2005/01/14

■「MAR」アニメ化!マジっスか!記念・サンデー7号感想

  1. 黒木助教授(ワイルドライフ)
  2. 雪村時音(結界師)
  3. 菅原鈴緒(都立あおい坂高校野球部)
  4. 天野恵(こわしや我聞)
  5. 白瀬エリカ(道士郎でござる)
  6. 番外. 今週の東遊記

1. 黒木助教授(ワイルドライフ)

 性格が悪そうで、根性も歪んでいそうで、その上普段から黒い下着を着けて生活してそうな眼鏡女子が出て来たので、私としては今週の「ワイルドライフ」に注目せざるを得ません。

 最近の「ワイルドライフ」の傾向からして、彼女も多分来週辺りで下着姿になってる姿を鉄生に偶然目撃される展開に巻き込まれるのは必至な様相だと思われますが、でもなんか彼女の場合は、仮に黒い下着姿を見られても全く動じずに相手を鼻でせせら笑いながら軽くあしらう態度に出そうで、逆に怖いです。彼女は、これまでこのマンガにはあまり出てこなかったタイプの女性キャラなのではないかと思われます。
 また、陰謀好きな平波学部長から重用されているところから推測するに、彼女は局内の政治力にも長けていることが予想されます。きっと彼女は内心では平波学部長を心底馬鹿にしており、いつか部長を追い越してこの病院を乗っ取ってやろうという野望に燃えているに違いない! と見ました(勝手に)。

 自分の野望のためなら何でも利用しようとする典型的な堅物眼鏡女子の彼女を、一途な鉄生がどうやって籠絡するのか。あの黒木女史が鉄生に裸を見られて頬を染めてしまうコテコテな展開に至ることは、果たして可能なのか否か? 眼鏡キャラファンとしては、そういう観点から注目していきたいと思いました。
 勿論、「ワイルドライフ」というマンガは本来そういうマンガじゃないことは、重々承知しております。

2. 雪村時音(結界師)

 「なめんじゃないわよ」と言った直後に、男の側頭部に結界をぶつける時音さんがステキな今週の「結界師」。
 側頭部にいきなりあんな固いモノをぶつけたりしたら、普通の人間は間違いなく死にます。結界師としての己のプライドを傷つけられた今回の彼女は、まったく容赦がありません。これで彼女に惚れなきゃ男じゃないね! というくらい、今週の時音は輝いていると思いました。

 また、志々尾は今回「傍観者」の立場を貫いているのでこの戦いには介入しなそうな雰囲気ですし、肝心の良守に至っては普段じゃ見られない時音のアダルトな一面を目の当たりにした結果完全に中学二年生モードに入っているので、介入どころではありません。
 つまり、怒りに燃えた時音を止める者はもはや誰もいないのであり、次週は時音が妖怪・脳男(および、操られた隣の高校のイケメン男子)を思う存分虐殺する凄惨な展開が繰り広げられることは、もはや不可避の有様。時音残酷ショーの幕開けです。

 来週のサンデーが楽しみです。

3. 菅原鈴緒(都立あおい坂高校野球部)

 「感動! 劇的! ああっ! 最っっ高!
 かつての教え子が憧れの甲子園で大活躍するのを目の当たりにして全身で嬉しさを表現する鈴緒姉さんが、ンもう可愛くて可愛くてたまりません!
 も、萌えー!(頭悪い感想)

 「この人を勝たせるために野球をやるんだ!」と意気込む主人公達と、「自分が勝利を得るために野球をやるんだ!」と決意を新たにする強力なライバル。極めて判りやすく、かつ燃える対立構造です。「リベロ革命!!」も「鳳ボンバー」もそうでしたが、こういった判りやすくて燃える物語を描かせると、田中モトユキ先生はホントに上手いなあと思います。
 後は、この構造をどこまで突き詰めることができるかが勝負でしょう。バカ・ハデ・オトコの三拍子揃った、男臭い展開を期待しております。あと、姉萌え要素も期待。

4. 天野恵(こわしや我聞)

 そんな感じで、最っっ高に萌え萌えな姉萌えキャラ・鈴ねえを擁してサンデーの萌えマンガ戦線に「あおい坂」が乗り込んで来た訳ですが、この緊急事態に対して「そう簡単にはサンデー随一のキャラ萌えマンガの座は渡さねえ! 本気になったオレの力を見せてやる!」と、「こわしや我聞」の藤木俊先生が大発憤。「メイド喫茶」という最強最期最大のなりふり構わぬネタを繰り出し、本格的な勝負モードに突入してしまいました。
 「こわしや我聞」とは、「仙術」という特殊な格闘術を武器に人知れず悪と戦う、「こわしや」と呼ばれる者達の活躍を描いたアクションコミックなのである! なんて建前なんか、もうどうでもいい! 國生さんのメイド姿で、サンデー読んでる萌え野郎共を一撃で萌え狂わせてやるぜガハハハハ! ガハハハハ! ガーハハハハ!  なんておかしなノリでテンションを上げまくっている、作者や編集者達の様子が目に浮かぶようです(妄想)。

 にしても、今週は特に卓球部女子筆頭・天野恵が良いですね。「卓球部がいきなり文化祭でメイド喫茶を!」なんて無茶な展開をも説得力を持たせることが可能な統率力を持った、ステキなキャラだと思います。
 彼女を中心に卓球部のメンバーを大暴れさせるような学園コメディマンガを作ることができれば、「スクールランブル」みたいな形にすることだって可能だと思いますよ! ますます「こわしや」とは関係ない世界に突入してしまいますが!

 あと、今週出てきた「ジークピンポン!」というフレーズは、今頃全国の中学校や高校の卓球部の間で大流行しているに違いないと思った。

5. 白瀬エリカ(道士郎でござる)

 道士郎団(仮称)の中で一番謎が多そうな、白瀬エリカの正体がいよいよ明らかに! みたいな雰囲気になって来た今週の「道士郎でござる」。不良女子相手に繰り出したボディブロー+足払いのコンボ攻撃もグルービーですが、何よりもナイフを手の平に突き刺しながら押し戻すシーンの迫力は圧巻モノでした。彼女が修羅の道を歩んでいる者であるということを、説得力ある描写で表現できていると思います。

 あと、今週は「バカ子」呼ばわりされてる美世里に人気が出そうだなとか思いました。
 バカ子×エリタンとかどうか(と言われても)。

番外. 今週の東遊記

 「このチンカスヤロー!
 「来い! アバズレ!

 今週の「東遊記」は、身も蓋もないくらいヤバい罵倒の応酬が熱かったです。
 ていうかアバズレて。いいのか。

 イチゾーが急成長し、神を殺すことを決意してからの「東遊記」は、何かちょっと妙な面白さが出てきていると思います。
 例えるなら、「一番湯のカナタ」でリョウが子供になってからの面白さに通じるものが(不吉)。

※私信:私宛にメール出して下さってる皆さん、返事出せなくてすみません。
 読んではいますので、お返事はもうしばらくお待ち下さい

2005/01/10

■2004年のサンデーを振り返る

 2004年のマン・オブ・ザ・イヤーは能登麻美子に決定!(挨拶)

 昨年は、自分が見るアニメ番組に必ずと言って良い程能登麻美子ヴォイスのキャラクターが登場し、常に私の前に立ちはだかったことが、強く印象に残った1年でした。
 他は特にありません

 それはともかく、毎年恒例なので、今更ではありますが去年のサンデーで始まった/終わったマンガをまとめてみました。
参考:週刊少年サンデー超名鑑!!HEAD PLAN雑貨店

2004年に始まったマンガ 2004年に終わったマンガ
暗号名はBF 04年7号



売ったれ ダイキチ! 04年8号


ロボットボーイズ 04年10号
こわしや我聞 04年11号

思春期刑事ミノル小林 04年13号



きみのカケラ 04年14号


ファンタジスタ 04年14号
DAN DOH !!
~ネクストジェネレーション~
04年17号



怪奇千万!十五郎 04年20号
道士郎でござる 04年22・23号



かってに改蔵 04年34号


美鳥の日々 04年34号
クロザクロ 04年35号



暗号名はBF 04年37号
東遊記 04年38号

ハヤテのごとく! 04年45号



うえきの法則 04年46号


DAN DOH !!
~ネクストジェネレーション~
05年1号


モンキーターン 05年3号

 去年のサンデーは、長期に渡って誌面を支えた「ファンタジスタ」「モンキーターン」の円満終了、「美鳥の日々」「焼きたて!! ジャぱん」などに代表される積極的なアニメ化攻勢、根強い人気を持つ夏目義徳先生が新連載「クロザクロ」で復帰、そして「絶対可憐チルドレン」掲載+正式連載化決定など、ポジティブな話題がいくつもあったはずのですが、でも我々のような読者にとっての2004年のサンデーは、

  • かってに改蔵の連載終了
  • 編集長交代
  • 怪奇千万!十五郎

 の三本だけが強く記憶に残る年となってしまった感があります。

 特に「かってに改蔵」の連載終了のネット上での余波はあまりにも大きく、私も「改蔵が終わったからもうサンデー読まない」と書かれた日記サイトやブログを何度見たか知れない程。連載終了に関しては、作者の久米田先生がコミックスの巻末コラムにおいて独特の鬱文章終了の理由を臭わせたり、その後になってそれを裏付けるような噂がネットで流れたりと、これまでのサンデー連載にはなかった動きがあったのも印象的でした。

 「改蔵」がどのような理由によって連載が終了したのかは(私も、改蔵コミックス最終巻の作者の独白と、ネットで聞いた噂でしか知らないので)実際のところはよく判らないので何とも言えませんが、「改蔵」のように一見少年マンガ向けではない不健全そうな作品であろうとも、あのようなシニカルなユーモアに彩られた「毒」を持った作品を必要としている読者は年齢を問わず必ず存在していることを見抜けず、ファンに不信感を抱かせるような形で連載を終わらせてしまったのは、さすがに編集部のミスといわれても仕方がないんじゃないかな、と思います。

 というか、私も、「改蔵」と「美鳥」の連載が終わり、「絶対可憐チルドレン」の短期連載も終了した後のサンデーが雑誌としてあまりにもつまらなく思えるようになってしまい、この雑誌を購読するのを止めようかと本気で検討していた時期があったことを、ここで告白しておきます(43~44号の頃。このサイトやってなかったら、多分サンデー買わなくなってたと思う)。

 そして昨年は、その「改蔵」の連載終了を決断したことで有名になってしまった「M編集長」こと三上氏から、林正人氏に編集長が交代したことも話題になりました。
 このサイトに編集長交代の記事を載せた時には「ヤマカム」さんを初めとした色々なサイトからリンクされてビックリしましたけど、それだけこの異動に関しては注目度が高かったということなのでしょう。

 新編集部のカラーが本格的に出て来るのは今年の春頃からになるのではないかと推測していますが(根拠:編集長が交代した直後に決まった「絶対可憐チルドレン」の連載が始まる時期だから)、今年はどのような方向性の作品を掲載していくつもりなのか、期待をもって見守りたいと思います。色々な意味でウォッチし甲斐のある雑誌になって欲しいですね!(イヤな読者だ)

 あと「怪奇千万!十五郎」については、せめてこの作品の存在がルーキーを起用する際の大きな教訓となったことを祈るばかりであります。新人作家が週刊連載でモノになるかどうかは事前に予測できないこととは言え、さすがに「十五郎」は「事故」じゃ済ませられない何かがあると思いますので。

 昨年はサンデーに限らず、色々と厳しい年だった印象が強かったです(能登麻美子ヴォイスを除く)。
 今年はもっと楽しいマンガが読める年でありますように。あと、「絶対可憐チルドレン」がヒットしますように。

 「絶チル」の紫穂の台詞を、能登ヴォイスに脳内変換するのは合法ですか?(おわり)

2005/01/06

■今年もぼちぼち書きたいと思います。サンデー6号感想

  1. 帰ってきた田中モトユキ(都立あおい坂高校野球部)
  2. 良守を尾け回す志々尾(結界師)
  3. 「空前の妹ブームでさえ、ワシは戦前から予見していたぁ!」(ハヤテのごとく)
  4. もう戻れない「いでじゅう!!」
  5. いきなり十三歳に成長した「東遊記」

1. 帰ってきた田中モトユキ(都立あおい坂高校野球部)

 かつて「リベロ革命!」のママさんバレー編で年上の女性の魅力をあますところなく描き上げた田中モトユキ先生が、今再び年上の女性萌えをキーワードに復活!(挨拶)

 それはともかく、私はこのマンガ本気で面白いと思いました。
 かつて憧れていたお姉さんの夢を叶えるため、野球の道を志したという登場人物達のモチベーションの持たせ方は判りやすい上に素直に共感できますし、個々のキャラクターの性格付けを試合の中のワンプレーで表現する方法もバッチリ決まってますし、何より憧れのお姉さんが率いるチームの絶対的な逆境を友情(と下心)で切り抜ける今回のストーリー展開は、お約束的ではありますが、でもやっぱり熱いです。燃えます
 いやホント、連載マンガの第一話としては、かなり完璧に近い仕上がりなのではないのでしょうか。三週連続で大増ページ掲載という破格の扱いを受けるのも納得の出来映えですよね!(エラそう)

 とりあえず、今週はついに俺たちの大好きな田中モトユキ先生が復活したぜ! と、素直に喜びたい所存です。
 あと、超増刊に掲載された「ヤンチア」のキャラがちょっとだけ出たのが嬉しいです。
 以前ここで取り上げて誉めた甲斐がありました(エラそう)。

2. 良守を尾け回す志々尾(結界師)

 志々尾が何かにつけてやたら良守に突っかかるシーンの後で、志々尾が登校途中の良守をわざわざストーキングするシーンをあえて挿入。もし自分が腐女子さんだったら、このシーンで色々と妄想して楽しめたんだろうなあー、と思ってしまいました(バカ)。
 その一方で、「女の方がいい臭いするけどな」と意味深な台詞を志々尾に発言させ、我々のような男性読者の中学二年生中枢を刺激することも忘れていません。田辺イエロウ先生の読者に対する心配りは、今週も絶好調です。

 「結界師」という作品は、そんな感じで目の肥えた読者をも満足させるだけの高い品質と人気を兼ね備えた、今年のサンデーの屋台骨を支える作品に成長するに違いないね! と、今週号を読んで確信致しました。
 こういう褒め方は正直どうだろう(止めようよ)。

3. 「空前の妹ブームでさえ、ワシは戦前から予見していたぁ!」(ハヤテのごとく)

 物語を一気にシリアス方面に振る大ゴマを出した直後のタイミングで、あえてこんなネタを繰り出す畑先生の心意気に痺れました。この台詞でなにげにハヤテがビビってるところもポイント高いです。
 でも、もう時代は妹じゃなくて姉ですけどね! ! あとは百合ツンデレな!(止めようよ)

 最初はこのマンガはいわゆる「美少女わんさかコメディー」のフォーマットに乗っ取った、外界から隔絶された閉塞環境で主人公が女の子からモテ続ける系に走るのかなと思っていたのですが、どうやらそれだけが狙いではなく、実はオタク受けするネタを織り交ぜつつも本質は割と普通っぽいコメディをやりたいのかな、と思えるようになって来ました。
 今のサンデーでおそらく唯一ニュース系サイトでネタにされて面白がられる(良い意味で)マンガであると同時に、普遍的な面白さを持ったスラップスティックコメディーでもあろうとする「ハヤテのごとく」は、実はある意味今年のサンデーの目玉となれる作品なのかも知れません。やるじゃないですか畑先生!
 この調子で、今年こそは師匠の久米田先生が果たせなかった「打倒赤松健」の野望を!(敵が大き過ぎます)

4. もう戻れない「いでじゅう!!」

 去年から散々引っ張ってきた林田君と森さんのロマンス劇ですが、結果的にこの二人の関係は「劇的」なまでに変化したと解釈して良いでしょう。
 今後のこのマンガは、森さんが林田君のことを猛烈に意識することを前提として話を作ってくることが予想されます。ラブコメマンガとしての構造はこれまでの「林田→森」から「森→林田」の流れに変わることは確実であり、そういう意味において今週は「いでじゅう!」という作品における大きなターニングポイントとなったことは間違いありません。
 つまりこの作品は、ついに「変化」を選択したのです。もう、これまでのぬるいラブコメ路線には戻れないのです。

 なので、来週からの「いでじゅう!」は、かなりノリが変わるのではないのでしょうか。
 きっと、「ラブひな」における10巻までと11巻以降くらい、違ったマンガになりますよ!(判りにくい例え)

5. いきなり十三歳に成長した「東遊記」

 主人公のイチゾー君の服の袖がダボダボだったのは、これの伏線だったのか!
 すごい!(の?)

 なんか、第一話の時に言ってた「夢」がどうとかいうところからはかなり遠くに来てしまった気がする「東遊記」。今回、物語が「神殺し」という神話的スケールにインフレを起こしたことで、これから更に遠いところに行ってしまいそうな気がします。これから「東遊記」は何処へ向かうというのか。
 今週のサンデーは展開的に節目を迎えたマンガが多かった印象ですが、このマンガもまた大きな節目を迎えたのは間違いなさそうです。

2004/12/24

■いでじゅうの林田ついに告白記念サンデー4/5号感想

  1. 「俺とは違う!」(MAJOR)
  2. 猫を口説く黒巣先生(結界師)
  3. デコピンを食らう月乃(焼きたて!!ジャぱん)
  4. 「私、今馬に乗った侍に助けられてる」(道士郎でござる)
  5. 「あれが…熱き鉄道マンの姿だ」(D-LIVE)
  6. 番外:石澤の慎さん

1. 「俺とは違う!」(MAJOR)

 なんか最近の「MAJOR」って、ギブソンJr. が吾郎ちゃんをどんどん愛するようになっていく様子を克明に描いたドキュメンタリーになっているんじゃないか、と思うのですがどうか。

 でも、いくらギブソンJr.が吾郎を愛するようになったとしても、吾郎のこれまでの男性遍歴から考えると、いつかは彼は泣いてすがるギブソンJr.を振り切って己の夢の実現に向かって一人で先へと旅立って行ってしまうことは必至。彼の視線の先にあるのは憧れのおとさんの姿と、それに比類するだけの力を持つメジャーリーガー・ギブソンだけであり、それ以外の男は既に眼中にないのです。夢のためなら他の全てを犠牲にすることができるからこそ、彼は「吾郎」たり得るのです。彼に惚れたばっかりに離別の涙で枕を濡らせた男は数知れないのです。
 そんな男に惚れても辛いだけだぜギブソンJr.! それでも彼を愛するというのかギブソンJr.!

 なんか変なノリの感想になったので次。

2. 猫を口説く黒巣先生(結界師)

 猫にゃんが猛烈にかわいくて大変にはにゃーんだった今週の「結界師」ですが、その猫にゃん(霊)に懐かれる黒巣先生(メガネ)も負けず劣らず魅力的。
 普段は至ってクールだけど、小動物だけには優しい素顔を覗かせる彼の姿には、まるで我々読者を「不良だと思っていたアイツが、小雨の降る中捨て猫を拾う姿を目撃して心をときめかしてしまう少女」と同じ心理状態にさせる何かがあると思いました。
 こりゃもう猫じゃなくても惚れるよね! これぞ黒縁眼鏡の眼鏡男性の理想像だよね! みたいな!(うるさいよ)

 そんな感じで、要所要所で眼鏡を光らせたり曇らせたりすることで黒巣先生の心理状態の描写を的確にコントロールしている田辺イエロウ氏の眼鏡描写力に感心させられた次第です。サンデーのまんカレ通信は、『「結界師」からメガネキャラの描写技法を学べ!』というネタで一席打つべきだと思います。
 あと、黒猫を性急に狩ろうとした志々尾を制した良守はカッコ良かったですね(本筋もちゃんと読んでいることをアピール)。

3. デコピンを食らう月乃(焼きたて!!ジャぱん)

 かつては己の野望のために主人公達を奸計に陥れる知謀キャラとして描かれていたはずの月乃嬢ですが、何だか今じゃすっかりカマトトキャラに。一応現在のストーリーは「東達が彼女の為に戦っている」という設定になっているはずなのですが、知らない間にすっかり落ちぶれてます。

 私の落ちぶれキャラ萌え属性が疼き出しました(出すな)。

4. 「私、今馬に乗った侍に助けられてる」(道士郎でござる)

 「世の中に絶望しながら、それでも世の中の全てを諦めて受け入れることができない」という現実に悩む少女の窮地を、馬に乗った侍という非現実の権化みたいな道士郎が助け出す。ヤクザや不良なんていう現実的な脅威は、もはや現実の埒外にいる道士郎の前では何の力も意味もなさないことを、今更ながらに強調したエピソードでした。

 こういう笑いの取り方は、明らかにギャグマンガのソレです。やっぱりこのマンガ、サンデーにおける「クロマティ高校」的なポジションに収まろうとしているのではないかと思ってしまいました。

5. 「あれが…熱き鉄道マンの姿だ」(D-LIVE)

 例えボディが壊れてもジェット機の重みを支え続け、最後の瞬間まで自分の命令に対して忠実に働き続けた電車に対して涙する! この涙は、即ち鉄への愛の証の涙!
 「熱い鉄道魂」というものが、自分にも少しは判った気がします!(キレイな瞳で)

 それはともかく、今週は最初から最後まで迫力満点で面白かったです。モノレールにジェット機を胴体着陸させたら話は終わりかなー、と思っていたら、更に「急停車しないと道路標識にぶつかって爆発!」というクライシスを持って来たところが超熱い。
 東京モノレールの列車形状や羽田空港近辺の路線構造から今回の鉄道アクションのアイデアを思いついた、脚本の勝利と言えましょう。

番外:石澤の慎さん

 ボクが好きな都知事は、「NOとは言わせんぞ、NOとはー!」と装甲車に乗って叫んだ挙げ句に狙撃されて死ぬ都知事です!(挨拶)

 そんな感じで名前は現都知事っぽいですが、やってることは「遠山の金さん」でしたね。
 でも都知事を名乗るからには、せめて国粋主義的な発言で物議を醸すくらいのことはして欲しかったです(バカ)。

 サンデーで政治をネタにしたマンガと言えば、何と言っても色々とタイミングが悪くてサンデーに悪夢をもたらした「ライジングサン」が有名ですが、それから幾星霜を経た今、まがりなりにも政治的なネタを扱うだけの余裕がサンデー編集部にも出てきた――と好意的に解釈するべきなのかも知れません。

2004/12/18

■ガッシュTCGの「お待たせ、ココ」カードが欲しいと思ったサンデー3号感想

  1. 泣く水野(金色のガッシュ)
  2. 「いでじゅう!!」最後の1ページ
  3. 「あの6人…オレのこと閉じこめた…」(クロザクロ)
  4. 「首都高羽田線混んでるかしら」(モンキーターン)
  5. 「君は熱い鉄道魂を持った男だ!」(D-LIVE)
  6. 番外:伝説の帰宅部 Returner

1. 泣く水野(金色のガッシュ)

 気が付けばすっかりアニメでもナオミちゃんと共に出番がなくなってしまった彼女ですが、おそらく今週でまたしばらくの間出番が無くなりそうな予感。今週彼女が流した涙は、もう清麿が自分から(物理的にも、精神的にも)遠く離れてしまい、もう彼が自分の前に戻ってくることは二度とないだろう――ということを悟ってしまったが故のものなのでしょう。いい娘だなあ彼女。

 あと、ジャージ姿の水野がやたらと可愛かったので、自分の中における「ジャージ姿が似合う少年マンガのヒロインランキング」において「ラブひな」の成瀬川なるを抜いて水野がトップに立ったことをご報告しておきます。

2. 「いでじゅう!!」最後の1ページ

 「いでじゅう!!」というマンガのパターンの一つに、途中まで「いい話」的な展開を積み上げておきながら一番最後の1ページで何もかもをぶち壊してオチ、というものがありますけど、今回はまさにそのパターン。
 ここ数週間モリモリとラブコメムードを盛り上げておきながら、最後の最後で『森さんのドタキャン』という形でぶち壊しをやってくれました! これぞ「いでじゅう!!」の醍醐味!(←喜ぶなよ)

 ただ、今回の一件で森さん以外の登場人物(林田、朔美、西蓮、ついでに皮村)は「恋」に対して真正面から向き合った結果、人間的に成長してしまいました。結果として、一線を踏み越えることができなかった森さんだけが取り残されてしまった格好に。今回の物語でここまでやっちゃった以上、また次回からいつもの「いでじゅう!!」的なお話ができるとか言えば、もうこのマンガはそういう段階を過ぎてしまったんじゃないかなー、という感じがして来ます。ホントどうするんだろ。
 次週、覚悟未完了だったがために辛い立場に追い込まれてしまった森さんへのフォローは果たしてあるのか。そして、「いでじゅう!!」は再びぬるいラブコメマンガに戻る道を選ぶのか否か。そういう観点で注目して行きたいと思います。

3. 「あの6人…オレのこと閉じこめた…」(クロザクロ)

6人! あんなのが6人もいるのかよ!

 という感じで、ついに「クロザクロ」にも、主人公の幹人がザクロに逢って人間に戻るためにクリアしなければならない具体的な数値目標が提示されました。このタイミングで敵の数が明示されたということは、逆に言えば今後も長期的に渡ってストーリーを展開するだけの余裕がこの作品に出てきたとも言える訳で、即ち連載の人気そのものが軌道に乗ったと捉えても良いのではないのでしょうか。
 にしても、ザクロたんはなんか出てくる度にどんどん可愛らしくなってますね。幹人に対して「オレ、ずっと、ヒトリ…」と弱音を吐く、思わず守ってあげたくなるザクロの姿にグッと来ます。そろそろ、ザクロ萌えなファンが出てきてもおかしくないんじゃないか? と思える可愛らしさだなあと思いました。萌え!(結局)

4. 「首都高羽田線混んでるかしら」(モンキーターン)

 みんな大好き「モンキーターン」最終回は、「レーサーとしても人間としてもやたら成長した青島」「澄にすごい場所でプロポーズした波多野」「6年ぶりに出てきた山崎」と見どころが沢山あってホント面白かったんですけど、個人的に一番面白かったのは「首都高羽田線混んでるかしら」と言いながら、フェラーリに乗り込むありさちゃんの颯爽とした姿でした。というか彼女、この車に乗れるの?(物理的に)
 あとありさと言えば、突然プロポーズして来た波多野にとまどう澄に「自分の気持ちに素直になりなさい」と(文字通り)澄を支えてあげるシーンが素敵でした。これまでも要所で渋い活躍をして来た彼女の面目躍如と言えましょう。

 「モンキーターン」が少年マンガとしてどれだけ優れていたかは今更語る必要もないので、ここではただ「楽しいマンガをありがとう!」と素直に感謝しておきたい所存です。
 次回作はどんなテーマに挑戦するのか、河合先生の着目点に期待したいところ。

5. 「君は熱い鉄道魂を持った男だ!」(D-LIVE)

 鉄道魂! 鉄道魂! なんて心振るえる言葉!
 こんな熱い言葉がこの世にあっていいのか!(大げさです)

 尊敬するベテラン運転手からこんな言葉を聞いてしまっては、稲垣君ならずとも血が滾るというもの。
 彼らの鉄道魂が炸裂するであろう、次週の展開に期待です。

番外:伝説の帰宅部 Returner

 かつてサンデー超増刊に掲載され、一部で大好評を博したあの「伝説の帰宅部 Returner」が、何の因果かついにサンデー本誌に登場。「理由は判らないけど、とにかく部活やらないで帰宅したがる凄い奴が現れて帰宅した!」というただそれだけのストーリーを、徹底的な過剰演出で無理矢理盛り上げて読者を強引に納得させる手法は今回も健在で、期待を裏切らない面白さを堪能させて頂きました。
 うわーい最初から最後までホント馬鹿だなあー(注意:馬鹿は最高の誉め言葉です)

 おそらく、これを描き上げた作者の森尾正博氏と担当編集者は、完成稿を読んで勝利を確信したに違いありません。
 この異様なテンションを毎週持続できるだけのパワーとタフネスがあれば、この作品は連載化をも狙える位置に来ていると思います。いやマジで。

 あとこの作品からは、何となく島本和彦氏や安永航一郎氏がマンガを載せていた頃のサンデーの臭いっぽいものを感じるのですが、これは私の錯覚でしょうか?

2004/12/10

■サンデー編集部は「新千円札の野口英世はダイナマ伊藤に似ている」という風説を流布するべきだと思うサンデー2号感想

  1. すっきりしたティオ(金色のガッシュ!!)
  2. 今週のこわしや我聞
  3. 池内(道士郎でござる)
  4. 「次号最終回、頂点に立った波多野の意外な行動とは!?」(モンキーターン)
  5. 「鉄道の勝ちだぜ、航空ファン」(D-LIVE!!)
  6. 番外. すけっとはメガネくん

1. すっきりしたティオ(金色のガッシュ!!)

 極限まで高まった憎悪のエネルギーを凝縮して敵に投げつけるティオの必殺技「チャージル・サイフォドン」も怖かったですが、それ以上に技を放ってスッキリした表情を見せたティオそのものに対して、私は表現しようがない程の恐怖を感じました。
 この技はヤバいです。非常にヤバいです。というか、この技を放てるようになったティオは超ヤバいです。

 ティオは元々「性格は意地悪だけど本当は優しい子」というキャラだったはずなのですが、この技は「意地悪だけど本当は優しい」というキャラが許される性根の悪さのレベルを遙かに超えているんじゃないかと思います。何故なら、この技は即ち憎しみで人を殺す技だからです。こんな怖ろしい技、「スターウォーズ」で言うところのフォースの暗黒面に囚われた者にしか放てません。パンツを見られた恨みが、ティオをダークフォースに目覚めさせてしまったのです。
 今でさえこうなのですから、今週の最後でティオの魔本に浮かんだ新たな呪文がどれくらいの破壊力を秘めているのか、もはや想像すらできない有様です。

 それより何より、技で怒りを発散した後の妙に晴れやかなティオの表情が恐ろしいです。この若さで怒りを発散することの快感を覚えてしまった、彼女の将来が心配です。このままでは、ティオが怒りをパワーの源にするブラゴみたいなキャラに成長してしまいかねませんよ! お宅の娘さんは大丈夫ですか奥さん!
 今週のエピソードは、ついにティオがダークヒーローへの道を歩み始めた第一歩として記憶されるべきお話になるやも知れないなあと思いました。女はおっかねえなあ(まちがい)。

 そして、自分の才能をダメな事にしか使う気がない我々のような連中にとってのヒーロー・モモンも、健闘むなしく破れてしまいました。憎しみで人を殺す技を食らった上、生理的にイヤな「謎の建造物」へのガイドを強要されたモモンは、きっと今回の闘いで心に深い傷を負ったのではないかと思われます。
 でも、彼にはそれに懲りず、今後も自分の才能をダメな事にしか使わないスタンスを維持して頂きたい。彼の能力はマジメに使えばどれももの凄い役に立つ技ばかりですからね! こんな強いキャラがマジメに戦っちゃダメだよね!(うるさいよ)

2. 今週のこわしや我聞

 静馬かなえが登場した辺りからの「こわしや我聞」は、連載マンガとしてどんどん面白くなって来ている印象があります。「仙術使い」としての主人公の我聞のキャラが立ってきたということもありますが、それ以上に物語を固める脇役達の動きが良いですね。

 例えば、先週から登場した新キャラ・静馬番司に対する個々のキャラの接し方一つ取ってみても、普段は穏やかに接するけど締めるところはちゃんと締める國生、それを見て面白がる森永、相手が誰であれ全く容赦がない保科、相手が誰であれしつけに厳しいかなえ、今もその静馬一族の女性に頭が上がらない中之井、やっぱり誰に対しても飄々としている辻原、そして相変わらず愚直な我聞と、短いエピソードの中でもちゃんと個々のキャラを「立たせる」描き方ができていることが判ります。
 マンガとしての「基礎」がしっかりしている印象を受けました。今後が楽しみなマンガの一つです。

 それはともかく、個人的には國生さんの必殺技・ファイル持ち諸手投げが見られたので満足です(結局)。

3. 池内(道士郎でござる)

 「お茶セットを持ったまま15mも跳ぶジジーや、
  怪しげな魔物を操るババァに鍛え上げられた――
  それが健助殿だ

 個性的なヘアスタイルと想像力が必要以上に豊かなヤンキー・池内クンが面白すぎます。道士郎に追いかけ回されたショックか何かで健助殿伝説を勝手に構築して仲間達に流布していくこの男は、おそらく今後も伝説の語り部として大活躍してくれるはずです。

 あと、所々で漢字を間違えているところが流石ヤンキーだなと思いました。
 やっぱり、ヤンキーは漢字を間違えて使わないとダメだよね(偏見)。

4. 「次号最終回、頂点に立った波多野の意外な行動とは!?」(モンキーターン)
  1. 澄にプロポーズする
  2. 青島さんにプロポーズする
  3. ありさちゃんにプロポーズする

 意外性の順番に並べてみたがどうか(←賛同されたいの?)。

 というかついに最終戦決着。「波多野は痛い目を見るべき同盟」を提唱した私としても、レーサーとしての技術も度胸も格段に成長を遂げた波多野、および波多野と洞口のバトルをここまで盛り上げてドラマを最後まで描ききった河合先生に対しては、素直に感服するしかありません。ここ3週間の「モンキーターン」はホントに面白かったです。
 残るは最終回ですが、果たして「意外な行動とは!?」とその行動を煽られてしまった波多野の運命や如何に。あと、波多野と好勝負を演じ、波多野の夢である「競艇ってこんなにおもしろいんだってファンが思ってくれるようなレース」を一緒に果たすことになってしまった洞口の運命も如何に。何か彼も、青島さんにフられて「いでじゅう!」の皮村並に報われないキャラに成長した結果、ずいぶんと人間味が増しましたよね。ね。

5. 「鉄道の勝ちだぜ、航空ファン」(D-LIVE!!)

 こういうことを思っていても、決して口に出して言わないところが鉄道ファンの奥ゆかしいところなんだよなあと思いました。
 でも飛行機と鉄道を比べるのって、マンガで例えれば「かってに改蔵」と「魔法先生ネギま!」を比べてるようなものじゃないのでしょうか。確かに「マンガ」というカテゴリは一緒なんだけど、その中身が全く異質な為、比較する行為そのものに意味がないような、そんな感じ。
 「女の子の数は『改蔵』よりも『ネギま』の方が多い! 赤松先生の勝ちだぜ、久米田ファン!」って言うのはちょっと変だよね? みたいな?(どんなだ)

 それでマンガの中身の方は、前半の航空機スペクタクルと後半の鉄道マニアの独白が話として噛み合っていないところが気になりましたが、これはおそらく物語後半で両者が一緒になって大活躍するための伏線と見て良いでしょう。走っているモノレールの上に飛行機を無理矢理胴体着陸! みたいな無茶なことをやるに違いないと思われます。どちらの乗り物も、乗員の安全を守ることが一番大事であるという意味において、目指す方向は一緒なのです。

 つまり何が言いたいかというと、飛行機オタクも鉄道オタクもどっちも乗り物オタクというカテゴリで括られるオタクであることに変わりはないので、オタク同士もっと仲良くするべきだと思いました。

番外. すけっとはメガネくん

 今週のサンデーに掲載された読み切りマンガ「すけっとはメガネくん」は、「もの凄い中途半端なところで話が終わるのが気になる!」とか、「将棋のセンスとキャッチャーの配球センスは全然違うよ!」とか、ツッコミを入れたいところはいくつかあるのですが、でもここではタイトルに「メガネくん」という名前を冠している割にはメガネ萌え属性がやや乏しい点に関して、あえてツッコミを入れてみたいです。

 顔がカワイイ眼鏡少年キャラがニコニコしていれば、それで「メガネくん萌え」になるという訳じゃない! 現代メガネ学におけるかわいい系メガネ男性キャラ(通称:めがねっ子)の魅力は「メガネをかけた方が可愛らしく、かつ凛々しくなる」点なのだ! 泣いたり拗ねたり甘えたりメガネをズリ落としたりと色々な表情をさせて読者をメロメロにし、かつ決めるところでは男の子らしくビシッと凛々しく決めてこそのメガネっ子、ということを常に心がけて頂きたい! 男性読者さえも萌えさせることができてこそ、真のメガネくんなのだ! 本気でメガネくんで勝負をかけるのであれば、「おねがいティーチャー」の草薙桂や「ヒカルの碁」の筒井先輩に匹敵するメガネを! と訴えていきたい!

 いやその、別にこれ萌えマンガでも何でもないので、こういう指摘は的はずれだってことは承知しているんですけどね…(フェードアウト)

2004/12/05

■「ハヤテ」が面白くて驚いたサンデー1号感想

  1. 息子に冷たいギブソン(MAJOR)
  2. 芽生えたティオ(金色のガッシュ!!)
  3. さらばジーク様(史上最強の弟子ケンイチ)
  4. 4. 「フフフ、入った方がよろしくてよ?」(こわしや我聞)
  5. ダンドー最終回

1. 息子に冷たいギブソン(MAJOR)

 「別に私は息子を見に来たわけじゃない
 「俺には吾郎を見守る義務があるからな
 「今のお前に吾郎の球は打てない。技術的にも精神的にもな

 ギブソンパパの、吾郎に対する過剰な贔屓っぷりに萌え萌えです。これじゃ実の息子がひねくれてしまうのも仕方ないと思います。
 さすがメジャーリーグは実力の世界! 息子のシメ方にも容赦がまったくない!

 ところで、「みそぎを果たす」って概念は英語で表現可能なの?(余計なツッコミ)

2. 芽生えたティオ(金色のガッシュ!!)

 「心の底から沸き上がるこの感じ! あ~~らたな芽生え~~!

 このシーンはぜひアニメで観たいです。釘宮理恵ヴォイスで怒号に満ちたこの台詞が聞けると思っただけで、私はもう辛抱たまりません!(バカ)
 ついでに、「オヨヨヨ」言ってるダメシスターの声は植田佳奈でお願いします!(バカ)

 モモンの能力はどれも「空間や時間を支配できる」という意味においてもの凄い強いはずなのですが、そういう優れた才能を徹底的にバカな事にしか使わない彼の姿勢は、我々も見習わなければならないと思いました。
 人類の英知は、バカな事やエロい事に己の全てを注ぎ込んだ時にこそ、その真の力を発揮するものなのです。魔力や経験では遙かにティオに劣るはずのモモンの健闘っぷりが、何よりの証拠でしょう。

 エロ妄想は全てを超越することを全国の子供達に教えるため、がんばれモモン! オレも負けずにくだらないことをがんばるよ!
 多分来週にはやられちゃうと思うけどな!(ドクロ)

3. さらばジーク様(史上最強の弟子ケンイチ)

 我らがヒーロー・ジーク様が、よりによってドブ川で散華! っていうか自爆!
 でも、ドブ川で死ぬのがこんなに似合う美形キャラってのも、ちょっと珍しいと思います! さすがジーク様はやることが違うよ!

 オレ、このマンガで一番好きなのがジーク様だったんですよ…
 彼が死んでしまったら、これから何を楽しみに「ケンイチ」を読めばいいやら…orz

4. 「フフフ、入った方がよろしくてよ?」(こわしや我聞)

 今週の「我聞」のメインはあくまで「ファイティングバイパーズ」のバンみたいな格好をした新キャラ・静馬番司なのですが、個人的にグッと来たのはむしろ國生さんを誘惑する卓球部女子・の台詞だったので、今回はこちらをランクイン。
 この子は密かにラブコメさせたら面白そうだと睨んではいたのですが、意外にこういう方面でもやりおるキャラだったとは意外です。確かに、彼女だったら相手が國生さんだろうが友達感覚で自然に接するだけの度胸がありそうですからねー。
 彼女の潜在能力は測り知れないものがあるなあ、と本気で思いました。今後に期待。

5. ダンドー最終回

 そして、「ダンドーネクストジェネレーション」はあえなく今回で最終回ということに。
 個人的には大喜びで読んでいたマンガなので終わってしまうのは残念ですが、アニメも終わったことだし仕方ないかな、というのが正直なところ。

 このマンガにおける「ネクストジェネレーション」とは、即ち新庄の遺志を継承する次世代のゴルファー達のことを意味します。連載の中では、時間の都合上(往年の新庄や赤野とダンドーの関係を彷彿とさせる)ダンドーと竜之助の間の関係しか描けませんでしたけど、「新庄の遺志」の真意を理解して新庄の名を冠した大会を己の手に取り戻したラミアや、竜之助に助言して彼とダンドーとの信頼関係をより深いものに導いた優香も、また新庄の遺志を継いだネクストジェネレーション達なのであった! ということを、万乗先生はこの作品で表現したかったのだと思います。

 というか、最初から最後までラミア強すぎです。ダンドーのためなら戦士にも淑女にもなれる彼女の活躍っぷりが、「ネクストジェネレーション」における最大の見所であるというのは、もはや論を待たないと思われます。
 次の万乗先生のマンガの主人公は、ラミアでお願いします(結論)。

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