未来を変える』という観点からすると、強引さ加減においては兵部の言っていた「その銃で今すぐあの子達を殺せばいい」と同レベルなんですけど。
 ただ皆本も、ここで不二子の理屈に屈してしまったら、自ら「変態」よばわりしている兵部と同じ立場になってしまうので、ここは必死で抵抗するはず。不二子ちゃんの正論が勝つか! 皆本の理性が勝つか!(煽り)

 今回登場した末摘花枝一曹ですが、彼女の名前の由来は源氏物語の中で最も不器量なキャラクターとして有名な「末摘花」から持ってきているにも関わらず、このマンガの中では何か童顔巨乳キャラとして出てくるところが熱いです。
 ただ彼女は催眠能力持ちっぽいので、童顔巨乳の中から女華姫みたいなのが出てきたよ! みたいな展開になる可能性もあるので油断できません。何か凄いオチが待っていてもおかしくないと思った。

2006/07/07

■「ケンイチ」アニメ化おめでとう記念・サンデー31号感想

金色のガッシュ

 私がこれまでの人生の中で最も恰好良いと思っているキャラクターの再登場シーンは、「ロード・オブ・ザ・リング」第二部の終盤においてガンダルフが白馬に乗って朝日をバックを現れるところなのですが、今回の「ガッシュ」における清麿の再登場シーンはそれに匹敵する格好良さだと思いました。

 足の裏の皮が剥がれるくらいの勢いでゼオンの部屋までダッシュして来たにも関わらず、部屋に入る時には腕を組んで仁王立ちしながら颯爽と登場する清麿からは、早くも王者の風格のようなものが漂っています。私なんか、サンデーを読みながら「できておる。できておる喃」と思わずつぶやいてしまった程です。
 そして更に、ゼオンを前にして文字通りの「鬼」と化した清麿の迫力といったらもう、明らかにやりすぎの領域に突入しています。鬼というより、むしろ魔神と称した方が相応しい迫力です。雷句先生の過剰なまでの意気込みを感じます。

 死線をさ迷って曖昧な状態であった清麿は、今まさに魔神に変化を遂げた! 魔神の脳裏に浮かぶは、鮮明なる勝利の幻! 正気にては大業ならず! 魔界の王はシグルイなり! 「金色のガッシュ」戦慄の次号、刮目して待て!(なんか途中からシグルイが混ざった)

ハヤテのごとく

 92ページ2コマ目におけるマリアさんの動揺の原因は、「恋人が欲しいというより恋がしたい」の部分でしょうか、それとも「年寄りのあせり」の方でしょうか。私は後半の方だと思います。何故なら、その方がマリアさん実年齢偽証疑惑が盛り上がって面白いからです(ヒドい)。

 ヘビーギャルゲーマーを「2次元ジゴロ」呼ばわりする行為を、今後小学館は積極的に流行させるべきだと思った。

結界師

 『邪煉は、人の心を食らう!

 こういう相手の場合、熱血少年の良守よりは、「あそこじゃ一番優しくないのよ」と自称するクールビューティーな時音の方が適していますし、何より最近時音さんは出番が少ないのでちょうど良いフォローになるのではないか? と思うのですが、でもここ最近の『結界師』は良守の成長に主眼を絞って来ているので、まずは良守が真正面からぶつかる展開になりそう。
 時音さんは、今回もまた「幼なじみの男の子をじっと見守るお姉さん」役に徹することが要求されるのでしょうか。耐えろ正ヒロイン。

RANGEMAN

 最後のページで特殊な体位をしたまま錬児君が気絶しているコマを見て、やはりこのマンガは主人公の錬児君の全裸姿こそが最大の魅力であると確信しました。トキメキッシュ!(少年の全裸に)

犬夜叉

 奈落の力の前に倒れた桔梗の最期の願いとは、かごめに『これまで自分が連れ歩いていた琥珀を連れて歩いて欲しい』と頼むことであった! という、連れ歩きファンにとって思いも寄らない方向に物語が進み始めた今回の「犬夜叉」。
 琥珀と相対したことでその動向が注目されていた連れ歩き道のベテラン・殺生丸さまですら琥珀をリリースしてしまった今、琥珀を連れ回すことができるのはもはやかごめの他にはありえない状況になって来ました。

 言われてみれば、かごめは犬夜叉を連れ回しこなしていることからも判るように、連れ回しの素質を十分に持ち合わせているように思えます。琥珀を連れ回して彼を汚されないようにすることが奈落に対抗する唯一の手段となってしまった今、かごめは桔梗から受け継がれた琥珀という名の光の絆を守る責務を全うすることができるのか。
 そして桔梗がそうであったように、かごめもまた琥珀が放つけなげ・はかなげ・いたいけオーラにヤられてメロメロの萌え萌えになってしまうのか? 連れ歩きファンとしては、ますますこれからの展開に目が離せなくなって来ました(なんだこの文章)。

MAR

 ヤマカムさんも触れていましたが、39号から続編が始まると予告が打たれているにも関わらず、目次のコメントでは「応援してくれた方、ありがとうございました。さようなら。」と今生の別れを述べているのが、大変に気になります。大丈夫ですか安西先生。いやもうマジで心配です。

あいこら

 渋沢君が目隠しプレイ好きなのは何となく理解できるのですが、でも女の子の鼻をフックで引っかけないと燃えないタイプだったとは知りませんでした。この若さにしてここまでマニアックだと、大人になった時に困る気がします。彼の将来が心配です(まちがい)。
 あと新キャラの梅香ちゃんは、ちっちゃくておでこが広くてとってもカワイイ上、その渋沢と互角に漫才をやりあえるだけのボケの素質を持っているのが凄いです。かなりの高スペックが期待できるキャラですよ彼女。天は彼女に二物を与えた! 二物とは勿論、「カワイイ容姿」と「変態への耐性」のことだ!(まちがい)

武心

 まゆたんの太股の締め付けに思わず昇天!(要約)

 真弓を媒体に、本気で万乗先生は神をマンガの中に降ろそうとしているに違いないと確信致しました。マンガの神はパンツではなく、貧乳女子の胸に捲いたサラシにこそ宿る、という強い信念を感じます! 突き抜けろ万乗先生!(突き抜けるの?)

※絶チルの感想は、後日時間ができたら書きます

2006/07/04

■何かのタイミングで感想を書きたい書籍メモ

 椎名先生のサイトの今週の更新が遅れているのは、「出ましたっ! パワパフガールズZ」第一話を観た時のショックが原因というデマを提唱!(挨拶)

 というかおひさしぶりです。
 最近はサンデーの感想しか書いてませんが、一応それ以外のコミックとかも読んでます。
 以下、いつか感想書きたい作品の自分用メモ。忘れないように。

  • テレパシー少女蘭(1)(2)
  • サナギさん(2)
  • 魔法先生ネギま!(14)
  • 青い花(1)
  • BLACK LAGOON(5)
  • よつばと!(5)
  • シグルイ(6)
  • ヨコハマ買い出し紀行(14)
  • エマ(7)
  • 宙のまにまに(1)
  • マリア様がみてる・くもりガラスの向こう側
  • マリア様がみてる・仮面のアクトレス
  • ユリイカ2006年1月号
  • メカビ Vol.01

 マリみて新刊「仮面のアクトレス」は現在読んでる最中です。
 とりあえず、『志摩子さんと久しぶりに二人でイチャイチャしながら』まで読んだ。

Posted at 22:28 in 更新情報 | WriteBacks (0) |

2006/07/01

■「GS美神」アニメ再放送おめでとう記念(サンデー30号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 『あと数年もすれば気づくかもしれないわ。この子たちもステキな女の子なんだってことを。
  でも――それじゃ遅いと思わない?

 皆本の年齢を考えると中学生が相手でも十分に早い上にヤバい気がするのですが、なんか不二子ちゃんはどうしても「今」のチルドレンと皆本をくっつけたがっている様子。「今必要なのは、運命を変える程の強い愛の力」という彼女の理屈は一見すると説得力があり、かつ大変に美しいものなのですが、これは言い方を変えれば、一般的には非常識とされる形の愛を成就させて運命を書き換えてしまうという強引なやり方とも言えます。

 この人の場合、何かこう運命がどうとかいう訳だけじゃなく、単に二十歳の男子と十歳の女子というインモラル気味な年の差カップルを見るのが趣味だから、という要素も多分に含まれているのではないか? という気もします。
 判りやすく表現すれば、「カードキャプターさくら」の寺田先生と利佳ちゃんの関係に萌えてしまう、やっかいなタイプですね。趣味が合いそうです

 ただまあ、コミックス1巻で出てきた未来の薫は、皆本に銃で撃たれるという極限状態にならなければ彼への愛を告白することができなかった程にツンデレをこじらせており、そんな彼女の精神状態が彼女をエスパー対ノーマルの最終戦争に参加させる一因になったのは間違いないところ。もし不二子がこのことを知っていたとすれば、この問題は早めに解決しておいた方が良いと彼女が判断したのも納得できます。
 エスパーとノーマルの間で最終戦争が始まる前に、皆本とチルドレン達を「好きだ!」「好きよ!」な関係に持って行くことができれば皆本とチルドレンが相対することもなくなる訳ですし、そして何よりもインモラル気味な年の差カップルを成立させれば不二子ちゃんの趣味も満たされると。ああ、なんかちょっと合理的な説明っぽい!(ぽくない)

 あと今回は、あらぬ妄想が止まらないチルドレン達に突っ込んだり、その妄想通りの行動をして来た谷崎主任をパンチ一発で撃退したりするナオミちゃんが可愛かったです。
 なので、そろそろ彼女のキャラクター紹介欄のイラストと文章を何とかしてやって下さい。

■結界師アニメ化おめでとう記念・サンデー30号感想

ゴールデンエイジ

 モヒカン君が、モヒカンキャラの伝統を現代に伝える見事な雑魚っぷりを発揮していたので満足です。

RANGEMAN

 元ネタはレンズマンではなくてデンジマンの方!
 確かに、こういう設定だと錬児君のようなキャラでなければ主役は務まりませんね。一度変身するとときめきパワーが無くなってしまって記憶を失う、というのは上手い設定だなあと思いました。

 あと、前回まであれだけ散々キモく描かれていた主人公の錬児君ですが、全裸になった時だけはやたらと格好良くなっていたのが気掛かりです。何て美しい裸体なんだ! 脱げばモテると思いますよ錬児君!(そういうマンガじゃないです)

ハヤテのごとく

 『んあっ!! バッバカ!! そ!! そんなに強くしたら…!!

 ナギに恥ずかしい台詞を言わせることだけに特化したエピソードを作るようになるとは、畑先生も漫画家として随分成長したものだなあと思いました。
 ただ、こんなエピソードを作ったご本人はまるで乙女のように恥ずかしがっており、まだこういうことをするのに随分と照れが残っているように見受けられますが、でもその感情も今だけですよ。これから何回もこんなことを続けるうちに、やがてその痛みも快感に変わり、いずれは自ら進んでそんな恥ずかしいマンガを描くようになれると思います。乙女はいつまでも無垢ではいられないです。
 夢見る乙女のように頑張れ畑先生。

ハルノクニ

 「ハルノクニ」における私の最大の注目点はコーさんの活躍っぷりにあるのですが、ついにコーさんに尋常ならざる格闘術を教えた人物が次回のライバルとなる模様。しかもそれがコーさんの初恋の人ともなれば、盛り上がらざるを得ないと言うもの。
 一途で純情なコーさんは、果たして初恋の相手・キリコに対して叱るべき因果を極められるのか! コーさんが鍛えたハルの鉄山靠がキリコに炸裂する時は来るのか! コーさんが活躍してくれればボクはそれでいいです!(読者としてはダメ)

武心

 『まさに神展開…

 柔道着がはだけて真弓のサラシを捲いた身体がチラリと見えたのを「神展開」と称したメガネ君が印象的だった今週の「武心」。
 だがしかし、本当の神展開はこれからだ! と言わんばかりに、真弓を寝技に持ち込む万乗先生は流石です。勝ち気な女の子が寝技で締め上げられて泣かされそうに! 万乗先生は神を下ろそうとしていらっしゃるに違いない!