2004/11/27

■変われるかサンデー52号感想

  1. 「クズがー!」三連発(道士郎でござる)
  2. 本当にかわいそうな朔美ちゃん(いでじゅう!)
  3. 早くも勝負に出たハヤテのごとく
  4. 男だらけのクロザクロ
  5. コスプレミンシアさん(からくりサーカス)
  6. 番外. あるふぁ!

1.「クズがー!」三連発(道士郎でござる)

 編集長が交代して一発目の巻頭を飾ったのがよりによって「道士郎でござる」な辺りに、新編集部のやる気っぷりを感じます(挨拶)。

 基本的にこの作品は「一本筋が通った行動を取る現代のサムライ・道士郎が、爽やかに周囲の人間達を変えていく!」という路線のマンガだったはずなのですが、なんか今回の道士郎の暴れっぷりから推理すると、今度の新展開は「一本筋は通ってるんだけどやっぱりおかしな現代のサムライ・道士郎の行動に、周囲の人達はもう大あわて!」みたいな路線で行くっぽいです。
 ストーリーよりもキャラの勢いを重視してマンガを読ませる手法は、むしろギャグマンガの作り方に近いものを感じます。今の「道士郎でござる」における道士郎のポジションは、「俺様は?」における俺様君と似たようなものであると考えて良いでしょう。

 今週号を読んだ結果、自分の頭の中で「『道士郎』はギャグマンガである」というフラグがセットされました。
 この認識は間違っていませんよね?(と言われても)

2. 本当にかわいそうな朔美ちゃん(いでじゅう!)

 いやもう、「いでじゅう!」に朔美ちゃんが出てくるだけでせつなくなってしまう自分がいます。

 朔美ちゃんは、もはや「片思いが報われないでかわいそう」なこと自体が彼女自身のアイデンティティとなってしまっているので、彼女はこのマンガに登場し続ける限り永遠に報われないまま亀太郎相手にもじもじやっていなければならない、という宿命を背負ってしまっているように思えます。それが更に彼女の報われなさ度をアップさせ、彼女をより魅力的に見せる結果に繋がっているのです。

 朔美ちゃんにおけるかわいそうスパイラルは、もはや日本のデフレスパイラル並に深刻な問題であると申せましょう。
 何言ってますかオレ。

 あと今週のオチの「占いサイト」ですが、自分にも似たような経験があります。
 ホムペを始めたばかりの頃、プログラムの勉強ついでにランダムでそれっぽい占いメッセージが表示されるページを作って公開したのですが、ある時その占いサイトを利用した20代前半の女性から突然恋の悩みを打ち明けるメールが届き、たいそうビックリしたことがあります。
 「占い」という媒体には、例えそれが適当に出力された機械的なメッセージであろうとも、受け取る側がその文章を自分の身に置き換えようとする過程でメッセージを拡大解釈してしまい、最終的にそれを自分にとって何らかの望ましい「意味」を持つものに補完してしまう傾向があるように思えます。例えそれが真実ではなくても、人はそれを自分が真実として望んでいるものとして解釈し、それを「真実」として認識してしまうものなのだ――というこの世の真理を実感した出来事でした。

 ちなみにその女性に対しては、「そんなにモジモジしてないで、彼に思い切って打ち明けてみたらどうだい? ハッハー」とか、そんな適当なメッセージを返した記憶があります。彼女から返事のメールが来なかったのでその後どんな運命を歩んだのかは知りませんが、少なくとも今の朔美ちゃんよりは幸せになってることを願うばかりであります。

3. 早くも勝負に出たハヤテのごとく

 ネコミミモード!(挨拶)

 編集長が代わった途端に、いきなりネコミミ+女装のコンボ攻撃を繰り出してきやがりましたよこのマンガ! ってことは、もしかしてこれまでの「ハヤテ」のイマイチな煮え切らなさっぷりは、前編集長によってソッチ方面に走るのを抑制されていたからだ、ということなんですか! サイドブレーキを引かれた状態だったんですか畑先生!
 サイドブレーキを引く必要がなくなった畑先生は、ついに今回からアクセルベタ踏みで急加速を開始しました! もう誰にも畑先生を止められない! いや、誰も止めるな! 止めちゃいけない! ネコミミとか女装とかやっちゃった時点で、先生は自分自身に爆弾を仕掛けたようなものなんですよ! スピードが落ちて止まったりしたら、先生は自分の仕掛けた爆弾で死んでしまいますよ!(漫画家として) 映画で言うところの「スピード」ですよ! 「GS美神」で言うところの「呪い好きサンダーロード」編ですよ!(←ファンサイト要素)

 そんな感じで、いよいよ本領を発揮し始めたこのマンガの今後の活躍に期待です。
 女装した主人公が女性陣にいたぶられるだなんて、まるで「エイケン」みたいだなあと思いました。そういや、「エイケン」も人気に火が点いたのは主人公が女装をするようになってからだったしなあ。畑先生はよく判ってるなあ。

4. 男だらけのクロザクロ

 掲載位置から推測するに、序盤は割とアンケート人気が好調に推移していたように思える「クロザクロ」ですが、いよいよ今週から新展開に突入です。
 今度の新展開の特徴は、一言でいうなら男ばかりだということ。序盤は薊・梢枝・咲と三人の女子キャラがいて、しかも微妙に幹人が彼女たちからモテていたりしてたんですけど、今回は幹人に同行しているのも男なら旅先で出会うのも男、傀牙の種子をバラ撒こうと暗躍しているのも男、そして殺されるのも男と、もう男だらけです。ドキッ! 男だらけの傀牙狩り大会! ポロリもあるよ!(命の) みたいな感じです。

 そういや、夏目先生の前作「トガリ」ではオセ×トーベエが微妙に盛り上がっていた気がしますが、果たして「クロザクロ」ではそういうムーブメントが起こるのか否か。
 そういう方向でも楽しめるマンガであって欲しいです(勝手に)。

5. コスプレミンシアさん(からくりサーカス)

 「ギャンブルに勝ったら服を1枚づつ着替えさせる」ってアンタ! それってつまり、脱衣麻雀ゲームのルールそのものじゃないですか! さすが生粋のギャンブラーはやることが違う!
 藤田和日郎デザインのキャラで脱衣麻雀! やりてえ!(バカ)

 あと藤田先生と言えば、今週号の目次の読者からの質問(「現在注目している人物は誰ですか?」)に対して「奴が次の連載で何を描くかだ! ウーイエイ楽しみだな!」と答えているのが興味深いです。私も最初は愛弟子の井上"変態"和郎氏のことを指していると思っていたのですが、ヤマカムさんとこで指摘されていた「久米田先生の事ではないか?」という意見にも、ある種の説得力を感じます。

 椎名先生の復帰も今回の編集長交代と(おそらく)無関係ではないでしょうし、来年はサンデーにも色々と新しい動きがあるのではないのでしょうか。楽しみですね。

番外. あるふぁ!

 かつてサンデー超増刊で鉄道模型バトルマンガ「バトルゲージ」を連載、その内容の微妙っぷりが私の心を掻き乱した桜河貞宗氏が、ついにサンデー本誌に登場。色々な意味での微妙さや、何とも表現しようがない不思議な読後感といった桜河氏独特のテイストはこのマンガにおいても随所に発揮されており、個人的にはたいへんに楽しむことができました。
 特に、「ヒロインの女の子が一人で巨大な岩を支えているために動けなくなって困ってる」という明らかに異常なシチュエーションをあえてクライマックスに持ってくる氏のセンスは、もはやただ事じゃないと思います。

 この方はおそらく工学方面にマニアックなネタを題材にしたマンガを描く方が似合っていると思うので、次回はもっと趣味に走った、マニアが大喜びする作品を描いて欲しいなあと思いました。

2004/11/24

■編集長交代

 サンデーの裏側に書いてある、「編集人」の名前が変わってました。

 
左が先々週号、右が今週号

 「かってに改蔵」を終わらせたことで有名なM編集長が交代した、という意味でしょうか?
 これからどうなるんでしょうかサンデー。

2004/11/12

■「コナン」をマジメに読むと脳が疲れる私によるサンデー50/51号感想

  1. わがままギブスンJr.(MAJOR)
  2. やりすぎ正守(結界師)
  3. 何となく傾向が見えてきた「ハヤテのごとく」
  4. 道士郎でござる新展開
  5. やりすぎ静馬さん(こわしや我聞)

1. わがままギブスンJr.(MAJOR)

 寝ても覚めてもゴローちゃんのことが気になって仕方がないギブソンJr。愛しの彼にもう逢えないと知ってしょぼくれて調子を落としたり、彼に再会する方法を思いついた途端に超速球を楽々ホームランにしてしまったりと、周囲の迷惑を考えずに極端から極端に流れるわがままな性格は、まさに往年のゴローちゃんそのもの。
 似ている者同士が自然と惹かれあって競い合うのが男の世界におけるロマンであるならば、ギブソンJr.と吾郎の関係はロマンチックそのものであると申せましょう。これから二人が繰り広げるであろうロマンスに期待です(勝手に)。

2. やりすぎ正守(結界師)

 「他のことに気を取られながらでも敵を簡単に倒してしまう」キャラ描写は、そのキャラクターの相対的な強さ(と性格の傲慢さ)を表現する手法として格闘マンガなんかではよく使われますが、今回の正守の戦いはまさにソレです。携帯電話でフランクに話をしながら、強靱そうな化け物をいとも簡単に倒してしまう彼のヤリスギ感溢れる強さがよく出ているエピソードだと思いました。

 あと、その電話の中身も、志々尾に対して「あいつ(良守)と合うと思ってさ」なんて意図的に読者にカップリング妄想をし向ける、意味深な内容で萌えです。志々尾が自分に憧れているのを知っていて、なおかつそういうことを平気で言ってしまう正守は、策略家なのか横柄なのかそれともただの天然さんなのか。
 ここのところ様々な謎が噴出して来ているこのマンガですが、一番謎なのはやっぱりこの人の正体なんじゃないのでしょうか。

3. 何となく傾向が見えてきた「ハヤテのごとく」

 前振り段階をようやくクリアし、先週から美少女キャラに囲まれた主人公の日常を描いた美少女わんさかコメディー路線を合法的に繰り広げられる体勢を整えたかに思えた「ハヤテのごとく」でしたが、これまでに出てきたのは皆が期待している美少女キャラではなく、性格が悪い執事長性格が悪いロボ性格が悪い虎という、どうにも性格が悪い野郎共ばっかりです。作者の畑先生は、美少女わんさかコメディーの衣を借りたスラップスティックコメディーをやりたいと思っている、と考えるのが妥当でしょうか?
 普通に美少女わんさか路線を進めばもっと楽に人気を得られそうな気がするのですが、でも畑先生はあえて茨の道を選んでいます。「久米田康治先生の元アシスタント」という肩書きは伊達じゃありません。

 ただ、ちょっと気になっているのが、いわゆる「オタク系のネタ」の使われ方。随所に散りばめられたオタクネタを「ハヤテ」のセールスポイントの一つとしたい戦略は判るのですが、でも個人的にはそれがこのマンガの面白さにイマイチ結びついていないように思えてしまいます。何故なら、これまでのエピソードは、基本的には別に無理してオタクネタを入れなくても「普通のマンガ」として成立してしまいそうな話だからです。
 例えば、今回の冒頭部分にフィクションの世界における「執事」の典型的な役割を解説しているシーンがありますが、仮にこの部分をカットしても、今回の話には何の影響もないでしょう。「プレステ部屋にドリキャス部屋」という言葉も、「SONYが作った新型アイボ」というハヤテの連想も同様です。オタク系のネタは単に表層的な飾りとして使っている程度で、マンガのシナリオそのものには深く関わって来ていないところに、このマンガの弱さがあるように思えてなりません。

 例えば久米田先生の「かってに改蔵」には、「鋼の錬金術師」をモチーフにした「小金の錬金術師」というエピソードがありますが(コミックス25巻参照)、これなんかは「鋼の錬金術師」という作品のモチーフやエッセンス、およびこの作品がどういう層にウケているのか、などの情報を十分に処理した上でエピソードの中核を組み立て、1話そのものを「鋼錬」の改蔵風パロディとして成立させることに成功したエピソードでした。
 っていうか、どうせオタクネタで勝負するんだったら、「ハヤテ」もそれくらい徹底してやってくれよ! そんなに「デスノート」が好きなら、「ハヤテ」の登場人物を使って1話まるごと「デスノート」のパロディをやるくらいの心意気を見せてくれよ! とか思ってしまうのですがどうか。
 「お嬢様とメイドと少年執事」という素材そのものはとても良いと思うんですけど、まだその設定を生かし切れていない感じがします。個人的に。

 「改蔵」も「美鳥」もない今のサンデーにおいて、「ハヤテ」はそういったモノが大好きな層にアピールすることが可能な数少ない存在であるという認識を持ったうえで、よりハイレベルなオタクネタを展開してネットで常に話題になるマンガになれるように努力して欲しいと思いました。がんばれ畑先生(フォロー)。

4. 道士郎でござる新展開

 「道士郎でござる」が、何だか突然「魁!!クロマティ高校」みたいな雰囲気に!

 「クロ高」との違いは、道士郎達が「クロ高」におけるゴリラやフレディみたいな周囲から突っ込まれる立場にいることでしょうか。何か予想も付かない方向に話が転がってきたなあ道士郎。
 まあ、どんなシチュエーションになったとしても、道士郎さえ動いてしまえば自然とストーリーが成立してしまうライブ感覚こそがこのマンガの醍醐味なのだ! とか思いながら、新しい環境での道士郎達のハジケっぷりを楽しんで行きたい。そんな心境です。

5. やりすぎ静馬さん(こわしや我聞)

 斬水糸!(挨拶)

 すみませんすみません私が間違ってました! 「水の上を歩ける人間は忍者と烈海王だけ」とか「正体は『伝染るんです。』のかわうそ君なのでは」とか言ってた先週の自分の認識が間違ってました! ここまで物理的におかしい人だとは思いませんでしたよ静馬さん! いくら仙術とは言え、指に結んだ糸4本だけで小型潜水艇を水面に引きずり出してバラバラに分解してしまうだなんて、ちょっと凄すぎます! やりすぎです静馬さん! こんな物理法則を無視しまくったことが可能だったら、そりゃーもう水面を歩くくらいの芸当はできて当たり前ですよね! 繰り返します! 私の認識が間違ってました!
 静馬かなえさんは、烈海王どころかかわうそ君をも超える理不尽な存在です!

 あと、寝起き姿の果歩は絶対狙ってると思いました。

2004/11/04

■ついにダンドーが「拳児」ポジションに! サンデー49号感想

  1. 「何しろ、ボクの息子だからね!」(結界師)
  2. 「ちゃんと帰ってくんのよ! 絶対に!」(クロザクロ)
  3. 先週と今週の「KATSU!」
  4. 海の上に立つ変な人登場(こわしや我聞)
  5. 「でも、このクピディアーの方がもっと美しい」(からくりサーカス)
  6. 定点観測:今週のモンキーターン

1. 「何しろ、ボクの息子だからね!」(結界師)

 「月明かりの中、正守を遠くから見つめる志々尾」という美しいトビラ絵もなかなか良かったですが、今週の「結界師」のMVPはどう考えても良守パパこと隅村修史さん眼鏡)で決定。
 以前から「優しいめがね兄さん」系キャラとして眼鏡ファンから密かに注目されていた修史さんですけど、今回は持ち前の親バカっぷりを存分に発揮することで、その秘めたる魅力を存分に発揮することに成功しています。多分今週の話だけで、修史さんファンが全国で二割くらいは増えたと見たね!(決めつけ)

 その上、先週から登場した変態博士こと松戸平介と過去に関係があったことを仄めかすことで、修史さんにも何か暗い過去があったという伏線まで張られてしまいました。
 これは即ち、彼もまた過去に遭遇した辛い出来事を乗り越えて精神的に成長し、今の「優しいめがね兄さん」的なキャラを獲得した! ということを意味する訳であり、ますます萌えです。暗い過去乗り越え萌え。ちょっと難しい萌えポイントですが、これをマスターすればマンガ読み人生がより楽しくなること請け合いですよ! みんなも今週のサンデーをテキストに、修史さんに萌えてみよう!(と言われても)

2. 「ちゃんと帰ってくんのよ! 絶対に!」(クロザクロ)

 妹を守るため、ついに傀牙になってしまった幹人。その醜い姿を間近で目撃した妹の梢枝は、兄を拒絶するのか、それとも受け入れるか? が今週のお話の見所でしたが、幸いなことに彼女は、仮に兄が人間ではなくなっても兄を愛し続けることができるだけの優しい心を持ち合わせていたようです。
 普段は頼りない兄を小馬鹿にしていても、いざという時はちゃんと兄を信頼して愛してくれる。萌える妹キャラの基本ですね! みんなも今週のサンデーをテキストに、梢枝ちゃんに萌えてみよう!(と言われても)

 まあ、彼女が幹人を受け入れたのは、幹人が完全に傀牙にならずに「人間」の姿に戻れたからだというのも、要素としては大きいと思います。幹人もまた、かわいい妹の存在があったからこぞ完全に傀牙にならずに「人間」として戦うことができた、という描写が入っているのが今週の物語上でのポイントです。
 萌える妹キャラが身内いて本当に良かったですね幹人君。

3, 先週と今週の「KATSU!」

 今週は、何だかんだでちゃんと活樹のことを"彼氏"として意識している香月がメインのお話でした。この展開は、先週の活樹が言った台詞「赤松隆介ができなかったことをやるよ。好きな女の子を自分の力で幸せにするんだ」から繋がる、とてもキレイな流れだと思いました。こういう演出はさすがに上手いですね。

 今後の焦点は、活樹がプロボクサーになる道を本当に選ばないのか? というところに移って行くと思われます。「自分はプロにはならない」と言った活樹の決意は固そうですが、その一方で赤松隆介と関係が深いボクシングジムに入ったところを見ると、まだまだ波乱が起きそうな感じ。
 こういうじっくり読めるマンガもやっぱり雑誌には必要なんだなーとしみじみ思えるようになったのは、やっぱり自分が歳を取ったからでしょうか。

4. 海の上に立つ変な人登場(こわしや我聞)

 変な人出たー!(「ボボボーボ・ボーボボ」のビュティっぽく)

 私の知る限り、水の上を沈まずに歩く術をマスターしているのは日本の忍者中国の烈海王だけですが、どうみても今週の「我聞」に出てきた変な服来た変な人は烈海王には見えないので、私の認識ではこの人は忍者ということになります。忍者。ただ、忍者が水の上を歩く術を使う時は、普通なら浮き輪が着いた特殊なかんじきみたいな道具(水蜘蛛)を足に着けるはずなのですが、この人はそういう道具を装備しているようには思えないので、やっぱり忍者でもなさそう。じゃあ烈海王なのか? というと、やっぱり烈海王でもない雰囲気。「フンハ」とか言わないし。というか、この変な人を烈海王であると仮定した場合、列海王が水の上を歩いた時の方法論である「右足が沈む前に左足を、 左足が沈む前に右足を出せば、 水の上でも歩けるはずです。理論的には可能なんですよ!」と矛盾してしまいます。どう見てもこの人は烈海王のようなダバダバ走法をしていません。じゃあこの人は誰? というところに思考が戻ってしまうのです。

 そこで思い浮かんだのが「伝染るんです。」の一コマ。このマンガの中には、かわうそ君が高速でその場で足踏みして床を凹ませる、というネタがありました。きっと「我聞」のこの変な人は、高速でその場足踏みを繰り返すことにより、「右足が沈む前に左足を出す」理論を実践して水の上に立っているに違いない! と結論付けることに成功したのです。
 この人は多分、「バキ」の烈海王の水上歩行技術を身につけた「伝染るんです。」のかわうそ君か何かなのでは?(←何言ってますか自分)

 あと今回のメインストーリーである我聞と國生さんのドタバタラブコメは、我聞の相変わらずのバカさ加減を堪能することができて、とても面白かったです(フォロー)。

5. 「でも、このクピディアーの方がもっと美しい」(からくりサーカス)

 変な人出たー!(同上)

 あからさまなまでのナルシストなクピディアーといい、最後の方に出てきたギャンブラー・ジョーンズといい、フェイスレスが制作したと思しき後期型オートマータは、どいつもこいつも明らかにおかしいと思います(頭が)。彼らの有様を簡潔に表現する言葉は、もはや「変態」しか残されていません。
 最高の変態漫画家・井上和郎先生の師匠である藤田和日郎先生が創造するキャラ達は、やっぱり変態っぷりが違う! と実感させられるエピソードでした。

 エレオオールを巡るギイと鳴海の確執の行方も楽しみです(フォロー)。

定点観測:今週のモンキーターン

 今回のお話では、波多野も洞口も競艇選手としていつの間にか一回り大きくなってることをアピールする描写が入っていたのが印象的でした。
 これはやはり、前に二人が戦った時、青島さん絡みの怨恨が絡んだおかげで何だかトホホな結果に終わっちゃったことが二人に反省を促すきっかけになった、ということなのでしょう。これはつまり、結果的に青島さんが二人を人間的に成長させたのだ、と前向きに解釈していきたい。

 その一方で、どうやら澄も今回の件で自分の中で答えを出した模様。これから始まる賞金王決勝戦レースの結果に、全てが集約されつつある雰囲気を感じます。
 次のレースが、波多野と洞口がマンガの中で対決する最後のレースになるのか?

2004/10/29

■「あやや」という単語から竹本泉のマンガを連想する人?(サンデー48号感想)

  1. 「ここが…あの人の、生まれた家――」(結界師)
  2. 借金取り退場(ハヤテのごとく)
  3. 中山朔美15歳(いでじゅう!)
  4. 「自分で何とかシロ!」と言うザクロ(クロザクロ)
  5. 今週のこわしや我聞
  6. 定点観測:今週のモンキーターン

1. 「ここが…あの人の、生まれた家――」(結界師)

 前回は良守と激しい絡みを見せて戦慄デビューを果たした志々尾君ですが、今回は良守の兄であり「裏会」の大幹部でもある正守を『あの人』と呼んで慕う様子を随所に挿入して、「見た目は乱暴だけど、実は一途で可愛らしいところがある」という性格的なギャップをアピールする作戦に出ました。良守を「あの人」と呼んで一方的に憧れるその様は、まるで「カードキャプターさくら」で雪兎に憧れる小狼君のようでカワイイですよね(変な例え)。
 またその一方、子供っぽく啀み合ったことを良守と一緒に時音に咎められることで、結局頭の成長度合いは良守と同レベルであることも暴露。ますます可愛らしくなって来ました。

 後は、後半に出てきた変態博士もかなりの萌え対象。いい歳して生意気そうな顔してるのと、何だかいちいちムカつく喋り方が萌えポイントです(屈折)。繁守と過去に何らかの繋がりがあることが仄めかされている以上、いずれはこのキャラにも何らかの見せ場が回ってくるんじゃないかと思います。
 最近の「結界師」は萌えるキャラがモリモリ増えてどんどん面白くなってるなあ。良い傾向です。

2. 借金取り退場(ハヤテのごとく)

 今週でようやく「主人公がお嬢様の屋敷に居候する合法的理由を作る」という、連載を続けるために最低限必要な理由付けを読者に説明する段階はクリアできたので、これでついに晴れて堂々と美少女わんさかコメディーを延々と繰り広げることができるようになりましたね。おめでとうございます。
 畑先生のオタク向け漫画家としての実力は如何なるモノなのか、師匠である久米田康治氏の永遠のライバルだった赤松健先生を倒すことができる程の実力を秘めているのか否か、いよいよその実力が試される時が近付いています。
 頑張れ畑先生! でっかいオタクの星となれ!(いやだなあ)

3. 中山朔美15歳(いでじゅう!)

 なんてかわいそうな女の子なんだ!(感想)

 というか、彼女の報われなさは異常。恋心をなかなか表に出せない引っ込み思案な性格、彼女を幸せにしようとするおせっかいな友人達、鈍感だけど優しい憧れの先輩。彼女を巡るあらゆる要素が、結果的に彼女の「恋」を「悲恋」にさせる方に向かわせているように思えます。彼女の周りにいるのはいい人達ばかりで、誰も何も悪くはないのに、それでも彼女の恋は決して報われることはないのです。
 ああ、なんてかわいそうなんだ朔美ちゃん。このかわいそっぷりは「モンキーターン」の青島さんを遙かに超越してると思いました。

4. 「自分で何とかシロ!」と言うザクロ(クロザクロ)

 「クロザクロ」のザクロって、「リロ&スティッチ」のスティッチにちょっと似てると思いませんか?(挨拶)

 今週は「普段は頼りない兄が、ここ一番で妹を庇って格好いい姿を見せる」というフラグ立てイベントの王道を行く美しい展開でたいへんにグッと来たのですが、個人的にはそれよりも「自分で何とかシロ!」と言うザクロの可愛らしさに更にグッと来たので、あえてこちらを推薦させて頂きます。
 ザクロって、付き合ってみると案外いい子だったりしてな。つきあったら傀牙になって死んじゃうけど。

 そしてなんか幹人がついに傀牙に変身しちゃいそうな勢いですが、傀牙になって戦う兄の姿を見て妹の梢枝が「兄貴が変な姿に! キモい!」と兄を拒絶するか、それとも「キモい姿になっても中身は兄貴だ! ラブ!」と兄を受け入れるかによって、今後のこのマンガの路線が決定的に異なってくるのは必至でしょう。

 果たして今回のイベントで、妹にフラグが立ったか否か。
 幹人の運命はそこに賭けられている、と言えるのではないのでしょうか。

5. 今週のこわしや我聞

 「こわしや我聞」とは!
 「仙術」と呼ばれる特殊な格闘術を武器に正義のために戦う、「こわしや」こと工具楽我聞とその仲間達の活躍を描いた、痛快娯楽アクションコミックなのである!

 ――という建前を、今回は完全に放棄。もはや完璧なまでに普通の学園ラブコメディー路線を突き進む道を選んだようです。部活の仲間同士で夜の神社で肝試しだなんて、もうラブコメにおける王道中の王道ですよ! きっと来週は、我聞と陽菜が、キャーこわーい! おっぱいムニュ! 木の枝にズボンが引っかかっちゃったー! こここ國生さんのパンツ! みたいな、そりゃもうコッテコテなエロコメ的シチュエーションの数々を披露してくれるに違いありません
 つうか、少年マンガで「肝試し」なんてイベントを持ってくるからには、そういうシチュエーションにならなきゃウソだ! ウソなんですよ皆さん! いやもう、藤木先生は絶対やる気ですよやる気! このオレが建前をかなぐり捨て、萌え路線にチューンしたマンガを描いたらどうなるか見せてやるぜ! とか絶対思ってますよ先生! いいぞいいぞ藤木先生もっとやれ!

 いやまあ、今週のような話はあくまで脇道であるのはよく判っているんですけど、でも人気が出るのは得てしてこういうほのぼのした日常エピソードの方だったりするものなんですよねー(訳知り顔で)。

定点観測:今週のモンキーターン

 先週までとは打って変わって、妙に爽やかなトーンで会話をしている波多野と青島さんが印象的でした。ちゃんと二人の関係にケリを着けたことで、一山越えてお互いに成長した感じ。この辺の男女関係の後腐れのなさは、やっぱり少年マンガだなあと思います。
 更に波多野は澄に対して「オレはオマエのために走る。だから、賞金王、見ててくれ」と完璧に口説きモードに入りました。まだ突っぱねてる澄ですが、もはや籠絡は時間の問題でしょう。波多野に残された障害は、賞金王決定戦でライバルの洞口を倒して決着を付けることのみです。

 一方の洞口ですが、競艇の腕はともかく、同じ「付き合ってた青島さんと別れた」という行動を一つ取っても、別れた後で青島さんとの爽やかな友情が芽生えた波多野と比べると、洞口はいつまでたっても(以下略)。このままでは、洞口はいいところ無く波多野に破れてしまうことは必至です。
 「いま、波多野健二、最期の戦いが始まる!」とかハシラでラストバトルっぷりを煽っていることから推測するにそろそろこの作品の連載も幕が近いのかと思われる以上、洞口に残されたチャンスはもはや次の賞金王しかなさそうな予感。果たして彼の運命や如何に!(←もはや論点がおかしくなりっぱなしです)

2004/10/28

■JAPANESE HENTAI MANGA IS HERE(超増刊04年冬号感想)

 先っちょだけでも!(挨拶)

 そんな訳で、25日発売のサンデー超増刊を読みました。より具体的に言えば、原作:中山文十郎+漫画:井上和郎両氏による時代劇コメディ「音禰(おとね)のないしょ」を読みました。

 いやその、実は今本当ならこんなエントリ作ってる余裕がないくらいもの凄く眠いんですけど、でも今とりあえずこれだけは言っておかなければならない! と思ったので言います。

 井上和郎先生は最高の変態漫画家です!

 ええもう、勿論この場合の「変態」は褒め言葉ですよ!
 決まってるじゃないですか!

 このマンガ、「まほろまてぃっく」の中山文十郎氏と「美鳥の日々」の井上和郎氏のコラボレーションというだけでも実は結構凄いことですし、以前Webサンデーに掲載された藤田和日郎先生のコメントからしても「今度のマンガはよっぽど凄い内容になるんだろうな」と予想してはいたのですが、まさかこれほどまでとは思いませんでした。

  • 三十路で童貞のまま死んだ侍の霊が宿った刀を、全裸の女剣士が振り回す
  • 女剣士が刀を握ると、刀が感じちゃって刀身が固くなったり大きくなったりする

 なんていう、どう考えても気が狂っているとしか思えない筋書きのマンガを、破綻無くコメディとして読める作品として作り上げる、なんてことができるのは、間違いなく天才的な頭脳を持った変態だけだと思います。井上和郎先生は最高の変態漫画家です。

 更に、そんな話であるにも関わらず、ちゃんと最後は刀にも見せ場を作って音禰とのハートウォーミングな展開に持ち込む辺りは、もう見事としか言いようがありません。
 特にクライマックスの戦闘シーンに出てきた「女ってのは斬るモンじゃねえ! 抱いてやるモンなんだよ!」という侍の台詞は、「女」という存在を神聖化してしまいがちな未経験の男性特有の童貞ドリームが込められた、心温まる名言であると思います。私はこのシーンで本気で感動してしまいました。
 いつまでも童貞の心を忘れない井上和郎先生は、やっぱり最高の変態漫画家です。

 「音禰のないしょ」は、今年少年誌に掲載された読み切りマンガの中でも最高傑作クラスの名作、と評価されてもおかしくないくらいに面白く、かつ最高にバカバカしい作品なので、「美鳥」とか「」とかの変態マンガが大好きな野郎共はみんな読みやがれ! 読んでアンケートハガキの「少年サンデーで連載して欲しいマンガ」の設問に「音禰のないしょ」と書いて出しやがれ! と思いました。

 掲載誌であるサンデー超増刊がもの凄いマイナーな雑誌であるため、さすがに今から入手するのはかなり困難なんじゃないかとは思うのですが、でもこれは我々のような変態マンガ好きにとっては、その存在をアピールできる数少ない好機であると思うべきです!
 サンデー読者の実態はオレ達のような奴ばっかりで構成されているという現実を、今こそサンデー編集部に認めさせてやろうぜ!(←中山+井上両先生には迷惑この上ない煽り)

参考:今回の超増刊で面白かったものリスト(敬語略):
  • 今や立派な看板マンガに成長、主人公アヤカの友達の四位名さん(眼鏡っ娘)の怖がる顔が相変わらずいい感じな「あやかし堂のホウライ」(金田達也)
  • 中山文十郎=HENTAI原作者、井上和郎=HENTAI漫画家というイメージをあまねく天下に知らしめる傑作「音禰のないしょ」(井上和郎)
  • このマンガは今回の話みたいに「基本は子供、ピンチの時だけ大人に変身」という構成の方が良かったのかも、と思った「暗号名はBF MISSION BEGIN」(田中保左奈)
  • シンプルなストーリーながらも主人公・ヒロイン・敵役がよく描けていて好印象「虎神」(ネモト摂)
  • ジュヴナイル+サスペンスホラーって大好き「桐園アンダーグラウンド」(渡辺智美)

2004/10/22

■サンデー47号に載った「ジンの怪」が半年以内に連載化されると思う人の数→

  1. P22の6コマ目の時音(結界師)
  2. マリアに執着するナギ(ハヤテのごとく!)
  3. 鋼牙(犬夜叉)
  4. 今週の林田君(いでじゅう!)
  5. フラレナオン青島さん(モンキーターン)
  6. 番外:今週のワイルドライフ

1. P22の6コマ目の時音(結界師)

 夜未とか良守兄とかを代表とする「結界師」界屈指のダメ人間達が集う謎の組織・裏会から、志々尾限と名乗るやんちゃな新キャラが参上。
 いきなり良守の式神を捻り潰したり、良守を左回し蹴り一発でKOしたり、良守の結界を『ARMS』のジャバヴォックっぽい爪で引き裂いたりと、初回から激しいコンタクトを良守に対して展開。その上で「こんな奴のお守りしなくちゃならないとはよ…」と良守の保護者っぷりを強調と、何かこう最初から徹底的に「良守とこの子でカップリング妄想して下さい」と読者にアピールしてるなあと思いました(まちがい)。

 それはともかく、今週はP22の6コマ目の、顔のパーツが線1本と点2つと丸1つだけで構成されてる超シンプルな時音姉さんにグッと来ました。「シュレック」に出てきたクッキーマン並に単純な描写なのに、ちゃんとこれが時音姉さんだと読者が認識できるのが素晴らしいです。
 私が思うに、1本の線で表現されてる眉毛がポイントですね。これのおかげで、このキャラはクッキーマンじゃなくて時音姉さんとして認識できるようになっていると思います。前々から「彼女は眉毛が細いなあ」とは思ってましたが、彼女の細い眉毛はこのようなデフォルメ表記の時に記号として機能するんですね! このテクは、ぜひまんカレ通信で紹介するべきです! 結界師の時音姉さんから細い眉毛の魅力を学べ!

2. マリアに執着するナギ(ハヤテのごとく!)

 「マリアに手を出したら…殺す程度ではすまさんぞ…

 このマンガ、てっきり「メイドが館からわんさか出てきてハヤテがモテまくる」系に話を振るんじゃないかと思っていたのですが、どうやらそうではなかった模様。このナギの台詞から推測するに、このマンガでモテまくるのは、ハヤテではなくてマリアです。マリア。きっとナギは、マリアに対して侍従のメイドに対する敬意の感情以上の何かを持っていると見ました(勝手に)。
 まあ、そういう関係性が一つくらいはないと、「マリみて」台頭以降の現代美少女わんさかコメディー界は渡っていけませんからね。作者の畑先生は、その辺をちゃんとわきまえていてくれているようで安心しました(勝手に)。

 ストーリーの方はなんかまたハヤテがヤクザ殿にとっ捕まってますが、例の超人的な身体技能を駆使して脱出し、早いところ執事の立場に復帰してナギと一緒にマリアを巡るドタバタコメディを演じて欲しいものです。
 あと最近のサンデーは最低でも17週は連載を続けるので、10週で終わる心配はしなくても大丈夫ですよお嬢様。

3. 鋼牙(犬夜叉)

 四魂の玉を巡る奈落と桔梗の争いが佳境に入って来たこのマンガの中で、いまいち目立てない不遇なポジションにいるのが鋼牙。「四魂のかけらを埋め込んでいるので脚が早い」というだけではさすがにキャラが立たなくなって来たのか、ここでようやくパワーアップを遂げることとなりました。
 とは言え、「四魂のかけらの意志からお前を守れるのは一度きり」という伏線をわざわざ張られてしまう(=そのうち四魂の玉に宿った翠子とかからヒドイことされるのは確実)ところからしても、相変わらず不遇な立場にあるのは変わらないようです。そこが彼の萌えポイントなのか。

4. 今週の林田君(いでじゅう!)

 何というか、彼の自分自身に対する自信の無さは「高校生だから」で済まされるレベルなのかどうか微妙なレベルに差し掛かっているんじゃないかと思いました。ていうか境界症例?
 思い返してみれば、自分が高校生だった頃は自分が好きなことに打ち込むのに夢中で、自分の容姿とか髪型とかは全然気にしてませんでした。だからモテなかった訳ですが。

5. フラレナオン青島さん(モンキーターン)

 「波多野くんを追いかけて、もっと強い私になる

 これでこそ青島さんです! フラれた方がカワイイよ青島さん!
 「いでじゅう!」の皮村と並ぶ二大フラレキャラに成長した青島さんを、これからも応援していきたい。そんな心境です。

 これで残るは澄が斯様な結論を下した波多野を許すかどうかにかかって来ましたが、「波痛同盟」(略称)所属の私としてはもう一波乱欲しいところ。彼女に興味を示す素振りを見せている洞口の行動に注目か?

番外:今週のワイルドライフ

 「この漫画の担当編集の親が死亡した際も、某国立病院の医師は謝礼金をちゃんと受け取った。

 そういう不正行為をマジメに訴えたいなら、マンガの中じゃなくて別のメディアで大っぴらにやってくれよ! と思いました。
 以前マンガの中でいきなり食肉の安全講座を実施しちゃった時にも感じたんですけど、本来なら起承転結を持った一本のストーリーに加工して「マンガ」として表現するべき題材を、いきなりこんな形でストレートに表現してしまうのは、「ワイルドライフ」というマンガの悪い癖だと思います。

 サンデーCM劇場で流れている「ワイルドライフ」は、あんなに面白そうなのになあ。

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