2005/04/15

■山本のりこさんは柔道部じゃなく漫研に行けばモテるのにと思ったサンデー20号感想

  1. 「私に本気で襲いかかられてもちゃんと対処できまして?」(史上最強の弟子ケンイチ)
  2. 笑う桂鉱次郎(見上げてごらん)
  3. 裸の佐藤寿也(MAJOR)
  4. ゴーストスィーパー鷺ノ宮伊澄(ハヤテのごとく!)
  5. 「それが武士というものだ」と道士郎に言われた時のエリカの表情(道士郎でござる)
  6. 番外:絶体絶命デンジャラスじーさん

1. 「私に本気で襲いかかられてもちゃんと対処できまして?」(史上最強の弟子ケンイチ)

 もし私が美羽に本気で襲いかかられたら、両手両膝を着いて「ふつつか者ですけど、よろしくお願いします!」と懇願すると思います(挨拶)。

 わざわざレオタード姿でケンイチに武道家の心構えを説こうと勝負を仕掛ける美羽は、少年マンガにおける正真正銘のヒロインの鑑ですよ。こうした正統派ヒロインとしてのこまめな努力が、読者が「風林寺美羽 18禁」という文字列を検索サイトに入力する行動に駆り立てる訳ですよ。みんなホント好きなのな!(ドクロ)
 あと、話の中に出てきた宮本武蔵が風呂に入らない理由ですが、「敵に隙を見せるのを嫌った」というよりも、むしろ「修行に熱中するあまり風呂に入るのを忘れていた」からであると思ってました。どっち?(と言われても)

2. 笑う桂鉱次郎(見上げてごらん)

 普段はクールで根が暗そうに見える「見上げてごらん」の鉱次郎ですが、了のことで笑う時はこんなやんちゃないたずらっ子みたいな表情をするんだ! も、萌えー! と、もし自分が女子だったら叫んでいたに違いないです。
 自分は、来世ではカップリング大好きな同人女子に生まれ変わる予定なので、来世になった時に読みたいマンガだなあと思いました。

 あと今週のサンデーでは、「クロザクロ」に出てきた「童顔+眼鏡+黒スーツ+日本刀」という最強レベルの萌え要素を組み合わせた黒棘の萩を一目見た時も、「もしオレがメガネが大好きな女子だったら…!」と思わずにはいられませんでした。「クロザクロ」も、また来世になったら(以下略)。

3. 裸の佐藤寿也(MAJOR)

 「童顔+眼鏡+黒スーツ+日本刀」は相当な萌え要素であることは先程説明した通りなのですが、今週の「MAJOR」における佐藤寿也の「童顔+筋骨隆々な逞しい体+海パン」のコンボは、その点どうでしょうか。
 個人的には、パチンコの「海物語」シリーズに出てくる童顔マッチョなビキニパンツ男にちょっとだけ雰囲気が似てるかな、と思います(湾曲表現)。

 あと、吾郎と恋人同士になったにも関わらずほとんど吾郎から気にされていない清水の報われなさレベルは、もはや「いでじゅう!」の朔美ちゃんに匹敵する領域に近付いているのではないかと危惧します。
 果たして来週以降、彼女の出番はあるのでしょうか?

4. ゴーストスィーパー鷺ノ宮伊澄(ハヤテのごとく!)

 ここで一つお詫びと訂正を。
 以前「ハヤテのごとく」に伊澄が登場した際、彼女が破魔札を使って物の怪を撃破する活躍を見せたエピソードがありましたが、当サイトは仮にも「GS美神」のイラストをトップページに頂く椎名高志ファンサイトを標榜しているにも関わらず、彼女のゴーストスィーパーな行動に対して突っ込みを入れるのを忘れていました。
 謹んでお詫びし、再発防止に努めていきたい所存です。

 そして今週の伊澄は、キッス一つで呪われたアイテムを解呪してしまうという、もしこれが美神令子だったら(というか、椎名高志のマンガだったら)死んでも真似できないような、清楚かつお上品な除霊方法を披露。ゴーストスィーパー鷺ノ宮伊澄の評価は、業界で急上昇したに違いありません(業界?)。
 あと、彼女のキャラ紹介には「その言動で周りの者を不幸にするという得意体質」と書かれてますけど、今週になってついにその才能が発揮された感があります。「GS美神」のお嬢様キャラ・六道冥子の場合は悪意のないまま無邪気にあらゆるものを物理的に破壊する能力を備えていましたが、伊澄が壊すのは物体ではなく人間関係です。人間関係。自分がハヤテに対して「好き」と言うことが何を意味しているのか、おそらく人間関係に無頓着であろう彼女には全く理解できていないはずです。
 つまり彼女は、無邪気に周囲に好意を振りまき、狭い範囲の男女間の人間関係をメチャクチャにしてしまうタイプと見ました。サークルとかにいるとありがた迷惑なタイプ。これは確かに、冥子よりも遙かに怖ろしい才能です。この破壊力には業界も震撼するに違いありません(業界?)。

参考:マンガの中に出てきたスレが本当に2ちゃんに立った挙げ句、スレストを喰らって名スレに昇華してしまった
【中二病】青春の思ヒデwwゲキワロスww』スレッド

5. 「それが武士というものだ」と道士郎に言われた時のエリカの表情(道士郎でござる)

 具体的には、P.366 2コマ目のエリたん。「道士郎に対しては何を言っても無駄だ」ということを理解した彼女の、悟ったんだか諦めたんだかよく判らない、何とも言えない深い表情が印象的です。
 あと、健助のクラスメート達の「ここはオレに任せて殿は先に!」的展開への憧れっぷりは異常。こいつらホントにバカばっかだなあ(誉めてます)。

番外:絶体絶命デンジャラスじーさん

 前回載った時は正直言って何処が面白いのか全く判りませんでしたが、今回は面白さが理解できたような気がする!
 また一歩、コロコロコミックに近付いた!(頭の中が)

2005/04/07

■サンデー19号のまちがった感想

  1. 「うえきの法則プラス」新連載開始
  2. 桂鉱次郎(見上げてごらん)
  3. 「男とトラの入浴シーンで人気が取れると思うな!」(ハヤテのごとく)
  4. 「掘れ!」(最強! 都立あおい坂高校野球部)
  5. アクアダ(D-LIVE!!)
  6. 番外:こわしや我聞
1. うえきの法則プラス新連載開始

 「大切な人の記憶がなくなる」という設定から、「カードキャプターさくら」を連想した人?(挨拶)

 そんな感じで、アニメと連動する形で急遽黄泉の世界から甦った「うえきの法則」。「記憶がなくなる」という設定は「うえき」本編で築かれた人間関係が実質的にリセットされたことを意味しますし、また今回は能力の法則のルールも「~を~に変える」から「~に~を加える」に変更されたので、同じ能力でも使われ方がかなり異なったモノになるのではないのでしょうか。
 つまり「うえきプラス」は、『出てくるキャラは一緒だけど、展開が全く異なるマンガ』になる可能性が高いと思われます。唯一これまでの人間関係を記憶している植木が、かつての仲間達とのバトルを通じて再び仲間との絆を取り戻すとか、そういう展開になることが期待されます。
 っていうか、これって早い話が一からやり直しってことですか? 「プラス」というよりはむしろ「オルタナティブ」? みたいな?

 そんなことはともかく、アニメ版のデザインに触発されたのか、森さんが猛烈にカワイクなっててビビりました。
 アニメ化ってすごい!(まちがい)

2. 桂鉱次郎(見上げてごらん)

 第一話に登場した時から「ファンタジスタの沖田に似てる!」と評判だった沖田のそっくりさんの本名が、今回ようやく明らかになりました。テッペイのライバル(でも負ける)的なポジションだった前世とは打って変わり、今回は最初からやたらエラそうなポジションにいる尊大なキャラに生まれ変わったみたいです。出世したなあ沖田(まちがい)。

 あと、「ちんこ?」には激しく笑わせて頂きました(フォロー)。

3. 「男とトラの入浴シーンで人気が取れると思うな!」(ハヤテのごとく)

 ハヤテの裸なら人気が取れます!

 というか、ハヤテの裸の描き方は、明らかに女性キャラのソレですね。胸におっぱいがない以外は、体のラインにしろ表情にしろ入浴時のポージングにしろ、わざと女性キャラっぽく描いているに違いありません。畑先生狙いすぎです。この分だと、もはやハヤテにちんこがあるかどうかすら怪しいと思われます。
 果たして、マリアがハヤテのソコに見たのは、本当にちんこだったのか。それとも、女性のマリアですら思わず見ただけで頬を染めてしまうような、もっと素晴らしく美しい他の何かなのか?(まちがい)

 次週から始まる新展開に期待します(フォロー)。

4. 「掘れ!」(あおい坂)

 どうやら今回の対戦相手の星南高校は、グランドに穴を掘ってそこからバッティングピッチャーに投球させることで、ボールのリリースポイントが低いアンダースローの投球に慣れる特訓をするのではないか? と予測。
 そういえば、昔コロコロコミックか何かで読んだ「凄い球を投げる小学生がプロ野球のピッチャーやっちゃうマンガ」にも、主人公のライバル(大人)がマウンドに穴を堀り、そこからピッチャーに球を投げさせて背の低い小学生投手の攻略方法を編み出そうとする――なんて展開があったことを思い出しました。

 突飛な魔球を持つ主人公と、それを突飛な方法で打ち破ろうとするライバル。
 いよいよ「あおい坂」にも、本格少年向けファンタジー野球マンガの風格が出てきたなあと思いました(まちがい)。

5. アクアダ(D-LIVE!!)

 アクアダ!(挨拶)

 何だか、ついに出るモノが出てしまった感があります。こんな変な車が世の中に本当にあることを知らない人も多いんじゃないんでしょうか。
 基本的に金持ちのボンボン向けに作ったっぽいこの車(偏見)を、真面目な用途で活躍させることができるマンガはどう考えても「D-LIVE!!」だけなので、今回のエピソードには期待したいところ。というか、こんな車を保有して実際にスパイ大作戦に投入してしまうということは、ASEという組織はやっぱり金持ちのボンボンが道楽で運営していたりするのでしょうか?(まちがってないかも)

 あと、オウルは子供相手に手を焼いてる方が似合っていると思った。

番外:こわしや我聞

 もし今回の展開で我聞パパが捕まっちゃったりしたら、そこでこのマンガの連載が終わってしまう事は確実だったので、パパが逃げ切ってくれて安心しました。
 これからもがんばって逃げ回って下さい(まちがい)。

2005/04/04

■サンデー18号感想というか妄想

  1. 桔梗×琥珀(犬夜叉)
  2. 「なんかドリーミンなシナリオがみえるねえ」(最強! 都立あおい坂高校野球部)
  3. 申し訳なさそうに結界の中で座る時音(結界師)
  4. クロザクロ新展開
  5. 眼鏡コンビ(こわしや我聞)
  6. 番外:今週のMAJOR

1. 桔梗×琥珀(犬夜叉)

 琥珀といえば、実の姉である珊瑚を心底メロメロにし、イケメン男にしか興味がなかった神楽を少年萌えの世界に目覚めさせた実績を持つ、「犬夜叉」界における年上キラーとして名を馳せているキャラなのですが(自分の頭の中で)、いよいよその手を桔梗にまで伸ばして来ました。
 彼から漂う、そこはかとない「つい守ってあげたくなるか弱さ感」「常に姉のことを思っている健気感」「見た目は純朴そうだけど実は相当なワル感」の魅力の前では、さすがの桔梗といえどもあがなえなかったのでしょうか。

 犬夜叉に対して一途な想いを貫いている桔梗には、元々「やんちゃな少年萌え」要素があるものと推測されますが、果たして彼女までもが琥珀を通して新しい少年萌え要素に目覚めてしまうのか。年上の女性を常に虜にし続けてきた琥珀の魔性の美少年っぷりが、あの桔梗にも通用するのか? それとも、あの桔梗のことだから、逆に琥珀を自分にメロメロにした上で何かに利用することを企んでいるのか?

 盛り上がってきましたね!(視点が相当間違っていることは承知しています)

2. 「なんかドリーミンなシナリオがみえるねえ」(あおい坂)

 その「ドリーミンなシナリオ」を実際にやらかしちゃった野球マンガが、同じ雑誌に掲載されているんですけどね! と思いました。

3. 申し訳なさそうに結界の中で座る時音(結界師)

 時音が良守の前でこんな表情をしたのは、もしかしたらゴキブリに驚いて良守にカレーをぶちまけた回以来なのではないのでしょうか。しっかり者のお姉さんがたまに失敗をやらかして「とほー」な表情をする様子は萌え要素だと思いました。
 あと、「自分を守れなかった」と心底凹んでいる良守に対し、どう接していいのか判らずに焦って目が点になって困惑してる時音もステキです。良守は急いで成長しようと頑張るよりも、むしろもっと時音をそういう年下の男の子特有のセンチメンタリズムを丸出しにして困らせる方向で頑張って頂きたい(視点が相当間違っていることは承知しています)。

 そして、裏会から追放されて正守と離ればなれになる事を恐れるあまり、半裸な格好で地面に這いつくばりながら、プライドをかなぐり捨てて「頭領にだけは…」と懇願する限の姿は、きっとこのマンガにおける新しい形のエロスを表現しているに違いないと思いました(まちがい)。

4. クロザクロ新展開

 幼女と一緒に山ごもり! なんですかこの驚愕展開は!

 「主人公が力を得るために修行する」今回の展開そのものは少年マンガ的によくあるパターンなのですが、存在自体が色々な意味で少年マンガ的に間違っている幼女キャラがそれに同行することで、何か随分と斬新なイメージを受けてしまう気がするのですが、この辺どうでしょうか。子供に罵られながら成長するヒーロー。っていうか前代未聞?

 幹人は「人知れず孤独死」することを恐れていましたが、でもこんな性格の悪い子供と一ヶ月も一緒にいたら、間違いなく発狂して死んでしまうに違いないと思います。大丈夫か幹人(の頭)。

5. 眼鏡コンビ(こわしや我聞)

 「こわしや我聞」の辻原・優コンビは、個人的に「人を殺したことがある目を持つ眼鏡キャラコンビ」と命名しています。勝手に
 いやその、どう考えてもこの二人ヤバいじゃないですか! こいつら絶対、人には言えないようなヤバい過去持ってるに決まってるんですよ!(決めつけ)

 今週の展開では、辻原は敵(グラサン眼鏡)から「メガネなどかけているから気付かなかった」と言われてましたが、この台詞はつまり「辻原は過去は眼鏡をかけていなかったが、何らかの理由で自ら眼鏡をかけることを選択した」ことを意味します。彼の眼鏡は、過去の自分に対する封印なのです。それ故に、辻原が眼鏡を取った時には、何かが起こるはずです。
 彼が眼鏡という仮面をかなぐり捨てて本気を出す局面が訪れるとしたら、それはこのマンガが重大な局面を迎えた時に他ならないと思われます。

 一方、優さんの眼鏡は、いわゆるドジッ娘メガネですね。彼女の眼鏡は、知性的であり、常にユーモアを忘れず、かつワイルドな彼女の性格を端的に象徴する役割を果たしていますが、その一方でメガネっ娘が持つ「肝心なところでドジる」というズッコケ属性も忘れていません。彼女の眼鏡は良い眼鏡です。
 とは言え、彼女も人には言えないようなヤバい過去を持っているに違いないので、もし眼鏡を外して普段は隠している真実の姿を表したとしたら、相当ヤバいことが起こりそうな気がしてなりません。辻原はおそらくいつか眼鏡を外す時が来るでしょうが、優さんの眼鏡は決して外させてはいけません。何だかそんな気がします。

 私の妄想でしょうか?(妄想です)

番外:今週のMAJOR

 今回、めでたく吾郎と清水が恋人同士になった訳ですが、吾郎は(というか、このマンガそのものが)後先考えずに思いつきで勝手にやらかしちゃうところが多々あるので、これから清水さんは大変だなあと思いました。
 しかも、これだけヒロインらしい大立ち回りを演じたにも関わらず、ファンからは「このマンガのヒロインって寿也だよね?」とか言われてるに違いないんですよ(決めつけ)。がんばれ清水さん。

2005/03/25

■ウンコティンティン様、その発言はセクハラですよ? サンデー17号感想

  1. バンソコ女(最強! 都立あおい坂高校野球部)
  2. 「生理的にダメ!」(いでじゅう!)
  3. 串刺し志々尾限(結界師)
  4. 國生ビンタ(こわしや我聞)
  5. 混乱の神モーズ(東遊記)
  6. 番外:ムシキング(ハヤテのごとく!)

1. バンソコ女(最強! 都立あおい坂高校野球部)

 明るい性格の女の子が、学校内から嫌われている非主流派グループに属する男子に向けて気さくに話しかけているシーンを見るだけで、どうしてこんなにグッと来てしまうんだろう?(感想)

 いやもう、ホントこの「バンソコ女」こと千葉千秋さんはいい娘さんですね! こんな娘と高校時代に付き合うことができていさえすれば、今頃はきっとオレも今とは違う人生を歩んでいたに違いないのになあ!(むなしい妄想)

 そして、「あおい坂」のコミックス1巻が4月に発売されることが明らかになりましたが、千秋が所属しているチアリーディング部が舞台の伝説の読み切りマンガ「ヤンチア」を、ぜひコミックスに掲載して頂きたい所存。コミックス掲載が無理なら、せめて次のサンデーRに掲載でも構いません。「あおい坂」をより面白く読ませる意味でも、「ヤンチア」は何かの媒体でもう一度「あおい坂」のファンが目に触れるような形で公開するべきなんじゃないかと思っています。
 それに個人的にも、昨年末の大掃除で「ヤンチア」が掲載されていたサンデー超増刊をうっかり処分してしまったので、「ヤンチア」読めなくて困ってるんですよ(ドジ)。

 本編の方は、如何にあおい坂野球部が基礎練習を積んでいるのか、および次の対戦相手の白木田学園がもはや今のあお高にとって歯牙にもかからない程度の存在であるかを、端的に紹介しているエピソードだなあと思いました。実質的な次の関門は、先週で思惑ありげにクールそうなエースピッチャーが登場していた星綾高校戦(第3回戦)になりそう。
 あと、鈴緒さんはああ見えて相当ななんだなと思いました。にっこり笑いながら厳しく躾ける彼女のスタイルに、純粋な恐怖感を感じます。あんなことされたら、そりゃもう純朴な野球少年達が身も心もメロメロになる訳ですよ。

2. 「生理的にダメ!」(いでじゅう)

 「ヤベエ電車男超えちゃうかも!
 →「ムリなの! 生理的にダメ!

 今回は「電車男」かと思わせておいて、実は「電波男」だったというオチ! ド━(゚Д゚)━ ン !!!
 女はおっかねえ!しろはた風に)

 『女は男の顔しか見ていない』という残酷な事実を真正面から描いた今週の「いでじゅう!」は、サンデーの8割の読者どころか、全世界のキモメン男性の心を激しく震わせたに違いありません。
 キモメンが人を愛すると、愛された方は傷ついてしまい、キモメンの心もまた傷ついてしまう! 故に、キモメンは人を愛することができないのです! 生きていくためには人一倍の愛が必要なはずのキモメンに対して本当の愛を与えられる者は、もはやこの世には存在しないのです! だから、キモメンは愛を求めることを諦めるしかない! そんなことはもう頭では判っているはずなのに、それでも心の底では愛を求めて止まないサンデー随一のキモメン男・皮村君の「もうこの手の期待はしねえもんって決めてたのにな…」という呟きに、全世界が泣いた!

 また、今回の「いでじゅう!」では、『斯様にキモメンに厳しく世知辛い今の日本に必要なのは、キモメンの苦悩を分かち合うことができる心を持った中山朔美の存在である』ことも、同時に指し示しています。朔美ちゃんは、この世から失われつつある「本当の愛」を救う、かけがえのない希望の一つなのです。
 現代社会から「愛」が失われつつある中、日本政府は早急に朔美ちゃん型少女の量産に取りかかるべきだと思いました(量産?)。

3. 串刺し志々尾限(結界師)

 結界師を葬り去るために仕組まれた罠に対し、良守と時音は唯一の武器である「結界」の特性をフルに活用して対抗、絶妙のコンビネーションを発揮して窮地を脱出し、逆襲に転じる――ここ最近の「結界師」は、まさにこのマンガでしか表現できない独自の面白さに満ちあふれた、手に汗握る展開を見せてくれています。
 特に、先週の「敵の攻撃を避けるために結界を多重に張った空間の中で結界に乗りながら上昇→上空の敵をロックオンして撃破」のシークエンスなんて、あまりに格好良すぎて思わず震えが来ましたよ!(通勤電車の中で←迷惑)

 そんな感じで大活躍している良守時音コンビを後目に、一人寂しく「orz」の体勢でノックアウトされてた志々尾限。
 個人的に、今回のエピソードは「一人で先走った志々尾がKO→コンビ技を駆使して戦う良守時音が奮戦、しかし窮地に→チームワークで戦うことの意義に目覚めた志々尾が復活、協力して敵を撃破→トリオ誕生、三人の結束が強まった!」というシークエンスで話が進むと予想していたので、今週ついに志々尾が屈辱に耐えて復活か? 志々尾が良守達と共に戦う、燃える展開が見られるのか? と期待していたのですが、でも結局は散々気を持たせた挙げ句、志々尾が変身して盛り上がったところでいきなり後ろから裏会仲間に串刺しされて再KOという、想定の斜め上を行く事態が発生して終了(志々尾の活躍が)。

 今週の展開により、私の頭の中では「志々尾限=肝心な時に活躍できないヘタレキャラ」と認定されました。
 皆さんも、多分この認定に異存はないと思います。

4. 國生ビンタ(こわしや我聞)

 コミックス5巻においてメイド姿で大活躍した國生さんが、今週の「こわしや我聞」でも更に大活躍。
 わずかビンタ一発で、暴走して荒ぶる我聞を鎮めてしまった國生さんの思い切りの良さは萌え対象です。

 で、普通のマンガならここで「愛だ! これは、國生さんの我聞に対する愛の成せる技だ!」とロマンスを予感させる展開に大喜びするところなんですけど、でも國生が我聞を止めようと思った第一の理由は、「我聞を必ず無事に連れ戻す」という果歩との約束があったからであり、彼女が我聞に対して抱いている気持ちはあくまで「家族愛」のソレに近いんですよね。
 まあ、父を取り戻す為に戦っている我聞にしろ、自分が失った『家族』を求めて工具楽一家に惹かれている國生にしろ、『家族の絆』がこの作品のテーマの根底に存在しているのは確かなので、これはこれで正しく美しい展開ではあるのですが、ここから更に「國生が我聞を男性として好きになる」少年誌ラブコメ的な展開に持って行くにはまだ道のりが遠そう。
 がんばれ藤木先生。

5. 混乱の神モーズ(東遊記)

 幼女神!(挨拶)

 ここのところ急展開を見せている「東遊記」ですが、いよいよ神々との戦いも大詰めに近付いたところで、満を持して幼女神を投入。物語の中でイチゾーが錫杖の封印を全て解いて本気モードに突入したが如く、作者の酒井先生も己に課していた封印を全て解いて本気モードに入ったことを、読者に強く印象付ける回となりました。幼女神で。
 感情の起伏が激しいキャラを極端なデフォルメで描くことを武器にしている(と思われる)酒井先生にとって、ほとんど表情を変えず、何を考えているのか判らない「不思議少女」系キャラを描くのは大きなチャレンジなのではないかと思われますが、個人的に感じるツボに入るのはやっぱり不思議少女の方なので、今週の展開には素直に大喜びです。

 また、彼女が「魔力を秘めた宝石」がどうとか言っている以上、宝石に対して異様な執着を見せるロゼと何らかの因縁が発生する可能性は高いでしょう。
 邪悪な幼女と性悪女が熾烈なバトルを繰り広げる血湧き肉躍る展開を、今から楽しみにしたいと思います。おっかねえ女さいこう!(バカ)

番外:ムシキング(ハヤテのごとく!)

 読み切り版で発生したコナミとの悶着を記憶している方なら、Webサンデーに掲載された今週の畑先生の「ただ、ボカすにしてもゲーム関係は、ほら……ね……」というコメントがどれほど重いものなのか理解できるでしょう。お疲れさまです畑先生。

 にしても、パロディネタを使うためにわざわざパロディ元に許可を求めなければいけないだなんて、ちょっと息苦しいというか、世知辛いものを感じてしまいますな。畑先生のようなタイプのクリエイターは、その辺をグレーにしたまま好き勝手やらせた方が面白いモノを作ってくれそうな感じがするので尚更です。
 セガが、漫画家のそういう特性を理解した上で、あえてマンガの中でゲームをネタにすることを許可してくれたのであればありがたいのですが。

 やっぱり「ハヤテのごとく」のゲームは、コナミからではなくセガから出すべきですかね?(ゲーム化前提の発言)

2005/03/18

■「結界師」で結界の中をリフトアップする良守時音コンビの姿にグッと来たサンデー16号感想

  1. 草場道輝先生新連載(見上げてごらん)
  2. 「NO!! ウンコティンティン!!」(金色のガッシュ!!)
  3. 今週のブリザードアクセル
  4. 「ロスト○ニバース第4話TV放映バージョンだ」(ハヤテのごとく!)
  5. 今週の史上最強の弟子ケンイチ
  6. 番外:「美味いぜペプシコーラ!」(焼きたて!ジャぱん)

1. 草場道輝先生新連載(見上げてごらん)

 もしサンデーに久米田先生が残っていたら、草場先生の描く地味なパンチラを「草場っちパンツ」と命名してネタにしたに違いないのに!(感想)

 そんな感じで始まった草場道輝先生期待の新連載「見上げてごらん」。冒頭でいきなりグランドスラムに挑む主人公の成長した姿が出てきたり、タイトルで今後主人公の仲間(あるいはライバル)となりそうな少年達がいきなり勢揃いしていたり、そのくせ主人公はテニスの経験がまったくないズブの素人だったりと、どうやら今回の草場先生は壮大な構想に基づいた大河テニスドラマをやる気満々なご様子。「見上げてごらん」というタイトルそのものも、かなり大河っぽいですしね。
 『大ヒットしたサッカーマンガの後に壮大なスケールのテニスマンガを始めたけど、志半ばであえなく(以下略)!』、というのはかつて「キャプテン翼」の高橋陽一先生が通った道ですが、くれぐれもその道を辿ることだけは避けて頂きたい! と切に願う次第です。「ファンタジスタ」における『パスに込める意志』のような、全編に渡るテーマとなり得る概念を打ち出してくれるかどうか期待したいところ。

 そして、今後の草場先生のパンツの描写力が万乗先生並の勢いで進化することも、併せて期待したいと思います。
 ですので、「ハヤテのごとく」の畑先生におかれましては、草場先生のパンチラ描写力の向上のためにも、そして今は亡き師匠の遺志を継ぐ意味でも、ぜひ草場先生のパンチラの地味っぷりをマンガの中でネタにしてプレッシャーをかけて頂きたい所存。無理なのは判ってますが(なら言うな)。

2. 「NO!! ウンコティンティン!!」(金色のガッシュ!!)

 雷句先生大丈夫ですか!(頭が)

 今回のファウード編もTVアニメ化されることが予想されますが、いずれこの台詞を言わされるであろうウンコティンティン役の声優さんに、心から同情したい気分になりました。
 もしこのキャラがアニメに出たら、やっぱりキャラクターソングが作られるんでしょうか。ウンコティンティンのテーマ。きっと、「私の名前はウンコティンティン! NO! ウンコティンティン!」とか連呼する、汚物とちんこが大好きなお子様に照準を合わせた明るく楽しい曲になるんでしょうね。
 プロの声優は偉大だなあ(結論)。次。

3. 今週のブリザードアクセル

 P.156の5コマ目の吹雪君のポーズと表情って、伝説のカルトゲーム「トリオ・ザ・パンチ」のタフガイの必殺技を使った時の姿に、ちょっとだけ似てませんか?(すみません)

 タフガイはともかく、話の方は素直に面白かったです。「観客が沢山いればいる程ノリが良くなる」という主人公の性格を、第1話以上に活かしている印象を受けました。主人公がああいう性格なのは、きっと今回のような話をやりたかったからなんだろうなと思います。絵柄の方も、心なしかサンデーに馴染んできたような(慣れ?)。

 そして次回は空前絶後の性別不明っぷりが話題騒然な花音にスポットが当たるそうなので、そっちも期待。とりあえず脱いで下さい
 サンデー読者は嗜好の許容範囲が寛大なので、仮にどっちの性別が出て来たとしても、みんな大喜びすると思います。

4. 「ロスト○ニバース第4話TV放映バージョンだ」(ハヤテのごとく!)

 放送禁止番組ネタやクズアニメネタは昔からオタクでの間の定番ジョークですけど、今の世代のオタクだと「ロスユニ」第4話はそういう話題には欠かせない存在になっているんだな、と思いました。
 個人的には、ここであえてTV放送版「魔法先生ネギま!」の名前を出して宣戦布告をして欲しかったです。DVD版では修正されるってホントですか?(←誰に聞いているのか)

 マンガの中身としては、ワタル君のいい子っぷりが印象的でした。
 伊澄から認められるために成長しようとがんばるワタルを見守りながら「だからほうっておけないんですよ」と大人びたこと言ってるサキさんですが、でも介護が必要なのはむしろ彼女の方なのではないかと言っておきたい。

5. 今週の史上最強の弟子ケンイチ

 今週の「ケンイチ」は、窮地に陥ったケンイチが師匠の技を次々に繰り出して大逆転! という、爽快感溢れるイカした展開を見せてくれました。師匠わんさかコメディーの面目躍如と言えましょう。
 弟子に自分の技をマネされた時の師匠達の照れる姿の可愛らしさが萌えです(特に逆鬼)。師匠×弟子の関係で妄想する女子の皆さんの気持ちがちょっとだけ判った気分。

 にしてもここ最近のこのマンガは、まるでこの戦いが終わったら最終回を迎えてしまいそうなくらいの勢いで盛り上がっているような気がしてならないのですが、龍斗との戦いが終わったらこのマンガは一体何処へ向かうつもりなのでしょうか。そろそろそっちの方が気になってきました。

番外:「美味いぜペプシコーラ!」(焼きたて!ジャぱん)

 タイアップ!(挨拶)

 ここまで来ると、マンガの中身がどうだと言うより、桃屋だろうがペプシだろうが取り込んでギャグとして成立させてしまう、橋口先生の漫画家としてのプロフェッショナビリティっぷりに感動してしまいます。
 「MAJOR」がミズノと独占的な用具提供契約を行ったなんてニュースも流れてましたが、サンデーは今後もこういう方向性を追求して行くのでしょうか。なんか「コロコロコミック」みたいだなあ。

2005/03/11

■杉本ペロ先生とワイルドアームスの組み合わせは異常だと思ったサンデー15号感想

  1. 鈴木央先生登場(ブリザードアクセル)
  2. 「私は誰も死なせぬ!」(金色のガッシュ)
  3. 白爪の七人(クロザクロ)
  4. 「オレは絶対テメーにゃ負けねえ!」(道士郎でござる)
  5. 「女にモテたこと…ねぇでしょ?」(からくりサーカス)
  6. 番外:三木のり平(焼きたて! ジャぱんですよ)

1. 鈴木央先生登場(ブリザードアクセル)

 「ブリザードアクセル」が載ってるとこだけ雰囲気がジャンプだ!(感想)

 普通の漫画家の場合だと、掲載誌が変わったら作風が多少なりともその雑誌のカラーに沿った雰囲気になったりするものだと思うのですが、鈴木央先生の場合は何かそういうのが無いような気がします。
 P.26で「もっと騒いでくんねーんだよー!」と騒ぐ主人公の描写の仕方なんか、言葉で表現するのは難しいんですけど、でも何となく「表現の仕方がジャンプっぽいなあ」とか思いません?(思い込み)

 それで内容の方ですが、読み切り版とは大きく話の中身を変えて勝負に出て来たな、という印象です。全編に渡ってコメディータッチだった読み切り版とは違い、今回は主人公のコンプレックスをフィギィアスケートを通して昇華させることで精神的に成長して行く過程を描く、正統派少年マンガな展開を期待させてくれる雰囲気の作品だと思いました。今年のサンデーの中軸を担えるマンガに成長してくれることを期待します。
 後は、主人公の友人の花音というキャラの性別が、個人的には激しく気になります。着ている学生服からすると多分男なんだろうけど、カラーページのイラストでスカートのようなものを履いて踊っているのが混乱の元凶。ぜひ脱がせて下さい

2. 「私は誰も死なせぬ!」(金色のガッシュ)

 仲間の命か、世界の滅亡か。相反する選択を突きつけられたガッシュは、悩んだ末に「私は誰も死なせぬ!」とどちらも救う道を探すことを高らかに宣言。仲間を救うためには『ファウードを復活させる』危険を冒すことも厭わない勇気を仲間達に見せることで、彼はついに「王への道」を歩み始めたのだ――というお話でした。
 王への道、即ち王道。ガッシュの選択した道は、「少年漫画として正しい選択肢はそれしかない!」という意味においても、まさに王道の展開となりました。雷句誠先生は『ヒーロー』を描くことに対して常に激しい情熱を抱いている方ですが、だからこそこんな王道的展開であっても説得力を持ったストーリーが描けるんだな、と感心させられた次第です。

 で、それはそれとして、今週の「ガッシュ」では、ガッシュの尻を頭の突起物でしきりに突くリーヤの姿が印象に残りました。だって尻ですよ尻。尻を突起物で突っつくんですよ。これは一体なんの暗示ですか? 「それはリーヤの友好のしるしだ。気に入られたものだな」ということは、リーヤ×ガッシュは既に飼い主公認のカップリングということに?(バカ)
 あと、P.83でガッシュが「この選択にはまだ時間がある!」と叫んだ時に清麿が見せた邪悪な笑みが忘れられません。いったい清麿殿に何が!(バカ)

3. 白爪の七人(クロザクロ)

 初登場時から、早くも「敵か味方か判らないけど、こんなのが味方になったら嫌だ」と思わせるに十分な負の迫力を醸し出していた「クロザクロ」のおかしな六人組ですが、どうやら彼らは御形の仲間だったらしいです。つまり、敵か味方かという分類で行けば、彼らは味方ということに。マジすか! こんなのが味方になっちゃうんですかこのマンガ!
 今週の話の中でも、彼らはどれも容姿に違わぬ一癖ありそうな性格のキャラとして描かれており、こんな連中にこれからつきまとわれることになる幹人君は大変だなあと思ってしまいました。

 この中でも特に嫌でも目を惹くのが、「(すずな)」「蘿蔔(すずしろ)」と名付けられた白黒ゴスロリ少女コンビ。本来私のような立ち位置にいる読者は、彼女達に対して「ゴスロリ幼女! 夏目先生デザインのゴスロリ幼女! モエー! モエー!」と、時節を弁えず脊髄反射的に叫び出さないといけないはずなんですけど、でもさすがの私ですら、彼女たちに対して萌えることを激しく躊躇わせる何かがあります。あまりに怖くて、うっかり萌えられません。
 さりげなく幹人の肩を馴れ馴れしく叩くパンダのぬいぐるみに恐怖しながら次。

※今週の豆知識:「白爪の七人」の名前は、春の七草に由来しています

4. 「オレは絶対テメーにゃ負けねえ!」(道士郎でござる)

 平時における腕力のなさではサンデーの中でも「クロザクロ」の幹人に比類するくらい非力な「道士郎でござる」の健助殿が、ついに今週ヤンキー相手に「オレは絶対テメーにゃ負けねえ!」と大激怒。
 彼の言う「強い」「弱い」は腕力のことではなく、人としての器とかそういったメタなレベルの概念のことを指していると思われますが、権力を傘に平気で他人の尊厳を踏みにじる様を目の当たりにした健助は、いよいよ『人として最も大事なもの』に目覚めつつあります。
 彼が本当の意味でのリーダー(道士郎的な表現で行けば「殿」)となるための戦いが、今ついに始まったのです。

 なんか純粋に「がんばれ健助殿!」と応援したくなる展開で燃え。自分も池内君と一緒に健助殿伝説の語り部になりてえ。

5.「女にモテたこと…ねぇでしょ?」(からくりサーカス)

 今、阿紫花さんがサンデー読者の8割を敵に回したー!(感想)

 おそらく阿紫花最期の戦いになるであろう今回の対戦相手が、(過去に因縁があったとは言え)何故よりによってパンタローネ様なのか? と、このマッチアップに対してちょっと疑問に思っていたのですが、今週の「からくり」を読んで納得しました。
 つまり今回の対戦は、これまで様々な女にモテて来た阿紫花と、たった一人の女主人にすらモテることができなかったパンタローネを対比させ、彼らオートマータが何故人間を「笑わせる」ことができないのか? というこの作品の命題とも言えるテーマを、この二人に象徴させる意味合いがあったのではないかと思います。こういう展開なら、確かに軟派な阿紫花と堅物のパンタローネの組み合わせがお似合いですね。

 という意図はよく判ったのですが、でもやっぱり「女にモテたこと…ねぇでしょ?」という台詞は刺さりますね。に。

番外:三木のり平(焼きたて! ジャぱんですよ)

 タイアップ!(挨拶)

 アニメ版「焼きたて! ジャぱん」はコンビニのローソンとタイアップを結んで「ジャぱん」ブランドの限定パンを販売、通常の菓子パンを遙かに超える好調な売れ行きを見せている――なんてニュースがこの前「ワールドビジネスサテライト」で流れてましたが、まさか「ジャぱん」タイアップ業界に桃屋が参入して来るとは想像もしてませんでした。いくら何でも、三木のり平飛び道具としてあまりにも強烈過ぎます。
 この前のジャムおじさんネタといい、もっと前のメーテルネタといい、「ジャぱん」は権利方面で無茶なことばっかりしてますね! いいぞいいぞもっとやれ!(無責任)

 そして、食パンに「ごはんですよ」を塗って食べるソリューションは、「ご飯にかけて食べると美味しいものは、パスタにかけても食える」理論(例:パスタ+納豆)を応用したものと解釈しました。一度試してみたくなる衝動に駆られます。きっと、今週は全国のスーパーで「ごはんですよ」の売れ行きが異常な伸びを示しているに違いないです! タイアップおそるべし!
 でも、ご飯と一緒に食べると美味いモノは、素直にご飯と一緒に食べた方が良いのでは?(だいなし)

2005/03/05

■佐藤×高木カップル成立記念 サンデー14号感想

  1. 「甘ったれめ! お前が決めるんだ!」(金色のガッシュ!!)
  2. 「D-LIVE!!」100回記念
  3. お互いの事を考えてる九蓋と幹人(クロザクロ)
  4. 今週の「ハヤテのごとく!!」
  5. 狛光爾を見て目覚める北大路輝太郎(最強!! 都立あおい坂高校野球部)
  6. 番外:ギャグフェスタ2005

1.「甘ったれめ! お前が決めるんだ!」(金色のガッシュ)

 「君も決めなければならない。リィエンという友の死か、全世界の人々の死か、どちらかを

 大切な人の命と世界の運命を天秤にかけられる、という展開はヒーローもの作品のクライマックスとしてよくあるパターンではありますが、それだけに読んでて盛り上がるのも確かです。
 魔界の王の力とは絶対的なものであり、それだけに王となる者には、自分が行使すると決めた力が及ぼす全ての物事に対する責任を背負う"義務"と"覚悟"が必要となります。清麿が言う『決して逃げられない究極の選択を背負う覚悟』とは、即ち王たるものが持たなければならない資格そのものでもあるのです。
 「ファウード」という巨大な力を復活させる鍵となることで、図らずも世界の命運を背負うこととなったガッシュ。いよいよ物語は、ガッシュが「王」となるための英雄譚的色彩を帯びて来たと感じました。

 そんな感じで今週の「ガッシュ」はこれからに向けて盛り上がれるいいお話だったんですけど、ただ一つ間違っているところがあるとするならば、究極の選択に迷うガッシュに「甘ったれめ! お前が決めるんだ!」と決断を促す魔物・リーヤのデザインが、やたら可愛すぎるので迫力に欠ける点でしょうか。
 リーヤちゃんモコモコの着ぐるみを着てあったかそうでちゅねー(バカ)

2.「D-LIVE!!」100回記念

 微妙な掲載位置を常にキープしながらも、着実に連載回数を積み重ねて来た「D-LIVE!!」。
 今のサンデーで2年間連載を続けるのはかなり難しいことを考えれば、何だかんだで「D-LIVE!!」は連載作品として成功しているですよねー。大したものです。

 それで今週はついにマン島TT編完結。
 口では「俺の背中が見えなくなった時点で俺とお前は敵対関係だぜ!」とかツンツンした台詞を言っておきながら、心の中では「今度はお前と差しで戦ってみたいぜ!」とデレデレしたことを妄想している、最後の最後までツンデレ系キャラとしての誇りを貫き通したロコが徹底的に可愛かったエピソードとして、永遠に記憶していきたいと思いました。

3.お互いの事を考えてる九蓋と幹人(クロザクロ)

 今回の「クロザクロ」は、ニワトリをぼんやり見つめながら、何気なくお互いのことを考えてる幹人と九蓋の相思相愛っぷりに萌える回と認識しました。
 ああ、自分が独身男性じゃなくて、カップリング大好きな女子に生まれていたら(以下略)。

 あと今週は、敵だか味方だかよく判らない不審人物が6人まとめて見開きページを使って登場しましたが、この中で人間的にまだしもマトモそうに見えるのがたった一人だけ(右から2番目)しかいないのが気掛かりです。ギリギリで乙種合格レベルなのが一人(一番右)。左側にいる残りの4人は、明らかに容姿で人生アウトです。このまま平松伸二氏のマンガ「ブラックエンジェルス」の世界に行っても敵役として立派に通用しそうなフリークスっぷりがたまりません。
 こんな連中と比べれば、「傀牙の上位種」と謳われるザクロやスグリ達の方が、まだしも『人間』に近いのではないか? と思いました。最近の「クロザクロ」に出てくる連中って、何だかこんなのばっかりですね。勿論、個人的には大喜びです。

4. 今週の「ハヤテのごとく!!」

 先週いきなり「性格の悪いヒロインの許嫁」なんてネガティブな存在が出てきたので、作者はどんなつもりでこのキャラを出したんだ? と訝しんでいましたが、今週の物語を読んで納得。彼(橘ワタル)はハヤテの直接のライバル的な存在ではなく、あくまで「ホレてる伊澄とハヤテとの関係を誤解して突っかかってくるトラブルメーカー」に徹する方向で攻めるキャラな訳ですね。
 彼が出れば必然的に伊澄の出番も増えてくるので、必然的に伊澄とハヤテとの絡みも増えることになり、物語は更に『勘違いドタバタラブコメ』みたいな雰囲気に。上手いこと仕掛けを作ってるなあ、と感心しました。

 あとちょっと面白いのが、ハヤテにしろワタルにしろ、どちらも「年上の女性に惚れている」という点。年上の女性に永遠の憧れを持つ男性心理を突くことを狙っているのでしょうか。それとも、単に作者の趣味なのでしょうか。
 とりあえず畑先生は、年上萌えに並ぶ先生のもう一つの趣味である「女装癖」を満たすため、とっととワタル君を女装させるべきです(決めつけ)。

5. 狛光爾を見て目覚める北大路輝太郎(最強!! 都立あおい坂高校野球部)

 宝田と同レベルのバカ勝負に熱中していた北大路の前に颯爽と登場し、遙かな高見から北大路を尊大な態度で見つめる光爾。彼の存在に気付き、己がなすべき本当の使命を思い出した北大路は、ついに本当の実力を発揮し始めるのであった!

 まだ第一回戦なのに、まるで最終決戦間近クラスの格好いいシチュエーションだなあと思いました(縁起でもない)。
 おそらく、これで第一回戦はあお高の勝ちで決定でしょう。北大路と宝田はバカさ加減においても野球の実力においてもおそらく同レベルですが、本当の意味での"ライバル"を持っている北大路と持っていない宝田の差が、勝負の結果となって現れたのだ! みたいな展開になるんじゃないかと予想。

番外:ギャグフェスタ2005

 個人的には、河北タケシ氏の「やってくる!!」の勝ちと判定しました。
 「犬ちゃん」の頃からこの人の作品が醸し出す微妙な雰囲気が好きなので、河北氏にはこの調子でこれからも頑張って頂きたいと思います。

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